洞性頻脈の治療を受け始めたときのこと。この街に引っ越してきたときのこと。
病気のことや薬のことをあれこれ書き散らしてきたが、ずいぶんいい加減な素人判断で書いていることが検索に引っかかって、鵜呑みにされたりすると困るなあ、と心配になることがある。
とりわけ、冠攣縮性狭心症やニトロ貼付薬については……。
テープを貼りながらも、ネットで閲覧した耐性の記事などが気にかかる。それには10時間くらいははがしておく時間を作るべきとあり、さらにははがしている間に発作の起きる頻度が高くなることから有効性が疑われるとまであった。
そんな記事を複数見た。そうでないものも見た。素人のわたしは混乱する。やはり、次回の診察日には循環器科の先生の意見をよく聴いておくようにしたい。
テープの連続使用によって、胸の圧迫感が減り、特に朝の耐え難いそれと、とめどもなく湧き出てくる痰がなくなった。
だが、そもそもこの症状が何であったのかが素人のわたしにははっきりしないのだ。先生もはっきりとしたことはおっしゃらなかった。ただ、気管支拡張剤を使うより、毎日テープを貼るようにとおっしゃって、テープが出た。
テープは、狭心症の予防の他に、心不全による呼吸困難にも効果があるとネットにあった。
以下に書く過去の出来事は、別の記事で書いたことと重複する部分が出てくるかもしれないが、お許し願いたい。
今の先生にかかる前には、福岡県の市立病院に長くかかっていて、循環器科ではなく、内科だった。膵炎の疑いで、通院を始めたのだった。慢性膵炎と診断されて、薬を飲むことになったが、本当はわたしはずいぶん前から頻脈の治療を受けたかったのだった。
だが、どの病院を受診しても――望む治療を求めて病院を転々とする人間を当時、病院ジプシーといった――生理的なものだといわれ、一時的な頻脈だから放置しておくようにといわれた。
そういわれても、体のつらさは相当なもので、日中は何とか堪えていても毎晩寝ているときにうんうん呻るようになり、夫がそれに怯えてギャンブルに走ったのはその頃のことだった。
市立病院の先生は腎臓が専門で心臓にもかなり詳しかったが、少しでも疑問が生じると、循環器科の先生に回してくださった。
そして、わたしが頻脈のことを訴えた初回に心電図とレントゲンをとり、頻脈は問題のない洞性頻脈で、心臓の大きさも普通だから、治療の必要はないといわれた。
ここで頻脈を何とかして貰えなければ、わたしももうこれで終わりだと思いながら、しつこく体のつらさを訴えた。先生の頭の中は完全に膵炎のことでいっぱいのようだったが、ホルター心電図(24時間心電図モニター)をつけて貰え、解析は循環器科の先生に頼まれたようだった。
その結果、わたしの訴えが正しかったことが証明された。起きているときも寝ているときも休みなく一日中走り回っているような心電図だったそうで、ただちに投薬治療が必要だということになった。
そしてインデラルを貰い、長いつき合いとなった。それを初めて飲んだときの感激は忘れない。石のように重かった心臓が、シュワシュワ~と一瞬のうちに溶けて消えたような爽快感があった。
次の診察時に再びレントゲンを撮り、写真をご覧になった先生の驚愕の表情。。。
「心臓が……」と先生。「心臓が、どうしたのでしょう?」とわたし。「縮んでいる……」と先生。びっくりして「縮んだ……」と鸚鵡返しに訊くと、「ちょっと待って」といって、先生は2つの写真に写し出されている心臓のサイズを几帳面に測り始め、そのあと循環器科のほうへ行かれた。
戻ってきた先生は説明してくださった。
正確にいえば、心臓が縮んだわけではなかった。わたしの心臓は生まれつき小さいらしい。それが頻脈に堪えきれず大きくなっていたのが、インデラルの作用により拍動が抑えられることによって本来の大きさに戻ったということらしかった。
わたしはそのとき2枚の写真をよく見たので、覚えている。本来のわたしの心臓はなるほど、小さいなあと思った。疲れて大きくなっている心臓に比べたら、本当に縮んで見えた。小さな心臓のほうが、健康な状態だということだった。
