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2018年6月16日 (土)

ここ数日……幼馴染みのことで

ここ数日、直腸がんを患っている幼馴染みのYちゃんのことで頭がいっぱいになり、葛藤が起きて何も手につかず、インターポットのビンゴばかりしていたら、50位内にランキング入りしてしまった。神秘主義者にあるまじき……

彼女に電話をかけたとき、留守電になっていたので、大腸がんの名医のいる久留米大病院で手術を受けているとばかり思っていた。彼女はパソコンも携帯電話もしないので、わたしからは連絡がとりにくい。

しばらくしてかかってきた彼女からの電話では、京都時代(彼女は、京都生まれの男性と結婚して京都に住んでいた時期があった。その後、離婚した)の友人の伝[つて]で、京大病院でセカンドオピニオンを受けていたという。

セカンドオピニオンの結果は、最初の見立てと同じステージ3――直腸がんのステージは4まで――だそうだが、人工肛門になるとの説明だったとのこと。

セカンドオピニオンを受けた医師の名を訊いてググったら、大腸がんの名医とあった。セカンドオピニオンの後で、その名医から治療を受けたのかと思いきや、そのつもりはなかったそうで、退院、帰宅後に三軒ほどのホスピスの面接・診察を予約したのだという。

そのうちの一軒では、既に面接と診察を終えたのだそうだ。わたしは心底がっかりした。

彼女は10年ほど前に、顔面神経痛で九大病院に入院した。そのとき、同室に直腸がんの若い患者がいて、尿に便が混じり、泣いていたという。手術前だったのか、手術の失敗でそうなったのか、詳しいことはわからないそうだが、彼女は手術の失敗だと思っていたそうだ。

そんな思いをするより、緩和ケアだけで尊厳ある最期を迎えたいと幼馴染みはいう。

わたしは彼女との連絡がとれない間に、かなりの数の専門サイトと患者のブログを閲覧していた。

その中の患者ブログの一つに、治療を放置したらどうなるか医師に尋ねたら、腫瘍が腸管を突き破って尿から便が出たり、肛門から尿が出たり、また排便がめちゃくちゃになる――と答えが返ってきたとあった。

10年前に幼馴染が同室になった女性に起きた出来事が手術前のことだったのか、後だったのかは判然としないにせよ、放置すれば、そうなることがあるようだ。

尿に便がまじるなど、悶絶する痛みだろう。膀胱炎や結石ですら、わたしは泣きたくなるのに、恐ろしい。

セカンドオピニオンでも、ホスピスでの検査でも、最初に受けた検査のときから悪くなってはいないといわれたそうだ。手術すれば、根治できる可能性があるといわれたとも彼女はいっていた。

いずれホスピスに行くとしても、尿に便が混じるようなリスクを避けるために、手術を受けてからにしてはどうかとわたしはいった。それに、それに、うまくいけば根治できるかもしれないではないか。

大腸がんは消化器のがんの中で一番治りやすく、手術で病巣をとりきれれば、治癒率は75パーセントを超えていると専門サイトにあった。手術前か後に尿に便がまじって泣いていた女性を幼馴染みが見たのは、10年も前の話だ。

永久人工肛門になったとしても、内田春菊さんのように明るく、前向きに生きている人がいる。人工肛門をつけた写真が公開されている記事を見たが、おヘソにはピアス、その横にお洒落にさえ見える人工肛門が装着されていた。⇒ここ

しかし、幼馴染みは死に際を美しく飾ることにしか、関心が向いていない。

現時点では痛くも痒くもないことが、積極的な治療への嫌悪感を誘うのかもしれない。彼女のお母様がホスピスであまり苦しまない最期を迎えたことも、ホスピスへの評価が高まる理由だろう。

ただ、お母様は高齢だった。弱っていた。がんの種類が違う。幼馴染みはまだ間もなく還暦を迎えるという年齢であり、がんはあっても、他はどこも悪くないという。

そんなに体力のある体で、治療さえしなければ、苦しまずに死ねると思うほうが変だとわたしは思ってしまう。逆の見方をすれば、現時点での彼女には大変な治療に耐える体力があるということだ。

手術をすれば必ず失敗すると悲観的な一方では、手術しなくても尿に便が混じる事態になることは絶対になく安らかに死ねると楽観的であり、物事の見方にバランスがとれていない。幼馴染のそのバランスのとれない希望的観測がわたしには不安だ。

「わたしには家族がいないから」とも幼馴染みはいう。「元気になって、一緒に遊ぼうよって、いっているじゃない。わたしは準家族にもなれないの?」といったが、こんな風にいわれてしまった。「いくら友人だからといって、本人の考えを尊重せずに、自分の考えを押し付けるのはどうかと思う」

他の友人たちは皆、彼女の考えに敬意を払い、励ましてくれるそうだ。天涯孤独のようなことをいっていたけれど、友人は多いようだ。わたしは二軍かな。押しつけがましくて、上品になれないで、悪うございました。

「その人達は、皆、直腸がんのことに詳しいの?」と訊くと、「あまり詳しくないと思う。大腸がんに種類があるのも知らないみたい」と、彼女は軽く笑いながらいった。

「どうして、そんなに早く死にたいのよ?」と訊くと、「一度は死ななくてはならないから。これをいい機会だと思って、今済ませられるのならば、今済ませたい」と彼女。

「お母様がYちゃんにマンションや、80歳まで楽に暮らせるくらいのお金を残してくださったのは、早く死ぬためなの?」といい、わたしはわたしの母と一緒に電話局へと出かけていく幼馴染みのお母様を、彼女と窓から眺めていた子供のころのことを思い出していた。

「わたしたちは、自分に欠乏しているものを映し出す鏡よ。Yちゃんには家族がいない。わたしにはお金がない。そのために、もう一つ幸福ではない。わたしはがんになんかなったら、今あるお金でどこまで治療できるだろうとまず考えざるをえないのよ。治療できるお金が潤沢にあるということは、とても恵まれたことでしょ。それは、治療しなさいということではないかとわたしは思う。それに、わたしはYちゃんとこうして話すだけでも幸福な気分になれるのだけれど、Yちゃんはそうじゃないのね」といったが、返事がなかった。じっと聴いてくれているのはわかった。

