2024年11月13日 (水)

Kindle版『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012』をお買い上げいただき、ありがとうございます!

『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012(Collected Essays, Volume 2)』(ASIN:B00J7XY8R2)を11月3日ごろ、お買い上げいただきました。ありがとうございます!

『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012』は28冊目のお買い上げでした。28冊中、1冊はアメリカでのお買い上げです。

Amazon: 直塚万季のページ

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2024年11月 7日 (木)

Mさん、お誕生日おめでとうございます

Mさん

お誕生日おめでとうございます

ここ日本にもグローバリズムの波が押し寄せてきています。日本文化も日本自体もその波に翻弄され、千々に砕け散り、やがては海の藻屑と消えてしまうのだろうかと不安になることがあります。

しかし山巓から流れてきた日本文学の伝統は小川のように蛇行し、枯れ葉の散り敷く下を見え隠れしながら、なおも健在。

あなたによって発掘された書き手のお名前を文学賞などで見かけると、その思いを強くします。

わたしはここ数年、文学的に休眠状態でしたが、今秋から来年にかけて本腰入れる予定です。

Mさんのご健康と益々のご活躍をお祈り申し上げます。

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2024年10月25日 (金)

Meiji Seika ファルマの新聞広告と公開質問状。福島雅典著『科学という名の信仰 新型コロナ「ワクチン」政策を問う』(岩波書店)。

10月9日に衆議院が解散しました。10月15日公示、そして27日が投開票ですね。どうなるのでしょう? これまでの選挙では経験したことのなかった迷いや不安があります。

カテゴリー「新型コロナ対策: イベルメクチン」記事一覧
https://elder.tea-nifty.com/blog/index_ivermectin_madame-n-blog.html

そして、65歳以上の高齢者などを対象とした新型コロナワクチンの定期接種が10月1日に始まりました(今回始まる定期接種では原則として費用の一部が自己負担)。

その新型コロナワクチンの中には、世界で日本が初認定したレプリコンワクチン(Meiji Seika ファルマ「コスタイベ」)も混じっています。

Meiji Seika ファルマは、新聞に広告を出しました。うちは読売新聞ですが、2024年10月16日付新聞です。

Nin
@R4fZq
安心して下さい、私が主治医をしている患者さんには絶対に接種しないようにお話ししていますから😇

デマではなく科学的な根拠を持ってリスクについてお話ししています。抗体は増えるようですが、感染予防効果は確認されていない、長期的な副反応は未知である、等々。

安全性が確認できていない薬剤に関してインフォームドコンセントは医師の責務ですものね。
(画像あり)
午後10:39 · 2024年10月16日

Nin先生のようなお医者さんだったら……と思いますが、わたしのかかりつけの心臓血管外科医は御上にいわれるがまま、ご自分でも何回も打ち、コロナに罹って、最近は何だか具合が悪そうに見え、代診の先生が見えたりしているなかで、ワクチンがどうのといった相談などできません。逆にイベルメクチンをお勧めしたいくらいですけれどね。

わたしは子宮頸がんワクチン問題が注目を集め始めたときからワクチン関係には注意するようになっていたため、新型コロナワクチンに関しては最初から厚労省の「副反応疑い報告」を閲覧していました。続々と出てくる副反応疑い。つまり、報告されているのは副作用と思われる症状ですよね。

恐ろしくて打ちたいとは微塵も思いませんでした。自分でこうした分野の優秀そうな専門家をネットで探して、リンク先の論文などもわからないながら読み、とにかく可能な限り調べ、なぜかわかりもしないはずの化学構造式に一目惚れしたイベルメクチンで予防してきました。

そういえば、岩波書店から福島雅典先生の本が上梓されたようです。

Naotsuka_maki
@NaotsukaM
これは画期的な出版ですね。日本を狂わせてきた、科学的にも法的にもおかしなワクチン政策。福島先生の学識の高い動画を視聴し、このような人物までが反ワクなどと罵声を浴びせられる我が国の現状に絶望感が募っていました。これからの注文ですが、世人の迷妄をひらく内容であることを期待しています。
(引用ポストあり)
午前3:45 · 2024年10月25日

