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2016年3月の37件の記事

2016年3月30日 (水)

歴史短編1のために #26 主な自然災害と火災、直朝、直條の堤築造

肥前鹿島は現代にあっても台風被害に遭いやすいところであるが、台風被害やその他の自然災害も見てみようと思い、迎 昭典編集・発行『鹿島市年表』を見たところ、主な自然災害は江戸時代にあってもそう変わらないようで(拾ったのが江戸初期から中期にかかる100年間の記録であることを考えれば、むしろ少ないと思える)、台風、洪水被害が目につく。

堤築造が丹念に行われているのはそれに対処するためのものだろう。江戸幕府のインフラ整備事業に含まれるものともいえるだろうが。

延宝4年11月23日(1707)に富士山が爆発しており、それより前の10月4日に肥前鹿島にしては珍しい地震が起きている。

江戸時代になってから鹿島三代藩主・鍋島直朝の没までに鹿島地方史に残る主な自然災害(青字)と火災(赤字)、併せて直朝、直條の堤築造(緑字)を迎 昭典編集・発行『鹿島市年表』(平成20年12月3日)から拾ってみる。

1603 慶長 8|・2.12日徳川家康,征夷大将軍に任ぜられ江戸幕府を開く。

1640 寛永17|・この年,鍋島直朝,正式に鹿島を領する。(注)これをもって鹿島藩の創設とする見方もある。

1642 寛永19|(注)三代直朝の藩主在任期間。1642(寛永19)20歳~1672(寛文12)致仕50歳。31年間。

1650 慶安 3|・2.2浜町大火、泰智寺も焼失。能古見に水無堤を築く。

1651 慶安 4|・秋,大風、鹿島城水没、潮は三ケ崎まで浸水。

1662 寛文 4|・5.27鍋島直朝再婚(41歳)。花山院萬子媛入嫁(37歳)。

1666 寛文 6|・この年から,高津原に二つの堤築造に着工。(水道を6キロ上流の木庭村より引く)

1671 寛文11|・万才堤築造。

1672 寛文12|・12月三代鍋島直朝致仕隠居(51歳)。直條,鹿島2万石を嗣ぐ。 (注)四代直條の藩主在職期間。1672(寛文12)18歳~1705(宝永2) 没51歳。34年間。

1675 延宝 3|・鮒越下堤築造。

1678 延宝 6|・鹿島洪水,人民飢える。

1685 貞享 2|・この年頃,高津原西の下堤築造。

1687 貞享 4|・直朝正室萬子夫人,剃髪して尼となり、祐徳院に住み、瑞顔実麟大師と称す。    

1699 元禄12|・3.21江戸の青山鹿島藩邸、類焼に遭い灰燼に帰す。3.13鹿島洪水。(死者その数を知らず) 雷電洪水という。

1702 元禄15|・鹿島領内 洪水、高潮。

1703 元禄16|・鹿島本丸火災。

1705 宝永 2|・4月晦日直條没(51歳)。
       ・鍋島直朝,紹龍と号し剃髪す。
       ・閏4月10日祐徳院萬子没(80歳)。

1707 宝永 4|・10.4鹿島の地大いに震う。 ・11.23富士山爆発。

1709 宝永 6|・11.19三代藩主鍋島直朝,花頂山で没(88歳)。

(迎 昭典編集・発行『鹿島市年表』p.29、pp.34-44)

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2016年3月29日 (火)

整形外科受診

日赤の整形外科を受診した。様々な角度から両膝の関節をレントゲン撮影。大きな変化はないということで、次回の受診は1年後になった。

長かった……といってもまだ「卒業」したわけではない。

2006年6月2日の五十肩の受診に始まり(五十肩にしてはひどくて、一時は手術も検討されたほど)、頭蓋骨、首、両膝に複数の腫瘤が見つかったり、内科で副甲状腺ホルモンが高いことが判明したりしたため、副甲状腺機能亢進症の精査のために2008年夏、検査入院。内科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科とあちこちで検査し、結局灰色のままなのだ。

それとは別に、あちこちに見られる腫瘤が悪性ではないか、精査のために頭の腫瘤の一つを摘出して調べることになり、その手術で頭蓋骨に窪みができた(この傷跡は未だに痒みを引き起こす)。

検査結果では白で、おそらく膝の腫瘤も――本当のところは生検してみなくてはわからないが――白だろうと思われる。白でなければ、今こう呑気にしてはいられないだろう。

両肩の五十肩(肩関節周囲炎)は何度やったかわからない。つい最近もおかしかったので、整形外科受診のときに報告しようかと思っていたが、用心していたら自然にまあまあになった。

こうした骨関係のトラブルや腎結石が副甲状腺機能亢進症と関係があるかどうかもわからないままだ。なにしろ、副甲状腺機能亢進症は20年くらいの長い経過をとることが珍しくない病気であるため、長年経過観察を続けていただいているというわけである。

そのあたりの詳しい説明は泌尿器科で受けた。副甲状腺機能亢進症の原因となる、副甲状腺にできた腺腫やがん等の腫瘍や過形成を摘出するのは甲状腺疾患専門病院や泌尿器科で行われると思うが、わたしの場合はもし手術を受けるとすれば、泌尿器科の先生にやって貰うことになっていた。

ちなみにここからほど近い別府市にはこの方面で日本一有名な野口病院がある。次いで有名なのは東京の伊藤病院だろうか。

というわけで、整形外科の受診は内科との関連で診ていただいている面がある。それがなければ、もう「卒業」していると思う。

先生はレントゲンのチェックと内科での血液検査のうち特にカルシウム値に注意を注がれる。上限に近いがオーバーはしていない。この病院の基準は8.8~10だそうだ。

低いとまた問題で、骨粗鬆症で骨折が来たというような人は8くらい……らしい。カルシウム値は動くことが少なく、これが大きく動けば大問題だと教わった。

このテーマ(?)とは別に、わたしの両膝には関節的な問題があり、両膝の診察のあとで改めて正座はもう無理だといわれた。尤も、先生も正座なさるのは葬式のときくらいだとか。まあそうだ。正座できなくても、困るのは葬式のときくらいだから、大して困らない。

水が溜まったり腫れたりはしていないので(過去の受診時にはかなり腫れていたことがあった)、処置は必要ないらしい。

「今度は来年の3月に会おうか?」と先生。いつも面白いいいかたをなさる。「はい、では来年の3月にお目にかかるのを楽しみにしています」とお答えして、先生と一緒に笑った。

ドクターに会うのが唯一の楽しみになるようだと、人生終わっている。体調が悪いとドクターに会いたくなるものだ。病院にも親しみを感じるようになる。逆に体調がよくなると、ドクターのことを忘れる。病院が何となくおっかないところとなる。

心臓の調子がよくなったせいか、今日わたしは通い慣れた病院がおっかないところに思えた。占星術のサビアンで年齢域が変われば元気になるのではないかと思っていたが、本当に元気になれるとは(灰色の副甲状腺機能亢進症の件は今後も油断はできないと思っている)。

その体調好転のきっかけが心臓病の薬をジェネリックから先発品に戻したことからだなんて、わたしだけの問題ではないと思うと、複雑な気持ちになる。

逆にいえば、わたしの健康状態を良好に保つには今飲んでいる5種類の心臓の薬がどれだけ大事かがわかる。鍵を握るこれらの薬が効いたり効かなかったりするのでは困るのだ。素人の杞憂にすぎないのかもしれないが、治療体系が壊れてしまうのではないだろうか。

嗜好品とは違うのだから、先発品に統一すべきだろう。極力必要な薬だけ処方するようにすれば、医療費の膨らみも抑えられるのでは。ジェネリック押せ押せムードでは、効かないジェネリックのために次々に効かないジェネリックが追加されていくばかりで、むしろ医療費が膨らむのではないだろうか。そして副作用ばかりが増えて、国民の健康は破壊されるのだ。ブルッ!

日本とヨーロッパとでは、ジェネリック製造の環境が違うのではないかと思う。もうわたしは騙されない。心臓病の薬がろくに効かなかったために辛かった5年間のことは忘れない。

関連記事:

  • 2016年1月 7日 (木)
    余命時事ブログで閲覧したジェネリックに関する重大情報 ①
    http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/01/post-1933.html
  • 2016年1月13日 (水)
    余命時事ブログで閲覧したジェネリックに関する重大情報 ②
    http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/01/post-5c54.html
  • 2016年1月14日 (木)
    余命時事ブログで閲覧したジェネリックに関する重大情報 ③ 
    http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/01/post-18ce.html

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うちのリブリーと仲間たち

以前ハーボットをしていましたが、リブリーを飼うのは初めてで、バレンタインのころからです。

ここ3日ほど、家出してきた2匹のリブリーが棲みついています。

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楽しそうに遊んでいるでしょう? 最初のころより仲良しに見えるのは気のせい?

「NEVE まとめ」の以下の解説によると……

白い子がうちの子で、初めはピンクでした。ハート形の頭部をしています。種名ラヴォクス、学名calix amoenus 。毎年バレンタインの時期に飼うことができ、フェネック狐っぽいと説明にあります。わたしはチワワかと思ってしまいました。

パンダみたいなのが種名クンパ、学名splendor ater。耳のように見えるのは毛が集まって硬くなったツノだとか。眠っていると、このツノがぴくぴく動いてかわゆい。 

白虎みたいなのが種名ビャッコ、学名fulgur albus。ブラックドッグ系列の派生らしいです。

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排泄物も3匹分です。でも。それは綺麗な宝石で、お金として使えます。

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遊び疲れて、寝ちゃいました。

ジェネリックを先発品に戻して心臓の調子がよくなってから、リブリーで遊ぶ気持ちの余裕も生まれました。

無料でも結構遊べて、楽しいですよ。

○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*

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短編児童小説『ぼくが病院で見た夢』(Kindle版)をお買い上げいただき、ありがとうございます!

Kindle版短編児童小説『ぼくが病院で見た夢』をお買い上げいただき、ありがとうございます! 