一昨年会って、話したり書いたりする能力をなくしていっているとしか思えなかった中学校時代からの友人二人の話をすると、まだ若いのに? と幼馴染みは驚いた。

「昔のお年寄りみたいに、親や子供がいくつになったかとか、今どこにいるかとか、そんなことばかり訊いてきて、そこから話が何も展開しないのよ。仕事をしていたり、結婚もしているのに。御主人との会話がほとんどないんだって。その癖、変な意地悪はしてくるのよ。Yちゃんは本を読むの?」と訊くと、本は大好きなのだそうだ。やはり読書は頭の老化を防いでくれるようだ。

また、特定の宗教には関心がないそうだが、ブッダの話などは好きだという。「死ぬ前にはNちゃんに会いたい」と彼女。

「会いたければ、あなたのほうから来て。わたしは小説を書かなきゃならないから、忙しいのよ」とわたしはやや突き放したようにいった。そして、「今体調が悪くなくて、本好きなら、何か送るから、気が向いたら読んで。嫌なら、読まなければいいだけの話」とつけ加えた。

じっと死ぬのを待っている人なんて、わたしは見るに耐えられない。そんな人に、会いたいくない。たとえ、幼馴染みでも。

調べているうちに、萬子媛が断食入定なさったのかどうかははっきりしなくなったが、仮にそうなさったとして、その死を待つありかたは、幼馴染みとは対照的だったろう。

何にせよ、江戸時代の半ばごろに亡くなった萬子媛が、あの世でボランティア集団を率いて今も神社という神域で活動なさっていることは間違いない。あの世からこの世へ、毎日出勤なさっているのだ。凡人、否、凡霊にはそのようなことはできない。

わたしは内田春菊さんの記事と、昔書いたわたしの手記「枕許からのレポート」及び萬子媛のエッセーをコピーして送った。萬子媛のエッセーは、改めて読み返すと、説明不足でわかりにくかったり、表現がおかしかったりするところが見つかった。

自身の神秘主義的な側面を幼馴染みに話したことはなかったので、驚くかもしれない。読んでくれればの話だが。彼女の周囲には幸い複数の――彼女の意思を尊重し、励ましてくれる、名医に伝もある――友人達がいるようだから、もうこちらから連絡することはないだろう。わたしには、末期でもないのにホスピスを志向する幼馴染みを受け入れることができないのだ。

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2018年5月17日 (木)

西城秀樹の死。幼馴染の病気を考える今、役立っている男友達の病気情報

西城秀樹が亡くなったとのニュースに、ショック。高校時代にファンだったのです。中学時代に大好きになって、自殺後も忘れられない田宮二郎ほどではなかったけれど。

西城秀樹の楽曲の中では、初期のころの「恋の約束」が一番好きです。

秀樹は過去に二度、脳梗塞になり、そして昨日亡くなったようです。脳梗塞後、リハビリに励む様子が伝えられ、前向きで何事にも全身全霊で立ち向かう秀樹らしいその姿が素敵でした。

秀樹の脳梗塞は、脳梗塞の中でも半数近くを占め、日本では最も多いというラクナ梗塞というものだったそうです。原因は高血圧。

冠攣縮性狭心症と心臓弁膜症があり、心房細動を抗不整脈剤サンリズムで予防しているわたしには脳梗塞のリスクは常にあるはずで、他人事ではないと思えます。

そういえば、先週の土曜日に循環器クリニックを受診していながら、記録しそびれています。大して書くことがなかったとしても、思いがけない記述があとで役に立つことがあるので、書いておかなくては。

紙に書く日記だと続いた試しがありませんでしたが(文学のことは精力的に書いても……)、ブログに書くようになってからは続いています。同じ病気のかたには参考になることもあるかと思っています。ジェネリック関係の記事にはアクセスが多いです。

話は変わりますが、わたしは大腸がん――直腸がん――になった幼馴染みからの精密検査の報告を待っていました。「わたしのほうから連絡するから」と彼女がいったので。

それが、なかなか連絡がないので、日曜日にこちらから電話をかけてみました。以下は、幼馴染のことを書いた過去記事です。

2018年4月21日 (土)
散歩中にワタメを弔う(リヴリーアイランド)。幼馴染のこと(その2)。
http://elder.tea-nifty.com/blog/2018/04/post-d9cc.html

電話をかけるなら、病院の外来がお休みの日のほうがいいと思いました。平日だと、病院に出かけている可能性があります。でも、お休みの日だと、彼女を心配する他の友人が来ていたりするかもしれないので、電話するにも躊躇するものがありました。

でも、気になって、気になって、かけてみました。

幸い、彼女がすぐに電話に出ました。今電話で話すことに差し支えはないとのことで、ホッとしながら尋ねました。

「結果報告を待っていたのよ、どうだったの? それから、お菓子ありがとう。この間電話を切るときに御礼がどうのといっていたから、そんなのいらないっていったのに。こちらからお見舞いしなきゃならないところなのに。でもありがとう、物凄くおいしかった。大好きなアンリ・シャンパンティエのに似ていると思ってググったら、同じ会社のものだったのね」

結果報告を聞きたいけれど、聞きたくない気持ちから、早口でまくし立ててしまいました。がんなんかの話ではなく、別の楽しい話ができたらどんなにいいかと思いましたが、現実的にならなくてはと自身を叱咤しつつ自分が宣告を受ける気持ちになりました。

「Nちゃんに、これ以上迷惑をかけるのが悪いと思って。病気のことなんて、自分か自分の家族がそうなって初めて、知りたいと思うものよね」と彼女。

「そりゃそうね。病気のことなんて、まっぴらよね。現実的な対応のために、渋々知ろうとするわね。でも、Yちゃんは家族ではないけれど、幼馴染だし、何にしても、もう遅いよ。知ってしまったんだから」とわたし。

こう明け透けにいえば非難されそうですが、本当に、迷惑な話だともいえます。疎遠だった人に限って、鼻息荒く近づいてきて、自分が末期がんだとか、他の重い話を突きつけてきます。こういった人々は、こちらから求めているときにはなぜか音信不通であることが多いのです。

友情とは名ばかりで、単にわたしを使えると思っている人々なのでしょう。彼らの相手をするのであれば、その前に、ボランティアをするつもりかどうか自分に尋ねてみる必要があります。

でも、幼馴染みの場合はこういった人々とはやはり違う。

子供のころは共に電話交換手の母親を持つ鍵っ子として――うちの場合は外国航路の船員の父も留守がちだったので、家政婦さんに来て貰っていたため、正確にいえばわたしと妹は時々鍵っ子でした――姉妹のように育ち、高校、大学が別だったために疎遠になったとはいっても、互いに年賀状を欠かしたことはありませんでした。

