カテゴリー「児童文学」の173件の記事

2017年12月27日 (水)

ホラーさながらの文学コンクール

ある絵本コンクールの応募要項を怖いと思うのは、わたしだけだろうか?

「応募者は著作人格権を行使しないことを前提とします」だなんて。

一身専属の権利であり、譲渡できない権利であるために、「著作者人格権は行使しない」旨の条項を設けておくことが他の分野などでも流行っているようで、これだけでも充分に怖いのに、ホラーさながらなのはその対象が受賞者ではなく、応募者となっているところだ。

足を踏み入れたが最後、数名の受賞者以外は娑婆に戻ってこられる者(作品)はいない。あらかじめ人権(著作人格権)は剥ぎ取られているのだから、戻ってこられない者(作品)がそこで人間(作品)らしい扱いを受けられる望みはない。

純文学系新人賞の募集要項に「他の新人賞に応募したものは対象外とする」とあるのも立派なホラーだ。

「他の新人賞を受賞したものは」ということではない。

一度でもどこかにチャレンジして落ちたら、もうその作品はどこにも出せないのだから、裏では既に決まっていることも多い新人賞のどこかに出したが最後ということだ。

奴隷売買人に似た非情さを持ち、簡単に我が子を捨てる親に似た無責任さを持ち合わせなければ、現代日本ではもはや作家を志すことはできなくなったということである。

そうやって勤しむ行為は、芸術に属する文学活動などとは到底いえず、穴を掘っては埋める作業に等しい苦役にすぎない。

こうした規定に、純粋に文学を愛し精進している作家の卵潰し以外のどんな目的があるのか、わたしにはさっぱりわからない。

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2017年10月12日 (木)

メーテルリンク『青い鳥』の罪な象徴性について

拙ブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」に、ノーベル文学賞作家モーリス・メーテルリンクについて書いた。

ブラヴァツキーの神智学を批判したメーテルリンクの文章を考察することで、メーテルリンクの思想の一端が明らかとなったように思う。

わたしが前掲エッセーで採り上げたのは復刻版『マーテルリンク全集――第二巻』(鷲尾浩訳、本の友社、1989)の中の「死後の生活」で、1913年にこの作品が刊行された翌年の1914年、メーテルリンクの全著作がカトリック禁書目録に指定された(禁書目録は1966年に廃止されている)。

「死後の生活」を読んだ限りでは、メーテルリンクが神智学的思考法や哲学体系に精通していたようにはとても思えなかった。

上手く理解できないまま、恣意的に拾い読みして自己流の解釈や意味づけを行ったにすぎないような印象を受けた。一方、SPR(心霊現象研究協会)の説には共鳴していた節が窺えた。

『青い鳥』は、1908年に発表されたメーテルリンクの戯曲である。メーテルリンクは1911年にノーベル文学賞を受賞した。

わたしは子供向けに書き直されたものしか読んだことがなかったので、改めてメーテルリンク(堀口大學訳)『青い鳥』(新潮社、1960年初版、2006年改版)を読んだ。

『青い鳥』は、貧しい木こりの家に生まれた兄チルチルと妹ミチルが、妖女ベリリウンヌに頼まれた青い鳥を、お供を連れて探す旅に出るという夢物語である。

妖女の娘が病気で、その娘のために青い鳥が必要なのだという。

兄妹は、思い出の国、夜の御殿、森、墓地、幸福の花園、未来の王国を訪れる。見つけた青い鳥はどれも、すぐに死んでしまったり、変色したりする。

一年もの長旅のあと、兄妹が家に戻ったところで、二人は目覚める。

妖女にそっくりなお隣のおばあさんベルランゴーが、病気の娘がほしがるチルチルの鳥を求めてやってくる。

あの鳥いらないんでしょう。もう見向きもしないじゃないの。ところがあのお子さんはずっと前からあれをしきりに欲しがっていらっしゃるんだよ」(メーテルリンク,堀口訳,2006,p.230)と母親にいわれてチルチルが鳥籠を見ると、キジバトは青くなりかけていて(まだ完全には青くない)、青い鳥はここにいたんだなと思う。

チルチルには、家の中も森も以前とは違って綺麗に見える。そこへ元気になった娘が青い鳥を抱いてやってきて、チルチルと二人で餌をやろうとまごまごしているうちに、青い鳥は逃げてしまった……

ファンタスティックな趣向を凝らしてあるが、作品に描かれた世界は、神秘主義的な世界観とはほとんど接点がない。

登場する妖精たちは作者独自の描きかたである。

これまで人間から被害を被ってきた木と動物たちが登場し、兄妹の飼いネコは人間の横暴に立ち向かう革命家として描かれている。ネコは狡い性格の持ち主である。

それに対立する立場として飼いイヌが描かれており、「おれは神に対して、一番すぐれた、一番偉大なものに対して忠誠を誓うんだ」(メーテルリンク,堀口訳,2006,p.125)という。イヌにはいくらか間の抜けたところがある。