3月21日ごろ、お買い上げいただいたようです。

『ぼくが病院で見た夢』は15冊目のお買い上げでした。

サンプルをダウンロードできます。
    ↓

ぼくが病院で見た夢 [Kindle版] 

以下は、他の99円の短編児童小説です。サンプルをダウンロードできます。

卵の正体

ぬけ出した木馬

花の女王 (児童書)

マドレーヌとわたし

マドレーヌとわたし(漢字使用)

以下は中編児童小説です。サンプルをダウンロードできます。

田中さんちにやってきたペガサス

以下は日記体児童小説です。サンプルをダウンロードできます。

すみれ色の帽子

以下はシリーズ物の第1巻です。冒険前夜の物語です。サンプルをダウンロードできます。

不思議な接着剤1: 冒険前夜

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2016年3月28日 (月)

よみさんの3D新作「大広間」

今回は渋い和風作品「大広間」です。3Dだと様々な角度から楽しめるのですが、2D処理すると(非可逆圧縮して劣化も)、そのリアル、ダイナミックな魅力が失われるのが残念です。

3Dでは、丹念に作り込まないと、角度を変えたときに手抜きがさらけ出されてしまいます。例えば、頭髪の植え込みに手抜きがあると、角度を変えたり風を吹かせたりしたときに剥げが露出することになったり、手の関節に不備があると、手を折り曲げさせたときに骨が皮膚を突き破ったり……

この「大広間」も苦心の作のようですが、技術を学校で例えれば、どのあたり?と尋ねると、「まだ小学校の低学年くらいかな」だそうです。

「好きでないとやれないわよね」と感心して娘に話すと、「ママの小説だって、同じことでしょ」ですって。そうでした。

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2016年3月27日 (日)

百貨店のフランス展で、マヨネーズとマスタードとポークパテ。創作のことを少しだけ。

百貨店のフランス展で、、マヨネーズとマスタードとポークパテを購入しました。倹約生活なので、あらかじめ広告を見て買うものを決めて出かけます。

心臓の薬5種類(インデラル、サンリズム、ヘルベッサー、アイトロール、シグマート)のうち3種類を5年間ジェネックにしていましたが、ブログ「余命三年時事日記」でジェネリックに関する情報に接し、全て先発品に戻して貰いました(もう1種類サンリズムも短期間ジェネリックにしていましたが、不整脈がぶり返したために効果の違いがわかりやすかったので、すぐに先発品に戻しました)。

それから体調がよく、家の中でオーバーワークにならない暮らしかたをしている限り、何ともありません。外出が数日影響して寝たり起きたりになったりといったこともなくなりました。

フランスのマスタードは美味しいので、今回は3種類のマスタードを試してみることにしました。

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1840年創業のフランス老舗マスタードブランド「ファロ」のマスタードです。1840年って、凄い。1799年に生まれて1850年に没したオノレ・ド・バルザックも食べたのかもしれませんね。バルバックの小説には食べ物がよく登場するので、もしかしたら出てくるかもしれません。

まだ開けていないので、感想は書けませんが、食べてみて美味しかったらご報告します。

向かって左から、葡萄を使用した「ピノワール・マスタード」、フランス南西部で生産されるトウガラシを使用した「エスプレット・マスタード」、「はちみつ&バルサミコ酢・マスタード」です。

はちみつ&バルサミコ酢・マスタードはアマゾンに出ています。

Fallot(ファロ) はちみつ&バルサミコ酢マスタード
ファロ
原産国名:フランス
ASIN:B00546QPV8

パン好きの夫に、エナフ「ポークパテ スパイシー」を買ってみました。「結構癖があるけれど、なかなかいける」との感想でした。

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マヨラー気のあるわたし、これは衝動買いでした。

Lesieur(ルシュ―) マヨネーズ(瓶)
Lesieur(ルシュ―)
原産国名:フランス
ASIN:B01CTUUHE2

蓋を開けると、如何にも美味しそう。

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しょうゆ・甘酢・オリーブ油・塩こしょうで作ったドレッシングをサラダに軽く振り、マヨネーズを落としてみました。黒こしょうを振りかけて……

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手作り風の優しい味わいのマヨネーズでした! マヨラーというわけではない家族にも受けました。

話題は変わりますが、歴史小説のことを忘れたわけではありませんので。でもまだその前に書く予定の記事が2本あります。まあもはや賞狙いするわけでもないので、急ぐこともあるまいと思っています。萬子媛の歴史短編は一応あれで完成作ですしね。時間を置かないといじる気になれないし、二人の黒衣の宰相、金地院崇伝と南海坊天海には、まだ感情移入できません。そのうち、できるのかしら。

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スヒョン文書が採り上げられたことについてのやりとり

以下の記事は『余命三年時事日記ハンドブック 』の感想ですが、同じアマゾンレビューにも同じ感想を提出しました。

そのわたしのレビューに続くレビューにおいて、『余命三年時事日記ハンドブック 』でスヒョン文書が採り上げられたことが問題とされ、その是非をめぐってコメントでやりとりがなされていました。

前掲感想でわたしは『余命三年時事日記ハンドブック 』でスヒョン文書が採り上げられたことに対して著者のスタンスに共鳴したと書きました。その責任(?)を感じたため、わたしも次のようなコメントを書きました。

スヒョン文書に書かれているようなことが現実に起きているからこそ、この文書は注目されるのだと思いますよ。現実社会をフィクション形式で見事に表現している小説があります。ノーベル文学賞を受賞する作品には、そのような作品が多いですね。

2012年10月になってこの文書の存在を知ったとき、真偽のほどは定かでないながら、わたしはこれを会話形式の一種の小説だと思って読みました。当の在日の方々がこのようなやりとりを一般公開されている掲示板で行うとは信じがたかったからです。在日社会に精通した日本人が警告のために書き込んだのではないかと想像しました。2007年の書き込まれた当時に閲覧していたとしたら、「何だろう、これは」としか思わなかったかもしれません。

2007年の時点でスヒョン文書がどの程度注目されていたのかは知りませんが、わたしが2012年10月になって知ったときはピークといってよい注目度だったのではないかと思います。同年11月には野田総理が衆議院を解散し、12月に第46回衆議院議員総選挙が行われています。

わたしはNHKの国会中継をよく視聴します(国会中継を視聴する人間は少数派でしょう)が、2011年11月15日の参議院予算委員会で西田議員が野田総理の外国人献金受領を追及しました。西田議員は野田総理が民団の幹部から献金受領した事実を国会で暴露する際、野田総理が韓国の旗の前で韓国民団の選挙協力に感謝している衝撃的な写真を紹介しました。

民主党政権が他国の傀儡政権であったことが鮮明になった瞬間でしたが、マスコミはこの戦慄させられる事実を追求したでしょうか。スヒョン文書に書かれたことは9年近い歳月が経過する中でほとんどが裏付けられる結果となったのです。今、スヒョン文書を採り上げることは意義深いことと思われ、ハンドブックでは扇動のためではなく、検証のために採り上げられたのだと思います。

 

余命三年時事日記 
余命プロジェクトチーム (著)
単行本(ソフトカバー): 224ページ
出版社: 青林堂 (2015/12/17)
ISBN-10: 4792605369
ISBN-13: 978-4792605360

余命三年時事日記ハンドブック
余命プロジェクトチーム (著)
単行本(ソフトカバー): 159ページ
出版社: 青林堂 (2016/3/17)
ISBN-10: 479260544X
ISBN-13: 978-4792605445

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2016年3月26日 (土)

『余命三年時事日記』のレビューにいただいたコメント

前の記事は『余命三年時事日記ハンドブック』の感想でした(アマゾンレビューにも同じ感想を提出しました)が、アマゾンレビューを書くとき、初めに出た『余命三年時事日記 』への拙レビューを再チェックしました。

自分のレビューが出てくるまで他の方々のレビューを閲覧していったところ、いつまで経っても自分のレビューに辿り着けませんでした。それもそのはず、現時点で669件ものカスタマーレビューが公開されていたのでした。

『余命三年時事日記ハンドブック』は現時点でAmazon 売れ筋ランキング: 本 - 15位、社会・政治 - 1位、『余命三年時事日記』は社会・政治 - 33位となっています。

妨害や嫌がらせのある中で、すばらしい伸びですね。ブログ「余命三年時事日記」によると、余命爺さまはセキュリティーの問題があり、事務所を移転なさったそうです。

最近、また記事を削除されたブロガーや、サイバ-攻撃予告のあとパソコンが破壊されたとお書きになっているブロガーがいらっしゃいました。

いずれも保守系のブロガーたちで、それらのブログはきちんとした知的な印象のものです。保守系といわれているのでそう書きましたが、普通の良識的な、政治・時事に関心の高い日本人ブロガーたちだと思います。

言論の自由のあるはずの国で、こんなことがまかり通っています。民主政権時代から、こうしたことがよく起きるようになりました。わたしも危ないかもしれない。

前置きが長くなりましたが、前掲のレビューに4件のコメントをいただいていたので、紹介したいと思います。反響があって嬉しいです。レビューしてよかった!

拙レビュー
現在57歳のわたしが大学生だったころ、 海岸に1人で行ってはいけない……連れて行かれるから、という警告が誰からともなく発せられ、どこに連れ去られるのかははっきりしないまま、1人で海岸に行くことが怖くなったものだった。
あれが北朝鮮の拉致事件を警告するものだったことがずいぶん後になってわかり、戦慄させられた。
初めて余命ブログを閲覧したとき、あの警告を耳にしたときと同じ感じを受けた。
ブログでは好戦的な印象を受けることもあったが、本を読むと、日本の政治状況が淡々と語られていると感じた。明晰な政治評論の書といえるのではないだろうか。
まっとうな政治評論家が低級なネトウヨ扱いされる今の日本の状況は異常だと思わざるをえない。
なぜそうなったかは、『余命三年時事日記』をきちんと読めばわかるはずである。
本では、隠蔽されてきた日本の歴史が白日の下に晒されている。
言論や表現の自由がなくなってしまったこの国で――言論や表現の自由は反日勢力のためにある――出版された貴重な本が、『余命三年時事日記』である。
これは愛する日本を奪還するためのまぎれもない抵抗運動なのだ。
言論や表現の自由がなくなってしまったことは、日本から純文学作家が出なくなってしまったことからも明らかである。日本人作家とも思えない壊れたような文章で洞察を感じさせない小説を書く、純文学作家もどきが大量生産されていく。日本文化が最も繊細な部分から破壊されていっている。
純文学作家がいなくなった国なんて、他にあるだろうか。

コメント
django
おっしゃるとうりでございます。私も小学校2年の下校途中に家の近くで突然車で家まで送ってあげると言われましたがうさんくさいので断った事があります。まさにアッチ系の顔でした。
在籍した学校は優良校の評価を得る為に不自然な事が多く自分の家庭は反対をしていたのでその後の進学など影響がありました。
自力での反撃などできるものではありませんでしたが正常で希望的な未来が来るのを願ってやみません。

しゃっくり君
素晴らしいレビューだと思います。大変参考になりました。
しかし韓国、朝鮮は純文学がなくなる以前に純文学といえるものがあったのか、現在もあるのかちょっと疑問ですね(笑)
反日の一要因が日本への嫉妬、それに飽き足らず各国の文化をパクり朝鮮起源説、文化捏造に走ってると思ってます。

Amazon カスタマー
全く同感です!私の中学校では得体のしれない連中による教育への介入で「対島での韓国人遭難者への冷酷な仕打ち?」というほぼ常套手段の"捏造被害者ストーリ"で学生たちが演劇させられておりました。レビューを拝見し日本に対する侵食に改めて危惧いたしました。

Amazon カスタマー
透徹したレビューに心動かされました。
仰せのとおり、汚れたものだけがデビューできる世の中ですね。
アナウンサーの日本語が美しくないことも同じことと感じます。

余命三年時事日記 
余命プロジェクトチーム (著)
単行本(ソフトカバー): 224ページ
出版社: 青林堂 (2015/12/17)
ISBN-10: 4792605369
ISBN-13: 978-4792605360

余命三年時事日記ハンドブック
余命プロジェクトチーム (著)
単行本(ソフトカバー): 159ページ
出版社: 青林堂 (2016/3/17)
ISBN-10: 479260544X
ISBN-13: 978-4792605445

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2016年3月25日 (金)

余命プロジェクトチーム 『余命三年時事日記ハンドブック 』(青林堂、2016)を読んで

ソフトカバーの単行本、Kindle版で出ています。

余命三年時事日記ハンドブック
余命プロジェクトチーム (著)
単行本(ソフトカバー): 159ページ
出版社: 青林堂 (2016/3/17)
ISBN-10: 479260544X
ISBN-13: 978-4792605445
発売日: 2016/3/17

アマゾンレビューにも同じ感想を提出しました。長すぎたかもしれません。

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「鳴りわたる警鐘」

保守系ブログ・動画で生々しい写真付歴史解説を数多く閲覧・視聴してきて、余命ブログの閲覧も日課となっているから、前著の入門・補完書らしいハンドブックの購入は必要ないのではないかとも思ったが、購入してよかった。高い視点から、わが国喫緊の課題にテーマを絞って執筆されているため、説得力があり、平易な表現でわかりやすい。「在日」「在日特権」の定義から行われ、「日本再生になぜ在日問題の解決が必要なのか?」が丁寧に説明されているあたり、なるほど入門書である。