それに、彼女には自分の行動が他人に与える影響を洞察しようとする知性と優しさがあります。重い話をするときも、科学とか文学とかのテーマであるかのように、真摯に、興味深そうに話すので、思わず引き込まれるものがありました。そして、「結果は……震度3……」などと、うっかりいってしまうユニークなところがあります。

わたしは、自分のいい間違いに気づいた彼女と一緒に思わず笑ってしまいました。

「ああ、よかった。4ではなかったのね。3だとすると、開腹手術? 人工肛門つけることになるの?」とわたしは尋ねました。残念ながらリンパ節にも転移が見られ、遠隔転移はなそさうだけれど、正確なところは開けてみなければわからないとのこと。

人工肛門にはならずに済むぎりぎりのところだそうで、ただしこれも手術中の判断で人工肛門になる可能性もあるとのことでした。

以前、わたしは大腸がんのことに無知でした。が、夫が虫垂炎から盛り上がった無害の肉芽を腫瘍と間違えられ、13年ほど前にそのころ住んでいた大分県日田市から近いK大学病院で摘出手術を受けました。

大腸がん、それも深刻な事態かもしれないといわれ、娘が就活の真っ最中で金銭的にも気持ち的にも余裕のない中、どうしようと思い悩みました。

幸い、腹腔鏡下で手術してみると、悪性腫瘍ではなく、良性腫瘍ですらなくて、虫垂炎の炎症に反応してできた健気な肉芽でした。

結果的には虫垂炎の手術となったわけでしたが、最初に受診した胃腸科クリニックの先生が名医ランキング入りするような有名な先生に紹介してくださって、当時は田舎ではまだ珍しかった腹腔鏡手術を受けることができました。

摘出された肉芽は、標本になってからもどんどん縮んでいったそうで、見せていただいたときは小さく萎んでいました。

でも、このケースは誤診だったともいえるわけで、精密検査のために虫垂炎の手術が遅れて腹膜炎にでもなっていたら大変なところでした。有名な先生にお任せしているからといって、安心しきるのはいけませんね。

そのとき、同室に直腸がんのご老人がいらして、人工肛門を外す手術を受けるための入院だと聞きました。食欲旺盛で、元気いっぱいのご老人でした。このとき、直腸がんのことにいくらか詳しくなりました。

さらには、大学時代の男友達が2014年にステージⅣ(5年生存率18%弱)の直腸がんになりました。互いに結婚式には出席し合いましたが、年賀状の返事はあったりなかったりで、疎遠になっていました。

男友達は愚痴の聴き役を欲していたようで、2016年までメール交換しました。彼には恩がありました。わたしが大学を卒業しようとするころ、腎不全から脳浮腫が起きて倒れた母に付き添ってたときに―――就職がふいになりました――、見舞いに来て励まして貰ったという恩があったのです。

友情半分、ボランティア半分でメールの相手をしていたものの、受け止めるのがもう重くて、悲鳴を上げていました。誰だって、自分に無関係な病気の話を洪水のように聞かされれば悲鳴を上げるでしょうよ。

わたしは彼の話の一方的な受け皿にすぎないと思えましたし、いくら友情――とボランティア――から出たメール交換とはいえ、奥様がこうしたメール交換を御存じかどうか、御存じだとしたら快く思われているどうかに疑問がありました。

互いに結婚している身であることを考え、互いの配偶者への配慮からメールを遠慮しようとわたしのほうから提案しました。同時に、ブログの開設を勧めました。同じ患者同士コメントを書き合い、励まし合ったり、情報交換したりできる闘病ブログは有意義です。

彼の闘病ブログは――写真などあって――生々しすぎたので、そのうち花の写真など載せたいと彼がいったことに期待して、記事数が増えたら彼の許可をとって当ブログで紹介させていただくつもりでした。わたしのブログの訪問者は第一に料理、第二に文学、第三に神秘主義、第四に心臓の話題を好まれるので、バランスを考えて、時期を見ることにしたのでした。

でも、彼はこのようなわたしの提案とやりかたに、たぶん怒ったのでしょう。安否確認くらいに今後は留めましょう、というわたしの提案はふいになり、その後の安否は不明です。メール交換をやめた時点では、がんは再発していず、かなりハードな仕事もしていました。

亡くなったという感じを受けたことはありません。ただ、これまでにわたしに別れの挨拶に見えたのは、夫の叔父さんを除けば、生前に宗教はバラバラですが、生と死を一つのものと捉え、霊的なことに関心を持っていた人々です。

お一人は神智学、お一人は浄土真宗、お一人はキリスト教(カトリック)に生前心を寄せておられ、各人がその方面の知識を豊富にお持ちでした。このようないいかたは語弊があるかもしれませんが、霊的に通の方々でしたので、その存在感も並みではなく、ひよっ子の神秘主義者にすぎないわたしにも察知しやすかったのではないかと考えています。

男友達が独自の信仰なり、神秘主義的な考えなりを持っていたのかどうか、わたしは知りません。でも持っていたとしたら、気づいたでしょう。だとすると、仮に彼がわたしに別れの挨拶に見えたとしても、気づくことができない可能性は大です。

メール交換していたときは、正直いって、直腸だの人工肛門だの、手術、抗癌剤治療といった話にもう溺れてしまいそうで、辟易していました。なぜわたしがこんな聞き役を務めなければならないのかと怒りさえ湧いたほどでした。

ですが、彼のメールやブログでの経過報告が貴重な情報となって今、とても役立っています。感謝しています。

幼馴染みの報告にも悲鳴を上げましたが、男友達の教育(?)のお陰か、ある意味で幼馴染み本人より大腸がんについて部分的に詳しくなっている自分に気づきました。

彼女は、精密検査を受けたがん専門病院の先生との相性が悪く、積極的な治療は受けないことにした、ホスピスの面接を受けたというのです。

尤も、ホスピスには今の時点では入れず、もう一軒病院を回って治療を受けることを勧められたとか。彼女と相性の悪いがん専門病院の先生はセカンドオピニオンには協力してくれるそうですが、もし積極的な治療を受けたくないというのであれば、経過観察と痛みの緩和を目的とした通院も可能ではあるということでした。

幼馴染みは離婚後、長いことお母様との二人暮らしで、パソコンも携帯電話もやりません。そのせいで、かんに対するイメージが旧体然としているように思えました。10年ほど前から人はがんでは容易に死ななくなった気がする、とわたしはいいました。勿論、亡くなる人も多いでしょうが、かん治療の進歩には著しいものがあるのではないでしょうか。

わたしは、ステージ4で手術を受けて頑張っている男友達の話をしました。幼馴染は勇気を貰ったようです。

彼女はセカンドオピニオンを受けることにしたようで、二つの大学病院を考えています。そのうちの一つは夫が虫垂と肉芽の摘出手術を受け、男友達ががん治療を受けていた病院で、こちらのほうがむしろ交通の便がいいくらいとのことで、こちらに行くことになるのかもしれません。

わたしはまた彼女の連絡を待つだけです。自分のほうから連絡してくれるでしょうか?

