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2009年3月13日 (金)

息子の誕生日には早かったけれど

 3月18日が息子の誕生日。

 少し早いとは思ったが、引っ越しでごたごたし出すだろうからと思い、水曜日に百貨店でネクタイを買って他の細々したものと一緒に郵便局から送っていた。

 朝、息子から届いたというお礼の電話があった。

 今度送ったので、何とかネクタイが3本になった。

 ネクタイに限らず、必要に迫られて普段着の黒のTシャツと黒のジーンズを買う以外はめったに衣類を自分では買おうとしないので、プレゼントを送るときは大抵衣類になる。今回、息子に何を贈るか夫と話したとき、夫もネクタイに賛成した。

 夫も自分では買わないが、ネクタイだけは腐るほど持っている。ちょこちょこ貰うからだが、特に転勤したときにごっそり貰ったものがネクタイ掛けにまだあるため。それでも夫が本当に好きな柄・色となると貰いものにはあまりないようなので、昨年の夫の誕生日はネクタイにした気がする。

 それはどうやら気に入ったようで、ネクタイ掛けのお気に入りの場所に掛かっている。

 夫も息子も自分ではなかなか買わない癖に、好みは気難しい。

 息子に送った2本目のネクタイはお洒落なシーンにもいい(あまり想像できないが、結婚披露宴に呼ばれたようなときにもいい)というニューヨーカーのドット柄を送ったのだが、そのネクタイのことを息子は忘却していた。

 今回は、1本目と同じビジネスによいレジメンタル・ストライプにした。1本目はブルーに細いシルバーの線だった。これはありふれた、最も使いやすそうなタイプ。

 3本目は、一目惚れしたセオリーのネクタイにした。セオリーのものは都会的で、素敵だ。何でも、ユニクロのファーストリテイリングが買収したそうだけれど……。

 そのネクタイ地は黒に見えたが、店員さんによると紺だという。それにシルバー。紺とシルバーの割合は近く、細いストライプ。1本目より洒落た感じだが、ビジネスにはぴったりだそうで、これなら息子も気に入りそうだと思った。

 息子の電話の声は、ドットのときの今一つのトーンとは異なり、弾んでいた。これから学会で発表だというので、「それ、していったら」というと、「そうだねー、していこうかな」といった。

 ネクタイがセオリーのものだというと、勿論息子はそのブランドについては知らなかったが、「研究室の名にセオリーが入っているよ」と、軽い興奮を覚えた風。なるほど、理論化学の研究室だから、THEORETICALというのが入っている。

「名古屋で学会があったばかりなのに、また学会なの?」と不思議に思って訊くと、今日のは自分の大学であるもので、外部向けというより、どちらかというと内輪の感じのものだそうだ。

 プレゼントの他にも、下着など送ったが、息子の好きな味噌煎餅とネギ味噌煎餅も送った。

 全部を紙袋に入れて送るつもりだったので、お菓子が潰れないように箱に入れて貰ったら、その箱が大きくてメインみたいになった。

 6年間で、送って息子にありがたがられたものは、デパ地下で買った、ちょっと上等のレトルトのお粥シリーズ。風邪などで出られないときの非常用にしておくようにといったら、言いつけを守っていたようで、風邪のときに重宝したそうだ。

 やはりレトルトもので、中村屋のカレー、シチューも美味しいと好評だった。これは風邪が幾分よくなったときの体力補充が目的で送ったものだったが、保存する間もなく、届いてすぐに平らげていた様子。

 入社して、独身寮にいる間は、朝・夕食は食堂で食事することになるから、家事はこれまでよりぐっと楽になるだろう。食堂のごはんが口に合うかどうかだが。昼食は、それ用の食事券が会社から出るようで、これはいいなと思う。

 大学に入ってから、かなりスリムになってしまった息子。少し太ってほしい。

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