木と動物たちがチルチル・ミチル兄妹の殺害を企む場面は、子供向けに上演されることも珍しくない作品にしては異様なまでに長く、具体的で、生々しい。

木と動物たちの話し合いには、革命の計画というよりは、単なる集団リンチの企みといったほうがよいような陰湿な雰囲気がある。

チルチルはナイフを振り回しながら妹をかばう。そして、頭と手を負傷し、イヌは前足と歯を2本折られる。

新約聖書に出てくる人物で、裏切り者を象徴する言葉となっているユダという言葉が、ネコ革命派(「ひきょうもの。間抜け、裏切り者。謀叛人。あほう。ユダ」メーテルリンク,堀口訳,2006,p.125)からも、イヌ(「この裏切り者のユダめ」メーテルリンク,堀口訳,2006,p.114)とチルチル(「裏切り者のユダめ」メーテルリンク,堀口訳,2006,p.123)の口からも発せられる。

危ないところで光が登場し、帽子のダイヤモンドを回すようにとチルチルを促がす。チルチルがそうすると、森は元の静寂に返る。

人間は、この世ではたったひとりで万物に立ち向かってるんだということが、よくわかったでしょう」(メーテルリンク,堀口訳,2006,p.127)という光の言葉は、如何にも西洋的な感じがする。

『青い鳥』の世界をキリスト教的世界と仮定すると、『青い鳥』の世界を出現させた妖女ベリリウンヌは神、妖女から次のような任務を与えられる光は定めし天使かイエス・キリスト、あるいは法王といったところだろうか。

さあ、出かける時刻だよ。「光」を引率者に決めたからね。みんなわたしだと思って「光」のいうことをきかなければならないよ。(メーテルリンク,堀口訳,2006,p.53)

ただ、『青い鳥』の世界は第一にチルチルとミチルが見た夢の世界として描かれているということもあって、そこまで厳密な象徴性や構成を持ってはいない。

そこには作者が意図した部分と、作者の哲学による世界観の混乱とが混じっているようにわたしには思われた。その混乱については、前掲のエッセー 63 で触れた。

結末にも希望がない。

自分の家に生まれてくることになる未来の弟に、チルチルとミチルは「未来の王国」で会う。その子は「猩紅熱と百日咳とはしか」(メーテルリンク,堀口訳,2006,p.196)という三つもの病気を持ってくることになっている。そして死んでしまうのだという。

既に両親は、男の子3人と女の子4人を亡くしている。母親はチルチルとミチルの夢の話に異常なものを感じ、それが子供たちの死の前兆ではないかと怯える場面がこのあと出てくるというのに、またしてもだ。

新たに生まれてくる男の子は、病気のみを手土産に生まれてきて死ぬ運命にあるのだ。

このことから推測すると、最後のチルチルの台詞「どなたかあの鳥を見つけた方は、どうぞぼくたちに返してください。ほくたち、幸福に暮らすために、いつかきっとあの鳥がいりようになるでしょうから」(メーテルリンク,堀口訳,2006,p.236)は意味深長だ。

今は必要のない青い鳥だが、やがて生まれてくる弟の病気を治すためにそれを必要とするようになるかもしれないという暗示ではないだろうか。

結局、青い鳥が何を象徴しているのかがわたしには不明であるし、それほどの象徴性が籠められているようには思えない青い鳥に執着し依存するチルチルの精神状態が心配になる。

ちなみに、青い鳥を必要とした、お隣のおばあさんの娘の病気は、神経のやまいであった。

医者は神経のやまいだっていうんですが、それにしても、わたしはあの子の病気がどうしたらなおるかよく知っているんですよ。けさもまたあれを欲しがりましてねえ。(メーテルリンク,堀口訳,2006,p.230)

娘の病気はそれで治るのだから、鳥と接する気分転換によって神経の病が治ったともとれるし、青い鳥が一種の万能薬であったようにもとれる。

訳者である堀口大學氏は「万人のあこがれる幸福は、遠いところにさがしても無駄、むしろそれはてんでの日常生活の中にこそさがすべきだというのがこの芝居の教訓になっているわけです」とお書きになっている。一般的に、そのような解釈がなされてきたように思う。

しかし、観客に呼びかけるチルチルの最後の台詞からすると、その日常生活の中にある幸福が如何に不安定なものであるかが印象づけられるし、森の中には人間を憎悪している木と動物たちがいることをチルチルは知っている。家の中にさえ、彼らに通じるネコがいるのだ。

そもそも、もし青い鳥が日常生活の中にある幸福を象徴する存在であるのなら、その幸福に気づいたチルチルの元を青い鳥が去るのは理屈からいえばおかしい。

いずれにせよ、わたしは青い鳥に、何か崇高にして神聖な象徴性があるかの如くに深読みすることはできなかった。戯曲は部分的に粗かったり、妙に細かかったりで、読者に深読みの自由が与えられているようには読めなかったのだ。