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2018年4月21日 (土)

マリモが出てきました!

夫が、変な顔をしていうのです。「出てきた……」

「何が?」と訊くと、「マリモが」と夫。

2018年4月20日 (金)
ひどいじゃない、マリモが……
http://elder.tea-nifty.com/blog/2018/04/post-6d1d.html

夫がわたしに無断で、わたしが14年飼ってきた4個のマリモのうち1個を、熱帯魚の水槽に入れたのです。

数時間見ていても熱帯魚の住人たちはマリモに何の関心も示さなかったので、夫はそのままでも大丈夫だと思い、壜に戻さずに出勤したのだとか。帰宅後に見たとき、マリモは消え失せていました(そう見えました)。

それが何と、昨夜2人でいくら見てもなかったマリモが、水換えしているときにふと見たら、最初に置いた位置にあったというのです。

既に、夫はマリモを壜に戻していました。前の記事を書いた後、何だか疲れたので、わたしは仮眠をとっていました。夫は声をかけたらしいのですが、わたしが起きなかったので、壜に戻したとか。

水流で、わたしたちが探さなかった水草の中に転がっていたのが、また水流で元の位置に戻ったとしか考えられません。

いや、もしかしたら、コリドラスが毬代わりにしていたのかもしれませんね。不思議です、何にしても。あれほど見たのに。

でも、マリモが熱帯魚の水槽にいた証拠には、マリモの壜が生臭いのです。「お帰り、水槽の旅はどうだった?」とわたしはマリモに話しかけました。

代わりのマリモを買うようにと、夫が2,000円のアマゾンギフト券を午前中に買ってきてくれていました。代わりのものを買う気になれなかったので、まだ注文していませんでした。

ギフト券は夫に返しました。「反省しています」と夫。「二度としないでよ」とわたしは念を押しました。

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散歩中にワタメを弔う(リヴリーアイランド)。幼馴染のこと(その2)。

昨日からついてません。わたしのマリモ(涙)。

そして今日は、リヴリーの散歩中に(飼い主が来ていないと思われる腹ぺこの子たちへの餌遣りが主な目的)、ある島で、ワタメ(種名)の死に遭遇しました。

もう少し早く来ていれば、間に合ったかもしれないと思うと、自責の念に駆られました。その島には他にも家出人が2匹いました。

ワタメは尊厳に満ちた表情で目を閉じ、横たわっていました。わざで花を沢山出してあげて、その島の住人、うちの子、他の家出人2匹と一緒に弔いました。

その死んだ子の島に行ってみると、掲示板がありました。最後の書き込みは6年前でした。飼い主が見ることはないかもしれないと思ったけれど、一応ご報告の書き込みをしました。

何か、だるくなる。

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リヴリーエッグ・ワタメをゲットして、飾りました。ワタメ(涙)。

そういえば、来週、幼馴染の精密検査の結果がわかり、治療方針が立ちます。

手術の立ち会いをお願いしたいということでしたが、わたしはできればそういったことは血縁関係者にお願してほしいと伝えました。手術中に何かあって、判断を求められるようなことも想定できるからです。

友人の分を超えた荷の重い交際は経済的、体力的、時間的に今のわたしには無理です。彼女は「ううん、それで勿論構わないよ。話を聞いてくれるだけでも充分。でも、死ぬ前には一度でいいから、会いたい」と彼女。

「勿論、お見舞いには行くわよ。元気になって、天神で遊ぼうよー!」とわたし。

彼女は、ここ数年わたしを使えると思って唐突に濃厚に近づいてきた旧友たち――と今となっては呼べるかどうかも疑問です――とは違います。その人たちは明らかに友情詐欺師です。勿論、それはごく少数で、他の人たちとは昔ながらの友人づき合いが続いています。

幼馴染みは深刻な状況であるにも拘わらず、互いに話していてなぜか楽しい。友情詐欺の人たちは、これまでは疎遠だったのに、鼻息荒く近づいてきて、最初はこちらをチヤホヤ、そのうち相手が一方的に話すだけ、要求するだけ――ということになりました。

病気やお母様の死を含めて、彼女は色んなことを不思議な発見のように話してくれます。そうしたことから教わったり、自分の知っていることを適用してみせたりと、話していると時間を忘れます(幸い、今は苦しくも痛くもないそうです。「がんって、初めはホントに何ともないのね、Nちゃん」)。

修学旅行の夜のように、テーマが何であっても、情報交換が楽しくてわくわく……こんなに楽しくていいのかなあ。

直腸がんで、ステージは3~4だそうです。精密検査の結果が出なければ、どちらかはわかりません。ネットで調べるとステージは4までなので、相当に深刻である可能性があります。

わたしは秘かに時々、彼女に純白のオーラビーム(?)を放射してみています(他人にはきりがないので、原則としてはしないことにしています。誰にだって、自分でできることですからね)。

効果があるかどうかはわかりませんが、純粋な思いから行う限りにおいては、少なくとも有害には作用しないはずです。ハートの光を送るこのやりかたは、エレナ・レーリッヒも書いていたと思います。

2017年3月18日 (土)
17日に、循環器クリニック受診。家で尿管結石に奮闘。
http://elder.tea-nifty.com/blog/2017/03/17-e798.html