マスコミに手なずけられてしまった日本人には目から鱗だろう。コンパクトながら、警鐘の役目を果たしうる卓抜な政治評論だと思う。わが国では絶滅してしまったかとすら思われた知識人の生き残りを発見した喜びを改めて噛みしめた。先祖の息吹を感じる。連綿と続いてきた日本人の営みが遠景として見える。

第二次大戦でお亡くなりになった方々も、ようやく国防の意識に目覚めてきた子孫たちを祝福してくださるのではないだろうか。こうしたことに思いを馳せることすら、わが国では何かいけないことのようなプロパガンダが繰り返し行われてきた。

この本を読めば、韓国に対するイメージががらりと変わるだろう。一般人の感覚として、韓国との間には竹島・慰安婦問題などあって反日教育にも見過ごせないものがあるにせよ、北朝鮮よりは脅威が小さく、ましな国とのイメージがあるのではないだろうか。それがどれほど甘い認識であったかに愕然とする。

2007年のYahoo!掲示板でのあるやりとりが俗に「スヒョン文書」と呼ばれ、話題になった。わたしは2012年10月になって知り、ブログで紹介したが、危険を感じて記事を閉じた。ハンドブックではその「スヒョン文書」が全文紹介されている(同類の怪文書「花王文書」「第二花王文書」も全文紹介)。

「スヒョン文書」に対する著者のスタンスは次のようなものである(ルビは省略させていただく)。

「スヒョン文書」は嫌韓の日本人によって捏造された偽書であり、いわば現代の「シオン議定書」「田中上奏文」の類ではないか、という意見もあるようだ。その真偽については検証の仕様がないので、ここでは論じることはしない。/そもそも「スヒョン文書」の真偽はそれほど重要な問題ではない。水面下で行われてきた在日による「日本乗っ取り」について、赤裸々に記されているということが重要なのだ。内容的にかなりの部分で事実に即しており、かつ一般の日本人にもわかりやすく書かれているため、在日の危険性について多くの日本人に周知拡散する方法として非常に優れていると思われるのである。 (62頁)

ひじょうに知的な見方がなされていることがわかるだろう。著者の姿勢はこうした終始バランスのとれたスマートなものである。そこに余命爺さんの人気の秘密もあるのではないだろうか。わたしは「シオン議定書」は知っていたが、「田中上奏文」は知らなかった。下部空白部分に用語解説欄が設けられ、そこにその説明もあった。こうした配慮も読者としては嬉しい。

次の箇所にはハッとさせられた。わたしも勘違いしていた一人だった。

勘違いしている人もいるかもしれないが、そもそも日本と韓国は同盟関係にないのだ。「日米同盟」あるいは「米韓同盟」という言葉は聞いたことがあると思うが、「日韓同盟」なんて聞いたことがないはずだ。(93頁)

戦後の混乱期に「戦勝国民」を名乗って暴れまわった朝鮮人。当然ながら在日は恐怖と憎悪、そして侮蔑の対象となっていったが、混乱が収まって治安が安定してくると、今度は「強制連行被害者」を詐称し、あるいは暴力的手段を用いるなどして各自治体に圧力をかけて様々な在日特権を獲得してきた。多くの在日が日本名(通称名)を名乗るようになった。時代に合わせて看板を替えることに巧みな彼ら。現在は「ヘイトスピーチの被害者」……

国際法を無視した季承晩ラインや韓国に拉致、抑留されていた漁民・船員がいたことは知っていたが、拉致・抑留が3929人、拿捕された船舶328隻、死傷者44人にもなるとは知らなかった。そして、拉致された日本人はひどい扱いを受けただけでなく、人質外交に利用されていた。前著でも紹介されていたが、日本から韓国へのODA(政府開発援助)一覧のもの凄さ。それでも日本人が感謝されることは決してない……

朝鮮戦争で日本は儲けたとばかりいわれるが、日本は兵站基地としての役割を担い、韓国に多大な貢献をし、機雷除去作業で殉死者まで出していた。だが、日本人に対する御礼は「竹島侵略」……

韓国の反日教育は彼らの来るべき日のための戦意高揚……

全部嘘だと思いたい。もし本当だったとしても、在日が一般外国人に戻って日本を愛するか母国に帰るかしてくれ、韓国が反日教育をやめてよき隣国となってくれれば、未来は薔薇色のはず。彼らを信じたい、そうすればいつの日か……と夢見たいが、もうそんな夢に溺れている場合ではないのだ。先祖の思いに報い、子孫のことを考えて行動すべきときが来たのだとこの本は教えてくれる。

マンションの斜め下で火災が発生したことがあった。その部屋は真っ赤に燃え上がり、異様な物音や臭いがして消防車が何台も駆けつけていたというのに、ベランダに出て向かいの建物の人から「あんたんとこだよ、あんたんとこの建物が燃えているんだよ」と教わるまで気づかなかった。この本を読んで受けた衝撃はそのときの気持ちに似ている。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

関連記事:

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2016年3月24日 (木)

そぼろ鶏すき丼

ずいぶん前に視聴したレシピですが、「そぼろ鶏すき丼」を時々作ります。

2011年12月6日火曜日、NHK「ゆうどきネットワーク」で紹介された「そぼろ鶏すき丼」です。創業250年、老舗の鶏料理専門店の絶品まかないだそうです。

サイトではレシピが消えてしまっているので、ざっと紹介します。

材料(4人分)

  • 鶏ひき肉(粗びき)……120g
  • 卵……4個
  • しらたき……1袋
  • 焼き豆腐……1/2丁
  • 長ねぎ(青い部分)……約2本

  調味料

  • みりん……200cc
  • しょうゆ……100cc
  • 水……200cc
  • 砂糖……少々

作り方

  1. 調味料をよく混ぜ合わせ、割り下を作る。
  2. 焼き豆腐は12等分に切る。ねぎは細かく斜め切りにする。
  3. 割り下の半分を使って鶏ひき肉を強火で煮、鶏肉に火が入ったらいったん取り出す。
  4. 鶏肉を煮た煮汁と残りの割り下で、豆腐・しらたき・ねぎを煮る。
  5. 火が通ったら、豆腐・しらたき・ねぎをどんぶりご飯に盛り付ける。
  6. 残りの煮汁を使って再び鶏肉を加熱し、沸騰したら弱火にして溶き卵を約3/4入れる。
  7. 最後に残りの溶き卵を流し入れ、火を止める。
  8. 鶏肉の卵とじをどんぶりに盛りつけて完成。

To2

実はこれ、間違っています~。取り出した鶏挽肉も豆腐・しらたき・ねぎと一緒に盛りつけてしまいました。勘違いしていたので、鶏挽肉は取り出す前にちゃんと火が通ったのを確かめ、これはこれで美味しかったのですが、レシピ通りが一番ですね。

お財布に優しく、さっと作れるので、重宝しています。結構ボリュームがありますよ。焼き豆腐がなかったので、木綿豆腐で作りました。

別の日に、刻んだザーサイ、酒を溶き卵にいれ、ザーサイ入り卵焼きを作りました。ごま油で焼きました。簡単にできて、美味しいですよ。

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2016年3月23日 (水)

キンドルストアに出ている『卵の正体』の表紙が変更になります

『卵の正体』の表紙を変更しました。72時間後くらいには変更になっていると思います。新しい表紙です。

A6_blog_2

クレーのパブリック・ドメインの絵をお借りしていたのですが、サムネイルになると、わかりにくいので、以前作成して眠らせていた表紙にしました。

新しい表紙には以下のサイトから画像をお借りしました。おすすめサイトです。

  • Pixabay
    http://pixabay.com/
    商用・非商用を問わず完全フリーで使える画像検索サイト

比較的最近、99円の短編児童小説シリーズに新しい本が加わりました。作品を通して、花の女王に会っていただけたらと思います。ノワ出版の児童書はお子さまはもちろん、大人のかたにも喜んでいただけると思います。

花の女王 (児童書) [Kindle版] 
直塚万季 (著)
Kindle 価格:  ¥ 99 
ASIN: B01C7QWFHU
出版社: ノワ出版; 1版 (2016/2/24)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

■ 以下は、他の99円の短編児童小説です。サンプルをダウンロードできます。

ぼくが病院で見た夢

ぬけ出した木馬

マドレーヌとわたし

マドレーヌとわたし(漢字使用)

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■ 以下は中編児童小説です。サンプルをダウンロードできます。

田中さんちにやってきたペガサス

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■ 以下は日記体児童小説です。サンプルをダウンロードできます。

すみれ色の帽子

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

■ 以下はシリーズ物の第1巻です。冒険前夜の物語です。サンプルをダウンロードできます。

不思議な接着剤1: 冒険前夜

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2016年3月22日 (火)

江戸初期五景2 #5 台湾仏教

台湾仏教には、今の日本の仏教にはないパッションが感じられ、気になっていた。

日本の仏教は江戸時代の檀家制度、明治時代の廃仏毀釈、第二次大戦後の江藤淳が『閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本』の中で書いていたウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)、左派や在日による反日活動などで、本質的な部分はほぼ壊れていると考えるべきだ。

以下の記事に書いたように、日本の仏教との関係を考える上でも、台湾仏教について調べる必要があるように思う。

2016年1月23日 (土)
江戸初期五景2 #2 英彦山。鍋島光茂の人間関係。
http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/01/2800-e9da.html

萬子媛の短編を書いているときに、数多く聴いた梵唄の動画が印象的で、忘れられなくなった。それらの唄を通して信仰が生きている感じがするといおうか。今の日本の仏教からはあまり感じられない類いの精気があるといおうか。過去記事で、そのうちのいくつかを紹介した。

 2015年12月 2日 (水)
 歴史短編1のために #25 禅院で尼僧たちを率いた萬子媛

しかし、これらがどこからアップされたのかがわからない。台湾か香港だろうと思った。調べるうちに、中国共産党の弾圧を逃れた僧侶たちが台湾に逃れ、香港や他のアジアの国々にはそこで育くまれた僧侶が布教に渡ったということのようだ。

日本の台湾統治時代に日本仏教の影響もあったようだが、大陸系の中国仏教が中心だろう。萬子媛が生きた江戸初期、黄檗宗は大陸から渡ってきた明僧が開いた。

参考になりそうなオンライン論文を見つけた。以下のタイトル。

  • 佛光山からみる,台湾仏教と日本との関係 (特集=台湾における日本認識)
    Post Colonialism in Taiwanese Buddhism : the case of Fo Guang Shan五十嵐 真子
    http://ci.nii.ac.jp/naid/120000997350

今日、以下の動画を視聴した。

  • https://youtu.be/OonqczK-9AM?list=PL12kPVFyUP3nVRAW3DHnAmj7LmTgnsB3K

タイトルに法鼓山僧團と書かれているので、これは台湾からアップされた動画だろう。法鼓山(ほっくさん)は台湾の仏教系団体であるようだ。壇上に並んでいるのは尼僧の方々だと思うが、失礼ながらわたしには男僧との区別がつかない。お声からすると、尼僧の方々ばかり(?)。

またしても台湾仏教には圧倒され、前掲の論文を閲覧したのに続いて、以下のオンライン論文を閲覧した。

  • 台湾の現代仏教 : 拠点寺院の門派化とその存在形態
    Taiwan Buddhism in Present Days : The Sectarianization of Certain Temples and its Style of Existence
    蓑輪 顕量
    http://ci.nii.ac.jp/naid/110006224310

