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2007年6月13日 (水)

ネットで横行している薬の売買を憂う

 わたしはネットをはじめて3年くらいにしかならないので、いつ頃からのことなのかは知らないが、ネットでの薬の売買が横行しているようだ。

 かつて文学仲間だった女性も利用者の1人で、盛んに購入しているらしい。

 薬事法違反者の薬を購入することによって、彼女も悪事に加担しているとわたしは思う。しかも、そのことを何か自慢そうにブログで公言する行為、わたしにはわからない。

 そんなことをやっておきながら、福祉のサポートまで受けようとする神経、ますますもってわからないどころか、怒りさえ覚える。善良な納税者をも悪事の手先とするつもりか?

 そのあたりが彼女が病人であるゆえんなのかどうか。彼女が初めて受けた診断は、タイプは違うが、わたしが中学時代から煩っている神経症と同じだった。

 その症状を軽くしたいあまり、彼女は薬剤師の知人から眠剤を分けて貰うようになったのが、事の始まりだったように思う。そのうち、「うつ」「境界型人格障害」などといった病名がつくようになり、薬の乱用もひどくなっていった。

 現在の彼女にどんな診断名がついているのかは知らないが、ベースに薬物中毒があることは間違いない。

 そういうわたしも昔、膀胱神経症で精神安定剤の処方を受け、依存症になったことがある。当時は、薬局で高校生に精神安定剤を売ってくれた。尤も、渋い顔をしながらではあった。

 依存症から抜け出すのは苦しかった。が、人間らしく生きたければ、それしかないと思ったのだ。

 わたしには文学がずいぶん助けとなったが、彼女にとっての文学とは賞狙いの道具でしかないように見える。余談になるが、文学賞もいつ頃からか、文学賞をターゲットとするギャンブル中毒者を大量に生み出していると思う。

 眠剤中毒者、安定剤中毒者が、ブログの世界にはうようよしているように見える。そうした中毒者もアルコール中毒者や麻薬中毒者と同様に扱うべきではないだろうか。入院させて中毒症状を治療してあげなくては、可哀想だ。

 それ以前に、政府はネットによる薬物の売買を、厳しく取り締まるべきではないだろうか。

 第一、今の医師は、こうした薬を安易に処方しすぎるのではあるまいか?  わたしは現在、循環器科と呼吸器科にかかっているが、少し眠れないといっただけで、すぐに眠剤が処方されようとする。わたしは断る。

 マリリン・モンローが精神治療薬漬けだったことは有名な話だが、彼女の伝記を読んでいると、当時のアメリカと今の日本は精神医療の雰囲気がそっくりだ。

 わたしが精神科のクリニックにかかった頃は、そこへ行くのに大変な勇気がいった。当時と比べれば、現在、精神科は格段に行きやすい場所となったようだが、そのことが産んでいる弊害というのも、またありそうに思えてならない。

 一方、統合失調症である女性の友人は、進歩した精神医療のお蔭か、昔と比べると、病気がよくコントロールされているように思える。

 先日彼女から電話があり、今回は使用料だけで入会金をとられなかったため、作業所での1箇月間の賃金は1,200円にもなったそうだ。関連記事はこちら

 彼女は、この先のことを――両親が亡くなったあとのことを――心配している。顔見知りの福祉の専門家に精神的なサポートがあるかどうか尋ねると、その人は生活保護を受けられることだけを強調したという。 

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