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2016年8月24日 (水)

神智学的なメーテルリンクと瀬戸内寂聴『般若心経』の解説動画に関する、ちょっとしたメモ(追記あり)

萬子媛の小説の手直しの合間に読もうと思って、神智学的な作品を書いたメーテルリンクの『限りなく幸福へ』『蜜蜂の生活』『花の知恵』を図書館から借りています。

メーテルリンクについては改めて書きたいと考えています。蜜蜂は好きな昆虫なので、何冊か本を読みましたが、『蜜蜂の生活』は凄く面白い。蜜蜂の結婚については詳しくなかったのです。蜜蜂の結婚は恐ろしくもあります。

『限りなく幸福へ』では長々とバルザックの作品『ピエレット』について書かれています。『花の知恵』には思わず抜き書きしたくなる文章があちこちにあります。『青い鳥』しか知らなかったので、驚きです。

今回は借りてきませんでしたが、モーリス・メーテルリンク (山崎剛訳)『死後の存続 』(めるくまーる、2004)はぜひ読みたいと考えています。カトリック教禁書目録に入れられた問題作です。目次は以下。

死に対する不当な扱い
存在の消滅
死後の意識の存続
神智学の仮説
新しい交霊術の仮説・霊たちの出現
死者との対話
クロス交信
再生
意識のたどる道
二つの顔を持つ無限
無限における人間の運命

神智学の影響を受けた作家たちをざっと調べてきましたが、いずれ一冊のKindle本にできればと思っています。当分はリサーチが続きそうですけれど。

萬子媛の小説を手直しする過程で、般若経典が浮かびあがってきました。

で、『般若心経』を覚えるつもりで、覚えるのによそさうな動画を求めてYouTubeに行くと、瀬戸内寂聴の解説動画が出てきました。

過去記事で、 「イエスの教えがユダヤ教の聖書と切り離すことができないように、ゴータマ・ブッダの教えもヒンドゥー教がベースにあるはずで、そこから読み解かなければ、読み誤るのではないかという気がします」と書いたのは、実は瀬戸内寂聴の解説に違和感を覚えたからでした。これについては、次の萬子媛ノートで。

瀬戸内寂聴が文学界に強大な影響力を及ぼしていなければ、解説動画を視聴することもなかったでしょう。以下の過去記事は6年以上前に情報量の少ない中で書いたものですが、瀬戸内寂聴の文学界に及ぼす影響について書いたものです。

上記記事と以下の記事には重なる部分があります。

追記:
メーテルリンクの著作を何冊か読んだ感想としては、彼は神秘主義者というよりは形而上学的であると思いました。近代神智学には批判的であり、SPR(心霊現象研究協会)の見解に依拠するエッセーを書いています。SPRは神智学協会の自由な雰囲気から生まれた協会でしたが、神智学協会にとっては鬼子といってよい側面があります。

ライン以下の続きに、拙ブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」で公開中のエッセー「心霊主義に傾斜したメーテルリンクの神智学批判と、風評の原因」を転載しておきます。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

続きを読む "神智学的なメーテルリンクと瀬戸内寂聴『般若心経』の解説動画に関する、ちょっとしたメモ(追記あり)"

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2016年8月 9日 (火)

読みたいブッツァーティの本。白樺並木の島で読書(リヴリー)。

オリンピックも、高校野球も始まりましたね。それにしても毎日、暑い!  どうか、ご自愛くださいますように。

拾った、リヴリーのトーテムポール「リヴリーポール」。「ここには本がないよ。ここいらの探検は明るいうちにした。探検記書くノートもないなんてさ」とうちのリヴリー。

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同じく拾った「「白樺並木の島」。この島とリヴリーポールは、この期間の特別な拾い物です。 濃い薔薇色の「鳥籠の椅子」は、サーバー障害への対応で貰ったヤミ―を使い、ヤミ箱で買いました。

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オレンジのカバーをつけた本は、ティーノ・ブッツァーティ(川端則子訳)『古森のひみつ』(岩波少年文庫、2016)です。わたしが読むつもりだったのですが、うちのリヴに「よかったら、先に読ませてくれる?」とせがまれました。読むのが速いので、貸してあげましょう。

ひさしぶりのお客さま。ハナマキですね。立派な帽子を被っていますよ。木陰でふたりは夢の中。

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翌日昼間に模様替えし、夜行ってみたらハナマキは椅子の上で本棚に鼻を押し付けて寝ていました。うちのリヴは色が白くなって、半分透明に見えますね。(10日21:35)。

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いや、リヴリーを離れてもホントにわたしは『古森』が読みたいのですが(同じブッツァーティの大人向きの小説が面白かったので)、他に読むものがあってお預け状態です。オリンピックも観たいし。

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2016年7月 7日 (木)