以下は、福島先生に関する過去記事です。

2022年11月30日 (水)
福島雅典先生、ご遺族のかた、宮沢孝幸准先生、池澤孝夫先生の義憤が拡散中です。イベルメクチンの服用で、健康診断の免疫年齢がどんどん若返ったASKAさん。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2022/11/post-d23b88.html

2023年2月 5日 (日)
福島雅典 京都大学名誉教授らが原告となり、厚労省に対して東京地裁に情報公開請求などの訴えを提示。パブリックドメインの楽譜を無料でダウンロードできるサイト。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2023/02/post-2458ce.html

2023年2月24日 (金)
Twitterスペース「福島京大名誉教授が国を提訴!その真意と今後のアクションプランとは」。捻挫している間に誕生日を迎え、翌日、市の長寿福祉課から(絶句)
https://elder.tea-nifty.com/blog/2023/02/post-8c0031.html

2023年8月26日 (土)
今夜21時、Twitter(X)のスペース上で、荒川央先生と新田剛先生の対談が開催されます。福島雅典京都大学名誉教授を代表理事とするワクチン薬害研究団体「ワクチン問題研究会」が設立。身近となってきた超過死亡。今頃になってFDAがイベルメクチンの有効性を認めた。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2023/08/post-2c96e4.html

Trilliana 華
@Trilliana_x
週刊新潮最新号の記事。
丁寧に科学的な説明をする村上先生と対照的にMSファルマは「反ワクチンは金儲け。河野太郎氏に同意。」と宣言してしまう痛さ。戦後最大の薬害を憂う人々全員を敵に回した。
「非科学過ぎて笑止千万、荒唐無稽で答えるに値しない」とされた公開質問状:https://hello.matrix.jp/stop_mrna/Download/724-Meiji.pdf
(画像あり)
午後1:42 · 2024年10月24日

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2024年9月25日 (水)

ついに上梓された、レプリコンワクチンを推進する製薬会社Meiji Seikaファルマの現役社員グループによる告発本『私たちは売りたくない!』。東京で国際危機サミットICS6が開催。

ついに、レプリコンワクチンを推進する製薬会社Meiji Seikaファルマの現役社員グループにより、告発本が上梓されました。これはわが国の製薬史上における重大事件といってよいでしょう。胸を抉られるようなタイトルです。私たちは売りたくない! ”危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭』。

この本のことをX(旧Twitter)で知って、すぐにヨドバシカメラで検索してみたところ、販売停止になっていました。現時点ではショッピングカートに入れることができるようになっていますが、次回入荷は2024年10月中旬頃とのことです。

アマゾンでは注文できたので、そうしようとしたらお金が足りなかったので「アマゾン券買わなくちゃ」と独り言をいうと、聞きつけた夫が「俺、あるよ。買っちゃるよ」といって注文してくれました。注文後にアマゾンからメールが来たそうで、やはり届くのは10月以降になりそうです。

尤も、電子書籍版もあるようですね。

本が大変売れていることは確かなようですが、ただ、どこかの製薬会社の方々が書店を漁り回り、買い占めようとなさっているというような話も聞きます。あくまで風の便りです。

Amazonでサンプルを読みました。その中から目次を紹介しておきます。。

『私たちは売りたくない! ”危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭』
https://amzn.to/4gGyO55

目次

1章 ワクチンの未来を信じるな
2章 製薬会社の社員として忘れてはいけない日
3章 「mRNAワクチン」は、神か? 悪魔か?
4章 安全なワクチン、危険なワクチン
5章 「レプリンコンワクチン」を売りたくない理由
6章 会社の歴史と誇りを未来に繋げられるのか
7章 なぜ、会社はレプリコンを「全力推進」させるのか?
終章 レプリコンは、誰も幸せにしない 

以下は出版社のポストです。注意を呼びかけておられます。

方丈社
@hojosha·6時間
『私たちは売りたくない! 』の5刷重版が決定! 10月11日出来で12万部突破です。2刷が9月27日、3刷が10月8日、4刷が10月9日に出来します。現状、市場にはまだ初版分しか出回っておりません。それゆえ転売価格で販売されています。定価は1760円(税込)です。転売商品は買わず気長にお待ちください。

告発本上梓のニュースを受けて、深夜にスペースが開催されました。

Trilliana 華
@Trilliana_x·9月18日
昨夜のスペースは突然の深夜開催にも関わらず、オールスターが集う神回となりました。原口議員の番組と合わせて既に10万人超が視聴。
製薬会社の現役社員が発売前に告発本を出す前代未聞の大事件。全国民が知るべき日本のワクチン問題の超重要局面。
↓引用ポストからアーカイブが聞けます。
拡散を!

