新しい小説のプラン
何日続いたのだったか(このブログを見るだけで事足りるが)、早朝起きた狭心症の発作だったが、凪に入ったようで、昨日と今日は何ともなく、朝はこんなに清々しいものかと思った。
嘘のように何ともないのが、本当に不思議。
その代わりといったら何だが、昨日は喘息の軽い発作が出た。そして、今日は頻脈が続いている。インデラルがコントロールに失敗するなんて、めずらしいが、脈が速いということは、血管がよく開いているということではないだろうか。
だから、狭心症の発作も起きない。頻脈には慣れているが、これはこれでちょっとばかりきつい。軽く運動しているみたいにはあはあいう。
普通の人に比べたら、長時間速い脈が続いていてもケロリとしているので、先生や看護師さんを驚かせたことがあったが、楽に慣れた体は、この程度のことでも音をあげそう。
お蔭で、狭心症が落ち着いている間に児童文学作品を進めるつもりだったが、どうにも脈が速すぎると、小走りしながら考え事をしている感じで、アイディアがまとまらない。昔はよくこれで、創作ができたものだと呆れる。
こんなときは単純な作業に限るので、ホームページの気にかかっていた箇所を直していた。
ホームページを作ってすぐに収録した『侵入者』『台風』はジオのテンプレートを利用させていただいた。そして、『杜若幻想』の収録からは、文章を収めるテーブルを自分で作ったのはいいが、12ポイントで34文字入れるように設定したのが微妙に横幅が長くて読みにくい気がし、31文字入るように設定し直していた。
もう結構ページ数があるので、案外時間がかかった。明日は頻脈からも喘息からも、狭心症からも一時解放されて、創作に入りたいものだ。こんなにサボっていたのでは、原稿に黴が生えてしまう。
しばらく前に、ジュンク堂書店から岩波文庫版、ヴァレリー・ラルボー著『幼なごころ』(岩崎力訳)、アラン=フルニエ著『グラン・モーヌ』(天沢退二郎訳)を購入していて、この2冊を並行して読んでいる。
いずれも秀逸な文章で、楽しい。読書の幸福を感じる。こんな端正な文章を読むと、わたしも下手な文章であっても書きたくなる。
端正な文章というのは書き手は違っていても、共通点があり、同じ花壇に植わった花々という趣がある。
この同じ花壇には、他に、ローデンバックという花や、シュティフターという花、モーリアックという花、ノサックという花、ギッシングという花などがある。
『文学界7月号』の同人雑誌評で今月のベスト5に選ばれた作品『侵入者』(←せっかくだから宣伝)――の作品の構成と文体は、わたしにとってはほどよく仕上がったテンプレートのようなものだ。
あのテンプレートで、新しい作品もいけるだろうか? 『侵入者』は重いかったるいテーマを軽妙に仕上げた(つもり)だが、今度の作品はただただ重い(ものになるはず)。書き上げられればの話だが。。。そんな重いだけの作品を、なぜ好き好んで書くつもりになれるのか、自分でもわからない。
たぶん何かを発見するためだ。何を? さあ……。ひどく気が重い癖に、駆り立てられるものがある。あー嫌だ。また悲鳴をあげて書くことになるだろうに。その結果は、ろくに読まれもせず、捨てられて。。。フーッ!
テンプレートが崩れるかもしれないなあ。本来短編では無理な題材をどう料理するかだ。今は長い小説は書きたくない。短編でいこう。テーマを絞って。60枚なら、また落選するためにK芸術祭に出せるではないか。少し考える時間をとろう。
こんな風にして、つい短編小説の計画を立ててしまっている。あくまで優先すべきは児童文学作品『不思議な接着剤』であることを、忘れないようにしよう。
『マダムNの創作ノート』(自作文芸作品全般のメモ用ブログ)と『マダムNのカイエⅡ』(自作純文学作品専用のメモ及び下書き用ブログ)に書いたほうがよい内容になってしまった。
新しいYAHOO!のサービス、ウィジェット。ノートパッドが付箋のように使えるようになり、わたしは重宝している。
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