ひとりごと(落選の通知、妹に送ったバッグ、友人の詩)
文学賞に応募していた60枚の純文学作品の落選の通知が、昨日、買い物に出る前に集合ポストを見たら、入っていた。
結果はだいたい予想通りで、地区の応募者数がずいぶん減っているような印象だ。尤も、昨年は応募していないから、前年と比べることはできないけれど。
さいわい、落選しても11階から見える地面がすぐそこに見えるということはなく、歎き悲しむということもなく、極めて平穏に、淡々と過ごしている。
ただ、今朝から午後にかけて、とても具合が悪かった。
寒くなると、わたしは体調が悪くなりがちなので、別段珍しいことではないが、もしかしたら落選のショックが体調に影響したのかもしれない。でも、このときのような症状にはニトロがよく効くとわかった。
落選した作品をどうするかは、まだ決めていない。
賞トラウマを抜け出したと思い、久しぶりに賞にチャレンジしてみたが、落選すれば当然ながら、相変わらずの後味の悪さだ。
折りしも、わたしは保管していた友人の詩を本人に依頼されて、買い物のついでに送りに行こうとするところだった(関連記事はこちら)。
そして、彼女の諸作品を封筒に入れる前に、彼女がわたしに捧げてくれた詩『聖女***』という詩を初めて読んだ。
***には、わたしの名が入っている。それ1編を除けば、彼女の作品には全て目を通してきた。だが、その『聖女***』だけは、これまで、読めなかった。
統合失調症の彼女の調子が悪いときに書かれた作品なのかどうかははっきりとはわからなかったが、よくないときの詩ではないかと想像せざるをえなかった。
彼女は決していい加減な気持ちで詩作をする人ではなく、仮に調子が悪いときの詩であったとしたならば、正気を取り戻したときにわたしにそういうはずだったにも拘らず。
仮に詩の中の出来事であったとしても、凡人の自分に「聖女」だなんてつけられた気持ちは、同じ経験がない人には、わかって貰えないだろうと思う。題名に、激しい抵抗感が生じろうというものだ。
しかし、作品集を編む計画のことで普通に電話をしてきた彼女が、お母様はその『聖女***」が一番よく書けているとおっしゃったといったのを聞いて、読まなければならないと思った。
ずっと統合失調症の娘を守ってこられた知的で素敵なお母様を、わたしは尊敬していたし、とても好きだったから。いい加減なことをおっしゃるかたではない。
そして読み、自分は何て馬鹿だったんだろうと思った。もっと早くに読めばよかったと思った。その詩は、人間になら誰にも等しく潜む神性にスポットライトをあて、それを丹念に描写した作品だった。美しい詩だった。
暗い海原を照らす灯台の光のように、その詩は今後のわたしのよき道しるべとなってくれるに違いない。
その詩を読んでいたせいか、その直後に読んだ落選の通知が大してこたえなかったのだ。何か、別の世界の出来事のような気がした。
賞に落選するということは、単純なものではない。自分の芸術観、価値観、能力の全てが否定されるような気持ちに囚われるものなのだ。作品に打ち込めば打ち込むほど。
まあ、いい。しばらく作品は放っておくことにしよう。
高価なバッグは買えないので、娘がわたしの誕生日に贈ってくれたバッグの値段を目安にした。
写真のバックが妹に似合うと思ったので、メッセージカードを入れて、送って貰うことにした。すっきりとしていて、使いやすそうで、わたしは気に入ったのだけれど、妹も気に入ってくれるかしら。。。
ここで話題はガラリと変わるが、俳句の記事が当ブログ内のランキング入りを果たしたのを見、びびってしまった。俳句のことを忘却したわけではないが、放置したままだった。やはり紹介を続けようかとも思うが、どうしよう?
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