ひとりごと
わたしの母(つまり娘からすれば祖母ですが)のお友だちが、娘にくださったものでした。
母もそのお友だちも、もうこの世にはいません。
そのかたは美容師さんでした。髪の毛でいろいろと遊べるようにといって、この髪の長いお人形をくださいました。写真には撮り損ないましたが、髪の長さはお尻にかかるくらいまであります。
そのかたがお亡くなりになったとき、目の中に入れても痛くないほど可愛がっていらした息子さんは医大生になったばかりでした。
彼はお葬式で号泣し、その後、留年の噂などを聞きましたが、無事にお医者さんになれたのかしら。どちらにしてももう、いいおじさんでしょうね。
普段、このお人形は、娘の本棚の一角にぬいぐるみと一緒にいます。
こっそり、娘の本棚の上の部分を占めている人形やぬいぐるみをご覧にいれましょうか。
赤い蛙はカスタネットになっているのですが、これは、お亡くなりになった神智学の先生が娘にくださったものでした。
昔の話になりますが、島根で会がもたれたとき、わたしは出かけ、昼間、先生やJさんの講演を聴きました。
アメリカ人のJさんは当時、先生の翻訳上の片腕で、スマートかつハンサムでした。今はわたしと同じように中年の体形になり、日本にはいらっしゃらないようですが。
その夜、旅館で懇親会がありました。わたしの席は、たまたま先生の隣でした。
先生はそのとき既に70歳代でしたが、威厳と優美さとが溶け合った輝かしいまでの魅力を発散しておられ、わたしは同じ女性でありながら、大いに胸がときめきました。
それまでにも、その後も、わたしの人生において、これほどまでに人物に魅了されたことはありません。
が、先生は屈託がなく、その食事中に小さな包みをバッグから取り出すと、「あなたのお子さんにね、可愛いものを買ったの」といって、わたしの目の前で包みを自らびりびりと破り、嬉しそうに蛙のカスタネットを2つ出して見せられました。
そう、蛙は2つあったのですね。もう1つ、緑色のが。緑色の蛙も娘にいただいたものでしたが、わたしが自分のものにしてしまいました。。。
ペアの鶏は、娘とわたしが一緒に東京に行ったときに、娘が浅草で買ったものです。
あまり上手ではないプラモデルは、娘が弟から貰ったもの。ちゃんと飾ってやっているのですね。
ちょっと間が抜けた顔のライオンは、癒し系だとわたしは思います。
他にも、うまく携帯カメラの届かない場所に、可愛らしい、面白いものがいろいろとあります。
どれも、生きているみたいでしょ。
ところで、娘のお人形が座っていた座椅子は、わたしの闘病(ちょっとオーバーな表現?)用に買った座椅子です(※関連記事はこちらとこちら)。
14段階リクライニングです。布団の下に入れてみましたが、使えました。背もたれの部分が高いので、上体をすっかり預けてしまえます。
小柄のわたしには大きく感じられる座椅子で、このままでも、ブランケットを持ってくれば、簡易ベッド代わりになりそう。勿論、足は出ますし、寝返りすれば、ごろんと転がり落ちるでしょうけれど。
これでいつ、喘息の発作が起きても、心臓の具合が悪くなっても、安心です。だからといって、どんどんいらっしゃい、とは絶対にいいませんが、これでいくらかでも快適な闘病ライフ(?)が送れそうです。
座り心地がいいので、娘にも同じものを買うかもしれません。となると、夫はだいたい自室で過ごしますし、息子はめったに帰ってこないので、座椅子が1つ余ります。まあ、どうせ、いくらもしないうちにどれかが壊れるのでしょうね。
この記事を書きながらふと見ると、何と、娘がわたしの座椅子に座っていました……。だめ~、それ、わたしのよ! やはり、娘にも同じものを買わなければ。。。
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