自作俳句「夏の思ひ出」
屋根近く舞つてやさしき子燕ら
身仕舞を正さで柔し燕の子
まな板や飛魚とびし海の果て
八幡に行く 二句
相歩く帆柱山(ほばしら)のもと夏深し
籐椅子に座つて語りぬ息近く
妹産科へ緊急入院、点滴続く 一句
生まれきて伯母が立ちたる夏野見よ
姪誕生 三句
夏雲のふつくり浮かんで姪うまる
日盛りの子となり初めし産湯かな
いのち今うまれしばかり夏の赤子(やや)
ベビー・ベッドの傍らで 三句
まほらから落ちし疲れか夏布団
夏布団いのち定まる刻々と
ほのかなるいのち豪華に夏布団
祐徳稲荷神社 三句
緑陰に尼となりにし万子姫
岩壁に貫きし死や岩清水
夕涼や社(やしろ)を伝ふ裾さばき
薔薇しげく薔薇の限りを散りにけり
白薔薇の音階の如く崩れけり
☆
下手な俳句の公開、第三弾です。昔作ったものの中から、夏にちなんだものを選んでみました。流産の危機を乗り越えて誕生した姪は、ギターとバレーボールの好きなお洒落な少女に成長しました。妹にいわせると、性格がわたしにそっくりなのだそうです。そうかなあ? ところでそれ、嬉しいってことなの、嬉しくないってことなの?
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