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2007年11月24日 (土)

不健康の効用

 連休といっても、家族は仕事なので、わたしの生活は日常通り。

 毎日貼るようにと13日に循環器科でニトロのテープを貰って以来、24時間ごとに取り替えてはせっせと貼ってきた。

 その結果、抜群に体調がよくて、昼間横にならずに済む。夕方、夕飯作りに入る前に半時間ほど横になるだけだ。とにかく体が軽く、胸のことなど気にとめずにいられるのが楽しい。

 坂東玉三郎の公演に出かけたときも、全く狭心症の発作が起きなかった。

 昨日は、神智学協会と関係があり、哲人クリシュナムリティと親交があったという20世紀イギリスの作家オルダス・ハックスリーのことが気になったので、久しぶりに県立図書館に出かけようかとも思ったが、天気がよかったのでシーツ洗いに布団干し、掃除に明け暮れて満足だった。

 体調が悪かったときは、布団を干すにも、息絶え絶えという感じでやらなくてはならなかった。そのあとは数時間寝込み、取り込んだあとで再び寝込む始末。下手をすれば、夕飯作りの体力が残っていなくて、娘に弁当を頼むはめになった。今思えば、そんな異常な生活を送り続けていたのだ(過去形)。

 でも、さすがに家事に熱を入れすぎたのか、予定としては、夕飯のあとで入浴を済ませて、そのときにニトロのテープを貼り替えるつもりだったのが、うたた寝してしまった。いつも食後に服用するインデラルとヘルベッサーはちゃんと飲んでいた。

 朝5時頃、猛烈な胸の圧迫感で目が覚め、新しいニトロのテープを貼り忘れたために、それを連用するようになる以前の悪夢が戻ってきたことを悟った。体を起こせば幾分楽になることが多いので、とにかく体を起こす。とめどもなく痰が出てくる。

 洗面所に行きたかったが、胸の苦しさで動けず、たちまちティッシュの山ができた(汚い話……)。つい10日前までは、そんな朝がごく当たり前だったというのに、楽を覚えてしまったわたしはひびった。

 舌下錠かテープかで迷ったが、胸痛は起きていなかったので、テープを貼って様子を見ることにした。腰に貼り、薬の効果が表れるのを待つ。しばらくしたら、楽になった。

 これを書いている6時過ぎの段階では、すっかり元気。

 ニトロのテープ(メディトランステープ)が、わたしの体調改善に大きく役立っていることが、改めてはっきりした。

 ただ、インデラルとヘルベッサーを使い始めたときも、薬の効果がすばらしい表れかたをして、感激したことを思い出す。

 今もこの2つの薬は欠かせない。インデラルを半日飲み忘れると、脈拍は140に増えて1日経つ頃には苦しさが出てくる。ヘルベッサーを飲み忘れると、狭心症の発作が出てくる。

 ということは、3つの薬が作り出す絶妙なバランスによって、わたしのこのところの健康は保たれていたのだ。

 これは、いつまで続くのだろう? そのうち、別の薬か、貼るテープの枚数を増やさなければならなくなる、といったことが起きるのだろうか?

 考えれば考えるほど不安に駆られてしまうが、まあ、いいじゃないか。今のところは、この降って湧いたような健康の喜びを味わおう。

 尤も、不健康なほうがパソコンに齧りついている時間は長く、創作的には生産的な気がする。

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