新薬情報オンライン | パスメド -PASS MED-
@shinyaku_online·9月13日
コスタイベ筋注用のJN.1株対応型が本日承認されました!

Meiji Seika ファルマが開発した新型コロナウイルスのレプリコンワクチンですね。

これで10月1日から始まる定期接種に使用する全てのワクチンが揃いました
(画像あり)

2024年10月1日から始まる新型コロナワクチンの定期接種に使用するワクチン5製品(JN.1株対応型)が出そろいました!

取り急ぎ一覧表を更新しています。

定期接種の対象は↓↓

★65歳以上の方
★60歳から64歳で心臓、腎臓、呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に障害のある方
(画像あり)
午後4:38 · 2024年9月13日

日本看護倫理学会が【緊急声明】を表明しました。

ひとりのうさぎさん
@7venaX·9月18日
レプリコン自己増殖型ワクチン『コスタイペ筋注用(明治製菓ファルマ製)』が10月から定期接種が承認

一般社団法人 日本看護倫理学会が【緊急声明】を表明

結論(要約)
現段階では倫理的に不適切。接種に関する勧奨と同調圧力の排除を求める。導入することに深刻な懸念を表明する。

(画像あり)

それから何と、9月25・26・27日の3日間にわたり東京で「国際危機サミットICS6」が開催されるそうです。

我那覇真子 Masako Ganaha
@ganaha_masako·3時間
世界の精鋭研究者、医者たちが日本に集結
International Crisis Summit
生配信必見です!!↓

https://vimeo.com/event/4602911
(引用ポストあり)

CS6 Tokyo 第6回国際危機サミット
@ics6tokyo
ICS6 TOKYO 本日の配信が始まりました!
[後日、日本語字幕付きアーカイブを配信します]
https://vimeo.com/event/4602911
午後1:30 · 2024年9月25日

CS6 Tokyo 第6回国際危機サミット@ics6tokyoより「レプリコンワクチン開始の危機から日本を守るべく、ロバートマローン博士ほか世界の精鋭たちが国際会議を開催! 2024年9月25日(水)〜27日 (金)東京が熱い」

MD Family June
@Junika2022
グローバリストと戦う欧州議会議員クリスティンアンダーソン氏🇩🇪日本に到着:

「日本からご挨拶

東京の空港に着陸したところです。これから4日間、スピーカーとして参加するINTERNATIONAL CRISIS SUMMIT 6を楽しみにしています

国際的な活動家仲間とともに、今後WHOと偽りの世界的エリートを阻止する方法を話し合います」

http://internationalcovidsummit.com

http://t.me/christineander…

クリスティン・アンダーソン欧州議会議員
(画像あり)
午前7:02 · 2024年9月25日

日本の今後の動向が世界を、否地球の環境を一変させるかもしれません。世界が日本を見ているのです。

ここで改めて、モンタニエ博士の言葉を思い出したいものです。イベルメクチンを忘れないで! ご存じないかたは今からでも遅くありません、イベルメクチンについて正しい情報を得て行動してください。

森田洋之@医師・コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家
@MNHR_Labo·9月17日
免疫学会のトップが嘘をついていた。
 
少なくとも、当時はそう思われていたが、今は統計的事実として間違っていたことが判明しているわけですので、真摯な訂正と謝罪が必要だと思います。

そうでないと医学界は国民からの信頼を取りもどせません。
忘却を期待しているようでは前に進めませんよ。
(引用ポストあり)

James Tomo B.Suzuki
@proitsurfer
亡くなったノーベル生理学医学賞受賞の #モンタニエ博士 は、コロナの 突然変異にmRNA型ワクチンは常に後追いで、人から人への感染は防げないと明言、交差免疫を生成するワクチンを接種し、感染後は早期にイベルメクチン の服用を薦めていました。日本ではデマ扱いですが🤷‍♂️