この論文によると、台湾に在住する台湾人僧侶の数は台湾全土で約20,000人、尼僧が圧倒的に多く、その比率は尼僧と男僧とで約5対1という 。大学卒業の学士号を持ったハイレベルの尼僧も多く、女性の自己実現の場として出家が存在しているらしい。儒教道徳の影響で男性は出家しにくいという事情があるという。

台湾仏教の特徴と主な寺院について、蓑輪氏の論文では次のように解説されている。

現代の台湾において注目される点は,新たに拠点となる寺院が成立し,その寺院を中心に仏教界に門派化が進行していることである。門派化と述べたのは日本の宗派とは異なって同じ仏教者としての意識は継承されており,排他的な関係にはなっていない点を重視するからである。その拠点となる寺院はその巨大化の年代順に挙げれば仏光山,法鼓山,慈済功徳会,中台禅寺,霊巌山寺の5つである。

リサーチしたところでは、宗派間の行き来が可能らしい。

話題が政治に逸れるが、佛光山寺を開山した巨大教団のトップに君臨する星雲大師は中台統一を主張し、反日色が強いという、元警視庁通訳捜査官・坂東忠信氏のブログ記事を閲覧した。

その佛光山寺をリポートした「ロケットニュース24」の記事を見つけた。一日2万人以上の参拝者が訪れるという佛光山の仏陀記念館の巨大さには驚かされるらしい。

  • http://rocketnews24.com/2015/08/02/615650/
  • http://rocketnews24.com/2015/08/03/615686/

過去記事で以下の動画のフーガのような一糸乱れぬ読経に圧倒されたと書いたが、タイトルの一部に台湾霊巌山寺とあり、これも五大寺院の一つである。

  • https://youtu.be/IHkSejHSPq8?list=PL2OLTz5OiV8fo2hT6jwY81pmcJgAIHwQq

以下の3本の動画の美しい梵唄には聴き惚れるが、あれこれググってみても、どこからのアップなのかがわからないまま。台湾か香港のどちらかではないかと思う。

  • https://youtu.be/RU-P0hQYzk8
  • https://youtu.be/j9JVoCHKCXk
  • https://youtu.be/4zB2jBVe6jg

以下の動画は何度視聴しても、すばらしいと思う。姜敏を歌手とする神韻芸術団の舞台である。神韻芸術団は米国ニューヨークに拠点を置いた舞台芸術団体。

以下はウィキペディアより。

神韻芸術団は、中国共産党の数十年の統治下で破壊された中国五千年の伝統文化を復興するという目的を持ち、2006年に設立されて以来、2007年には初ステージを披露、2009年には、「神韻ニューヨーク芸術団」、「神韻国際芸術団」、「神韻巡回芸術団」の三つの舞踊団とオーケストラに規模を拡大し、北米のみならずヨーロッパ、オセアニア、アジアなど世界各国で巡回公演が行われている。 (……)中国で弾圧された法輪功関係者らによって始められたため、現在も中国では公演を行うことが出来ない。法輪功系のメディアである大紀元と新唐人電視台では神韻についての報道を多く行っている。

ウィキペディアの執筆者. “神韻”. ウィキペディア日本語版. 2015-11-28. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E9%9F%BB&oldid=57695475, (参照 2016-03-20).

仏教と道教の融合は中国大陸発祥の宗教では珍しいことではないらしいが、この舞台にはそれを超えた宗教そのものの華を感じる。ブラヴァツキーがいう様々な宗教体系が湧き出た始源というものから、髣髴として現れたかのようである。しかし、中国での法輪功に対する弾圧は今も続いているようだ。

こうしたリサーチを通してわたしは、現代日本からは失われてしまったが、萬子媛の時代にはまだ存在していたと感じられる本物の宗教の薫りを嗅ごうとしているのだ。

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2016年3月21日 (月)

ジェネリックのコーティング・添加物問題

冠攣縮性狭心症をお持ちの患者さんたちの情報交換の場となっているブログ(URL: http://d.hatena.ne.jp/Angina/)で、便から心臓病のジェネリック医薬品が固形のまま排泄されたとの同じ方のコメントを2度閲覧しました。その方――ヒグマさん――は1年ほど前に心筋梗塞になったそうです。貴重な情報と思われるので、転載させていただきます。

2016年1月20日付記事へのヒグマさんのコメント(抜粋)

私は過敏性大腸症候群の傾向があって、直ぐお腹を下します。狭心症の薬を飲むようになって、3回位便に混じって薬が排泄された事が有ります。
DRに話したところ見間違えでは?と言われました。3度目は、私が特別に消化能力がないのか?と思ったくらいです。
今までの病院は総合病院と言っても、主要都市には絶対1つはその名がついた病院が有る大きな病院です。処方もジェネリックが基本のようで私はジェネリックを指定したわけではなく医師の方でジェネリックを処方していました。(入院中に説明があったかもしれませんが記憶がありません)
心筋梗塞の入院中に大発作を起こして、朝晩だったのが朝昼晩になり退院直後にVT発作を起こして朝に別の薬が追加され、その後も度々発作が起きてフランドルテープが追加されました。そもそもが効きが悪かったんでしょうか…
(http://d.hatena.ne.jp/Angina/20160120)

2016年3月16日付記事へのヒグマさんのコメント(抜粋)

私は2月の頭に大発作を起こして暫く寝込んでいました。発作の数日後に胃腸の調子も崩れ、軟便から下痢の状態になってしまいました。その際薬が1錠ではなく4錠全部固形のまま排泄されてしまいました。そんなこともあって3月末に移動される元主治医に連絡を取ったところ直ぐに診察、薬をジェネリックから先発薬に変更して、1ヶ月後に再受診となりました。主治医曰く、冠攣縮性狭心症患者にジェネリックの効きが悪い報告が有るのは事実のようです。ただ、ジェネリックでもなんら問題ない人もいる。臨床結果でまだ裏付けされていないとの事でした。
(http://d.hatena.ne.jp/Angina/20160316)

ジェネリック医薬品が固形のまま便に排泄された患者さんがいたとの話をわたしはかかりつけの先生から聴きましたし、また余命ブログへのコメントで閲覧しました。

わたしはジェネリック医薬品が便にそのまま出ていたかどうかは確認したことがないため、自分の場合がどうだったかはわかりませんが、ジェネリック医薬品を使っていたときと先発医薬品に戻したときでは体調が明らかに違います。

現在服用している心臓病の薬はインデラル、サンリズム、ヘルベッサー、アイトロール、シグマート、頓服のニトロペンおよびミオコールスプレーです。

ジェネリックを使い始めたのは2011年7月1日、菅第2次改造内閣(与党:民主党・国民新党)下で「ジェネリック医薬品希望カード」が届いた後の7月2日の処方からで、薬局でその「ジェネリック医薬品希望カード」を提示し、ヘルベッサーRカプセル⇒コロヘルサーRカプセル、アイトロール⇒アイスラール、シグマート⇒ニコランタに変更して貰いました。

その後、2013年の夏にサンリズムが追加になり、薬の効果を確認後ジェネリックに変更して貰いましたが、すぐに不整脈が戻ってきたため、先発医薬品に戻して貰いました。

そして、余命ブログでジェネリック情報を得た後の2016年1月18日に3種類のジェネリック医薬品を先発医薬品ヘルベッサー、アイトロール、シグマートに戻して貰い、全て先発医薬品になりました。

3種類のジェネリック医薬品を先発医薬品に戻して貰ったとき、心臓がすーっと涼しくなり(まるで頓服のニトロを使ったときのように予防薬の効果が感じられました)、以来ずっと心臓が軽く感じられるため日常生活が快適で、冠攣縮性狭心症の発作が起きてニトロを使たときでも尾を引かずに済んでいます。

先発医薬品に戻す直前には体調がとても悪く、よくおなかや手足が腫れ、胸の圧迫感、動悸、止まりにくい咳、とめどもなく出る痰に悩まされていました。心房細動と思われる不整脈も頻繁に出るようになっていました。それがなくなりました。これは大きな違いです。弱っていた心臓が元気になったためだと素人感覚では感じています。

3種類のジェネリック医薬品を一度に変更したため、先発医薬品と比較してどの薬がどの程度効き目が弱かったかは不明です。

あくまで自覚症状を通して効き目が違うのが感じられるということですが、先発医薬品に戻して2ヶ月後の心レントゲンでは心臓が綺麗だとの先生のお話でした。

行きつけのジェネリック医薬品に積極的な調剤薬局の薬剤師さんのお話によると、国は80パーセントまでジェネリック使用量を高める目標を立てているそうです。現在は60パーセントのこと。ヨーロッパに倣っているそうです。わが国に中韓、反日問題がなければ、粗悪品が出回る心配をそれほどせずに済みますが、先のことが不安です。

初めにジェネリック医薬品を飲んだ場合はそれを基準とすれば問題ないと薬剤師さんはおっしゃいました。ですが、ジェネリック医薬品を使っていたころ、わたしには何の断りもなく、別のジェネリック医薬品に変更されたことがありました。ジェネリックはどれも同じという考えでなければ、こうした行為が起きるはずもなく、先発医薬品かジェネリック医薬品かの二者択一であるかのように問題が単純化されているように思います。

ジェネリック医薬品ごとにコーティングと添加物が違う――つまりジェネリック医薬品ごとに効き目が違うというのに、おかしな論法ではありませんか。

わたしが薬剤師さんに先発医薬品に戻して貰ったら体調がよくなったというと、薬剤師さんがおっしゃるにはコーティングと添加物が違うので、原因はそのどちらかでしょうとのことでした。有効成分の分量は本当に僅かで、目に見える錠剤なりカプセルなりになっているのは添加物があるためだそうです。

そういうことをさすがは薬の専門家である薬剤師さんはご存知で、つまりコーティングと添加物は薬の効き目を左右する重要な要素、問題点であるということをご存知であるわけです。

そのはずなのに、そのことを軽く見るのが当然のような風潮が何ものかによって作り出されており、薬剤師さんはそれに同調なさっているわけです。あの調剤薬局を、わたしはもう信じません。次回の受診日からは――体調がよくて時間があればの話ですが――ジェネリック医薬品に積極的でない良心的な調剤薬局を求めて放浪致します。

薬代が膨れ上がって国の財政を圧迫しているのであれば、ずさんなジェネリックへの移行以前にもっと根本的な見直しが必要なのではないでしょうか。

例えば、必要ではない薬が安易に処方されているようなケースがないか、調査してほしいものです。

わたしはこれまで、眠剤、精神安定剤を出されそうになっても断ってきました。いろいろな病院、科にかかる中で、断らなければ、いつの時点かでこれら薬の服用が習慣化していたのではないかと思います。少なくともわたしの場合は――手術を受けたとき以外は――必要のないものでした。体調不良を訴える患者に、安易にこれらを出したがる医師は多いのではないでしょうか。


関連記事:

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評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』(Kindle版)をお買い上げいただき、ありがとうございます! 

評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち(Collected Essays 1)』(Kindle版、ASIN:B00BV46D64)をお買い上げいただき、ありがとうございます! 

