父、そしてコブのこと
昨日の受診疲れで、今日は夕飯作りと洗濯くらいで、寝たり起きたり。
パソコンも開いていません。
こんなことで、父との対決、やれるのでしょうか。元々が底知れぬ体力・気力の持ち主の父。老人となり、一昨年の調停では、さすがに衰えを感じさせましたが、その雰囲気はエネルギッシュで、能の狂物に出てくるシテのようだと感じさせますが、時に狂気を照り返して金光りする目から、能面の中ではむしろ大飛出という面を連想させました。この面は、雷神や蔵王権現などに用いられるということですが。極限を超えて陽気でさえある狂気の人となった父はしかし、始終おかしいわけではなく、正気となることもあるのではないでしょうか。そのときの父のぞっとするような孤独を想像すると、たまりません。
お父さん、あなたは充分、バルザックの人間喜劇の主人公の1人になれますよ(バルザックはギリシア悲劇と喜劇を念頭に置いていたと思われ、前者は神々の物語、後者は人間たちの物語です)。
わたしは子として悩み苦しみ悲しみ、社会人として対策を考え、神秘主義者として過去・現在・未来を検索しようとし、作家の卵として隅々まで観察します(それがわたしの業です)。
この生身では、狂気の父を受け止めるより逃げたい気持ちが勝りますが、ペンでなら(本当はパソコンだけど)しかと受け止めましょう。お父さん、安心して狂いなさい(社会人としてのわたしは、治療を受けさせようとするかもしれませんが)。
ところで、わたしの頭蓋骨に新たにコブのベビーが出現したのではないかと。
左こめかみの上、生え際の近くです。触った感じでは、吹き出物と区別がつかず(わたしは吹き出物に悩まされる年齢ではありません)、鏡で見ても何も見えませんが、嫌な予感がします。
額の生え際に近い場所にある腫瘤も、最初はそうでしたから。これも、まだ見ただけではわかりませんが、手触りではかなりしっかりとしたコブに育ってきました。
仮に良性であったとしても、手術を受けた頭の陥没を考えると、先のことを悲観したくなります。『コブの女』『コブと共に幾年月』『我コブと共に如何に生きしか』『コブ闘病記』なんて、書いてもバカみたいだし。
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