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を観て。神智学に何らかの関心を持っていたルイス・キャロル。

昨日の不調は遊び疲れから来たものだった。

月一回、家族でカルディコーヒーファームへコーヒー豆を買いに行くことが恒例の行事となっている。そのときに観たい映画があれば、観ることにしている。

夫に比べたらあまり観たい映画がないわたしと娘は商業施設内をブラついたり、お茶を飲んだりすることのほうが多いが、今回はあった。『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』。『アリス・イン・ワンダーランド』の続編である。

2本の映画はうまい具合につながっていた。続編となる本作は、ルイス・キャロルの原作からはますます遠ざかっていたけれど、楽しめた。上映方式は2Dと3D。3Dで観たかったが、映画代のことを考え、2Dで我慢した。

映画については少し触れるだけにしておこうと思うが、ネタバレありdanger

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』
原題……Alice Through the Looking

監督……ジェームズ・ボビン
脚本
……リンダ・ウールヴァートン
原案
……ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』
製作総指揮
……ティム・バートン
出演者
……ミア・ワシコウスカ,ジョニー・デップ,ヘレナ・ボナム=カーター,アン・ハサウェイ,サシャ・バロン・コーエン
音楽
……ダニー・エルフマン
主題歌
……『ジャスト・ライク・ファイア』 - P!nk
撮影
……スチュアート・ドライバーグ
編集
……アンドリュー・ワイスブラム
製作年
……2016年
製作国
……アメリカ
配給
……ディズニー
上映時間
……113分
上映方式
……2D/3D

マッドハッターと家族の再会、女王姉妹の絆の回復のためにアリスが時間を超えて働く……手短にいえば、そのようなお話。

前編では結婚を拒否したアリス。本作のアリスは未亡人となった母親が切実な思いから娘に押し付ける世間体及び女性らしい安定した生き方を冒険後に受け入れかけるが、土壇場で母親のほうがそれらを蹴飛ばす。

母娘で意気揚々と、手放さなかった船に乗り込む結末は清々しい。嵐が来たらひとたまりもないかもしれないリスクを恐れない強さがあって。続々編も観たいものだ。

前編を観たとき、赤の女王の頭の形はなぜハート形に膨張しているのかと不思議に思っていた。その謎が本作で解ける。

前編ではアン・ハサウェイ演ずる白の女王の存在感が際立っていた。本作ではオーストラリア出身の女優ミア・ワシコウスカ演ずる主人公アリス・キングスレーが存在感を増していた。

わたしは帽子職人マッドハッター演ずるジョニー・デップが好きで、デップ独特の物柔らかに訴えかけるかのような人懐こい表情にはほろりとさせられるのだが、今回もその表情を見せてくれて安心した。

サシャ・バロン・コーエン演ずるタイムもなかなか魅力的で、目が離せなかった。ヘレナ・ボナム=カーター演ずる赤の女王は今回も弾けた、味のある演技をしていた。

子役達が素晴らしい演技をしていた。前編と本作がよくつながっていたように、子役と大人の役者もよくつながっているように見えた。それにしても、日本の子役のようなわざとらしさが全くないのはどういう工夫によるのだろう?

映像が美しくて、夢のようだった。海賊とやり合う航海シーンや遊園地のような楽しいシーンがあったので、『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『チャーリーとチョコレート工場』を連想した。

嫌な事件がよく起きる昨今、こういう映画を観るとホッとする。以下にディズニー公式YouTubeチャンネルの予告編を貼っておく。

そういえば、原作者のルイス・キャロルについて書くつもりで、そのままになっていた。神智学の影響を受けた人々を探している中で、ルイス・キャロルが神智学に関心を持っていたことがわかった。

神智学ウィキによると、彼は心霊現象研究協会の会員で、神智学に何らかの関心を持っていた(A・P・シネットのEsoteric Buddhism(『エソテリック ブディズム』)のコピーを所有していたといわれている)。→Lewis Carroll,http://www.theosophy.wiki/en/Lewis_Carroll(2016/7/7アクセス)

心霊現象研究協会(SPR)は神智学協会の会員だったフレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤースが友人達とつくった会だった。

心霊現象研究協会の会員によって公開されたホジソン・リポートはブラヴァツキーが誹謗中傷される原因を作ったが、ホジソン・リポートの虚偽性は1977年に心霊現象研究協会の別の会員ヴァーノン・ハリソンによって暴かれた。

ブラヴァツキーが生きていたそのころ、神智学協会はロンドンの社交界の流行になり、指導的な知識人や科学者、文学者達が訪れていた。→ハワード・マーフェット(田中恵美子訳)『近代オカルティズムの母 H・P・ブラヴァツキー夫人』(神智学協会 ニッポンロッジ、1981、p.265)参照。

サロンのようなオープンな雰囲気があったようだから、様々な人々が神智学協会に興味を持ち、訪れたようである。ルイス・キャロルもその中の一人だったのだろうか。あるいは、神智学協会との接触のある心霊現象研究協会の会員を通じて神智学論文のコピーを入手したのかもしれない。

