異常な統一地方選

　統一地方選前半戦では、候補者の政党色隠しが印象的だった。

　何て恥ずかしい。この国にはもはや誇りとするだけの政党などないことを、候補者自らが示した。

　なるほど、現政権のヴィジョンのなさ、計画性のなさには、うんざりさせられる。アイディアだけが先行して、辻褄が合わなくなっている。おおかたの国民生活に犠牲を強い、国民感情を傷つけての壮大なお遊びにさえ見えてくる。

　だが、それを修復できるだけの力量を持ち、将来への希望を抱かせてくれそうな野党というのも、これまた見当たらないのだ。

　何てうつろな国、異常な統一地方選なのだろう。

　13知事選には、12人の元官僚が立候補し、10人が当選した。とりあえずは、実際的、実務的能力が必要と見られての結果だろう。