創作の焦りと高校の同窓会名簿
すっかり梅雨負け(?)して今日も何だか元気が出なかったが、午後、喘息の発作が起きた。痰が喉に絡んで一瞬息がとまりそうになり、慌てた。
それが鎮まってから、かえって正気に返り(?)、本来の自分が戻ってきた気がする。でも、やっぱり元気なし……かな。こんなに鬱々とした気持ちが続くのは、珍しい。
原因は、エッセーにしたいと書いた2つのことの他に、もっと俗っぽい事柄ならいくらでもある。
自分が病気であることに対するコンプレックスなど、もう感じなくなっていたのに、久しぶりにそれが戻って来てつらかった。それを感じさせられたシチュエーションがあった。
が、喘息の発作がいくらかショック療法となった。元のように元気になれない以上、現在の自分を受け入れ、やれることをやろう。時間がもったいないから。
統合失調症の友人(文芸部の先輩)のことを考えると、わたしもこうしてはいられないと思う。
彼女にも当然、波があり、それを幾度となく越えながら、いつしか彼女は自分の病気を受け入れるようになり、常に自分に真摯に向き合う姿勢は崩すことなく、今の彼女には人生を決して諦めない強靭さがある。病気との闘いの中で、その強靭さを育んできたのだ。
あの強さ、しなやかさは、老子的だ。彼女が病気の中でここまで成熟するとは、想像しなかった。
そんな彼女をスピカのモデルに選べたわたしは、幸せだ。こんなモデルを探し当てる幸運は、誰にでも得られるものではない。日々のつまらない砂利に躓き、自分を見失うのは恥ずかしい。
時間はたっぷりあるはずなのに、創作のための純な時間をなかなか作れないじれったさがあるが、雨だれを集めるようにして作品のモデルたちにふさわしい純度の高い時間を集め、作品の完成に力を注ごう。
エッセーにしたいと思った2つの事柄のうち、死者にまつわる事柄は短編小説にしようかとも考えている。その人が死者ではなかった頃から、作品にしたいと考えていたことではあった。偽悪的な作品にするつもりだったそれに、正面から向き合おうと思う。
生と死の境を越えた作品になるだろうから、絶対的に作品はK文学賞の地区選考には落ちる。
戦争物ではない上に、死者が真っ当なかたちで出てくる作品など、もっての外だろう。だが、神秘主義者でかつ作家の卵にしか書けない作品であることには間違いない。枚数も60枚は丁度よい。
一方、母の命日を過ぎたら書き出そうと思っていた作品はまだ書けそうにない。あれは、どう考えても短編では無理だ。わたしの晩年にでも書けばいい作品なのではないだろうか。
喜びが悩みと変わった姪のことは、いずれこのDiaryででも、ささやかにお伝えしたい。姪が何をしたわけでもなく、わたしが勝手に悩んでいるだけなのだけれど……。
話題は変わるが、高校の同窓会名簿が届いた。この年にもなると、ドキドキしながら、物故者は増えていないか、その蘭に真っ先に目を走らせる。わたしたちの学年は2人だ。1つ下は9人もいて、驚いた。
母も同じ高校の出身だから、物故者の蘭に名がある。わたしの名は、いつそこへ載るのだろう?
次に見るのは、大好きだったバレー部の先輩2人の現住所。2つ上の憧れのキャプテンだった先輩は養護教諭をしている。勤務する中学校の名が前と違っている。異動したのだろう。中学校の保健室も、今は大変だろうと思う。
大好きなあまり悪戯をして困らせた1つ上の先輩は、専業主婦だと思っていたが、職場が書いてある。仕事を始めたのだろうか。ずいぶんご無沙汰しているけれど、手紙を出してみようかな。
2人の先輩は、どちらもセッターだった。どちらもバレー選手としては小柄なほうで、キャプテンをしていた2つ上の先輩は美しく、優しく、聡明で、人間的にも慕われていた。1つ上の先輩は、顔立ちはちょっとユニークな可愛らしさで、人間的にも可愛らしさに満ちていた。
それから、同学年のところに戻って、じっくりと見た。最後に、校長が変わっていることに気づいた。国語を習った先生が校長だったはずだが、異動? いや、年齢を考えると、たぶん定年退職だ。
定年退職のことも知らず、先日、同人雑誌を送ったばかりだった。
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