慢性膵炎と診断されるまでにも色々な検査を受け、薬まで飲んでいたのに(その頃はひどい背中の痛みや粘っこいだるさ、腹部症状などがあった)、同じ市立病院で医師の異動が何回かあったり、引っ越して循環器科クリニックに変わるまでには、いつしか慢性膵炎は否定されてなかったことになり、心臓も普通の大きさということになってしまっている。
今の住まいに引っ越してくる前に、市立病院の先生に紹介状を書いて貰うことになったとき、その若い先生はこの県の病院に関しては知識がないとのことで、わたしが自分で選んでいいということになった。
それまでかかっていた市立病院では内科にかかっていたが、もう膵炎の薬はやめていて、頻脈を抑えるインデラルだけになっていたから、循環器科にかかりたいと思った。県立病院の循環器科に通いたいと考えていた。
ところが、丁度引越し作業の最中に生まれて初めての喘息の発作を起こしてしまい、引っ越す前の市で処置を受け、発作は治まったものの、引っ越し先で呼吸器科を緊急に探す必要が出てきて、中心街にある見知らぬ呼吸器科クリニックに飛び込んだ。
呼吸機能検査を受けたら、グラフは典型的な喘息患者の型を示した。先生はわたしに心臓疾患があることを知ると、循環器クリニック宛ての紹介状を書いてくださった。わたしは仕方なく(という気持ちだった、そのときは……)、その先生の紹介状と市立病院の先生の紹介状の2通を持って循環器クリニックを初受診した。
わたしは県立病院に行くつもりだったのだが、どちらの先生も開業前にはその県立病院で部長をしていらっしゃったことがわかった。循環器クリニックの先生は心臓血管外科の部長だった。
で、めでたく心臓を専門医に診ていただいているというわけだが、気になるのは心臓の大きさなのだ。クリニックでレントゲンを撮ったとき、先生は普通だとおっしゃり、わたしにはそれは昔見た大きくなっているときの心臓に見えた。昔の話をしたが、それは単なる昔話で終った。わたしの勘違いと思われたようだった。
長年お世話になっているインデラルはわたしの頻脈にはぴったりなのだが、喘息、冠攣縮性狭心症、心不全などの副作用が出ることがある薬だ。
ニトロのテープを連続使用するようになってから、胸の圧迫感が少なくなり、湧き出るように出た痰が出なくなった。胸痛も連続使用前に比べたら起きなくなったので、冠攣縮性狭心症の発作を予防していることは間違いないが、心不全の症状にも作用しているのではないだろうか。
冠攣縮性狭心症の人々のブログを閲覧させていただいても、湧き出る痰という症状に触れたものには出くわさない。わたしほど疲れていらっしゃるような感じも受けない。発作が起きる以外のときは普通の暮らしぶりに窺える。とすると、痰や極度の疲労感は、狭心症の症状ではないのだろう。
以前かかっていた市立病院の先生たちはわたしに心不全の症状があるとたびたび口にされ、が、その対策は何も練られなかった。呼吸困難が起きたりしてつらいときは、体を起こしてひたすら耐えるようにという指示だった。
今かかっている循環器クリニックの先生の口からは、心不全という言葉は聞かない。心臓のレントゲンもあれ以来撮っていないので、心臓の大きさがどうなっているのかわからない。先生の焦点は、頻脈と冠攣縮性狭心症に絞られているように思える。
でも、もしわたしに心不全の症状があり、テープがそれに効いているのであれば、連続使用のほうがいい気がする(あくまで素人考え)。
が一方では、テープを貼りっぱなしにしていると耐性が生じるとか、貼っていないときに発作が起きやすくなるからむしろテープなど使わないほうがいいというネットの記事は気にかかる。
舌下錠に前ほど切れ味がなくなった気がするのは、耐性が生じたためではないのだろうか。気のせいだろうか。
ベースに長年の頻脈があり、喘息も絡むので、症状が複雑になっているところがあり、頭の中がこんがらがってくる。なかったことになっている慢性膵炎も、本当になかったのかも気にかかる。
腹痛が起きても、それが婦人科的なものなのか、心臓疾患からきたものなのか、もしかしたら慢性膵炎が隠れているのか、さっぱりわからない。この記事に何を書いているのかも、わからなくなってきた。
とにかく、テープのことは、循環器科の先生によくお伺いしようと思う。
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