昨日の夢
最近、あまり夢を覚えていられませんが、また最後の2本だけを妙にリアルに記憶しています。
それが何と大それた、といおうか、何とも世俗的な、といおうか、某文学賞の選考委員をして選評を書いている夢でした。選考委員はわたしを含めて3人で、どう見ても素人ばかり、いやはや。
現実に文学賞に応募して、夢で賞の結果や選考過程をデフォルメしたかたちで見ることは当然のようにありましたが(それらの夢はブラックユーモア的なものにデコレーションされているのですが、常に真実を物語っていました)、こんな夢は初めてでした。
賞に関しては欲がなくなったといおうか、諦めたといおうか、詰まらなくなったといおうか、応募することもなくなりましたが、それでも何がしかの執着、あるいは怨念みたいなものが残っていて、こんな夢を見せたのかしら。。。
もう1本は短いものなのですが、記録するのも恥ずかしい、尾籠な夢。でも、夢としては珍しくも恥ずかしくもないものなんですね。
- 原稿用紙を冊子にしたものがまわってくる。選考委員用の原稿用紙で、それに選評を書かなくてはならない。わたしは某文学賞の選考委員の1人で、他に男性が2人。わたしを含め、どう見ても素人ばかりだが、そのことを疑問には思わない。
何字書けばいいのだろうか。わたしは字数を勘定する。だいたい400字詰め原稿用紙1枚半といったところだ。最後にまわってきたので、前の人が書いた選評が見える。わたしの前に書いた選考委員は、素朴で率直な感想を書きなぐっている。
勿論結果は既に出ていて、わたしが知っている男性の作品が候補に挙がっていたようだ。いいところまでいって、受賞を逃したらしい。
わたしは彼の作品の長所短所を知り尽くしている。今後の彼に期待したい気持ちと鞭打ちたい気持ちとが半々だ。改めて彼の作品を読む。
それはゲラなのか、彼の作品はもう印刷されていて、写真も載っているのだが、写真が子供の頃の写真であることに奇異な感じを抱く。それも、泣きじゃくったような、口をゆがめた写真をわざわざ載せているのだ。
全体は、青春ものといった雰囲気にまとめられている。これはこの作者本来の持ち味ではなく、読者にわざとらしさ、皮相的印象を残す。賞狙いの技術として取り入れられたトーンだからだろう。出だしの農家の主婦の仕事ぶりを描いた部分は躍動的でありながら重厚なタッチで、しかも現実感がある。彼独特の写実的技法だ。あまりにも冴えた描写であるためか、里芋を選別して箱詰めしていく主婦の様子が、作品の中から空間に現われ出る。しかし、この部分とその後の展開とがうまく結びついていない。ストーリーには、部室における男子高校生たちの様子、菜の花が咲く河川敷の描写などが織り込まれている。 - 待合室にいる。床の色はクロムイエロー。携帯電話で夫を呼び出す。傍には娘がいる。夫はどこにいるのだろう。商業施設の中をうろつきまわっていたのだとすれば、エレベーターで下りてくるだろうが、駐車場にとめた車の中で待っていたのだとすれば、上がってくるだろう。
芥子色のセーターを着た夫がエレベーターで上がってきて、こちらへ近づいてくるのが見える。わたしはそこで排便していたため、あわててお尻を拭く。
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