ホジソン・リポートを根拠に、心霊現象研究協会を神智学協会の上位に位置付けて対立構造を煽るような書かれかたをされることも多いが、実際には心霊現象研究協会は神智学協会の知的で自由な、開かれた雰囲気のなかから生まれた会であった。

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2016年5月28日 (土)

神智学の影響下で著された『青い鳥』(モーリス・メーテルリンク)、『オズの魔法使い』(ライマン・フランク・ボーム)

神智学の影響を受けた作家たちについて調べているのだが、また2人見つかった。

『青い鳥 (L'Oiseau bleu)』で1911年にノーベル文学賞を受賞したベルギーの作家モーリス・メーテルリンク、『オズの魔法使い(The Wonderful Wizard of Oz)』の著者であるアメリカの作家ライマン・フランク・ボームだ。

メーテルリンクの作品はカトリック教禁書目録に入れられた。

追記:

メーテルリンクを調べ、拙ブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」の以下の記事にしました。

63 心霊主義に傾斜したメーテルリンクの神智学批判と、風評の原因
http://mysterious-essays.hatenablog.jp/entry/2016/09/15/161504

過去記事で紹介したアメリカの神智学協会の動画で、「Theosophy Wiki」が紹介されていた。

メーテルリンクとボームを検索してみると、出てきた。神智学の影響を受けた作家を調べるのに使えそうだ。

  • モーリス・メーテルリンク
    http://www.theosophy.wiki/w-en/index.php?title=Maurice_Maeterlinck&oldid=26749
  • ライマン・フランク・ボーム
    http://www.theosophy.wiki/w-en/index.php?title=L._Frank_Baum&oldid=23497

『青い鳥』『オズの魔法使い』の小論はそのうち書く。

こんなことばっかりやっているから、本の整理が進まないわけなのだ。

コリン・ウィルソンの『ルドルフ・シュタイナー』もつい断片的に再読してしまい、ブラヴァツキーに対するあまりにも知識不足、理解力不足の記述に改めて呆れ、ウィルソンがシュタイナーを贔屓した理由を調査するというのが宿題として残った。シュタイナーについて書くように依頼を受けたというが、それで原稿料が入るからというだけではないだろうから。

ウィルソンの貧弱な記述からすると、部分的に慌てて読んだ程度ではないかしら。締め切りが迫り、原稿料はなるべく早くほしかったとかで。シュタイナーはともかく、ブラヴァツキーの本ほど、急いで読むのに適していない本はないのだけれど。

結局、処分できそうな本は、よほど傷んでいて同じものがもう1冊ある本くらいだ。夫とはやはり好みや考え方に似たところがあるのか、互いに独身のころ買ったものなどで同じ本が結構ある。

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オズの魔法使い (ハヤカワ文庫 NV (81))
ライマン・フランク・ボーム (著), 新井 苑子 (イラスト), Lyman Frank Baum (原著), 佐藤 高子 (翻訳)
出版社: 早川書房 (1974/11/30)
ISBN-10: 4150400814
ISBN-13: 978-4150400811

ハヤカワ文庫のオズの魔法使いシリーズはAmazonでは中古しかない巻がある。復刊ドットコムからも完訳・全15巻が出ていて、こちらは子供向き。

完訳 オズの魔法使い 《オズの魔法使いシリーズ1》
ライマン・フランク・ボーム (著),  サカイノビー (イラスト), 宮坂宏美 (翻訳)
出版社: 復刊ドットコム (2011/9/30)
ISBN-10: 4835447654
ISBN-13: 978-4835447650

話は変わるが、東洋ナッツ「トン 有機3種のレーズンS 80g」が美味しい。

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2016年5月25日 (水)

カルディコーヒーファームで。観たい映画。サンドイッチの島で(リヴリー)。

月に1回ほどカルディコーヒーファームへ出かけて、200g入りコーヒー豆を3袋買うのがすっかり習慣化しています。

6月19日の父の日はまだ先ですが、「ファーザーズブレンドFather's Blend」という父の日限定炭焼ブレンドというのが出ていたので、1袋はそれにしました。生豆生産国名はグアテマラ、インドネシア、ブラジル他となっています。

「スモーキーな炭焼きの香り、しっかりとした苦みとやさしい甘さを持ち味とした父の日限定ブレンド」と説明があります。

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娘が好物の杏仁豆腐。3等分して、ちょうどいいくらい。

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オランダ産「ヘクター チーズラウンズクリスピーワッフル」が出ていたので、買いました。家族全員これが好きです。

ゴーダチーズ味の薄く焼き上げたワッフルで、ほどよい塩味です。軽い食感ですが、案外腹持ちがいいですよ。わたしは間食をしなくなったので、朝ごパンの代わりにいただきます。

