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2007年10月 4日 (木)

ひとりごと~ホームページ、アバター、シモーヌ・ヴェイユ、息子の就活、同人誌のことなど

 ブログが増えすぎて、機能的でない気がし、いっそホームページを作ろうか、という気になった。夫が前に買った『超図解 HTMLでつくるホームページ入門』(エクスメディア、2003年)を貸してくれた。

 夫は、新し物好きで、収集癖があるが、すぐに興味を失い、使いこなすまでにはいかないで終ることが多い。それを、あとになって、わたしがせっせと使うパターン。

 夫は、「Nのために買ってやったんだよ」などと、いっていた。

 無料ホームページサービスを利用させて貰うことにし、ヤフーに登録してホームページの住所はできた。テンプレートを使えるので、基本的なことを学べば、そう時間がかからずに作れそうだが、せっかく作るのなら、オリジナルなものを作りたいなあ。

 ホームページはそのうち仕上がればいいから、時間をかけて、ぼちぼち。いつか、できるだろう。まずは、本でお勉強。

 ホームページ作成の副産物というべきか、ヤフーのアバターにはまってしまった。着せ替えをして楽しんでいる。今日は、バルーンスカートを着せてみた。娘が前に買ったワンピースから、バルーンスカートの部分だけ切り離せば、そっくりだ。

 無料で、かなりの着せ替えが楽しめる。

 この年で、着せ替え遊びにはまるなんて。子供の頃より、もっとはまっている。絵柄はリアルで、あたかも自分が試着しているかのような楽しみかたができるのだ。

 バルーンスカートなんて、着てみたくても、さすがに50歳に近いとあっては、はばかられる。かなわぬ夢をアバターで果たしている。

 若い頃はストイックで、ファッションには全く興味がわかなかった。服などにお金や時間を使うのがもったいなかった。

 それが、おなかが出た中年の今頃になって、興味が出てくるなんて、何という皮肉であることよ! 昔であれば、何を着ても、そこそこは似合っただろうにと思うと、悲しい。

 でも、小説を書くためには、こんな興味も必要だ。若い頃は、純粋に思想面を極めたいと思い、その姿勢で何とか骨格を作り上げた。現在は、それに肉づけをしている段階なのだと思っている。

 松村潔氏の占星術の解説では、わたしの年齢では木星をテーマとする域にあり、この前の年齢域のテーマだった痩せる(積極的攻めの働きを持つ天体である)火星とは対照的で、太る(拡大と発展)。

 中年が中年太りするのは、自然なことなのだ。とわが豊満な腹部を見ながら思ったところで、この腹部のうっとおしさがどうなるものでもない。 

 わたしが年をとって変化したからか、若い頃に熱中したシモーヌ・ヴェイユの欠陥なども見えてくる。彼女の明快な分析は爽快なのだが、近頃では、こうも単純に結論づけていいのかな、と考えさせられる場面が増えた。

 肉を削ぎ落としたような考えかたで、肉を取りこぼしていることが気にかかるようになったのだ。若書きの欠点といえるだろう。とはいえ、彼女の思想の詩のようなみずみずしさ、美しさは、その欠点が長所としても働くということを物語っている。

 どの年齢にも、その年齢なりのよさがあるのだ。

 ところで、ドクターには行かないマスター1年の息子にとっては、就活スタートの今月だ。11月末に学会に行く予定があるといっていたが、その準備に追われていて、両立が大変そうだ。

 不器用なところがある息子であるだけに、心配。つい、よけいな口出しをして、怒らせてしまう。でも、牛年の息子には案外呑気なところがあるので、犬年のわたしがキャンキャンいって追い立てるぐらいで、ちょうどいいかもしれない。

 また話が変るが、同人誌主幹が、次の締め切りをいってきた。今度は、ヘンリー・ジェイムズばりの短編を書いてみたいものだ。発行人をぎゃふんといわせられるような作品を書きたい。

 彼に比べたら、まだまだなのに、この頃、妙にわたしの側で一方的にライバル意識を燃やしているのだ。文学観に共鳴するところと対立するところがあり、意識せざるをえない。尤も、彼には宿命のライバル(?)ともいうべき男性がいるのだが(彼らは共にそれを否定していたが)。

 合評会に行けなかったのは、残念だった。節目を迎えないまま、出発しなければならないような物足りなさがある。K文学賞の結果はまだわからないけれど、駄目だろう。駄目だとしても、既にこの新しい作品を考える段階に入ってかなり吹っ切れているといえる。

 まだ、どんな作品にとりかかるかは決めていず、何かわくわくしている。賞が駄目だったとしても、あの作品を書く中で、新しい確かな手法を掴んだことは確かだ。その感触を、次の作品で味わいたい。使いたい。

 このところ体調がよくなかった。しかし、精神的には昂揚していた。

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