想像のきよらかな白い光を、患部に、次に全身に放射するだけでも何らかの効果があるはずです。体はオーラの卵の中に存在しており、想像はオーラに影響するからです。

スプーン1杯分くらいの出血と細い便しか出なかったのが、このところ目に見える出血はなく、便の太さも普通だとか。

博多には、末期がんの緩和ケアのみ行うホスピスが増えているそうです。彼女のお母様は今年になってから、ホスピスで亡くなりました。

お金がかかったんじゃないかと思いましたが、無料のベッドがちょくちょく空いていたということもあって、1ヶ月の入院で50万くらい、高額医療費制度を利用すれば、その半額くらいということなので、彼女のお母様はずいぶんリーズナブルにお亡くなりになれた(?)気がしました。

乳癌の末期で全身に転移していたそうですが、緩和ケアであまり痛がらずに、最後は眠るように亡くなったとか。癒しのワンちゃん、音楽隊の訪問もあり、本当によかったそうです。

「それなら、ホスピスも悪くないわね。わたしも最後はそこ行こうっと。あ、がんじゃなきゃ、行けないんだった」といってしまって、2人で爆笑。

ですが、痛みや苦しさには個人差があるでしょうし、お母様は90近い高齢だったということもあります。

「ねえ、ステージによるだろうけど、治せるものならがんなんか治しちゃって、例えば心臓なんかで死ぬほうが楽じゃないの? 気味悪いとこあるじゃん、がんは。尤も、心臓も、それで死ぬのは簡単じゃないみたいだし、心臓病の人はよく血栓が脳に飛んでそれで死ねなかったりするから、ホント、理想的な死にかたってなかなかないわね」とわたし。

何にしても、経済に余裕のあるのはいいことで、選択肢がいろいろとあって、その点は羨ましい。そういいました。

一応、わたしはいつでも行けるように美容室は済まておきました。値上がりしていて、ショック。娘が最近探した美容室はよさそうですが、若向きかも。

もしわたしが行ったほうがよさそうな場面で行けないときは、夫の友人が「ボランティアでいろいろやってるから行ってくれると思うよ」と夫。おっさんレンタルを思い出しました。

夫の友人は平家の末裔で(平家の集まりというのがあって、お誘いがくるそうです)、気立てがよく、夫が問題を起こしたときも相談しました。ちょっと保護者のような雰囲気のある人です。

その人はバツ1.、幼馴染みもバツ1。.どちらも経済状態は安定しており、気立てがいい……幼馴染みが治れば、別の線で考えることもできるかも。

でもまずは、幼馴染は精密検査の結果と治療に直面しなくてはなりません。

もし、検査結果で納得できなければ、彼女は九大にセカンドオピニオンで行くつもりだとか。最初にかかった個人病院に九大への紹介を頼んだら、2ヶ月待つことになるので、彼女のマンションから近いがんの専門病院を受診することになったそうです。

「あら、治療しないで、ホスピス行くんじゃなかったの?」とわたし。「ホスピス行くにも、病状の説明が要るでしょ」と彼女。

今かかっている病院の先生に早くも緩和ケアのみを希望する場合のことを尋ねたら、先生は少しお怒りになられたとか。検査も治療も受けない患者はいるけれど、検査をしっかり受けてまだ結果も出ないうちにそんなことをいい出す患者は珍しいそうです。そりゃそうだろうな、と思いました。

人様の病状を前面に出した、このような記事の公開には微妙な問題が伴うので、断りなく記事を出したり引っ込めたりすることがあります。  

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2018年4月20日 (金)

ひどいじゃない、マリモが……

ひどい。

夫がマリモを……

子供たちが高校のとき、修学旅行でマリモを買ってきた。13年ほど前にこの街に引っ越してくるときに、引っ越し作業の中で壜に入ったそれを見つけた。

茶色く変色したりはしていなかったので、別のもっと大きな壜に移して2個ずつを一緒に入れ、わたしが飼い始めた。

飼うといっても水換えするだけで、ほとんど大きさは変わらないのだが、こまめに水換えをしてきた。4個のマリモに癒されていた。

ところが、昨日水換えしようとしてふと見ると、1個なかった。

前回水換えをしたときにうっかり流してしまったのかしら、そんなはずは……と、わたしの頭の中はマリモ一色。

今朝も起きてすぐに壜を見た。娘は1個が若干大きいので、2個がくっついて1個になったんじゃないといったが、それはないと思った。1個だけ、若干大きかったのだ。

流してしまったんだ、ついにボケたんだ……と意気消沈して一日過ごし、夕方になって念のために夫に「ねえ、まさかとは思うけれど、この壜のマリモを熱帯魚の水槽に入れたりしなかった?」と尋ねた。

というのも、以前夫が「マリモを熱帯魚の水槽にいれたらどうなるかな? 入れてみようか?」といったので、「うーん、もしかしたら大きくなるかもしれないけれど、入れないで。だめになったら、取り返しがつかないじゃない。これでも、大事に飼ってるんだから」と答えたことがあったのだ。

案の定、マリモ失踪事件の犯人は夫だった。「あ、入れた」と、こともなげに夫。「何ですって、断りもなく。戻してよ、壜に」と、わたしは色をなして抗議した。夫はやはり、育つかどうかを実験してみたかったらしい。

「それがね、ないんだよ」と夫。長い水槽用のピンセットで水草を掻き分け、改めて夫が探すのを一緒に見た。確かになかった。

飼っている熱帯魚はネオンテトラ、カージナルテトラ、アフリカンランプアイ、コリドラス、エビ2種類。

マリモは、最近になって増えたエビに食べられてしまったに違いない。ネットで調べてみると、夫が飼っているヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビのどちらもコケとりの最強軍団として紹介されていた。

マリモは夫が弁償してくれるそうだが、買ってくれても、それはあのマリモとは違う。おまけに、アマゾンで見ると、500円くらいで2~3個セットが購入できるものの、送料がそれ以上に高いではないか。「対象商品¥ 2,000以上の注文で通常配送無料」の表示がないものばかり。

普段は、単品で2,000円以下の商品だと、他の商品を組み合わせて2,000円以上の購入になるように工夫して、送料がただになるサービスを利用している。そのサービスの対象外だと思うと、何だかひどく損する気分になる。夫が購入するとしても。

有形、無形の夫の無神経には傷つけられたリ、困らされたりしてきた。たぶん、お互いさまであって、夫も同じことを思っているのだろうけれど、ただ、夫は唐突に思いついて、ワンクッション置かずに行動に移すときが多々あり、小さな子供みたいだと思うことがよくある。わたしが家を空けられないと思う、大きな理由になってきた。

