カテゴリー「やきもの」の15件の記事

2014年5月24日 (土)

初の歴史小説 (31)『葉隠』 ②山本常朝の父は有田皿山(窯場)の代官

 当ブログに、記事のあまり入っていない「やきもの」というカテゴリーがある。伊万里焼(有田焼)、その中でも鍋島藩秘窯の里、大川内山の御用窯で焼かれた鍋島焼に興味がわき、歴史小説を書きたい想いに駆られて、2006年の夏、伊万里に出かけた。

 ブログを始めて4ヶ月にしかならない頃で、写真を撮るのも記事を書くのもまだ試運転といった段階で、記事にはざっとしたことしか書いていない。それでも、現在の関心事に響いてくる写真(小さい)と記述(青字)があった。

2006年8月10日 (木)
鍋島藩秘窯の里にて
http://elder.tea-nifty.com/blog/2006/08/post_0f43.html

2006年8月10日 (木)
8日10日のひとりごと
http://elder.tea-nifty.com/blog/2006/08/post_56c6.html

鍋島藩の有能な役人であった山本神右衛門は、有田皿山(窯場)の代官として重要な人物であるようだ。彼は、『葉隠』の著者の父であるという。

2006年8月11日 (金)
8月11日のひとりごと
http://elder.tea-nifty.com/blog/2006/08/post_1feb.html

耽美的とすらいっていい、秘窯で製作された献上用の「鍋島」。管理されシステム化された中であれだけのものがつくられたということは、管理しシステム化する側によほどの焼物の鑑賞力、美意識、思想があったはずだ。

『葉隠』の口述者、山本常朝の師匠筋を遡っていくと、以下のようになる。

山本常朝→石田一鼎→潮音道海→木庵(中国僧)→黄檗宗の開祖・隠元隆琦(中国僧)

 隠元は黄檗宗の開祖であり、煎茶道の開祖でもあることは(29)でリサーチした通りである。

 そして、『葉隠』には死をモチーフとした思想が散りばめられているにも拘わらず、サロン的ムードが漂うとわたしは書いたが、口述された時期が太平の世であり、またそれが煎茶道と関係があるからではないだろうか。

 隠元の渡来は、明王朝の滅亡、清王朝の誕生と関係が深かった。そして伊万里焼が大躍進した――オランダ東インド会社への期待にも応えた――のも、この中国の歴史の転換期と関係が深い。

 大川内山を舞台とした歴史小説を書きたいというわたしの願いは、祐徳院(萬子媛)をモデルとした初の歴史小説の中に溶解しそうである。

 お世話になっている郷土史家のメールによれば、萬子媛の次男は、光茂に仕え、佐賀に住み、光茂の信頼厚く「親類同格」の扱いを受けていた。しかし21歳で亡くなり、このことが萬子媛を慟哭させ、出家の動機となった。その宗教は黄檗宗であった。

 光茂は黄檗宗と関係が浅いとは考えられないし、鍋島焼とも関係が深い。鍋島焼との関係の深さは、元禄6年(1693年)、光茂が有田皿山代官に与えた手頭(指示書)からも明らかである。

萬子媛が生きていた江戸初期から中期にかけて、黄檗宗が流行り、人々は普茶料理に親しんだ。そして、佐賀藩の有田で焼かれた磁器及び献上用の鍋島焼は、普茶料理に使用されたであろう。

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2010年8月24日 (火)

冷茶も……

冷茶も……

 昨年秋の旅行中に買った萩焼のカップ。

 何を入れて飲んでも美味しく感じるので、コーヒー、紅茶は勿論のこと、ミルクはホットも冷たいのも、コーラだって、ご覧のように冷茶も美味しく飲んでいます。

 どうしてこんなに美味しく感じるのか、不思議です。そう、窯元でそのように教わって、半信半疑で買ってみたのでした。

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2009年9月30日 (水)

萩焼のコーヒーカップ

萩焼のコーヒーカップ

 城跡辺りにあるお店「萩焼いとう」の本店と支店に行き、支店のほうで、コーヒーカップと夫が焼酎のお湯割りを呑むのによさそうなフリーカップを買いました。2割安くして貰い、どちらも3,000円台。