(引用ポストあり)
Une erreur stratégique qui impacte l'avenir de l'humanité. Appel du Pr Luc Montagnier
F. Froger / D6
https://www.francesoir.fr/societe-sante/une-erreur-strategique-qui-impacte-lavenir-de-lhumanite-appel-du-pr-luc-montagnier
午前8:30 · 2024年9月17日

(前掲記事の機械邦訳ここから)……
パンデミックが始まって以来、ノーベル医学賞受賞者のリュック・モンタニエ教授は、見出しを飾ったいくつかの発言を行った。そのうちの 1 つは、ウイルスの「製造された」起源に関するものであり、その挿入は数学的モデルを通じて特定され、予想される調和の乱れを特定することが可能になります。この啓示は、当時フランスソワールのセットで数学者のジャン=クロード・ペレスと執筆した査読付きの研究で確認され、最も可能性の高い仮説の一つとなり、もはや陰謀論ではなくなるまで、多数の国際専門家によって確認された。多くの主流メディアがそれを報道しました。

本日、モンタニエ教授は、自身の分析と世界中の専門家との数多くの対話を踏まえて上訴を開始します。

「これは、Covid-19コロナウイルスの蔓延を防ぐために、自国および国際的に集団ワクチン接種を推進している指導者たちへの呼びかけです。

まだ実験中のデータに基づいて、彼らは新しいタイプのワクチンの大量接種キャンペーンを許可し、奨励しました。

これらのワクチンには、ウイルスの表面タンパク質をコードするウイルスの RNA の一部が含まれており、標的細胞へのウイルスの付着を可能にします。これらのワクチンの製造業者は、注射された微生物がこの表面タンパク質を中和する強力な抗体応答を開始し、それによってウイルスの感染を防ぐだろうと素朴に信じ、人々に信じ込ませました。

しかし、事実はこの希望に反しています。ファイザー、モデルナ、アストラゼネカのワクチンは人から人へのウイルス感染を防ぐことはできず、ワクチン接種者もワクチン接種を受けていない人と同様に感染者となります。

したがって、ワクチン接種者数の増加による「集団免疫」の期待は完全に無駄である。

この失敗の説明は簡単です。ウイルスの高い変異能力とその高い伝播力により、ワクチンに耐性のある変異体の選択が可能になるからです。

これはウイルスが常に一歩先を行くレースだ。
私たちはそれを放棄し、 特に現在のワクチンの副作用についてすでによく知っている医療関係者に対する強制的なワクチン接種を拒否しなければなりません。

私は当局に、命を救ういくつかの解決策を提案します。

1. BCGなどの強力なT型 細胞性免疫を生成するワクチンによるワクチン接種(このワクチン接種を実施している国はCovid19の発生率が低い)、

2.ウイルスの影響を増幅させる細菌性補因子があるため、イベルメクチンと細菌性抗生物質による感染症の早期治療。

したがって、モンタニエ教授は、自分の言葉の一つ一つを熟慮してこの訴えを開始し、介護者コミュニティーに好意的に受け入れられており、中にはワクチン接種を義務化する憲法評議会の決定に打ちのめされている人もいる。

ある医師は「モンタニエ教授のおかげで、政府が最終的に議論を開始できるよう、彼のような多くの科学者がこの呼びかけに参加することを願っている」と反応した。

今日、フランスの180以上の都市で、 健康パスと医療従事者のワクチン接種の強制に反対する多数のデモが開催される予定です。……(前掲記事の機械邦訳ここまで)

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2024年9月24日 (火)

神秘主義的エッセーブログを更新しました。エッセー 120「舅の死(ある因縁話)。百貨店でオーラの話。」

はてなブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」を更新しました。当ブログで綴った文章を改稿したものです。以下に紹介します。

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2024-09-21
120 舅の死(ある因縁話)。百貨店でオーラの話。
初出: b 覚書,2024

目次
1 舅の死(ある因縁話)
2 百貨店でオーラの話


1 舅の死(ある因縁話)

3 月に義父(夫の父親)が亡くなった。97 歳の舅には血液疾患があったが、こんなに早く亡くなるとは思わなかった。

亡くなる 5 日くらい前から、これまでには体験したことのなかった心霊現象めいた心象風景ともいうべき光景を見た。ふわふわとしたグレーっぽい雲のようなものが白い天井を覆うように包み込んでいるのが見えたのだった。