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イタリア産「フルッタチェレスチィーナ レモンマーマレード」もリピート。甘さ控えめで、ジャムとソースの中間的な液体っぽさがあります。パン、ヨーグルトにかけると、爽やかな美味しさで最高。

面白い映画があれば観たいと思いましたが、大抵何かは観るものがある夫でさえ「観たいものが何もない。ビデオになって100円で出ていたとしても、どれも観ない」昨日でした。チラシを貰ってきました。

チラシの中で観たいと思ったのは、『アリス・イン・ワンダーランド~時間の旅~』(全国公開は2016年7月1日)。

マッド・ハッター役のジョニー・デップ、赤の女王役のヘレナ・ボナム・カーター、白の女王役のアン・ハサウェイが好演した『アリス・イン・ワンダーランド』の続編です。

2016年8月11日に全国で公開されるディズニーの新作映画『ジャングル・ブック』も観たい気がします。原作はラドヤード・キップリングの同名小説。人間は実写、ジャングルの動物たちはCGで再現されるのだとか。

『ジャングル・ブック』には、子供のころに読んで虜になりました。キップリングはノーベル文学賞を受賞しています。ウィキペディアから引用します。

ラドヤード・キップリング

ジョゼフ・ラドヤード・キップリング (Joseph Rudyard Kipling, 1865年12月30日 - 1936年1月18日) は、イギリスの小説家、詩人で、イギリス統治下のインドを舞台にした作品、児童文学で知られる。ボンベイ (ムンバイ) 生まれ。19世紀末から20世紀初頭のイギリスで最も人気のある作家の一人で、代表作に小説『ジャングル・ブック』『少年キム』、詩『マンダレー』など。「短編小説技巧の革新者」とみなされ、児童向け作品は古典として愛され続けており、作品は「多彩で光り輝く物語の贈り物」と言われる。1907年にノーベル文学賞を、41歳の史上最年少で、イギリス人としては最初に受賞。他にイギリス桂冠詩人、爵位などを打診されたが辞退している。

ウィキペディアの執筆者. “ラドヤード・キップリング”. ウィキペディア日本語版. 2016-05-22. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&oldid=59813075, (参照 2016-05-24).

ジャングル・ブック (岩波少年文庫) 
ラドヤード・キプリング (著), 五十嵐 大介 (イラスト), 三辺 律子 (翻訳)
出版社: 岩波書店 (2015/5/16)
ISBN-10: 4001142252
ISBN-13: 978-4001142259

ジュディ・フォスター監督作品『マネーモンスター』(全国公開は2016年6月10日)もちょっと気になります。

全米高視聴率の財テクTV番組がジャックされる――という内容だとか。ジュディ・フォスターの監督としての成長が如何ほどか確認したい気がしますが、観に行く余裕がありません。

ところで、無料で楽しませていただいているリヴリーアイランドで「サンドイッチ島」をゲットしました。家出人のピグミー、ネオピグミーが滞在中。

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遊び疲れて全員寝ているところが、何ともいえないかわゆさ!

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2016年3月17日 (木)

『長くつ下のピッピ』の挿絵で有名なイングリッド・ヴァン・ニイマン

最近、グーグル先生の翻訳を頼りに海外版ウィキペディアをあれこれ閲覧するようになったが、アストリッド・リンドグレーン『長くつ下のピッピ』の挿絵を最初に担当したイングリッド・ヴァン・ニイマンについて何も知らなかったことに気づき、スウェーデン語版でニイマンについて閲覧して自殺との記述に衝撃を受け、次いでデンマーク語版でも閲覧した。

イングリッド・ヴァン・ニイマン(Ingrid Vang Nyman)、1916年8月21日生まれのデンマークのイラストレーター。<Ingrid Vang Nyman. (2014, maj 3). Wikipedia, Den frie encyklopædi. Hentet 22:36, marts 16, 2016 fra https://da.wikipedia.org/w/index.php?title=Ingrid_Vang_Nyman&oldid=7586312.

デンマーク王立美術アカデミー中退。画家・イラストレーター・詩人のアルネ・ナイマンと結婚、息子が生まれる。一家は42年にストックホルムに移住。1944年に離婚。

45年からリンドグレーンの「長くつ下のピッピ」シリーズの挿絵を手がける。59年12月13日に経済、健康問題から自殺した。

初めて、ニイマンの挿絵でピッピを見たとき、それまでに馴染んできたピッピの落ち着きのある挿絵と比べて幼くて、天真爛漫、とてもパワフルな印象であることに驚かされた。

このピッピなら、地球を持ち上げることだってできそうだ(逆立ちしたら誰にだってできる?)。

こんにちは、長くつ下のピッピ
アストリッド・リンドグレーン (著),イングリッド・ニイマン (イラスト),いしいとしこ (翻訳)
出版社: 徳間書店 (2004/2/17)

