インデックス作りの大変さから思い出された恩師のお仕事他、『ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展』のことなど、ちょっとずつ
ジオシティーズのサービスを利用させていただいてホームページを作っているが、その前にライブドアのウィキで試みた。
わたしの目的にはちょっと使い勝手が悪かったのだが、ページを増やすごとに「ページ一覧」に記入されて、全ページの鳥瞰が可能だったのは便利で、ありがたかった。
それと同じようなインデックスを作成しようと、昨日から熱中して音を上げた。まだ大して作品を入れていないようでも、それを1ページ1ページ記入し、リンクを張る――思った以上に面倒な作業なのだ。
エッセーなんか特に小説などに比べると、ちまちまと沢山あるという感じで、面倒臭さが先に立つ。
でも、これがあると鳥瞰が利くだけでなく、ほかでリンク切れを起こしたときでも、ここからも行けるという利点もある。
まあ、ぼちぼち作成していこうと思う。これから収録する作品は、その都度、インデックスに記入するようにすればいいだろう。
これっぽちで音を上げてみると、思い出されるのは、当時神智学協会ニッポンロッジの会長をしていらっしゃった田中先生の訳業の大変さだ。先生の本には、大抵、索引がある。協力者がいたとはいえ、あの索引を見ただけでも溜息が出る。
遠方から伝え聴くにすぎなかったとはいえ、もう高齢だった先生が、目を、次には心臓を、その次にはリウマチを……と、ブラヴァツキーの本1冊1冊に精根尽きて病んでいかれる姿を感じないわけにはいかなかった。
先生の訳業の中でも最も大変だったのは、『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』(訳者:田中恵美子/ ジェフ・クラーク、竜王文庫、平成元年)の翻訳だったろう。
東大名誉教授だった仏教学者、中村元先生が推薦の言葉をお書きくださったこの本は、何しろ、恐ろしく難解な本なのだ。
はしがきに、ブラヴッツキーはこのようなことを書いている。
これらの真理は断じて、啓示としてもたらされたものではないし、筆者は、世界の歴史の中で今はじめて公にされた神秘的伝承の啓示者であると主張もしない。この著作の中にあるものは、アジアの偉大な宗教や太古のヨーロッパの聖典に表されているが、象形文字や象徴のヴェールにかくされて、これまで気づかれないままに散在していた何千巻にも及ぶものから得ている。今、しようとしていることは、最古の教義を集めて、一つの調和のとれた一貫した体系としてまとめることである。
古代にどれだけ優れた文明が花ひらいていたのかは、先日、博多の美術館で見たガンダーラの美術品だけからもわかる。
その記事を書こうとするのだけれど、何しろ失神するほど(?)すばらしかったものだから、下書きが仕上がらない。2~3世紀のものがとにかくよかった。この時代、わが国には卑弥呼が生きていた。
邪馬台国のことを調べてみて、相当に高度な思想がこの国に伝わっていたのではないか、とわたしは想像したが、その当時、世界的に大いに栄えたガンダーラという地で生まれた思想と、その一表現といえる美術品がどんなものかはぼんやり空想できただけだった。
そして想像や空想はしばしば冷厳な事実に裏切られるものだが、裏切られるどころか、感動的な驚きとたとえようもない開放感を覚え、古代の人々に対する畏敬の念に満たされた。
時間はかかっても、何とか記事にしたいものだ。
フジコ・ヘミングのコンサートの記事もまだだ。あれもすばらしく、フジコは最高にのっていた。のっていた彼女は、アンコールがくるまえのプログラムの曲を1曲増やしたほどだった。
あまりによい体験をすると、記事にするのが億劫になる。神聖なものを汚す気がして。
話は変わるが、土曜日の午後、循環器科の看護師さんから電話があり、丁度わたしが次に受診する頃、先生が学会でお留守なので、早めに受診するようにとのことだった。
学会ってどんなものなのだろう、とわたしは思っていた。息子の話からわたしが想像したところでは、文化祭の出し物に近い(?)。会場となる建物内のあちこちに発表の場が設けられ、時間が決められて研究の成果が披露される。
同じ研究者や企業の人々が、思い思いにそれを聴きに行き、質問をしたりする。
そうした学会や就活であちこちに行くためか、今住んでいる街に愛着が強く、そこを絶対視していた(というとオーバーかな)息子も、「これまで住んだ街のうちでは、一番いい」という相対的な思いに変わった。
それにしても、息子の就活、長引く。夢に見た通りだった。
料理の写真がまた溜まってきた。
何だかこのひとりごと、支離滅裂。
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