 娘もコーヒーカップを買ったのですが、帰宅途中に早々と割ってしまいました。娘のも3,000円台でしたが、三つのなかでは一番高かったのです。

 磁器と違って、割れやすいですね。手入れもちょっと面倒臭そうで……。

 でも、登り窯で、しかもガスや電気でではなく、薪で焼かれたものとあって、娘は見ただけで愛着がわいていたらしく、接着剤でくっつけて使うといっています。きれいな割れかたなので、うまくくっつきそうではあります。

 直らなかったら、わたしのコーヒーカップをやります。娘は、使い込むうちにどう器の色やコーヒーの味が変わるかを使う前から楽しみにしていた模様。

 こんなところは、娘はわたしの亡くなった母に似ています。母はよいものが好きで、やきものを特に好んでいました。お茶は必ず、萩焼の湯のみで飲んでいましたっけ。

 わたしはこの年齢になって、ようやくやきものの魅力に目覚め、いつか鍋島藩秘窯の里大川内山を舞台に歴史小説を書きたいとまで思うようになりましたが、それは美術的、歴史的興味が先行するもので、じかに手にとって眺めたり、手入れをしたりして濃やかな愛情をかけて深い関係になるよりは、遠くから眺めていたいほうです。何だか恋愛論みたいですね。

 母が生きていて元気だったら、さぞ娘と気が合って、一緒にあちこち行ったんじゃないかしら。

 写真は、わたしの買ったコーヒーカップ。粘土だけでできています。娘のコーヒーカップは砂を混ぜたもので、軽いです。

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2009年9月27日 (日)

山口県立萩美術館・浦上記念館

山口県立萩美術館・浦上記念館

 楽しかった3泊4日の旅行は、アッという間でした。

 カフェ・ティカルに行く前に「山口県立萩美術館・浦上記念館」に行き、『海のシルクロードの出発点 福建』を観ました。

 有田焼に強い影響を与えたとされる、景徳鎮の数々を見ることができました。

 沈没した貿易船から出たやきものが沢山陳列されていて、《沈没船資料》と分類されていました。

 不運な海難事故も、後世に貴重な資料を提供することがあるのだと思い、歴史の不思議さに打たれました。

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萩焼資料館

萩焼資料館

 初期の萩焼を見ました。

 やきものの技術的なことはわかりませんが、江戸時代の造形力はすばらしいですね。

 1688~1703年、元禄時代に作られた逆獅子置物などは、何て格好しているの!といいたくなるユニークさ。

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2008年4月15日 (火)

ひとりごと(デパートのフランス展で買った食器、不安定な体調、ホームページの見えかた)

P4110033 フランス展で買った食器です。カラフルなのが、そうです。

 普段でも、デパートの食器売り場に行けば、見かける食器なのですが、安く出ていたので購入しました。

 昨日はめまいがして、心臓の具合も悪くなりました(順序はその逆だったのかもしれません)が、休日だった夫に迎えにきて貰い、頑張ってフランス展にも行きました。

 本当はキッチンペーパーホルダーがほしいと2年前から思っていたのですが、昨日ないか訊くと、初日に来ないとだめだと売り場の人からいわれました。

 そのとき見た食器が可愛らしくて、いつもより安かったので(普段、食器売り場では定価で出ているところを、フランス展では直に仕入れて置いてあるため、安いのだそうです)、買ったのですが、家に持ってくると、一層魅力を増す感じです。

 フランス展で買ったパン、ずいぶんしっかりとした味わいで、フランス革命のときに大衆が「デュ・パン(Du pain)! デュ・パン! デュ・パン!」と叫んだという逸話などをつい連想させられる存在感のあるパンでした。

 昼近くになってまたニトロの舌下錠を使わなければならず、3日連続です。一旦調子が崩れると、なかなか戻りません。

 おまけに昨日の夕方、家から電話をかけてある難問を処理しようとしたところ、これがなかなか難しくて、この件がどうなるやら。全く、春という季節には毎年何かしらある気がします。

 昨日、体調が悪かったために、用事半ばで帰宅してしまいました。今日も体調はパッとしないのですが、これから、出かけます。

 午前中、ホームページに収録している掌編『杜若幻想』のページをリニューアルしました。よろしければ、見に来てください。

 家にある別のパソコンから自分のホームページを見たら、相当に違った風に見えました。色合いが違いますし、それで見ると、ちょっとした不具合がやけに目立つのですね。その不具合を直しました。