3月11日ごろ、アメリカのキンドルストアでお買い上げいただいたようです。

 『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』は、これまでで57冊お買い上げいただいたことになります。

  • アメリカ……21冊
  • 日本……29冊
  • イギリス……1冊
  • ドイツ……4冊
  • メキシコ……1冊
  • イタリア……1冊

村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち(Collected Essays, Volume 1)

「気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 二〇〇七 - 二〇一二(Collected Essays 2)」)』(ASIN:B00J7XY8R2)は、文学界を考察した姉妹編ともいうべき1冊です。

気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012(Collected Essays, Volume 2)

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以下は、2月から3月にかけて出した99円のKindle本です。

花の女王 (児童書) [Kindle版] 
直塚万季 (著)
Kindle 価格:  ¥ 99 
ASIN: B01C7QWFHU
出版社: ノワ出版; 1版 (2016/2/24)

短編児童小説ですが、大人も楽しめると思います。

雪の二小篇 (純文学) [Kindle版] 
直塚万季 (著)
出版社: ノワ出版; 1版 (2016/3/4)

メルヘン的色彩のある短編小説2編です。

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2016年3月20日 (日)

書く予定の記事

  1. ジェネリックのこと。同じ冠攣縮性狭心症患者さんがコメント欄に集うブログで、便から心臓病のジェネリック医薬品が4錠全部固形のまま排泄されたとの情報。その患者さんは以前心筋梗塞になったことがあるそうだが、その方の最近の書き込みからジェネリックを先発品に替える前のわたしの症状と似ているところがあると思い、注目していた。
  2. 竜王会の昔の機関誌から、わたしの前世の記憶と似た記憶を持つ人のエピソードを紹介したい。また、過去記事で少しだけ書いたが、前世療法の危険性についても言及したい(ブラヴァツキーの分析に言及したりすると、際限なく時間がかかりそうなので――いずれ本格的に時間をかけてまとまったエッセーにしたいとは思っている――、今回も少し言及するくらいしかできない。ここにメモしたことをそのまま転載する程度になるかもしれない)。
     書いておきたい思いに駆られるのは、怪しい前世療法が流行っているようだからだ。
     この問題には、ジェネリック問題の嫌らしさとどこか共通点がある。薬や精神療法に頼らざるをえない弱者をターゲットにし、弱者救済――ジェネリックの場合は国庫対策をも――謳いながら、弱者を食い物にし、弱者の健康を損ない、むしろ経済困難をもたらしかねない点。本当にジェネリックや前世療法に頼らなければ問題の解決ができないのかどうか、考えてみるべきだ。
     わたしの記憶は生まれつきのもので、前世から必死の思いで持ってきた僅かばかりの霊的な記憶である。幼児期から馴染んできた観念なのだ。前世療法によって引き出されたものではない。
     スピリチュアル・ブームはブラヴァツキーの分析では古代からあった。純正な神秘主義的活動と不純なそれとは混在していた。そのことが問題を複雑にしてきた。人間自身にその双方と感応する区別すべき本質が内在していることが原因だから、人間が人間である限り、混在は避けられないことなのだ。
     釈迦のような段階に達すると、この構造そのものに不可逆的な輝かしい変化が起きるので、厳密には人間とは呼べなくなり、超人とか神人とかといった呼びかたをする以外にない。
     前置きが長くなったが、最近の話ではなく、電子書籍を出し始めたころに記憶は遡るが、無料キャンペーンのKindle本をダウンロードされていただいた中に前世療法について書かれたものがあった。全然知らなかった事柄だったので、その著者の他のKindle本を購入しブログも閲覧させていただいた。
     そこに報告された前世体験は読み物のように面白いものだったけれど、そうした体験を引き出すやり方がどうにも怪しかった。お茶会などとセットになっていたりして、被術者にとっては一種の癒やし体験となっているようであった。
     伝統的な神秘主義では催眠術は黒魔術である。それを使った前世療法が黒魔術に属する不純な術であることは間違いないところだろう。術者による暗示に誘導されて妄想体験に身を委ねるうち、被術者は霊媒体質となってしまうのではないだろうか。
     ……スピリチュアル・ブームの元祖としてブラヴァツキーバッシングしている人々は、自分達がどれくらいお門違いの無責任なことをやっているのか、自覚すべきである。ジェネリック医薬品が投薬治療の基準を壊しかけているように、ブラヴァツキーバッシングすることで、純正な神秘主義的基準を壊そうとしている。ブラヴァツキーの警告を掻き消している。
     1. に書くべきことだが、薬剤師さんのお話では国のジェネリック目標は80パーセント、現在60パーセントだという。初めからジェネリック医薬品を飲んだ場合はそれを基準とすれば問題ないと薬剤師さんはいい、その人は以前、ジェネリックであれば、どれも同じだともいった。先発医薬品かジェネリック医薬品かの二者択一であるかのように問題を単純化していた。ジェネリック医薬品ごとに効き目が違うのに、おかしな論法である。コーティングと添加物は薬の効き目を左右する重要な要素、問題点であるはずなのに、軽く見るのが当然のような風潮が何ものかによって作り出されている。それに同調するあの調剤薬局を、わたしはもう信じない。
  3. 神智学協会に言及したカロッサのこと。著作からその部分を拾っておきたい。デイヴィッド・パターソン・ハッチについても言及しておきたい。ブラヴァツキーやアニー・ベザントと同時代に生き、神智学に影響された作家を拾っているのだ。こうした作業を続けることで、当時の知識人が神智学協会の出版物からどう影響されたかが明らかになっていくと考えている。
  4. 台湾仏教についてノートしておきたい。また、初の歴史小説ノート1に郷土史家の歴史年表から自然災害の記録を拾っておきたい。

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2016年3月18日 (金)

サブブラウザをOperaからFirefoxへ。便利な拡張機能。

わたしはInternet Explorer、Chromeを主力プラウザとして使い、2014年からOperaをサブプラウザとして使ってきました。

Operaの前にFirefoxを含めて3種類ほど試し、しばらくFirefoxを使っていました。様々なことのできるFirefoxは主力タイプだなと思い、サブには向かないという感じがしたので、アンイストールしました。

軽いOperaは、歴史小説のために検索の重要性が高まったわたしには快適な使い心地で、その関係のサイトでブックマークがいっぱいに。

それが、夫が昨日Operaに関する新情報をもたらしたのでした。「オペラが中国の崑崙に買収されたらしいよ」

実はそれは新情報どころか古情報で、先月のことだったようです。亀夫婦です、ハイ。頭の中は揃ってウサギの軽さですが。

ノルウェーのブラウザ開発会社Operaが中国に……サブをどこにしましよう? と思いました。

Operaの創設者の一人でCEOであったヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナーによって開発されているブラウザVivaldiに、Opera難民が押し寄せているとか。雛祭りのころにベータ3版がリリースされたようです。

試してみたいような気もしましたが、一度使ったことのあるFirefoxをインストールすることにしました。

夫のパソコンにOperaをインストールしてやったのはわたしでした。気に入ってはいたようでしたが、今のところChromeがあればいいらしいので(Internet Explorerもあるし)、こだわりなくアンインストールしたそうです。

アンインストールの前にOperaからブックマークをエクスポートしようとしたのですが、おかしい……なぜかインポート機能しかありません。仕方なく、 Bookmarks Import & Export という拡張機能を使ってエクスポートしました。

Operaに比べると、やはりまどろっこしく感じられます。さっと検索というムードにはなりませんよ。一旦立ち上がれば、あとは速いのですが。

それでも、いじっているうちに火狐くんがかわゆく思えてきました。検索専用として使用していたOperaの代わりにはなりませんが、Firefoxには手を加える楽しさがありそうです。

自分にとって便利に思える拡張機能(アドオン)をさっそく追加してみました。

広告ブロッカーはInternet Explorer、Chromeでも同じものを使っており、Firefoxにもインストールしましたが、これでいいのか迷っているので、紹介しません。Operaでは別のものを使っていました。わたしも本の広告を出すので、ちょっぴり複雑な気持ちですが、見るからに怪しいと思える広告を見ないで済むのはありがたいのです。

サイドバーにブックマークを表示させたら、ごちゃごちゃしてわかりにくいので、登録したサイトをサムネイル表示してくれる Speed Dial は助かります。

Operaではブックマークのサムネイル表示ができましたが、わたしには物足りなかったのです。この拡張機能では登録したサイトを並べたページ(ウインドウ)をどんどん増やせるので、ブックマークするのが好きなわたしにも欲求が満たせそう。

Speeddial_318d

7つに増やしたページのタブ名三つを変更し、背景の色も変えてみました。1ページに表示するサイトの数は変更でき、かなりの数のサイトを表示できるようです。JavaScriptを有効にすることもできます。「追加スタイルオプション」から、背景画像を使用することもできます。

Speeddial_318e_2

自分関係のサイトがこんなにあるのが恥ずかしいですが(ブクログやアマゾンの著者ページなども表示しているとはいえ)、一目で自分のサイトの確認ができます。整理していきたいと考えているので、その検討にも便利。

最近、ちょくちょく海外のサイトへ行くことがありましたが、用心のために「現在のWebサイトのサーバーの場所を表す国旗を表示し、サイトの安全性確認やWHOIS、翻訳、似ているサイト、妥当性の確認、URL短縮といったツール群を提供」してくれるという Flagfox を利用してみることにしました。

シモーヌ・ヴェイユ関係のサイトを閲覧してみました。

Flagfox_318d

瞬時にこの表示が出て来ます。まだ使い始めたばかり。

Firefoxは検索時にも、痒いところに手が届くような細やかさです。

Kensaku_318a

Googleをメインの検索エンジンに指定しました。他の検索エンジンも表示でき、そこをクリックすればそれで検索してゴー。下のほうに小さく出るだけなので邪魔にならず、便利ですが、煩わしかったら、メインだけ表示すればいいですね。

向かって右端に表示したDuckDuckGoという検索エンジンのことは、これまで知りませんでした。小さいのでわかりにくいけれど、アヒル。

「あなたを追跡しない検索エンジン」と説明が出ます。プライバシー保護と利用者を追跡しないことで有名な検索エンジンのようです。

それだけに痒いところに手が届かなくて使いにくい気もしますが、貴重な検索エンジンだと思います。

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2016年3月17日 (木)

「The Essays of Maki Naotsuka」「神秘主義的エッセー」を更新しました

エッセーブログ「The Essays of Maki Naotsuka」を更新しました。

神秘主義的なエッセーをセレクトした「マダムNの神秘主義的エッセー」も更新しました。

  また、以下の記事に加筆しました。46と引用が重なりましたが、「ブラヴァツキーの方法論はこうした記述とは異なっている」と書くに留めた方法論のおおまかな説明にはなっていると思います。

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『長くつ下のピッピ』の挿絵で有名なイングリッド・ヴァン・ニイマン

最近、グーグル先生の翻訳を頼りに海外版ウィキペディアをあれこれ閲覧するようになったが、アストリッド・リンドグレーン『長くつ下のピッピ』の挿絵を最初に担当したイングリッド・ヴァン・ニイマンについて何も知らなかったことに気づき、スウェーデン語版でニイマンについて閲覧して自殺との記述に衝撃を受け、次いでデンマーク語版でも閲覧した。

イングリッド・ヴァン・ニイマン(Ingrid Vang Nyman)、1916年8月21日生まれのデンマークのイラストレーター。<Ingrid Vang Nyman. (2014, maj 3). Wikipedia, Den frie encyklopædi. Hentet 22:36, marts 16, 2016 fra https://da.wikipedia.org/w/index.php?title=Ingrid_Vang_Nyman&oldid=7586312.

