あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
あなた様にとってよいお年でありますよう、お祈り申し上げます。
大晦日に、そして新年になって早くもご訪問くださった方々がいらっしゃって、嬉しくなりました。ありがとうございます。
ブログペットのウッフも挨拶をしてくれて、新年の誓いを訊かれました。とっさのことで、言葉が出ませんで、「わが心に愛と希望」といいました。またそのうち、誓いが守れたかどうか訊くそうです。可愛いウッフや、今年もよろしくね。
なごやかな年越し、そして新年の訪れでした。
わが家の問題については、あの世からこの世を見守ってくださっている高貴な方々に、お任せすることにしました。何かあったら、と懼れるより、何があっても、と意志を強くしたいと思います。 ゆっくり写真を撮る時間がありませんでしたが、大晦日の夕飯です。これは、前にご紹介した「朝日クッキングサークル」の中の『中国風ビーフステーキ』を参考にしたものです。
そのときは豚肉で作りましたが、昨日はレシピ通りに牛ランプ肉で作りました。豚肉で作ったときとは、また違った美味しさでした。わたしはどちらも好きです。再度レシピを簡単にご紹介します。
まず、牛ランプ肉にかたくり粉を薄くまぶします。フライパンにサラダ油、にんにくの薄切りを入れて弱火で焼き、カリッとしたら、肉を入れて焼きます。
肉が焼けたら、酒を振り、(4人分で)砂糖大さじ1、しょうゆ大さじ3、おろししょうが小さじ2、コショウ少々を加えて手早くからめます。
この刺身の皿のわさびは、わさびの地下茎を買い、摺りおろしたものです。ちょっと高いと思いましたが、奮発しました。つんとくる香りが、何ともいえません。
この前日にも作ったばかりだった、さつまいものミルクスープを昨日も作りました。息子に飲ませたくて。幸い、夫も娘も好きなので、続けても文句は出ませんでした。
鍋に水、固形スープ1個、輪切りにしたさつまいもを入れて柔らかく煮、裏ごししたものに写真の缶詰の生クリームを加えて仕上げました。
さつまいもの甘さに合ったクリームで、本当に美味しいスープができました。牛乳を使ったときとはまた違った華麗な味わいですよ、お試しください。
夕飯でおなかがいっぱいになった娘とわたしは、年越し蕎麦は2人で1人分を食べました。
そして除夜の鐘を聴いたあとで、皆で屠蘇を呑みました。これまでは正午近くになって、おせちを並べたところで、屠蘇……だったのですが、娘がもう今日が初出勤なので、屠蘇の時間を早めました。
娘は出勤に備えて寝に行き、ほろ酔い加減になった夫と息子とわたしで、干し柿やおつまみを食べながら話していたのですが、夫が寝に行った後もわたしと息子は話し続け、5時過ぎまでいろいろと話していました。
飼いたいと思っていたヒガシへルマン陸亀のことを話しますと、飼ってほしそうな雰囲気でした。生き物が好きなところも、長所も欠点も、わたしたちはそっくりなのです。違うところといえば、息子が理系、わたしが文系なところくらいかしら。
夫がよく団欒をひっくり返すことよりも、それに対するわたしのデリケートすぎる反応のほうが息子にはいたたまれないといいます。わたしはわたしで、父親の態度に傷つく息子がたまらないといいました。
卵が先か鶏が先かみたいな話の展開となりましたが、要するに、わたしたちはこんなにも似ているというわけなのですね。それを再認識した会話となりました。
ついでに、「どうしておまえは、わたしに完璧であることを求めるの? パパやお姉ちゃんには鷹揚なのに」と訊くと、「それは、どうしたって……」と漠然と、ひどく素直な顔で息子はいいました。
「まだそんな年頃だってことかしら。長男で末っ子だものね」というと、「ママが(と確かにいいました。おふくろというようになっていたはずの息子が)、子供に甘い親であることは確かだと思う。だから、ちゃらんぽらんになったんだよ」というので、「あら、結構ちゃんとやっているじゃない。やっぱりわたしの育て方は間違ってなかったのよ」と、変な会話になりました。
今回息子と話してみて、新しくわかったことがいろいろと出てきましたが、第一には、息子にはわたしが幸福でないのを見るのが耐えられないということでした。こんなところまで息子はわたしに似ている……。わたしが以前書いた記事を読んでいただければ、それがわかります。
息子とわたしの関係は、わたしと亡き母の関係にそっくりです。歴史は繰り返すと申しますが、その卑近な例をこんなかたちで見るとは意外でした。わたしは母が亡くなったとき、深く哀しみながらも、どこかでホッとしたものです。
母がこの世ではもう、それ以上幸福にはなれないような気がしていたからです。息子も、わたしが死ぬとき、そうでしょうか。
ただわたしは、母が生きていてくれたら、どんなにか孫たちを可愛がってくれただろうと思い、せつなくなります。母が生きていたとしても、婚家の人々はわたしをあれほどいびったでしょうか。卑劣な人間には手厳しかった母でした。
ここまで書いたとき、予感がして通路に出たところ、ちょうど太陽が昇りかけたところでした。太陽の姿がはっきりと見えました。
11階の通路から携帯のカメラに初日の出を収めようとしましたが、うまくいきませんでした。これ以上身を乗り出すのが恐くて。。。
でも、向うの空から光が射しているのがわかるでしょう?(クリックしてみてください) これは7時半頃です。
ところで、同人雑誌に掲載された『台風』という題のわたしの作品のフィナーレは、初日の出の描写でした。
央子(ひさこ)が家の前の道路に立つと、正面の建物のあいだから、空が陣痛でも起こしているように波打つ光を投げかけていて、薔薇色やオレンジ色や純白や黄金色が水色を背景に漣のようにひろがっている。
そのような色彩の乱舞がいよいよ澄んだ強い光に晒される頃になって、ようやく坊や――太陽――がそっと空に産み落とされた。
太陽というとダイナミックなイメージがあるが、日の出の頃の太陽はまた何と初々しい、かよわい感じがあるのだろう。
でも、人間の胸の中にも光源がありますよ。わたしは抽象的に物をいっているわけではありません。そのダイナミックな情景を捉えることに成功したことがありました。その痕跡は、昭和55年に書いた手記『枕元からのレポート』(同人雑誌「VIE」所収)にあります。その前年に母が危篤に陥った晩の記録です(このあと母は一旦回復し、58年に亡くなりました)。
その夜、母の悲惨さはピークに達しました。それまでわたしは木偶のぼうのようでしたが、母が奇妙な呻き声をあげて、自分の離れようとする魂に取りすがろうとするかのようにベッドに起き上がりかけた時、わたしは一変しました。
わたしはわたしではなくなってしまったのです。神秘的な感情がわたしの胸の中心部から、とめどもなく母に注がれるのです。力強く奥深く、しかも穏やかでデリケートな感情がとめどもなくそのあらわれを強めてゆきながら母に注がれるうつくしい情景は、視覚化さえできるようでした。
物心ついたときからわたしには神秘主義的な傾向がありましたが、オーラがときどき見えるようになったのは、このときからです。この胸の中にある光源のことを、わたしは長年忘れていたような気がします。
ブログペットのウッフに約束した「わが心に愛と希望」は、胸の中にある太陽の別の表現に他ならないことを、今更ながら気づかされました。
新年早々、何だかとりとめのない、わかりにくい記事になりました。
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