ドバト対策
わが家は11階。ドバト――鳩――に悩まされていることは何度かご報告しました。そこで、わが家なりの対策を練ってみました。
分譲マンションの1戸を借りて住んでいるので、跡が残るようなことはできません。マンションは、建って20年ぐらい経っています。
ここが、ドバト害の歴史を重ねてきただろうことは、ベランダに設置された小型物置とベランダフェンスとの隙間に溜まった糞の集積物から推測できました。
入居した時点で施してあったドバト対策としては、ヴェランダフェンスから竿掛けとの間にかけてあったネットがありました。
一方のお隣さんもドバトには悩まされているらしく、入居した年はお隣からドバトを追い払う小さな爆音がたびたび聴こえてきていました。
その対策の恩恵を受けて、わが家にもドバトはほとんど寄りつきませんでした。が、お隣さんも疲れられたのか、その音がしなくなり、そうなるとドバトが大空からわが家のベランダに侵入してくるようになったのですね。
そこで、ベランダへの侵入を防ぐために、鳥害防止グッズの糸を手すりの上に張りました。
これはかなりの効果がありますよ。ドバト対策には、お勧めしたいグッズです。
ところが、伝書鳩として使われた種類の鳩が野生化したものだとネットにあったドバトたち。
彼らは頭がよくて、今度はもっぱら物置の上に盛んに飛来しては休憩所として利用し始めました。糞害の凄いこと! ドバトの糞って、粘り気があってすぐに固まり、拭いてもとれにくいのですね。
ドバトたちは、そこでは夜を過ごしませんでした。お隣のベランダの上のほうに止まって寝るドバトたちを多いときで半ダースは見かけましたから、昼間うちに来るドバトもその中にいたのかもしれません。
そのうち、お隣のベランダのどこかで、ドバトが卵を産み育てている雰囲気が漂い出しました。
卵の殻がお隣からわが家のベランダに風で飛んできたことがあったので、間違いないと思います。わたしは病人なので、体調によっては昼間も寝ていることがあるのですが、そんなとき、鳴き声の耳につくことといったら! ちょっと錯乱しそうなくらい。
やがて、ドバトたちはお隣との間にある避難用フェンスの下をくぐって、お隣のベランダからわが家のベランダに侵入したり、逆にわが家のベランダからお隣に行ったり。
糸に慣れたのか、糸に寄りかかるようにして手すりの上に止まっているドバトを見たこともありました(ただこれはめったに見かけません。鳥害防止グッズの糸が優れものであることに変りはありません)。
そうこうするうち、物置の上をホテルにして、夜そこで熟睡するドバトまで現われました。物置の上に鳥害防止グッズのドーナツ型磁石を置いてみましたが、空いているところにしっかり止まっている!
わたしが特に気になったのが物置の後ろ側でした。そこにもベランダフェンスがありましたが、下には隙間があります。フェンスの下をくぐって物置の後ろ側の細長い空間にドバトがやってきて、そこに卵を産みつけている可能性もあると思えたのです。
現に、物置の後ろ側から盛んにドバトの鳴き声が聴こえましたし、物置をドンと叩くと、そのとたんに小さなドバトが数羽、飛び立ったりすることがありました。少なくとも、休憩所として利用していたことは間違いありません。
ある日の昼間、半ダースくらいのドバトがベランダにいて、我が物に歩き回っているのを見ました……!
ベランダがドバト村と化してしまう――と、わたしは深刻になりました。夫に話し、夫の休日に対策を施すことにしました。
ところで、もう一方のお隣りさんの話が出てきませんでしょ。そちらでは、手すりの向こう側に、ベランダ全体を保護するかたちで、ネットが張られているのです。
それが一番いいのでしょうが、なにせここは11階。ネットをつけようとして転落してはいけませんから、わが家がそうしようと思えば、専門家に頼むしかありません。その前に、できることをやってみようと思ったわけです。
今回のドバト対策で用意したものは、次のものです。いずれもホームセンターで購入した品で、値段はおおよそです。
- 金ベラ 300円
- ダンパネ90×180 700円
- 結束バンド20本入り 300円
- クランプ 80円(今回4個使用)
- ネット90幅 1mあたり600円(今回は2m買い、1m50cm使用)
- 園芸支柱2m40cm 350円
鳩の糞は有害といいますから、わたしたちはまずマスクをかけました。
物置を動かすと、物置の後ろ側から側面にかけて、びっしり溜まり、こびりついていた糞があわらになりましたので、そこへ除菌用アルコールをたっぷり振り撒き、金ベラを使って徹底掃除しました。
そこに卵の殻とか小枝といったものは、ありませんでした。ここで卵が孵ったりはしなかったのでしょう。
ダンパネを適当な大きさに切り、ベランダフェンスの下を被うように立てて結束バンドでとめました(ダンパネに穴を開け、バンドはその穴から差し込んでいます)。これで、フェンスの下からのドバトの行き来を防ぐことができるはずです。
避難用フェンスと壁がL字を作るところに園芸支柱を立て、動かないようにクランプと結束バンドを使って固定しました。
避難用フェンスの上を通って行き来できないように、ネットを張るためです。ネットの上両端は結束バンドで留めています。向かって右端は園芸支柱に、左端はベランダの柱に。
それから、避難用フェンスの下の隙間も、ダンパネを切って一方の端はフェンスと園芸用支柱の間に挟み、もう一方の端はフェンスと物置の隙間にそれぞれ挟みました。
これでお隣とわが家のベランダをひとつの空間と見なして盛んに行き来し、繁殖していたドバトの動きを上と下から封じることができるはずです。彼らに広い空間を与えてはだめだと思います。それこそ、村にしてしまいますもの。
ベランダフェンスの上に、鳥害防止グッズのプラスチック製品を両面テープで貼り付け、両端を結束バンドで固定しました。
この写真がそれです。何だか要塞みたいに見えますね。針みたいに見えますが、先は尖っていず、プラスチックですので、少し鳥の体に触れたくらいでは痛くも何ともないはずです。
本当は、ここもネットで被うほうがいいとわたしは思うのですが、夫が前にこの鳥害防止グッズを買ってきていて、それを使ってみたかったようです。
ここによくドバトがとまっていたので、その防止にはなるでしょう。
いろいろやってみましたが、本来は動物好きのわたし。伝書鳩として鳩を飼ってみたいくらいですが、マンションは動物が飼えないので(厳重になりました)、残念です。
愛玩用として飼えば可愛いのでしょうが、生活を侵す害鳥として見れば、鳩はまことに手ごわい相手ですよね。
そういえば、昨日フジ子・ヘミングのコンサートに行きましたが、彼女の本に、猫と仲よしだった鳩の話が出てきますよ。
マンションの11階に暮らしてみて圧巻だなぁと思うのは、鳥たちのダイナミックな動きが間近で眺められることです。
羽ばたいていくドバトの何とも生気に満ちたふっくらとした腹部が、わたしのすぐ目の上に眺められたりします。驚くほど躍動感のある動きをしますし、小さなドバトは初々しい体の動きを見せます。勿論、ここから眺められる鳥は、ドバトだけではありません。
そんな鳥たちの写真が撮れたらいいでしょうね。
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