デンマーク王立美術アカデミー中退。画家・イラストレーター・詩人のアルネ・ナイマンと結婚、息子が生まれる。一家は42年にストックホルムに移住。1944年に離婚。

45年からリンドグレーンの「長くつ下のピッピ」シリーズの挿絵を手がける。59年12月13日に経済、健康問題から自殺した。

初めて、ニイマンの挿絵でピッピを見たとき、それまでに馴染んできたピッピの落ち着きのある挿絵と比べて幼くて、天真爛漫、とてもパワフルな印象であることに驚かされた。

このピッピなら、地球を持ち上げることだってできそうだ(逆立ちしたら誰にだってできる?)。

こんにちは、長くつ下のピッピ
アストリッド・リンドグレーン (著),イングリッド・ニイマン (イラスト),いしいとしこ (翻訳)
出版社: 徳間書店 (2004/2/17)

ピッピ、南の島で大かつやく
アストリッド・リンドグレーン (著),イングリッド・ニイマン (イラスト),いしいとしこ (翻訳)
出版社: 徳間書店 (2006/06)

ピッピ、公園でわるものたいじ
アストリッド リンドグレーン (著),イングリッド・ヴァン ニイマン (イラスト),いしいとしこ (翻訳)
出版社: 徳間書店 (2009/05)

ピッピ、お買い物にいく
アストリッド リンドグレーン (著),イングリッド・ヴァン ニイマン (イラスト),いしいとしこ (翻訳)
出版社: 徳間書店 (2015/6/11)

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2016年3月16日 (水)

元禄4年創業「笹の雪」の胡麻豆富(豆腐)

昨日のクリニック受診後、中心街で済まさなければならない用事がいくつかあり、済ませた後、百貨店の「大江戸のれん市」へ。

元禄4年創業「笹の雪」の胡麻豆富(豆腐)の試食で魅了され、購入。

Sa3

胡麻豆腐は黄檗宗の開祖隠元が伝えた中国式の精進料理「普茶料理」の代表的な料理の一つという。

祐徳稲荷神社の創建者として知られる萬子媛は黄檗宗の禅院(禅の尼寺)を主宰した。1625年に生まれ、1705年閏4月10日(1705年6月1日)に80歳で入定した萬子媛の出家後の人生に元禄年間(1688年9月30日~1704年3月13日がまるごと入る。

その元禄年間に創業されたお店の胡麻豆腐……

Goto3

通販を楽天が扱っているようだ。

隠元は長崎と縁が深いので、長崎の胡麻豆腐も美味しいに違いないと思い、ググってみると、

取り寄せてみたいが、送料がネック~wobbly

大分市の「豆の力屋」の「ごま豆腐 ごまみそ付 150g」は「笹の雪」の胡麻豆富(豆腐)の味に似ているが、「豆の力屋」のは弾力があり、「笹の雪」のほうがなめらかな食感。わたしの好みは「笹の雪」。

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結局使ったニトロペン1錠

受診ノートで書いたように、受診日前から冠攣縮性狭心症の発作の前兆らしきものがあったのですが、今日もそうだったので、ニトロペンを舌下しました。

ニトロは発作には魔法の薬のような効果を発揮してくれるとはいえ、舌下後しばらくは体がだるくなるので、あまり使いたくないのです。使ったあと眠れるんならいいのですが、急いで片付けたい雑用があるときなど、なるべく使用を避けたくなります。

が、胸の圧迫感、胸痛を治すにはこれしかありません。

前兆程度だと放置したくなりますが、結局使うことになります。前兆と自分でいっているだけで、たぶん何度か軽い冠攣縮性狭心症の発作が起きていたのだと思います。

一旦そうなると、ニトロの頓服でないと、結局治まりません~(。>。<。)

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愛読しているブラヴァツキーの邦訳版にニトロの殻をのせてみました。この本、下のほうも付箋だらけで、大事なところがかえってわかりづらいような……。何回か全部付箋をはがしたのですが、ついまた貼ってしまいます。

保存用にもう1冊持っていて、英語版も持っています。

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15日に循環器クリニック受診(調剤薬局替えようかなあ…)

1月16日に5種類の心臓の薬のうち3種類がジェネリックだったのを、全て先発品に戻して貰いました。

先生にご相談する前にわたしが参考にしたのはブログ「余命三年時事日記」におけるジェネリックに関する情報で、当ブログにおける関連記事は以下の過去記事です。

14日に受診するはずでしたが、急にまた寒くなったのが原因で、久しぶりに不整脈が出たり、冠攣縮性狭心症の前兆らしき胸の軽い圧迫感が起きたりしました。

ニトロを使ったほうがよかったかもしれませんが、せっかく調子よくいっていたのにと思い、症状が軽かったこともあって、使いませんでした。

クリニックに出かける前にバタバタ家事を済ませたためか、また不整脈が出ましたが、軽いもので、体調は悪くなく、時々不整脈が起きる以外は胸も軽く、まだ寒いとはいえ春の気配を楽しみつつクリニックへ。

看護師さんに、先発品に戻してから体調がよくなったとご報告しました。すると、看護師さんは、先発品に戻してくれとおっしゃる患者さんも多いですよとのこと。

気温差で冠攣縮性狭心症の発作が起きたこともご報告しました。

血圧が上80台―下60台と低いものでしたが、別に低血圧とは感じませんでした。馬鹿に眠い日が時々あり、地の底に引き込まれるような眠気に襲われることがありますが、そんなときは上が70台か、もっと低い(?)。血圧が低いことで何かいわれたことはありません。低くても問題ないようです(わたしの場合は)。

以前は下が110くらいになることもあったことから考えると、心臓の薬には大抵降圧作用があるので、そのせいではないかと思います。不整脈のせいで低かったのかもしれませんが。

検査の日で、いつものように、朝食抜きで尿検査、血液検査、心レントゲン、心電図(普通の心電図と、手と足だけで2分間測定する心電図)を受けました。

心電図検査のとき、不整脈が出るかもしれないと思いましたが、出たかどうか、よくわかりませんでした。

診察のとき、真っ先に先生に先発品に戻して体調がよくなったとご報告。先生の明るいお顔。心レントゲンの写真があり、「うん、心臓は綺麗だ」とおっしゃいました。

ワタクシ的には、(わたしの心臓はもっと縮まることだって、できますよ)と思いましたが、写真を見てよい状態であることはわたしにも何となくわかりました。これまでの心レントゲンの写真を全部並べて比べてみたい気がしました。

心電図の検査用紙が見当たらず。尿検査の用紙も見当たらず。検査のとき、不整脈が出ていたのかもしれません。何も問題ないときは「うん、心電図も問題ない」と用紙を見ながらおっしゃるので。心電図検査をしたときには脈をとることを普段はなさいませんが、脈をとられたし。

勿論、本当に問題があれば(追加治療が必要であれば)、そうおっしゃるに決まっているので、気にする必要はないでしょう。

先発品に戻すまでは心不全の症状ではないかと思われる手足やおなかの腫れぼったさ、動悸、止まりにくい咳、とめどもなく湧き出る痰に悩まされましたが、それがなくなりました。

外出したあとの夜間から翌日にかけてよくそうなりがちでしたが、腫れぼったくなりませんでした。クリニックのあと、久しぶりに夫とマックに行き、夫はてりたまセット、わたしは太りたくありませんでしたが、ポテトのMとラテを頼み、夫のポテトも少し貰ってしまいました。

そのあと、あちこちに用事があったので夕方まで外を歩きまわりました。クリニックのあとは心臓が重くてたまらず、中心街に出ても――先発品に戻す直前には近くのスーパーに行くのが精々になっていました――疲れきって歩いていた以前に比べ、普通に行動できる楽しさといったらありませんでした! 足が腫れないので、靴が大きく感じました。以前は破れそうに足が腫れたので、靴の皮が伸びたのかも。

夫も「前とは全然違うねえ」といいました。そう、先発品ばかり使っていたころに近づいたと思います。まだウォーキングしたり、この街に引っ越してきたばかりのころのように図書館に出かけて小説を書き帰りにスーパーに行って夕飯を作るまでにはなれませんが(そこからさらに元気になれれば外で働くだけの体ができたといえます)、まだわたしは望みを失っていません。

辛抱強く、生活の質を高めて行きたいとの強い希望と意志を持っています。あの世のことばかり考えていた頃は、本当に体調が悪くて、先が全く見えませんでした。

5本の脚(薬)で支えているテーブル(わたしの体)。3本がグラグラしていたのが、しっかりしてきて安定感が出てきたのでしょう。ジェネリックから先発品に戻しただけなのに、この違い!

薬剤師さんにお話すると、ジェネリックに力を入れている薬局の薬剤師さんですから、面白い話とはいえないようで、浮かないお顔でした。

コーティングと添加物が違うので、原因はそのどちらかでしょうとのこと。有効成分の分量は本当に僅かで、目に見える錠剤なりカプセルなりになっているのは添加物があるためだとか。

国は80パーセントまでジェネリック使用を増やす目標を立てているそうです。現在は60パーセントだとか。

ヨーロッパに倣っているそうですが、中韓、反日問題がなければ、粗悪品が出回る心配をそれほどせずに済みますが、先のことが不安になります。

「そうなると、先発品のお値段が高くなるようなことはないのでしょうか?」とわたし。「今お飲みになっている薬が高くなることはないと思いますが、これから出る先発品が高くなる可能性はあるでしょうね」とのこと。

ニトロは安くて、先発品しかないそうで、ホッとしました。火薬の原料もわたしには魔法の薬です。

最初にジェネリックを使ってそれを基準にしていた場合に先発品に替えると、効き過ぎる危険性があるから注意が必要とのこと。それはそうだろうと思いますが、変な話ですよね。それって、先発品とジェネリックが全く別の薬という話になるではありませんか。

ろくに効いてもいないジェネリックを沢山貰っている人も多いのかも。どの薬もろくに効いていず、副作用だけはしっかり出ていたりしてね。それで、そのためのろくに効かない薬をさらに処方して貰い、さらにさらに処方して貰い、さらにさらにさらに処方して貰い、さらにさらにさらにさらに処方して貰い、ジェネリック会社ばかりが増えて……まるで、ブラックユーモアの世界です。

調剤薬局、替えようかなあ。ジェネリックに積極的でない調剤薬局があるかどうかはわかりませんが(これまで利用していた調剤薬局は先生のお話ではジェネリックに積極的らしい……ということはあまり積極的でない良心的な調剤薬局もあるはず)、あちこちの調剤薬局を放浪してみたい気がしています。

心臓の薬(60日分)

  • インデラル錠10㎎ 1回1錠 毎食後
  • シグマート錠5mg 1回1錠 毎食後
  • サンリズムカプセル25㎎ 1回1Cap 毎食後
  • ヘルベッサーRカプセル100mg 1回1Cap 朝・夕食後
  • アイトロール錠20mg 1回1錠 朝・夕食後
  • ニトロペン舌下錠 1錠×10回分

腎臓・尿管結石の薬

  • ウロカルン錠225㎎ 1回2錠 毎食後 30日分

喘息の薬

  • フルタイド200ディスカス(ステロイド剤、吸入薬) 1個 吸入

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2016年3月13日 (日)

H・P・ブラヴァツキーに対するバッシングに潜むもの(16日に追記)

ブラヴァツキーバッシングの内容を調べてきて、どれも似た無内容で、週刊誌的、ゴシップ的なものであることには唖然とするものがある。

彼らが全くの偽善者であり、何らかの利益を見込んでそうしていることは間違いない。

彼らはブラヴァツキーを病原体であるかのように叩く。

もし彼らが真に人類のためを思って行動を起こそうとするのであれば、まず病原体の正体を見極めようとするはずである。秩序立った研究もせずに、どうしてワクチン開発ができようか。

ところが、わたしがこれまでに調べた誹謗中傷者の誰一人としてまともにブラヴァツキーの著作を読んだ人はいなかった。

読むには相当な教養と前準備が必要だから、彼らには読みたくても読めないのだ。

人類を救いたい一心で一生を伝染病撲滅に捧げた研究者のような真似は、彼らはさらさらごめんなのだ。

手っ取り早くブラヴァツキーや(ブラヴァツキーの神智学を本格的にわが国に紹介した)三浦関造を、また追従者や盲信者と見做すところの会員たちをてっとり早く退治して手柄を挙げ、権威を帯びたいのだろう。

