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2007年9月28日 (金)

驚いたのなんのって!

 昨夜、何気なく自分の名を検索窓に打ち込んで、クリックしてみたのです。

 わたしは、ブログ以外で作品を発表するときには本名で行っているので、ときどき、そうやって、自分の作品に関する情報が漂っていないか、確認しているのですね。

 そして、わたしの目は、ある文学賞に早々と落選してしまった予選の結果とか、図書館だの記念館だのに寄贈された賞の発表誌やら同人雑誌やらに掲載された作品、新聞に投書した記事の情報などが、破れて風に吹かれるままになっているポスターさながら晒されているのを見たりします。

 でも、昨晩見た、自身の作品に関する情報には、驚いたのなんのって(@_@;)

 昔――平成4年に発行したわたしの個人誌が、何と、三康図書館にあることがわかったのです。

 個人誌といっても、そのざっくばらんさ、貧しさは半端ではありませんよ~。何しろ、束にしたコピー用紙をホッチキスで、ガチッガチッととめ、製本テープをベタベタッと貼り付けただけのシロモノですからね。

 ワープロで打って、そうやって何とか読めるだけのかたちにしたものを、友人知人に配っていたのです。現在当ブログに連載中の小説『あけぼの――邪馬台国物語』も、それに連載していたのです。

 そのうちのある号だけが、そこに眠っているらしくて、同人誌の蔵書検索に見ることができました。発行した住所も、発行者・編者として記載されている名前もわたしのものに間違いはありませんでした。

 引き出しをごそごそやって、その号を見つけ出しました。インタビュー記事が1編。寄稿していただいた、女性の評論が1編。男性2人の詩が1編ずつ。わたしの短編小説が2編(タイトルは『ジュピター』『茜の帳/付録:万子姫抄』)、わたしの俳句という構成です。32頁。

 どうして、それが、三康図書館にあるのでしょう? どなたかが図書館に寄贈を? そうでなければ、それがそこにあるはずもありませんが、あんなシロモノを、フツー、寄贈しますか?

 裸足で彷徨い歩いていた孤児にも等しいあの子を引き取っていただいたばかりか、請求番号、冠称まで振っていただくとは、絹の着物を着せていただいたような厚遇に、どう感謝の言葉を申し上げたらよいのか、わかりません。

 この出来事は、わたしの人生における七不思議の一つとなることでしょう。

財団法人三康文化研究所附属三康図書館
 〒105-0011東京都港区芝公園4-7-4 明照会館1F

 「東京タワーと向かい合った場所にある小さな私立図書館」とのことです。「見かけは小さくとも、約24万冊の蔵書は、古いものでは江戸期の版本・写本類から、明治以降の図書や雑誌、最近のものでは仏教関係の図書まで多岐に渡っています。研究者の方には言うまでもなく、昔読んだ懐かしい本や雑誌に再会したい方にとっても、実物に直接手を触れてご覧いただけるうれしい図書館です。また、お仕事やお勉強にもご利用できます。どうぞお気軽にご来館ください」とあります。

 いつか、東京に出かけたときには、ぜひとも、あの子に逢いに行かねばなりますまい。しかし、一体、どなたが、どんな成り行きで???

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