どこの夫もこんな風なのだろうか。いや、こうした行動パターンというのは、男女関係ないかもしれない。

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2018年3月23日 (金)

娘が実感した乳酸菌の効果

乳酸菌会社の人間ではありませんので、念のため。このところ、家族で乳酸菌の恩恵を受けているので、宣伝したくなりました。

娘は、アパートで1人暮らしをしていた大学時代に、ストレスからか偏食からか皮膚のバランスを崩してアトピー症状を悪化させました(子供のころからアトピー体質ではありましたが、それまではそれほど問題のないものでした)。

皮膚科で貰うステロイド、プロトピックでいよいよ症状を悪化させ、その後、漢方薬でほぼ完璧なまでによくなりました。

漢方薬を飲まなくても問題ない数年が経過。が、バス通勤の娘が異動になる前の職場に近いバス停が吹き曝しの上に、冬場にバスが30分以上も遅れることがあるという状況で、顔の皮膚がすっかり抵抗力をなくし、ボロボロの状態に。異動になってからバス亭の問題はなくなったものの、お肌の状態は回復せず。

また漢方に頼るべく、お世話になった漢方の名医と名高い先生がいらっしゃる小倉まで特急電車で1時間半かけて通院しましたが、先生もお年を召していくぶん勘が鈍られたのか、漢方に合わない皮膚になったのか、時間をかけてもあまり効果がありませんでした。

そうしたときに、乳酸菌の広告がわたしの目に入りました。カルピスのアレルケアと、ヤクルトのノアレです。

アレルケアのほうは特にアレルギーに効果があるとあって、興味が湧きました。が今更、乳酸菌を飲んだところで……とも思い、娘のアトピー肌改善に効果があるかちょっとタロットをしてみたところ、アレルケアに剣のエース、ノアレに星と出ました。

過去、漢方の先生に関しても、全く期待しないでタロットをしたところ、隠れた名医と出て、他の漢方医のお話から実際にそうだということがあとでわかりました。

神秘主義者に占いは褒められたものではないかもしれませんが、迷いに迷ったときにだけ占うと、案外アドバイスとして役立つ面がわたしにはあります。

でも、よい結果が出すぎではと思い、娘に伝えると、娘も全く気がなさそう。そうしたときに、たまたまアマゾンに注文したい商品が出てきて、ついでにアレルケアとノアレの錠剤タイプを一つずつ頼んでみました。

すると、アレルケアをお試しした娘には即効性があり、数日で改善しました。驚きました。症状がひどかったために、効果がわかりやすかったのかもしれません。タロット・カードの「剣のエース」は、アレルギーを制する剣だったのかもしれないと思いました。

娘は化粧品も探しましたが、見つからなかったので、ヤクルトの化粧品を注文し、これも娘の皮膚には合いました。肌の美しさも表現しているタロット・カードの「星」の絵柄が連想されます。

その後、娘はアレルケアをカルピスのオフィシャルサイトから定期購入しています(アマゾンで購入するより安いので)。花粉症に悩まされていた娘でしたが、アレルケアを飲むようになった今年は、あまりマスクも要らないくらいに軽く済んでいます。

蓄膿症――学生時代に手術をしたけれど、もう一つ――の夫の鼻にもいいかもしれないと思い、飲ませてみたところ、気に入ったので、夫も定期購入しています。

わたしはリーズナブルなノアレを、アマゾンに注文する用事ができたときについでに注文しています。

息子が帰省した時にアレルケアを持たせましたが、息子の場合は即効性はなかったとのことです。が、薬剤師の友人がアレルギーにはヨーグルトがいいといっていたので、食べるように心掛けているとか。

アマゾンのレビューを見ると、効かなかったという書き込みも結構あるので、効くかどうかは人によるようです。この時期の娘には、最高に合ったということだろうと思っています。

過去記事で書いた幼馴染みは大腸がんです。子供のころの彼女は食が細くて、偏食がちでした。その後、成長してからどうだったかは知りません。大腸がんになる人は多いですね。

乳酸菌は腸にいいというイメージがあります。昔はヤクルトと牛乳をセットで注文して、毎朝届くそれらを家族で飲んでいるという家庭は多かったですね。

ニベアも皆よく使っていましたが、ある高級化粧品と成分が同じということで話題になりましたっけ。

わたしの小さかったころも、子供たちが小さかった頃も、ヤクルト、ニベアにはよくお世話になりました。いつのまにか遠ざかっていたそれらと、おつきあいが復活しました。

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2018年3月22日 (木)

かわゆい(蝶になったアバ嬢)。幼馴染のこと(その1)

蝶の衣装をつけて、フワフワ春の大気の中を漂うアバ嬢。後ろ姿が何ともいえない可愛らしさです。リンドグレーン(サブアバのことはこちら)にはタンポポの茎を持たせて、一緒に漂えるようにしました。ホント、2人で楽しそう。

「春の小川シート」から「台湾石畳シート」に換えたら、2人とも全く飛ばなくなってしまいました。どうしたんだろう、厭きたのかしらと思いましたが、全く飛ばないのは変なので、シートのせいかもしれないと思い、新しくゲットした「桜の園シート」に換えたところ、再び飛ぶようになってくれ、安堵。

「コイコイアムステルダム中央駅」の二つの窓から、外を眺めている2人。息子はアムステルダム中央駅に行ったことがあるのではないかと思い、実際はどんなだろうと思ってウィキペディアを見てみました。田圃の中に存在するなんてことはありません~。

ここ数年、昔の友人がぼろぼろになって、助けを求めている風に接近してくることが珍しくなくなりました。そんな年齢域なのでしょうかね。こんなブログをしているせいかもしれません。

ぼろぼろとは、精神的にぼろぼろという意味です。経済的に困窮している人はいず、むしろわたしが一番倹約生活を送っている部類でしょう。経済的に恵まれて皆、心ゆたかに暮らしているかと思っていたのに、ナンタルチアです。

まあ、経済的に助けを求められてもわたしには何もできないので、それだけでも幸いというべきですが、友人といっても、本当に親しく友人づきあいを続けてきた人ではなく、年賀状すら来たり来なかったりだった――といったレベルの友人の場合、どこまで関わるべきか、判断に迷うことがあります。

社交辞令的に話を聴くだけ、という程度のことではすまない場合が多いからです。もう、こちらの能力を超えたお相手は絶対にしないことに決めました。

先日連絡があったのは、そんな友人達の一人ではなく、幼馴染みからでした。精神的にぼろぼろ、というところが共通していました。彼女のお母様と電話でお話ししたのは3年前。