違うというのであれば、ブラヴァツキーの著作に釣り合うだけの研究成果を披露してほしいものである。

先行研究としてのブラヴァツキーの宇宙(注)と人類に関する思想体系に釣り合うだけの反論(論文)を書いて貰いたい。

(注) 

宇宙とは宇宙全体を意味しているのではなく、H・P・ブラヴァツキー(田中恵美子&ジェフ・クラーク訳)『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』(神智学協会ニッポン・ロッジ,1989)の中で、ここで『ジャーンの書』から与えられるスンザ(詩節)はすべて、「一太陽プララヤ後の地球惑星体系と其のまわりの目に見えるものの(宇宙)発生論だけを扱っていることを読者は覚えておかなければならない。普遍的コスモスの進化についての秘密の教えは与えることはできない。それはこの時代の最高の叡智の持ち主にも理解できないからである。この問題を熟考することを許されている最高のイニシエート達でさえも、これを理解できる方はごく僅かしかおられないようである。その上、最高のディヤーニ・チョーハンさえも、いわゆる“中心太陽”から何十億もの太陽をへだてている境界を越えて、神秘を洞察したことはなかったと師匠たちははっきりと言っておられる。従って、伝えられることは“梵の夜”が終わったあとの我々の目に見えるコスモスについてだけである」(プロエム(緒論)p.201)と断り書きがなされている。

過去、神智学協会で起きた事件――例えばオーラの比類なく美しいクリシュナムルティをアニー・ベザントとリードビーターが養子にし教育して世界教師にしようとした事件――には多くの会員が批判の声をあげたり、脱会したりして分裂現象を惹き起こしたが、それは神智学協会が自浄作用を持ち、組織として健康的であったことの証しである(謎に包まれた事件ではある)。

ブラヴァツキーと神智学協会の社会的信用を失墜させたSPR(英国心霊現象研究協会)のホジソン・レポートに対して、同じSPR内部からホジソン・リポートに対する再検討の動きがあったことも同様にSPRが自浄作用を秘めていたことの証しである。

それにひきかえ、今のわが国でブラヴァツキー叩きに勤しんでいるように見える人々は個々の動きを見せているようでもあり、協力し合っているようでもあるが、いずれにしてもシンパシーによって一つのグループを形成しているように見え、彼らが自浄作用を持っているようには見えない。

自浄作用があれば――否、小学生ですら持ち合わせている常識があるだけで事足りる話であるが、その常識があれば、自分達のシンパシーが如何にまやかしであり、自分達の活動が不確かな根拠の上に立っていることに、いくら何でもグループの中の誰かが気づきそうなものだからである。

というのも、感想の対象とする本をろくに読みもせずに書かれた読書感想文が読書感想文に値しないことは、小学生ですら知っていることだからである。

彼らはブラヴァツキーの諸著を読みもせずに悪いものと決め付けているようだが、もしそれらがひじょうに貴重なもので、人類に限りなく益するものであったとしたら、彼らのブラヴァツキーに対する誹謗中傷こそ人類に対する重大な弊害を惹き起こしてきたはずである。

ブラヴァツキーは『シークレット・ドクトリン』の「はしがき」で述べている。

これらの真理は断じて、啓示としてもたらされたものではないし、筆者は、世界の歴史の中で今はじめて公にされた神秘的伝承の啓示者であると主張もしない。この著作の中にあるものは、アジアの偉大な宗教や太古のヨーロッパの宗教の聖典に表されているが、象形文字や象徴のヴェールにかくされて、これまでに気づかれないままに散在していた何千巻にも及ぶものから得ている。今しようとしていることは、最古の教義を集めて、一つの調和のとれた一貫した全体としてまとめることである。筆者が先輩達よりも有利な唯一の点は、個人的な推論や学説を立てる必要がないということである。というのは、この著作は著者自身がもっと進んだ学徒に教えられたことの一部であって、筆者自身の研究と観察による追加はごく僅かだからである。

H・P・ブラヴァツキー(田中恵美子&ジェフ・クラーク訳)『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』神智学協会ニッポン・ロッジ,1989,はしがきp.138

ブラヴァツキーが生きていたころ、「もっと進んだ学徒」の正体をめぐって大騒ぎがあった。ブラヴァツキーが『シークレット・ドクトリン』の助力者について控えめな書き方をしているにも拘わらず。ホジソン・リポートはそれに関係したリポートなのである。

ブラヴァツキーは「もっと進んだ学徒」のうちの一人でブラヴァツキーの直接の指導者であったモリヤ大師を「マスター」、もう一人のクート・フーミ大師を「マハートマ」と呼んだという。

「もっと進んだ学徒」に教わらずして、『シークレット・ドクトリン』のような書物が書けると思うほうがおかしいとわたしなどは思うが、「もっと進んだ学徒」が存在することに対して、ブラヴァツキーバッシングする人々は異議があるようである。

「もっと進んだ学徒」が存在する根拠は『シークレット・ドクトリン』の中に見つかる。反論があるのであれば、ブラヴァツキーの周囲をうろついたり、ブラヴァツキーに敵意を持つ人々と親密になったりする代わりに『シークレット・ドクトリン』全体に対する反論が無理であれば、せめてその部分に対する論文としての体裁を備えた反論を書くべきだった。

インドではパラマンサ・ヨガナンダ『ヨガ行者の一生』(関書院新社、1979改訂第12版)に見るように、モリヤ大師やクート・フーミ大師のような超人とも聖者とも呼ぶべき存在は語り継がれている。

神智学ではアデプトと呼ばれ、次のような意味がある。

アデプト(Adept:Adeptus,羅)
 オオカルティズムでいうアデプトは、インシエーションの段階に達し、秘教科学という科学に精通された方を指す。


H・P・ブラヴァツキー(田中恵美子訳)『神智学の鍵』(神智学協会ニッポン・ロッジ,1995改版,用語解説p.14)

東洋人であれば、モリヤ大師のような存在やブラヴァツキーの諸著に書かれている事柄には西洋人ほどには違和感がないはずである。

西洋で卑しめられていた東洋の宗教哲学がブラヴァツキーの活動によってどれほど名誉回復に与ったかを、今の日本でブラヴァツキーバッシングを平気で行う人々は考えてもみないようである。

わたしは誰がどのようにして書いたかということには関心が向かず、ただ内容に関心が向いた。自身が読む段階に達していないにも拘わらず、内容の崇高な雰囲気と論の進め方の厳密さに魅了され、平成元年に邦訳版が出版されてからこれまでの28年間――当時30歳だったわたしも58歳になった――、読む努力を重ねてきた。

本のすばらしさは、読まなくとも、感じとれる人間には感じとれるものである。人間と同じように本も――本を通して思想自体が――オーラの光を辺りに投げかけるものだからである。オーラが見えない人々にもその影響は及ぶのである。幸いわたしにはそのオーラが時々見える。そのオーラについて詳細に解説してくれたのもブラヴァツキーだった。

ブラヴァツキーの縁続きで、彼女の諸著作の深い研究家でもあったというボリス・ド・ジルコフはH・P・ブラヴァツキー(田中恵美子&ジェフ・クラーク訳)『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』(神智学協会ニッポン・ロッジ、1989年)の「『シークレット・ドクトリン』の沿革」で次のように述べる。

『シークレット・ドクトリン』の基本的骨組みとはH・P・ブラヴァツキーという伝達者を媒介として、アデプト同胞団の二人以上のイニシエートにより明かされた秘教科学、及び哲学の総合的説明である。
 本文は、神秘知識の学徒であるH・P・ブラヴァツキーによる科学的論争や哲学的論文に始まり、秘伝を受けたオカルティスト、HPBの霊的思想や洞察力あふれる鋭い思考そして予言的説明、その上、時には広大な空間にこだまするオルガンの響きのように、より高いオカルティストの心から直接起こされたかのような感動的な句や高遠な意見まで、異なってはいても相互に関連する水準のものを含んでいる。『シークレット・ドクトリン』の真の姿は、このような複雑な体系を把握しない限り理解されることはない。(ブラヴァツキー,田中&クラーク訳,1989,『シークレット・ドクトリン』の沿革p.129)

『シークレット・ドクトリン』の主要な源泉は、集合的にはその伝達者がHPB自身であったアデプト同胞団であり、個人的にはこの同胞団に属する複数のイニシエート達であったことは明白である。そして、その方々は、伝統的に秘密とされていた知識の一部を今、我々のこの時代に明かす道を選ばれたのである。(ブラヴァツキー,田中&クラーク訳,1989,『シークレット・ドクトリン』の沿革p.131)

過去記事でも紹介したが、ブラヴァツキーバッシングはホジソン・リポートを根拠としていることが多いから、それに対する批評的分析を試みたハリソンの著作を読んでみてほしい。そして何より、やはり『シークレット・ドクトリン』『アイシス・アンヴェールド』に当たって砕けるしかない。

作品自体の批評的分析を試みるのが、ブラヴァツキーに異議がある人々にとっての中心課題であるはずだからである。それができない、するつもりさえないというのであれば、彼女について何か書く資格が自分にあるなどと思うほうが異常である。

村上春樹の作品に対する評論を書くために、わたしのような素人の物書きですら、買いたい本を我慢してまで村上春樹のどうしても読む必要があると思われた本は購入して読んだ。

H.P. Blavatsky and the Spr: An Examination of the Hodgson Report of 1885
by Vernon Harrison  (Author), PhD (Author)
Publisher: Theosophical Univ Pr; 1st edition (June 1, 1997)

『H・P・ブラヴァツキーとSPR:1885年のホジソン・リポートの検討』と題されたヴァーノン・ハリソンの著作がアメリカのアマゾンで買えるようだ。どんなことが書かれた内容なのか、アマゾンの商品説明から引用してみる(一言でいうと、ホジソン・リポートが如何にずさんなものであったかを精密な筆跡鑑定などによって暴いた学術的な論文らしい)。

In December 1885 the Society for Psychical Research (SPR) in London, England, published a 200-page report by Richard Hodgson. The report is perhaps best known for its denunciation of H. P. Blavatsky as an impostor, and is often quoted in encyclopedias, reference books, and biographical works. In April 1986 the SPR Journal, 'in the interests of truth and fair play,' published a critical analysis of the Hodgson Report by handwriting expert Vernon Harrison, who found it 'riddled with slanted statements, conjectures advanced as fact or probable fact, uncorroborated testimony of unnamed witnesses, selection of evidence and downright falsity.' Dr. Harrison, a professional examiner of questioned documents, continued his research, including a line-by-line examination of 1,323 color slides of the Mahatma Letters, and in a second monograph (1997) concluded that 'the Hodgson Report is even worse than I had thought.' …

1885年12月にロンドンの英国心霊現象研究協会(SPR)はリチャード・ホジソンによる200ページからなるリポートを公表した。リポートはおそらくH・P・ブラヴァツキーを詐欺師とした非難のために最も有名で、しばしば百科事典、参考図書、また伝記に引用される。1986年4月に、SPRジャーナルは「真実に対する興味と公平を期するために」ホジソンリポートが「偏向した証言、起こりそうな事実も事実として進めた推量、匿名の証人たちの確証のない証言、嘘の証言だらけ」であることを発見した筆跡鑑定家ヴァーノン・ハリソンの批評的分析を掲載した。疑問文書の専門の鑑定官ハリソン博士はマハトマからの手紙の 1,323のカラースライドによる1行ずつの鑑定を含めて彼の調査を続け、1997年に発表した第二の学術論文で「ホジソン・リポートはわたしが思っていたよりもっと悪い」と結論を下した。