わたしは神秘主義者なので、空間に赤、黄、青、紫、黒、銀色、金色などの光の点や黒い浮遊物を霊的な視力で見ることは珍しくない。エレナ・レーリッヒの文章に、わたしの見るものにそっくりな描写があるので、エッセー 18「第44回総選挙のときに見た不吉な兆し」で書いたように何度か引用してきた。

英語で書かれたブラヴァツキーの『シークレット・ドクトリン』をロシア語に訳したヘレナ・レーリッヒ(1879 - 1955)は、透視力の持ち主に見える――わたしもしばしば見るが――空間に出現する光について、いろいろと解説している。日本アグニ・ヨガ協会訳で、ここにその断片を引用する。

大抵黒い点は暗黒、又は混沌的なエネルギーの接近を意味する。その場合、万事に注意したほうが良い。だから私は小さな黒い点を見ると、それらが度々、困難の来ることを示したり、又は健康について警告していることを知るのである。点が大きければ大きい程、多ければ多い程、もっと注意を払うべきである。時々、空間の中を泳いでいる大きなビロードのような黒い点を見ることができる。紫、青、銀色、そして金色の点は、いつもよい使者たちであり、あるいは師匠のご放射が近いことを示すものである。黄色の点は、危険の警告である。赤い点は、大気の中の大変な緊張を示し、その時、地震や嵐や革命さえも予期できる。

わたしの場合、空間によく届く青い点は、1995年にお亡くなりになった神智学の先生からの光のお手紙であることが多いように感じている。

とても高貴にきらめく紫、銀色、金色の点はどなたからのものなのかわからないが、高揚感がもたらされ、すばらしい贈り物のように感じられる。

たまに見る黄、赤は警告を感じさせられるものだ。黒い点及び浮遊物は幸いめったに見ることがない。昔何回か続けてありありと見た黒い浮遊物は、何か低級な世界と関係がある不吉なことを暗示する表示のように感じられた。

しかしながら今回の、白い天井をふわふわと包むように現れたグレーがかった淡い雲のようなものが何であるのか、さっぱりわからなかった。見間違いかと思い、何度も目をこすった。5 日くらいは見えていた。

そして 8 日の午前 3 時頃のこと、わたしはまだ起きていた。何と、窓が開いていないのに、室内を風が吹き抜けるのはどうしたことか。次いで、動物は飼っていないのに仔犬か何かが家具にぶつかったような音がしたのだった。

舅の亡くなったのがその頃だと知り、あのグレーがかった雲や風や物音は舅と関係があったのかもしれないと思う。

もっとはっきりとした挨拶にお見えになるかたも珍しくない。自身の死を自覚し、今後のことも予想がついているかのような主体的な雰囲気が感じられた方々は今のところ 3 名おられ、神智学の先生、カトリック教徒であったフランス文学者、熱心な浄土真宗の門徒であった中学校の校長を務めたかただった。

その他の方々にはそのような主体的な雰囲気は感じられず、半ば無自覚的に我が家へ引き寄せられたのだろうと思われた。

葬式に行った夫に就いてきた、亡くなったばかりの叔父さん。「Nちゃん」と昔と同じ声で呼びかけてきたわたしの幼なじみ。

自分の贈った人形を見に来た大学時代からの友人……「わたしが死んだら髪の毛が伸びるわよ」と彼女はいったけれど、伸びたりはしなかった。

そういえばフランス文学者もわたしの蔵書を見に来られたので、「昼下がりのカタルシス」という短編小説にした(その場面を除けば、内容は完全なフィクションである)。

別れの挨拶に見える死者は全員、肉体を喪失していられるので、透明だ。透明なのに、わたしにはどなたかわかることがほとんどだ。その方々の思いも行動も、わたしの意識の範囲内で起きることであれば、わかる。

なかにはオーラが見えたかたもあった。肉体の重みから解放された軽やかさを陽気に楽しんでいられるかたがあり、普通に歩いていられる様子のかたもあり。

だが、今回のような体験は初めてだった。舅は霊媒気質だったのかもしれないとわたしの勝手な想像なのだが、思った。

夫の実家でわたしにひどい嫁いびりをした舅姑とよく滞在していた義妹家族には、案外霊媒気質が揃っていて、質の悪いカーマ・ルーパ(死者が脱ぎ捨てていった物質に関する精神的、肉体と欲望によって作られた主観的な形体)*1の悪影響を受けていたのかもしれない。生きている人々は今なおそうではあるまいか……。