2015年4月15日 (水)
幼馴染みから、30年ぶりの電話あり。久しぶりに動画で観た安奈淳(追記あり)。
http://elder.tea-nifty.com/blog/2015/04/30-52b1.html

神秘主義者のわたしは、たまに死者が別れの挨拶にお見えになることに気づくことがあります。

2010年8月14日 (土)
お盆にリバイバル - 『死者の行動について、ちょっとだけ』(06.8.12)
http://elder.tea-nifty.com/blog/2010/08/--06812-65cd.html

でも、彼女のお母様が亡くなったことは全くわかりませんでした。ただ、彼女と彼女のお母様のことが何となく気にかかり、昔のことをなつかしく思い出していた一日があったのですね。聞けば、亡くなったころのことでした。

結論すらいえば、彼女の手術の付き添い――立ち会い――をすることになりそうです。

手術を受ける場合は大抵、連帯保証人、身元引受人の他に、手術に付き添う人が必要です。全部を一人で兼ねる場合もあるでしょうが、わたしにできるのは付き添いだけです。

本来は身内が付き添うものでしょうし(手術中に何あって判断を求められたとしても、他人のわたしがその判断をするというのでいいのだろうかと思いますね)、博多まで特急電車で2時間はかかる距離ということもあって、他に適当な人がいないか話し合いましたが、彼女が病院に尋ねて友人でもOKということであれば、わたしが付き添うことになるでしょう。

精密検査がこれからなので、すぐにというわけではありませんが、待機状態です。

母親は亡くなるわ(最期はホスピスに入れたとか)、色々なことが起きるわで、大変だったようです。その全てをほぼ一人で処理した――従姉に当る高齢の女性がいくらか手伝ってくれたとか――と思ったら、今度は自分が癌宣告を受けることになったそうです。

彼女は、自分が死んでも誰も悲しんでくれる人などいないし、一度は死ななければならないのなら今そうする、緩和ケアのみで引き受けてくれる病院も見つけてある、などといいます。

精密検査も受けないうちからそれは速すぎる判断だと思いましたし、本当にそうするつもりであれば、わたしに連絡などせず、さっさとそうする人ですから、彼女の言葉をわたしは本気には受けとりませんでした。

困ってもこれまでは決して助けを求めて来なかった、本来は怖がりで痛がりで寂しがり屋の幼馴染みからの、正真正銘のSOSと受け止めざるをえません。

生まれた時間を聞いてホロースコープを作ってみると、木星の域ではさぞ大変だっただろうことが想像できました(その時期に大変だったのは当たっているとか)。

が、今後は前途洋々とホロは語っていたので、「素人芸で、参考にならないかもれないけれど」といって、その話をしたら、彼女は半信半疑でした。「まあ、見てなさい、そのうちわかるから。人生は下りっぱなしということはないはず」とわたしはいいました。ちなみに、わたしの人生もこれからだと思っています。

萬子媛の小説に入ろうとすると、それを阻むかのように何やかや起きてくるのが不思議です。そうしたことに囚われすぎないで、いくらかずつでも進めようと思います。専門家に問い合わせるための手紙を書きかけたところでした。

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2018年3月 3日 (土)

YOMIさんの3D新作動画「弓を持つ少年」

YOMIさんの3D新作動画「弓を持つ少年」を紹介します。

Yumiwomotushounen1a_2

Yumiwomotushounen5a_4

Yumiwomotushounen2a_2

Yumiwomotushounen3a

Yumiwomotushounen4a

なかなか幻想的な光景です。廃墟が好きなYOMIさんです。

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2018年2月24日 (土)

21日に還暦の贈り物。バルザック『リュジェリーの秘密』(春風社)と、久々のインスピレーション。

亀記事ですし(数学の問題集とバルザックの小説に熱中して、アッという間に時間が経ってしまいました)、自分のための覚書になりますが、2月21日に60歳の誕生日を迎え、家族と妹から還暦のお祝いに心のこもった贈り物を貰いました。

息子が贈ってくれたポールスミスのハンドバッグは、わたしがここ数年「こんなハンドバックがほしいなあ」と想い描いていたようなもので、驚きました。使いやすそうで、カッコよくて。娘とデパートの店員さんのアドバイスがあったと知り、ああそれで……と納得しました。

小さなカードの文面に「今後も文芸、学究を深めますよう」とあり、ありがたくて感涙。

住居問題がようやく片付きそうですが、これも息子のお陰なのです。息子は仕事柄出張が多く、夜はベルギーとの間で行われるWeb会議などあって、多忙そうです。

子供たちのためにも、気を引き締めてよい老後にしなくてはと思っています。

娘は色々なものを贈ってくれ、その一つは花束で、マゼンダ、紫、薄ピンク、白の花々を使って、華やかながら落ち着きのある女性をイメージさせるようなものに仕上げられています。そのような女性になりたいものです!

また、贈り物の中には本もあり、その本ではバルザックのカトリーヌ・メディシスを題材にした作品がメインとなっています。

バルザック王国の裏庭から――『リュジェリーの秘密』と他の作品集
宇多直久 (著, 翻訳)
出版社: 春風社 (2017/4/14)
ISBN-10: 4861105447
ISBN-13: 978-4861105449

この宇多直久による新訳『リュジェリーの秘密』は、東京創元社・昭和50年初版の『バルザック全集 23  カトリーヌ・ド・メディシス』に収録されている四編の作品のうちの一編と同じものです。

バルザック全集 23
バルザック (著),‎ 渡辺 一夫 (翻訳)
出版社: 東京創元社 (1975/01)
ISBN-10: 4488019234
ISBN-13: 978-4488019235

『バルザック全集 23  カトリーヌ・ド・メディシス』は序章、第一部 カルヴァン派の殉教者、第二部 リュグジエリ兄弟の告白、第三部 二つの夢――と四つの部分から構成されており、これらは別個の作品が原題『カトリーヌ・ド・メディシスに関する哲学的研究 Etudes philosophiques sur Catherine de Medicis 』に収められたものだということです。

『カトリーヌ・ド・メディシスに関する哲学的研究』は『ルイ・ランベール』や『絶対の探求』と共にバルザックの大構想からなる La Comédie humaine に属する「哲学的研究」の一部を占めています。