  それから、昨日携帯から投稿した記事に、整形外科で先生に質問したことについて帰宅後書くとありますが、また別の日に書きます。

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2007年4月 6日 (金)

デパートの長崎展で買ったもの&夫の飯碗

20070405153604_1 デパートの長崎展は、昨日が初日でした。

 で、とりあえず、絶対に外せないものを3点買いました。

 蘇州林「皿うどん 2食入り」が3つセットになったもの、福砂屋のカステラ、九十九島グループ「九十九島せんべい」。皿うどんは、さっそく夕飯にして食べました。

 どれも、ネットショッピングできるようですね。

20070405153900 20070405154011 20070405154124  インフルエンザにかかって寝ていたとき、なぜか食べたくてたまらなくなった「九十九島せんべい」。

 やっぱり美味しい!  背中に沢山散りばめられたピーナッツ、九十九島の白い字のところが好きです。 

20070405153323 20070405153411  話は変りますが、夫の飯碗が欠けてしまったので新しく買うことになり、どれにしようかと迷いました。

 夫の希望は、「小さいものは嫌」という以外に特に注文はありませんでした。

 有田焼にしようかと思いましたが、ぴんとくるものがなく、桜の季節とあって、宇野千代さんのお碗なども目につきましたが、夫にはどうも。。。

 ふと小鹿田焼のコーナーが目に入り、近寄って眺めてみると、温かみのある味わいに心惹かれました。

 同人雑誌の同人のお1人に 小鹿田焼のかたがいらっしゃって、温かみのある人柄やわたしの作品「牡丹」を目をきらきらさせて褒めてくださったことなどが連想され、思わず手にとりました。

 長く小鹿田焼のつくられる町にいたというのに、小鹿田焼を見たことがなかったのですね。

 手にとった飯碗は1,000円ちょっとで、高価なものではありませんでしたが、若草色のほんのり香る、上から見れば何となくユーモラスな意匠が気に入りました(写真では色合いがうまく出ず、実際より暗い色になっています。お碗の内側はもっと、みどり味の勝った色合いです。外側の地はクリーム色に近く、模様は焦げ茶色です)。

 手に持つと軽からず重からず、側面のでこぼこ模様があるために、滑らず、何ともいえない温もりがあります。小ぶりのものもあったので、わたしのも新調しようかしら。

 あの同人の小鹿田焼の作品を見てみたくなりました。

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2006年8月12日 (土)

伊万里のお土産

P1020016P1020011  伊萬里焼饅頭。

 『エトワール・ホリエ』の焼き菓子です。

 割ったら、中はこんな感じ。しっとりした味わいの黄身餡が入っています。頭のひび割れのところが美味しい。

 このお饅頭は、ネット通販されています。

P1020012P1020015

 秘窯の里で購入した焼物。

 色合いが、何ともいえません。

 茹で卵がすっぽり入るくらいの大きさです。 

     ※写真提供、娘。

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2006年8月11日 (金)

8月11日のひとりごと

 旅行疲れで、家事がつらい。が、秘窯の里に行った興奮は残っている。

 耽美的とすらいっていい、秘窯で製作された献上用の「鍋島」。管理されシステム化された中であれだけのものがつくられたということは、管理しシステム化する側によほどの焼物の鑑賞力、美意識、思想があったはずだ。

 漠然と思ってみただけでも、ひもとかねばならない本は多い。ぼちぼちいこう。小説にするには、何年かかかるだろうから。とりあえず、体力の回復。それにしても、暑いこと!

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2006年8月10日 (木)

鍋島藩秘窯の里にて

P1020004_3P1020009_1

 鍋島藩秘窯の里、伊万里市大川内町大川内山にて。写真提供、娘。各写真をクリックして、ご覧ください。

 特異な山容が、おわかりいただけるでしょうか。
 右の写真は、復元された関所です。藩窯時代の196年間、秘法を漏らさないために、ここで出入りのチェックが厳しく行われたといいます。

P1020001P1020008

 鍋島藩窯橋の上の色鍋島の壷。

 欄干には、陶板があしらわれています。

 まことに贅沢な、焼物尽くしの橋です。

 

P1020002_4

P1020003_1  陶工橋を渡ったところにある、めおとしの塔。風を受けて、澄んだ音を鳴り響かせています。

 右の写真は、陶石を砕いていた唐臼が復元されたものです。

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