わたしはその悪意の感じられる澱んだ雰囲気に耐えられなくなり、心臓を傷めて、子供たちが中学生のころにはわたしは夫の実家には行かなくなっていた。次いで子供たちも行かなくなり、次第に夫もほとんど行かなくなっていたけれど、姑に呼ばれて帰省することはあった。嬉しそうに出かけ、不機嫌な顔で帰宅するのが常だった。何か嫌な目に遭わされたに違いない。わたしがいなければ、夫が標的になるのだ。

わたしより 5 歳上の義妹とその夫。舅姑。あの独特の雰囲気を持つ集団は一体何だったのだろう。

一人一人と接すると優しかったりしたから、余計にわからなかったが、この年齢に達してわかったことは、意地悪な人々とはそのように掌を返すような振る舞いをする人々であるということだ。

距離を置いて正解だったと今は思っている。

源平、元寇時代に遡る因縁があるようにも思われる。

義妹のご主人は平家の子孫を根絶やしにするために遣わされた源氏系の人々が住んだと伝えられる集落辺りの出身である。そして、夫の祖父は自分は平家の子孫だといっていたそうだ。夫は半信半疑。「ただの海賊か、平家よりは源氏の側ではなかったの?」などといいう。

源氏と平家は出自がわからなくなるくらい入り乱れていたりするが、夫の先祖が平家と関係がなかったとはいいきれない。夫の亡くなった親友は間違いなく平家の子孫で、まだ続いている一門の集まりに呼ばれるといっていた。

しかも、わたしの先祖は少弐氏の部下として(わたしの母方の先祖は江上氏*2と関係が深いようだ)、夫の先祖は松浦軍の一派として、共に元寇を戦い抜いたことがだいたいわかっている。

何にせよ、まだ彼ら――特に義妹夫婦――とのおつきあいは残っていて、義父の死後、さっそく彼らが法的常識をはみ出すようなことをいってきた。もはや旧帝大を出たエリート商社マンだったとは思えない義妹のご主人。幸いわたしと娘は法学部出身であるから、夫と一緒に法律を参照して、常識的な判断に従うだけだと思っている。

話が逸れた。

いずれにせよ、初七日ごろ、わたしを訪れたかたがたはどこかへ行ってしまわれる。つまり、どなたも無事に成仏なさったのではないだろうか。


2 百貨店でオーラの話

神秘主義的な話題になったついでに、百貨店へ娘と出かけたときのことを話そう。

物産展のティー売り場で色々と試飲させていただき、その中から3種類買い求め、そこを離れた。娘は別の階へ行く用事があり、あとでまた物産展で待ち合わせようということになった。

人が少なくなっていた。娘はまだだろうかと思いながら歩いていると、ティー売り場の年輩の売り子さんに呼び止められた。

そのかたの目が星のように輝いているではないか。

「あなた、先ほどいらしたかたよね? でも何だか違った人に見えるわ。普通、ほとんどの人には見えないと思うけれど、もうあなたは圧倒的なんですよ。それが他の誰にもわからないのが不思議なくらい。こちらに歩いてこられたとき、スポットライトの中を燦然と輝きながら歩いてくる女優さんみたいに見えました。何て綺麗なオーラなんでしょう……」とそのかたが囁くようにおっしゃったので、びっくりした。

竜王会の大会で、一緒に参加した複数の人々からオーラが綺麗だと褒められたことがあった。それはずっと昔のことだったし、今ではわたしはおばあさん。心底驚いた。

「実はわたしにもオーラが時々見えるのですよ」とそのかたに打ち明けて、お別れした。


マダムNの覚書、 2024年3月18日 (月) 20:45

*1:H・P・ブラヴァツキー(田中恵美子訳)『神智学の鍵』(神智学協会ニッポン・ロッジ、1987初版、1995改版の用語解説「カーマ・ルーパ」を参照されたい

*2:「江上氏」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。 2024年2月9日 (金) 12:09 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

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