解説に「『序章』は、現在の日本の一般読者にとって、非常に難解ではないかと思っている」とあるように、わたしにも難解で、積読になってしまっていました。

ところが、娘が贈ってくれた本では『リュジェリーの秘密』(前掲書『バルザック全集 23』では「第二部 リュグジエリ兄弟の告白」に当ります)を核として、関連するバルザックの小品、手紙類、エッセーなどが収められており、『リュジェリーの秘密』が嫌でも目に入る構成となっています。この作品は読みやすいです。

前掲書『バルザック全集 23』の解説に戻ると、『カトリーヌ・ド・メディシスに関する哲学的研究』について、次のように書かれています。

バルザックの『カトリーヌ・ド・メディシス』は、同じ種類の歴史小説や歴史劇のなかに伍しても些も見劣りがしないし、更に、他の作品が作者の叙情を核としている場合が多いのに対して、作者バルザックの「史観」或いは「歴史哲学」とでもいうべきものを軸としている点で、異色があり、バルザックがこの作品に『哲学研究』という名を冠しているのも、故なしとしない。(バルザック全集 23 、9~10頁)

ここを再読したとき、久しぶりにわたしに、稲妻がひらめくようにインスピレーションが訪れました。

そうだ、わたしが書きたいのはいわゆる大衆受けするお茶の間劇場的な歴史小説(実は現代的視点で書かれているという点で、歴史に舞台を借りただけの現代小説)ではなく、バルザックが書いたような歴史の核を形成する宗教・哲学的な部分を照射した歴史哲学小説なのだと思いました。

大それた望みだとは思いますが、わたしが本当に書きたいのはこれに尽きます。

萬子媛をモデルとした歴史小説の第二稿が進まなかったのは、取材の成果が間を置いて、少しずつ表れたということもありますが、何をどう書くかについて、葛藤があったからでした。もう5年もこの小説のことで悶々としてきたのでした。

それでも投げ出したいとは決して思いません。

バルザックの小説が見事なのは一般読者――一般読者といっても、バルザックの小説を当時愛読したのは貴族、ブルジョア、知識人層でしょうが――受けする要素も抜かりなく織り込まれているという点です。

『リュジェリーの秘密』については、また改めて書くことになるだろうと思います。

そういえば、久々にアマゾンのリポートを見たところ、このところ日本とアメリカで本が4冊売れ、誕生日に拙児童小説『田中さんちにやってきたペガサス』をダウンロードして読んでくださった方があったようで、嬉しいです。ありがとうございます。

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2018年2月20日 (火)

チャート式の安心感。ピタゴラスのデカド(10からなるもの)。

国会中継をつけっぱなしにした居間で、家事の合間に数研出版編集部 (編さん)『チャート式基礎からの中学数学総仕上げ (チャート式・シリーズ)』(数研出版、2012)の問題を解いていました。

チャート式は昔馴染んだ参考書・問題集であるせいか、安心感があります。右側のページの半分ほどを使って、「復習メモ ~解き方のルール~」という解説の欄が設けられているので、問題集ですが、わからなければそこを見て覚えることができるようになっています。

その欄では要点が簡潔にまとめられていて、ぴしっと頭に入ってきます。

中学・高校時代には文学書ばかり読んで、まともに数学をしなかった気がするので、一々新鮮に感じられるのかもしれません。

誤植、ミスの多い大人向きの中学数学の問題集で関数に入るところだったので、チャート式ではそこに入るまでの部分を飛ばすつもりでした。中学数学を早く終えて、高校数学に入りたいという焦りがあって。が、少しやってみて、これは最初からしっかりやっておこうと思い直しました。

採点してみると、大人向きの問題集でも同じような問題をしたにも拘わらず、案外ミスってます~。チャート式のほうが出題傾向は徹底しています。高校受験にも対応できるだけの中学数学総仕上げ、及び実践力を養う問題集であるだけのことはあります。

まあ、やりかたがわかっているのにミスが出るのは、反復練習が足りないからですね。

ピタゴラスの定理(三平方の定理)はまだ出てきません。ピタゴラスを意識すると、どうしたって、神智学の本を開きたくなります。

ピタゴラスの定理などと一緒にピタゴラスの哲学も教わっていたら、確実に数学が好きになれただろうにと思います。

高校生くらいになれば、ピタゴラス哲学に関するブラヴァツキーの以下の解説などはある程度理解できるのではないでしょうか。

ピタゴラスの教えに対する鍵は、多様性のなかの単一性,多くのものに発展し多くのものに浸透している一なるもの,という一般的定式である。これは簡単に言えば,発出[流出] emanation という古代の教えである。[略]神秘的な〈10なるもの〉 Dekad, 1+2+3+4=10 は,この観念を表現する一つの方法である。〈1〉 は神,〈2〉 は物質。〈3〉 は, 〈1からなるもの〉 Monad  と 〈2からなるもの〉 Duad を結びつけて,両方の性質を分かち持つが,これは現象世界のことである。〈3からなるもの〉 Tetrad,つまり完全性の姿は,いっさいのものの空虚さを表わす。そして〈10からなるもの〉,つまりいっさいの総和は,秩序ある宇宙の全体を包摂している。宇宙は 1000 の要素の組み合わせでありながら,一つの精神[スピリット]の現れとなっている――混沌から思慮分別まで,秩序ある宇宙から理性までが,そこにはある。

H・P・ブラヴァツキー(ボリス・デ・ジルコフ編、老松克博訳)『ベールをとったイシス 第1巻 科学 上』(竜王文庫、2010、ベールの前でⅹⅹ)

創造の観念におけるこうした数列の組み合わせは、すべてインド的なものだとブラヴァツキーはいいます。

ピタゴラスの哲学に関しては、以下の本によくまとめられていますが、アマゾンで検索したところでは中古しか出ていないようです。

象徴哲学大系 2 (2)秘密の博物誌
マンリー P.ホール (著),‎ 大沼 忠弘 (翻訳)
出版社: 人文書院 (1981/01)
ISBN-10: 4409010522
ISBN-13: 978-4409010525

以下の本は幸い、新品が出ています。

ピタゴラス的生き方 (西洋古典叢書)
イアンブリコス (著),‎ 水地 宗明 (翻訳)
出版社: 京都大学学術出版会 (2011/6/13)
ISBN-10: 4876981906
ISBN-13: 978-4876981908

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