ピッピ、南の島で大かつやく
アストリッド・リンドグレーン (著),イングリッド・ニイマン (イラスト),いしいとしこ (翻訳)
出版社: 徳間書店 (2006/06)

ピッピ、公園でわるものたいじ
アストリッド リンドグレーン (著),イングリッド・ヴァン ニイマン (イラスト),いしいとしこ (翻訳)
出版社: 徳間書店 (2009/05)

ピッピ、お買い物にいく
アストリッド リンドグレーン (著),イングリッド・ヴァン ニイマン (イラスト),いしいとしこ (翻訳)
出版社: 徳間書店 (2015/6/11)

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2016年3月10日 (木)

『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』(岩崎書店,1967–1969) 2006.10.2

当ブログにおける過去記事に加筆した記事をエッセーとして拙エッセーブログ「The Essays of Maki Naotsuka」に収録したものですが、ここに再掲します。

エッセーでは『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』(岩崎書店,1967–1969)の一覧を本の巻末広告から転載させていただきました。また、当ブログでも紹介していますが(サイドバー)、講談社『世界の名作図書館』全52巻の詳しい一覧がサイト「翻訳作品集成(Japanese Translation List) ameqlist」に置かれていましたので、リンクを張らせていただきました。

『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』(岩崎書店)、『世界の名作図書館(全52巻)』(講談社)に関する検索ワードで当ブログにお見えになる方は多いのです。毎日のようにあります。

小学校から中学校にかけて読むにふさわしいこうした全集が今ではあまり出なくなったのが残念な状況です。

でも、一覧があれば、どんな本を与えればいいかを考える指針となるでしょう。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

ジュニア版 世界の文学(全35巻)』(岩崎書店,1967–1969) 2006.10.2

 昭和42年(1967)から44年(1969)にかけて、岩崎書店から『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』が刊行されました。定価各380円とあります。 

 その中の(山本和夫編)『世界名詩集(ジュニア版 世界の文学 35)』(岩崎書店,1969)によって、わたしは詩のすばらしさを知りました。

ジュニア版 世界の文学(全35巻)

①ジェーン・エア(C・ブロンテ,花岡花子訳)

②レ・ミゼラブル(ユーゴー,江口清訳)

③猟人日記(ツルゲーネフ,神戸淳吉訳)

④赤い小鳥(スタインベック,白木茂訳)

⑤ジキル博士とハイド氏(スティーブンソン,白木茂訳)

⑥女の一生(モーパッサン,足沢良子訳)

⑦月と6ペンス(モーム,加藤輝男訳)

⑧三国志(羅 貫中,山本和夫訳)

⑨罪と罰(ドストエフスキイ,平井芳夫訳)

⑩シラノ・ド・ベルジュラック(ロスタン,中山知子訳)

⑪白 鯨(メルビル,亀山竜樹訳)

⑫阿Q正伝(魯迅,西本鶏介訳)

⑬初 恋(バルザック,調佳智雄訳)

⑭即興詩人(アンデルセン,岡上鈴江訳)

⑮血と砂(イバニエス,土家由岐雄訳)

⑯⑰静かなドン(上・下)(ショーロフ,松谷さやか訳)

⑱⑲ジャン・クリストフ(上・下)(ロラン,保永貞夫訳)

⑳若きウェルテルの悩み(ゲーテ,塩谷太郎訳)

㉑春の嵐(ヘッセ,山本藤枝訳)

㉒椿 姫(デュマ,庄野誠一訳)

㉓母(ゴーリキイ,石山正三訳)

㉔息子と母(ローレンス,飯島淳秀訳)

㉕アルト・ハイデルベルク(フェルスター,山本藤枝訳)

㉖アッシャー家の没落(ポー,久米元一訳)

㉗武器よさらば(ヘミングウェイ,山本和夫訳)

㉘せまき門(ジイド,那須辰造訳)

㉙タラス・ブーリバ(ゴーゴリ,袋一平訳)

㉚はじめての舞踏会(マンスフィールド,白木茂訳)

㉛緑の舘(ハドソン,榎林哲訳)

㉜㉝戦争と平和(上・下)(トルストイ,和久利誓一訳)

㉞みずうみ(シュトルム,植田敏郎訳)

㉟世界名詩集(山本和夫編)

 このシリーズはジュニア向けの文学全集として、本当によく編集されたものだったと思います。娘が中学生になる頃に同じものを買ってやりたいと思い、岩崎書店に電話をしましたが、昔のもので、もうありませんとのことでした。

 これと同じようないいものは、どこにもありませんでした。実家にしか。妹との共有のものでしたが、うちの子供たちがこの『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』、妹の子供たちが講談社から刊行された『世界の名作図書館』全52巻(講談社,1966-1970)によい時期に達していたことと考え合わせて、わたしが岩崎書店の全集、妹が講談社の全集をそれぞれの家に持ち帰りました。

