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2006年6月 7日 (水)

映画「ヒトラー最期の12日間」を観て―2005.10―(Ⅳ)

 ヒトラーは、当時の先端科学の偏った信仰者で、純血をのぞみ、古代建築にあこがれ、絵に描いた餅のような第三帝国の夢を見た。一方、小泉首相のビジョンはどのようなものなのだろうか?

 彼が新自由主義と呼ばれる経済思想の持ち主であることは間違いないとしても、その思想を突きつめた先に、どのような未来像が見えるというのか。私にはさっぱり見えない。小泉政権になってから、日本は何て変わってしまったことだろう。犯罪が百花繚乱のさまを呈し、今や夜警国家的にならざるをえなくなってしまった。

 市場原理を重視して、政府機能を縮小し、大幅な緩和規制を行おうとする新自由主義はまずイギリスの首相サッチャー、アメリカの大統領レーガンによって実施され、日本では中曽根政権のもとでその路線が敷かれた。

 だが、新自由主義の元祖イギリスにおいてさえも、この思想の欠陥が明らかとなって、福祉型への切り替えが行われたのではなかったか?

 10月1日衆院の予算委員会における志位委員長によれば、小泉内閣の4年間で決定した庶民への増税は、年間約3兆5千億円になるという。それに対して、大企業・大資産家への減税は2兆2億円になるそうだ。

 小泉首相は国際競争力を口にし、IT立国を目指しているというのだが、このままいけば日本はアメリカに似るというよりは、インドに似てくるだろう。インドはIT関係に優れていることで有名で、一握りの富者と大勢の貧者がいることでも知られている。〔

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