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2009年3月23日 (月)

またエルモと出かけます

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 出かけるのは19時ごろなので、まだ時間がありますが、ばたばたして更新し忘れるかもしれないので、今お出かけのお知らせをしておくことにしました。

 例によって裁判の用事で、小旅行です。

 ルートイン、泊まり心地はどうかしら。コンフォートホテルは、妹の旦那様が綺麗だといっていましたけれど、ルートインは泊まってみなければわかりません。泊まり心地がよければ、ビジネスマンのためにリポートします。

 先月のときは膝が痛くなったので、湿布を持っていこうと思います。今のところ、体調はまあまあです。

 息子から電話があり、パソコンに送っていた準備書面を読んだとのことでした。「このままで、何かになるんじゃない?」と息子はしみじみとした口調でいいました。作品とか本とかになりそうに思えるそうです。

 さらに、「おふくろは、長期スパンで随筆なんか書いたら、いいかもね」と息子。「エッセーなら、腐るほど書いてるじゃない」とわたし。「いや、だから短いものではなくて」と息子がいうので、「ドキュメンタリーを書けってこと?」と訊いてみたら、「うん」だそう。

 仮に準備書面(1)が法的にはあまり意味を持たなかったとしても、これが息子をしみじみさせただけでも、無意味ではなかった気がしました。

 法律は余分なものを嫌うと思うので、極力必要なことだけを採り上げ、書いたつもりですが、何しろ訴状が普通ではないので、こちらの身の潔白をわかって貰うためには、これまでの経緯を無駄のない一本の線のように辿る必要があると感じました。

 そして同時に、準備書面は、父たち原告にわたしのまじりけない気持ちを伝えるにめったにない機会だと思えたので、そうした部分を織り込みました。

 準備書面は、盾であり剣でもあるはずですが、伝書鳩でもあるのだという気がしてきました。リンドグレーンの『はるかな国の兄弟』のなかで、伝書鳩は何羽も惜しげなく放たれ、飛んでいきます。

「飛べ、飛べ。」ヨナタンはいいました。「飛べよ、ビアンカ、ナンギヤラの山をこえて、サクラ谷まで。それに、ヨッシの矢に気をつけるんだよ!」

 ソフィアのハトたちがほんとに人間の言葉がわかるのかどうか、ぼくは知りませんが、ビアンカは、わかっていたように思います。なぜってビアンカは、安心なさいというように、ヨナタンの頬にくちばしをあて、それから飛びたったのです。

 夕方の薄明かりの中に、ビアンカは、白くきらめきました。ほんとに危険なほど白く。あれが壁の上を飛びこえるとき、あのドーディクにたやすく見つけられやしないかしら!

―アストリッド・リンドグレーン『はるかな国の兄弟』(大塚勇三訳、岩波少年文庫、2001年)― 

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