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2009年2月21日 (土)

猛勉強中φ( ._.)

猛勉強中φ(<br />
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 娘が勤務先の書店から買ってきてくれた『よくわかる民事裁判――平凡吉訴訟日記』(山本和彦、有斐閣)は民訴入門というにとどまらない、民訴の歴史、本人訴訟の割合や法テラスといった新しい情報なども織り込まれた贅沢な参考書です。

 平凡吉という土地問題に巻き込まれた一庶民を主人公に設定して、素朴な疑問や実感を日記形式で追いながら、専門的な解説を加えていくユニークな構成となっています。

 第一回口頭弁論に出頭したときの凡吉の戸惑いと疑問は、わたしのそれをそのまま代弁していて驚きました。前もってこの本を読んでおけば、自分の置かれた状況を全体的な視野から捉えられただろうにと思いました。

 庶民には痛すぎる裁判制度というわたしの印象は、この本を読んでも変わりません。

 訴えられて寝耳に水の凡吉は、弁護士費用が高すぎるので法律扶助制度というサポート制度を希望しますが、条件を満たさず、受けられません。この制度が、「貧困者に対する弁護士費用の無利子での融資の制度」にすぎないためです。制度の資金不足により、そうならざるをえないようです。

 この制度への国の補助金は長く1億円前後に据え置かれ、ようやく増加の傾向にあるそうですが、イギリス1700億円(これは凄すぎて、逆に問題がありそう)、ドイツ260億円、フランス240億円に比べると、雀の涙ですね。

 国は、規制緩和に伴って急増するだろう訴えに対処するためにも、本の中の言葉でいえば「豊富な数の弁護士のサービスをリーズナブルな価格で購入できる」よう慌てて法科院などつくり、弁護士を増やそうとしていますが、なかなか思うようには運ばない塩梅。

 善良な一庶民にとって、訴えられるということは有無をいわせぬ取り立てと同じです。実際、わたしは強盗に遭ったような気分に陥ったほどです。弁護士報酬は高額なのだから、訴状のスタイル面だけでなく、内容面も常識的なチェックくらいは行えないものでしょうか。水際作戦は、こういうところでやってほしいものです。

 凡吉は弁護士に頼まなければ勝ち目がないと思い、弁護士を立てます。着手金として基準料金109万のところを、お金がない凡吉のために弁護士はとりあえず50万円要求します。この金額は、わたしが弁護士費用を尋ねたときに、書記官が答えた手付金と同じ金額です。

 凡吉は娘の結婚資金(運よく海外結婚式となり、手付かずで残る)、ボーナス、退職金の前借りで費用を捻出します。わたしは専業主婦ですから、凡吉の真似ができません。

 父夫婦こそ、脅迫、名誉毀損、プライバシーの侵害などでわたしたちを脅かしています。精神疾患を疑わざるをえませんが、法廷では普通人として扱われている以上、この裁判で、反訴という形で損害賠償の請求ができるのではないでしょうか。しかし、証人を呼んで来なければならない大変さがあります。呼ぶこと自体大変ですが、証人への日当など用意しなければなりません。

 調べたところでは、精神鑑定にはお金がかかるようです。2人ですしね。またそうすることで、こちらに別の負担がかかる心配もしています。ここでは触れませんが。

 何にせよ、訴状に書かれた事柄の立証責任は原告にあるはずですから、その責任を強く要求していきたいと思っています。

 土台素人には無理なことをやろうとしているわけですから、精一杯やって、あとは木星と海王星の加護を祈るしかありません。木星は法の、海王星は福祉の守護星です。

 『正当西洋占星術大全』(学習研究社)によれば、わたしのホロスコープのように射手座に土星が入っている場合、「血のつながらない姻戚などから重荷や法律上の心配事を持ち込まれがちです」とあり、当たっています。婚家の趣味的としかいいようのない悪質な嫁いびりにしろ、父の再婚後に起こってきた問題にしろ。

 わたしの木星は海王星と合。金星とは折り合いが悪くて愛情問題では失望しやすい傾向をつくりますが、(水性と合の)太陽ととても相性がよく、冥王星ともよいので、起死回生といいますか、今回のことでも、転んでもただでは起きないでしょう。

 木星は幸運と膨張の星でもあります。腹部は充分、膨張しました。いずれ56歳になって、現在の木星の域から土星の域に移れば、痩せてくるでしょうよ。

 46歳で木星の域に入ってから、もろに木星のテーマに直面させられています。台風被害で示談書を作成し、夫の件で法的なことに発展しかねないある騒動があり、一昨年からは父夫婦に法絡みの難問を持ち込まれています。

 法学部の学生だった頃はまさか30年後に、法廷に月一回レポート提出しなければならなくなるなんて、想像もしませんでした。あと何回なの? 文学に熱中して、法律サボったバツかしら。でも、書く力は別の方面から鍛えられていいかも。子供(小説)も産みたくなってきました。幽霊が証言台に立つという短編を思いつきました……その作品と『台風』『侵入者』で法三部作です。

 叔母さん、準備書面を前に困っているだろうなあ。役所勤めの従兄が面倒を見るでしょうが、彼も多忙だから。

 今夜妹と、証人、精神鑑定の件など、話し合いたいと思っています。書記官への質問は、頭の中を整理してから来週中にでも。

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