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2017年8月29日 (火)

堀口大學の訳詩から5編紹介。お友達も一緒に海へ(リヴリー)。

久しぶりに、リヴたちの近況報告です。

今日はリーンハルトさん自慢の車で、遺跡のある海へ海水浴に出かけました。初めて見る熱帯魚に皆、興奮気味でした。お友達も一人混じっています。

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黄昏どきの空の色には秋色が混じっていました。

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海といえば、連想するのはコクトーの詩です。大層有名な詩ですが、今の若い人は知らないかもしれませんね。文学に詳しいほうの娘ですが、この詩は知らなかったとのことでした。

  
     ジャン・コクトー

私の耳は貝のから
海の響をなつかしむ

(『日本の詩歌 28 訳詩集(中公文庫)』中央公論社、昭和51年、230頁 - 堀口大學 訳詩集『月下の一群』より)

次のシャボン玉の詩も有名です。

  シャボン玉
         ジャン・コクトー

シャボン玉の中へは
庭は這入
[はい]れません
まはりをくるくる廻つてゐます   
 

(『日本の詩歌 28 訳詩集(中公文庫)』中央公論社、昭和51年、228頁 - 堀口大學 訳詩集『月下の一群』より)

コクトーと親交のあったラディゲの次の詩は、二十歳で夭折した天才らしいシニカルな詩です。

   イニシアル
         レーモン・ラディゲ

砂の上に僕等のやうに
[いだ]き合つてるイニシアル、
このはかない紋章より先きに
僕等の恋が消えませう。  
  

(『日本の詩歌 28 訳詩集(中公文庫)』中央公論社、昭和51年、227頁 - 堀口大學 訳詩集『月下の一群』より)

マックス・ジャコブの次の詩は映像的で、夢幻的なエロティシズムに満ち、圧倒されます。

   地平線
         マックス・ジャコブ

彼女の白い腕が
私の地平線のすべてでした。
  

(『日本の詩歌 28 訳詩集(中公文庫)』中央公論社、昭和51年、224頁 - 堀口大學 訳詩集『月下の一群』より)

マリー・ローランサンの次の詩も絶妙な内容と訳で、一度読むと忘れられません。

  鎮痛剤
         画家 マリー・ローランサン

退屈な女より
もつと哀れなのは
かなしい女です。

かなしい女より
もつと哀れなのは
不幸な女です。

不幸な女より
もつと哀れなのは
病気の女です。

病気の女より
もつと哀れなのは
捨てられた女です。

捨てられた女より
もつと哀れなのは
よるべない女です。

よるべない女より
もつと哀れなのは
追われた女です。

追われた女より
もつと哀れなのは
死んだ女です。

死んだ女より
もつと哀れなのは
忘れられた女です。
    

(『日本の詩歌 28 訳詩集(中公文庫)』中央公論社、昭和51年、236~238頁 - 堀口大學 訳詩集『月下の一群』より)

以下の過去記事で、ラディゲの小説を紹介しています。

2015年8月 8日 (土)
高校生の読書感想文におすすめの本 2015年夏
http://elder.tea-nifty.com/blog/2015/08/post-b195.html

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