バレンタインデーと娘の読書感想文
明日はバレンタインデーですが、チョコレートの買い物はお済みでしょうか?
わたしはいつだったか、観察のために、チョコレート売場に長居したことがありました。その観察結果では、男性のためにチョコレートを買う人よりは、自分のためにチョコレート選びをする人のほうが、顔つきがはるかに真剣です。
真剣になるあまり、凄味を帯びているかたさえ、いらっしゃるくらいですよ。わたしは、そのかたによほど思いつめた恋があり、その思いを叶えるための使者としてのチョコレートを必死になって探し求めていられるのだろう、と想像しました。
しかし、バレンタイン包装を必要ないからと断ったそのかたの行動から、恋人のためにではなく、ご自身でチョコレートの造形を楽しみ、味わうために求めたのだとわかりました。
あるいは、自分でオリジナルの包装にチャレンジなさった可能性もないわけではありませんが、わたしは他の類似した複数例から、そう結論づけた次第です。
包装を頼むかたのほうがむしろ、あっさりとした客観的な態度でチョコレートを求めるケースが多いと見ました。
ところで、1週間ほど前に遡りますが、夫とわたしとで合計200冊ほどの本を処分しました。家族全員本好きなので、時々はこうして処分しないと家が本でパンクしてしまうでしょう。今回はめずらしく、夫のほうから決行しました。
その日、本棚の隅から手作りの小冊子が出てきました。娘が小学校だったときの読書感想文集でした。娘は、ジーン・ウェブスターが1912年に発表した『あしながおじさん』を選んでいます。
その読書感想文を読んで、思わず噴き出してしまいました。娘にそれを見せると、娘も噴き出しました。夫にも見せましたが、やはり夫も噴き出しました。以下に、『あしながおじさん』というタイトルの娘の読書感想文をご紹介します(当人の許可を得ました)。
この本の主人公ジェルーシャ・アボット(本人はこの名をきらって、ジュディーにしたそうですが)は、ひょんなことで、ある人に手紙を出し続け恋するようになるのです。
そのひょんなこととはジェルーシャ(ジュディー)の『ゆううつな水曜』という作文を裕福な評議員さんが読み、その人がジュディーを大学へやろうと申し出たことです。
しかも、おこづかいも送ってくれるというのです。私は、なんと心の広い人と思いました。それにたいしてジュディーがその人に手紙を書くこと。手紙はジョン・スミス様あてです。
本名は違う名だけどかくすということです。その手紙の内容は大学のことやスミスさんのこと。ジュディーは手紙をすなおに書いていると思います。
いろいろと書きますが最後にはジュディーが始めてのラブ・レターを書くのです。ジュディーはスミスさんに手紙を読んでもらって幸せと思います。もし、スミスさんに読んでもらえなかったら不幸せだったでしょう。
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