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2008年4月 3日 (木)

ひとりごと(耳が気になる、グリーン・ノウ物語について、京都旅行中の娘、息子の就活14)

 ずいぶん前から左耳の中が痒くて(湿疹?)、つい触ってしまうのだが、このところ触りすぎてしまって、耳鼻科で診て貰ったほうがいいくらいになってしまった。

 今日、循環器科の診察を受けるつもりだが、耳鼻科の診察時間にも間に合うようであれば、耳も診て貰おうかと思う。

 ついでに、昔診断されたメニエールのほうも現在はどんなものなのか、診て貰えればと思うが。。。

 もしメニエールがないということになれば、悩まされている眩暈の原因から耳(三半規管)を除くことができる。

 娘は、昨日から、京都に出かけている。町屋の写真を携帯で送ってきた。人物が小さくてわかりにくいが、どう見ても娘ではないなあと思って訊いたら、お友達だった。

 昨日、訃報に接してから、亡くなったかたのご著書を見ると、たまらない。これでわたしの周りから、思想とか哲学といった手応えのある感触をもたらしてくれる、精神的な重厚さを感じさせる人はいなくなった。

 この空虚さは、どうしようもない。

 訃報に接する前になるが、出だしで放り出してしまっていた児童文学作品、L・M・ボストン著『グリーン・ノウ物語2 グリーン・ノウの煙突』(亀井俊介訳、評論社、1970年)を読み終えた。

 グリーン・ノウ物語は、全5巻、別巻1で構成されている。

 出だしは単調に感じられた『グリーン・ノウの煙突』だったが、3分の1を過ぎた辺りから面白くなってきて、残る3分の1で物語は一気に展開し出し、興奮のうちに幕を閉じた。ボストン夫人、さすがだ。

 グリーン・ノウ物語については、そのうちまとまった記事にしたいと思っている。

 まだ1巻と2巻を読んだだけだが、歴史を感じさせ、人物像も半端ではない。お茶の間劇場的な微温的家族関係、ご近所づきあいを描きたがる日本的感覚からすれば、非情なまでのリアルなタッチだ。

 そんなリアリスティックな物語でありながら、時代を違えて生きる登場人物たちの人生の断面が夢幻的に交錯し合う。

 この物語はグリーン・ノウという、1120年に建てられた屋敷が舞台となっていて、作者はそこに住んでいた。

 グリーン・ノウ物語は、屋敷にまつわる物語といってもいい。屋敷の歴史はそこに住んだ人々が生きたイギリスの歴史を感じさせる。第1巻『グリーン・ノウの物語』では如何にも貴族風の子供たちが登場するし、第2巻では奴隷として売られそうになっていた黒人の男の子が登場する。

 第3巻では多くの難民が登場するそうだ。第4巻では、ゴリラと中国人の難民の少年の友情を描いてカーネギー賞を受賞。第5巻では魔女が登場し、別巻では屋敷に登場した子供たちが一堂に会するという。

 ボストン夫人は62歳で、このシリーズの最初の本を出版した。

 それを思えば、わたしなんか、まだ若いものだと希望が湧く。わたしの物語もいよいよ冒険に入るが、その舞台となる鍾乳洞のモデルを見に行ければいいのだが――

 秋吉台の鍾乳洞を見に行ったのは、ずいぶん前だ。その記憶を頼りに物語を構築していかなければならないのだが、モデルを見学しに行きたくなるかもしれない。

 もし耳鼻科で、眩暈の原因がメリエールとわかり、治療で改善され、心臓の調子もこれ以上悪くならなければ、強行できるかもしれない(友人と博多で会う約束、同人雑誌の合評会に出席することすら、実現が難しい現状だというのに、すぐこういうことを考え出してしまう)。

 息子は一昨日大阪で1社、昨日2社の筆記試験やら面接やらを受けた。いずれも東証1部だが、一昨日受けたメーカーは、昨年、主力製品の一つの製造を中止しなければならない状況に陥り、業績ががた落ちしたらしい。ここの試験は、英語と国語だったとか。明日は東京で、昔セロハン、現在は主にフィルムを製造しているメーカーへ。ここは東証2部。

 息子は数日前に、手首を捻挫して学校の医務室で治療して貰ったそうだが、その前に、手首に包帯をしている男性の夢を見た。あれは息子だったのか。息子は父親ゆずりの動作に危なっかしいところがあり、よく転んだり、傷を作ったりするほうだ。

 怪我と縁のないわたしから見ると、何をしているのかと思えることがある。気をつけるようにいった。

 そういえば、先生の訃報に接する前に、変な夢を見た。寺院の広間の上方に神棚があり、わたしは小人にでもなったのか、その神棚の中にある御殿に入るために、そこへ至る階段を上ろうとしていた。

 先生がキリスト者だったことからすると、まことにちぐはぐな夢だった。

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