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2006年6月15日 (木)

自作俳句「夏の思ひ出」

屋根近く舞つてやさしき子燕ら

身仕舞を正さで柔し燕の子

まな板や飛魚とびし海の果て

八幡に行く 二句

相歩く帆柱山(ほばしら)のもと夏深し

籐椅子に座つて語りぬ息近く

妹産科へ緊急入院、点滴続く 一句

生まれきて伯母が立ちたる夏野見よ

姪誕生 三句

夏雲のふつくり浮かんで姪うまる

日盛りの子となり初めし産湯かな

いのち今うまれしばかり夏の赤子(やや

ベビー・ベッドの傍らで 三句 

まほらから落ちし疲れか夏布団

夏布団いのち定まる刻々と

ほのかなるいのち豪華に夏布団

祐徳稲荷神社 三句

緑陰に尼となりにし万子姫

岩壁に貫きし死や岩清水

夕涼や社(やしろ)を伝ふ裾さばき

薔薇しげく薔薇の限りを散りにけり

白薔薇の音階の如く崩れけり

                 

 下手な俳句の公開、第三弾です。昔作ったものの中から、夏にちなんだものを選んでみました。流産の危機を乗り越えて誕生した姪は、ギターとバレーボールの好きなお洒落な少女に成長しました。妹にいわせると、性格がわたしにそっくりなのだそうです。そうかなあ? ところでそれ、嬉しいってことなの、嬉しくないってことなの? 

 こもらへもどうぞ:自作俳句「百合の花」、自作俳句「子供たち」、自作俳句「熟るる歓び」。          

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