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2006年8月20日 (日)

昨日の夕飯&息子と羽

P1030022_sh01  昨日の夕飯は、鮭のピラフ、キャベツ入り牛乳スープ、サラダでした。

 5切れいくらの鮭を買い、塩焼きにしたとして、うちの場合、2切れ余ります。おなかの辺りの窪みの大きな美味しいところを塩焼きにし、端のほうは冷凍しておいて、別の使いかたをするのですが、このピラフはその別の使いかたの代表です。

 サラダには、ワインと牛乳を少しずつ入れたマヨネーズがかかっています。マヨネーズを手作りするのが面倒で、市販のものを使ったのですが、ワインと牛乳を入れただけで、別物になる感じ……。

 マヨネーズを手作りしたときには、入れるとしたら、水っぽくならないように生クリームを使いますが、市販のものには牛乳を使うと、さっぱりした優しい味わいになる気がします。

20060820121721_1  ここで中断して、トイレ・洗面所・風呂場の掃除を済ませました。そして一息つこうと座ったとき、ふとテレビの上のキュピー人形に目がとまりました。

 恥ずかしいことにわたしは、キューピーの背中に小さな羽があることを、2年前ほど前にお店でこの陶製のキューピー人形を手にとって見るまで知りませんでした。「え、知らなかったの。信じられないよ」と娘にいわれました。

 そして、並んでいた他のキューピー人形はそれほど可愛いともほしいとも思いませんでしたが、写真の(またしても暈けた写真ですみません)キューピーのうつむいた愛らしさに情感を刺激され、思わず買ってしまいました。

 このキューピーは、息子の小さな頃にそっくりです。現在の息子は、その頃からすれば、考えられないくらいいかつくなってしまいましたので、わたしの中に、小さな頃の息子――の愛らしさ――に対する郷愁があるのかもしれません。

 その同じ頃、夫が写真を加工することを楽しんでいました。ある夜、彼が「ほら、これ、どお?」とわたしに見せた、加工写真がありました。

 見ると、写真の中に、羽を生やした小さな頃の息子がいました。わたしはその写真に、なぜか強いショックを覚えました。「何てことするの、やめてよ。そんな写真、捨てちゃって!」と怒ってしまい、夫はわたしのそんな突然の激怒に驚き、わけがわからないといったふうでした。

 羽を夫がどこからとってきたのかはわかりませんが、なるほど、その写真はよく加工できていました。よくできていただけに、羽を生やして写真の中からこちらを見ている小さな頃の息子が、何か別世界に呪縛されてしまったような忌まわしさを覚えたのでした。

 夫が息子をそんなふうに玩具にしたことが、何か許せませんでした。たぶん、単純に、妖精みたいになって可愛いだろうとでも想像し、羽を生やしてしまったのでしょうけれど……。

 その写真の中の羽を持った小さな息子は、可愛いというより、もの哀しく見えました。人間に羽は似合いませんね。どんな羽だったかは、ご想像にお任せます。

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