 講談社『世界の名作図書館』全52巻の一覧がサイト「翻訳作品集成(Japanese Translation List) ameqlist」に置かれています。

ameqlist 
 Producer:雨宮孝(Amemiya Takashi) 

講談社(KodanSha)/世界の名作図書館 全52巻 1966-1970年 

 結局、どちらの子供たちもあまり読まなかったのが残念ですが、現在では、このいずれかに匹敵するほどの児童向け、ジュニア向けのものは残念ながら出ていないようです。児童、ジュニア向けのよい文学全集が出版されるよう、文科省は力を入れるというわけにはいかないのでしょうか。

 抽象的な事柄を血肉化し、生きた事例として見せてくれる教科書として、世界の名作といわれるような文学作品に勝るものはないと思います。

 ただ巷で人間を眺めているだけでは、その人生まではなかなか見えてこないものです。それを知るには、先人たちが心の中までつぶさに開示して見せてくれ、渾身の力をこめて人生について語ってくれた薫り高い文学作品を読むのが一番なのではないでしょうか。

 子供はそのような文学作品の中で様々な人生模様を見、恋愛の仕方を学び、理想的な生きかたを模索するでしょう。

 命の尊さ――などといわれても、ぴんとこなくて当たり前なのではないでしょうか。よき文学作品を読めば、そのことが叩き込まれます。生きた水となって土壌に滲み込みます。逆にいえば、そのような文学作品がよき文学作品ということなのでしょうね。

 話が脱線しましたが、詩に目覚めたわたしが自分のお小遣いで買った詩集は、(深尾須磨子編)『世界の詩集12 世界女流名詩集』(角川書店、1970)でした。中学1年生のときでした。それはまさに大人の女性の世界の薫りでした。その中でも、格別な大人の女性の薫りに陶然とさせてくれたのがガブリエラ・ミストラル((ガブリエラ・ミストラル(Gabriela Mistral, 1889年4月7日 - 1957年1月10日)))でした。

 ガブリエラ・ミストラルはラテンアメリカに初めてノーベル文学賞をもたらしたチリの国民的詩人で、教育者、外交官としても知られ、「ラテンアメリカの母」といわれました。

 詩集は、「女に生まれて」「恋愛と結婚」「あこがれ・孤独・別離」「自然――四季おりおりの詩」「時と永遠」「世界の苦悩――平和への祈り」というカテゴリーに分けられていますが、ミストラルの詩は1編にその全てを網羅しているような詩です。

拙サイト「マダムNの神秘主義的エッセー」にミストラルに関するエッセーがあります。

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2016年3月 8日 (火)

エッセーブログ「The Essays of Maki Notsuka」を更新。

昨日ご報告したブログを更新しました。

5 秋に寄せて 2006.8.15
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/07/233857

6 児童文学作品を通して見る母親の幸不幸 2006.8.17
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/08/101955

7 梨とピノッキオ 2006.8.28
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/08/150600

引用文や採り上げた文学作品、作者について調べ直したり、パブリックドメインの写真を探したりしていると、結構時間を食います。

もう一つの拙エッセーブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」(このタイトル、もう少し何とかならないかと思っていますが)を開設してから、日本語でググっても全然出てこない情報が外国語版のウィキペディアにあっさり出ていたりすることから、英語版、フランス語版、ドイツ語版あたりを頻繁に利用するようになりました。

グーグル先生――クーグルの翻訳機能――大活躍。でも、結局辞書で調べたりして馬鹿に時間がかかることも。うちにあるのは漢和辞典、英語の辞書以外は、フランス語、イタリア語(娘が所有)、スペイン語の辞書があります。これに簡単なドイツ語の辞書もあれば安心。

ウィキペディアでは英語版、ドイツ語版、フランス語版の順に記事数が多いようですし、文学関係ではこれらの国々の作家の邦訳版が多いので。

今回、『ピノッキオ』の最初の挿絵を初めて見て、驚きました。いや、前にもどこかで見た気もしますが、木切れでできたピノッキオといえど、トスカーナ大公国フィレンツェ出身の上品な坊やなんだなと思いました(作品にそう書いてあるわけではありませんが、作者カルロ・コッローディがそこ出身ですから)。恐れ入りました、という感じです。

わたしにはエンリコ・マッツァンティが描いたピノッキオは大人に見えますが、百歩譲って子供だとして、小学校高学年の年齢に見えます。もっと幼いイメージがありました。

256pxpinocchio

ピノッキオ
Le avventure di Pinocchio visto da Enrico Mazzanti, Firenze, 1883
From Wikimedia Commons, the free media repository

これとは逆に、数年前に初めて見た『長くつしたのピッピ』の初版本の挿絵があまりに幼い印象で、驚いたことも。勉強しながらエッセーブログを更新しているという感じです。

歴史小説でも神秘主義関係でも勉強することばかりだし、勉強疲れしたと思うことが最近あります。何せ貧弱な脳味噌なので。

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より以前の記事一覧

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