ホジソン・リポートにまつわる当時の状況について、ハワード・マーフェット(田中恵美子訳)『近代オカルティズムの母 H・P・ブラヴァツキー夫人』(竜王文庫内 神智学協会 ニッポンロッジ,1981)、H・P・ブラヴァツキー(田中恵美子&ジェフ・クラーク訳)『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』(神智学協会ニッポン・ロッジ,1989)の中の「シークレット・ドクトリンの沿革」で知ることができる。

H・P・ブラヴァツキー夫人―近代オカルティズムの母 (神智学叢書)
田中 恵美子 (翻訳),  ハワード マーフェット
出版社: 神智学協会ニッポンロッジ (1981/04)
ISBN-10: 4897413087
ISBN-13: 978-4897413082

シークレット・ドクトリンの沿革  Kindle版 
ボリス・ド・ジルコフ (著),    松田 桂果 (翻訳)
出版社: UTYU PUBLISHING; 1版 (2014/3/26)
ASIN: B00JAFNBFM

当ブログにおける関連記事:

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2016年3月12日 (土)

ロシア語版ウィキペディアに見るブラヴァツキー。オック語版ウィキペディア。ピッピの挿絵で有名なニイマン。

日本語版ウィキペディアのブラヴァツキー、神智学、神智学協会に関するページの記述があまりに低俗、お粗末であることから疑問に思い、外国語版ウィキペディアを参照してみようと思ったことから外国語版ウィキペディアをよく利用するようになった(拙サイト「マダムNの神秘主義的エッセー」の以下の記事を参照されたい)。

グーグル先生や辞書に頼って解読を試みるが、ページの雰囲気がわかるだけでもメリットがある。ところで、以下の記事で次のように書いた。

  • 2016年3月 8日 (火)
    エッセーブログ「The Essays of Maki Notsuka」を更新。
    http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/03/the-essays-of-1.html
    わたしにはエンリコ・マッツァンティが描いたピノッキオは大人に見えますが、百歩譲って子供だとして、小学校高学年の年齢に見えます。もっと幼いイメージがありました。
    これとは逆に、数年前に初めて見た『長くつしたのピッピ』の初版本の挿絵があまりに幼い印象で、驚いたことも。

スウェーデン語版、デンマーク語版、ノルウェー語版は協力し合っているそうだが、ピッピの挿絵を最初に担当したイングリッド・ヴァン・ニイマンについて何も知らなかったことに気づき、スウェーデン語版でニイマンについて閲覧して衝撃を受け、次いでデンマーク語版でも閲覧。

イングリッド・ヴァン・ニイマン(Ingrid Vang Nyman)、1916年8月21日生まれのデンマークのイラストレーター。経済、健康問題から1959年12月13日に自殺とあった。

ニイマンの挿絵で出ているリンドグレーンの邦訳版絵本の紹介もしたいので、ニイマンについてはまた書きたい。

ブラヴァツキーのことをロシア語版ウィキペディアで調べたことはこれまでになかった。何となく、ロシアのサイトに行くのは怖い気がする。

が、ふと今日、ブラヴァツキーの母国ではどう書かれているのだろうかという興味を抑えられなくなり、出てこないかもしれないと思いつつБлаватская, Елена Петровна(ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー)でググってみた。

何という充実! 意外だ。

ブラヴァツキーの文学的才能に言及されているのが嬉しい。何せ、文豪クラスの名だたる作家が目白押しのロシア文学史なのだ。

ブラヴァツキーは思想書だけではなく、紀行、小説も書いたのである。小説に関しては母親と妹が小説家だったらしいから、血筋なのかもしれない。ブラヴァツキーの小説からわたしはゴーゴリを連想した。

ピアノの腕も相当に本格的であったようだ。家族についても詳細に記述されている(重厚さが漂う)。

それに比べると、Теософское общество(神智学協会)のページはシンプル。革命前にロシアには9つの神智学協会の活動拠点があり、サンクトペテルブルクに4つ、ワルシャワに2つ、スモレンスク・キエフ・カルーガに1つずつあったとか。ワルシャワは当時ロシア皇帝に支配されていたのだろう。

革命からペレストロイカまではメンバーは苦難の日々だったようだが(フランス語版によると、ナチス政権下でもメンバーは苦難の日々だったようで)、現在では状況が改善されている様子。

1975年、インドで神智学協会の創立100周年に捧げた記念切手が発行されたそうで、その画像が紹介されている。

ブラヴァツキーと神智学協会はSPR(The Society for Psychical Research 心霊現象研究協会)が公表したホジソン・レポ-トによって社会的信用を失墜させた。

しかしフランス語版ウィキペディアが明確に述べているように、「ホジソンレポートは、1977年にSPRの別のメンバー、ヴァーノン・ハリソンによって有利な方向に修正された」のである。

Le rapport Hodgson sera corrigé dans un sens favorable par un autre membre de la SPR, Vernon Harrison, en 1977.

Helena Blavatsky. (2016, janvier 6). Wikipédia, l'encyclopédie libre. Page consultée le 20:42, mars 10, 2016 à partir de
http://fr.wikipedia.org/w/index.php?title=Helena_Blavatsky&oldid=121985274.

そのハリソンの著作。

H.P. Blavatsky and the Spr: An Examination of the Hodgson Report of 1885
Vernon Harrison  (著)
出版社: Theosophical Univ Pr (1997/06)

日本のアマゾンでは現在取り扱いなしだが、アメリカのアマゾンでは購入できるようだ。

ロシア語版ウィキペディアはニコラス・レーリヒ、ヘレナ・レーリヒのページもそれぞれ充実している。パブリックドメインとなっているニコラス・レーリヒの絵の中から、一枚。

N_roerich__and_we_are_trying_from_2
Никола́й Константи́нович Ре́рих
«И мы трудимся». Серия «Sancta». 1922
Материал из Википедии — свободной энциклопедии

オック語版ウィキペディアにも行ってみた。カタリ派が話していたのはオック語である。カタリ派が栄えたラングドックという地名は、原田武『異端カタリ派と転生』(人文書院、1991)によると、文字通り「オックの言語(langued'Oc)」という意味らしい。

カルカッソンヌ生まれのカタリ派研究の第一人者といわれるルネ・ネッリのページ。

フランス語ではカタリ派はCatharisme、オック語ではCatarismeで、綴りからしてやはり違う。

話は変わるが、娘のパソコンがいつの間にか(?)Windows10にアップデートしたという。今のところ使用感に問題ないようだが、もう少し使ってみないと、わからないのかもしれない。わたしも期限までにはアップデートしようと思っているけれど。

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2016年3月10日 (木)

『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』(岩崎書店,1967–1969) 2006.10.2

当ブログにおける過去記事に加筆した記事をエッセーとして拙エッセーブログ「The Essays of Maki Naotsuka」に収録したものですが、ここに再掲します。

エッセーでは『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』(岩崎書店,1967–1969)の一覧を本の巻末広告から転載させていただきました。また、当ブログでも紹介していますが(サイドバー)、講談社『世界の名作図書館』全52巻の詳しい一覧がサイト「翻訳作品集成(Japanese Translation List) ameqlist」に置かれていましたので、リンクを張らせていただきました。

『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』(岩崎書店)、『世界の名作図書館(全52巻)』(講談社)に関する検索ワードで当ブログにお見えになる方は多いのです。毎日のようにあります。

小学校から中学校にかけて読むにふさわしいこうした全集が今ではあまり出なくなったのが残念な状況です。

でも、一覧があれば、どんな本を与えればいいかを考える指針となるでしょう。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

ジュニア版 世界の文学(全35巻)』(岩崎書店,1967–1969) 2006.10.2

 昭和42年(1967)から44年(1969)にかけて、岩崎書店から『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』が刊行されました。定価各380円とあります。 

 その中の(山本和夫編)『世界名詩集(ジュニア版 世界の文学 35)』(岩崎書店,1969)によって、わたしは詩のすばらしさを知りました。

ジュニア版 世界の文学(全35巻)

①ジェーン・エア(C・ブロンテ,花岡花子訳)

②レ・ミゼラブル(ユーゴー,江口清訳)

③猟人日記(ツルゲーネフ,神戸淳吉訳)

④赤い小鳥(スタインベック,白木茂訳)

⑤ジキル博士とハイド氏(スティーブンソン,白木茂訳)

⑥女の一生(モーパッサン,足沢良子訳)

⑦月と6ペンス(モーム,加藤輝男訳)

⑧三国志(羅 貫中,山本和夫訳)

⑨罪と罰(ドストエフスキイ,平井芳夫訳)

⑩シラノ・ド・ベルジュラック(ロスタン,中山知子訳)

⑪白 鯨(メルビル,亀山竜樹訳)

⑫阿Q正伝(魯迅,西本鶏介訳)

⑬初 恋(バルザック,調佳智雄訳)

⑭即興詩人(アンデルセン,岡上鈴江訳)

⑮血と砂(イバニエス,土家由岐雄訳)

⑯⑰静かなドン(上・下)(ショーロフ,松谷さやか訳)

⑱⑲ジャン・クリストフ(上・下)(ロラン,保永貞夫訳)

⑳若きウェルテルの悩み(ゲーテ,塩谷太郎訳)

㉑春の嵐(ヘッセ,山本藤枝訳)

㉒椿 姫(デュマ,庄野誠一訳)

㉓母(ゴーリキイ,石山正三訳)

㉔息子と母(ローレンス,飯島淳秀訳)

㉕アルト・ハイデルベルク(フェルスター,山本藤枝訳)

㉖アッシャー家の没落(ポー,久米元一訳)

㉗武器よさらば(ヘミングウェイ,山本和夫訳)

㉘せまき門(ジイド,那須辰造訳)

㉙タラス・ブーリバ(ゴーゴリ,袋一平訳)

㉚はじめての舞踏会(マンスフィールド,白木茂訳)

㉛緑の舘(ハドソン,榎林哲訳)

㉜㉝戦争と平和(上・下)(トルストイ,和久利誓一訳)

㉞みずうみ(シュトルム,植田敏郎訳)

㉟世界名詩集(山本和夫編)

 このシリーズはジュニア向けの文学全集として、本当によく編集されたものだったと思います。娘が中学生になる頃に同じものを買ってやりたいと思い、岩崎書店に電話をしましたが、昔のもので、もうありませんとのことでした。

 これと同じようないいものは、どこにもありませんでした。実家にしか。妹との共有のものでしたが、うちの子供たちがこの『ジュニア版 世界の文学(全35巻)』、妹の子供たちが講談社から刊行された『世界の名作図書館』全52巻(講談社,1966-1970)によい時期に達していたことと考え合わせて、わたしが岩崎書店の全集、妹が講談社の全集をそれぞれの家に持ち帰りました。

 講談社『世界の名作図書館』全52巻の一覧がサイト「翻訳作品集成(Japanese Translation List) ameqlist」に置かれています。

ameqlist 
 Producer:雨宮孝(Amemiya Takashi) 

講談社(KodanSha)/世界の名作図書館 全52巻 1966-1970年 

 結局、どちらの子供たちもあまり読まなかったのが残念ですが、現在では、このいずれかに匹敵するほどの児童向け、ジュニア向けのものは残念ながら出ていないようです。児童、ジュニア向けのよい文学全集が出版されるよう、文科省は力を入れるというわけにはいかないのでしょうか。

 抽象的な事柄を血肉化し、生きた事例として見せてくれる教科書として、世界の名作といわれるような文学作品に勝るものはないと思います。

 ただ巷で人間を眺めているだけでは、その人生まではなかなか見えてこないものです。それを知るには、先人たちが心の中までつぶさに開示して見せてくれ、渾身の力をこめて人生について語ってくれた薫り高い文学作品を読むのが一番なのではないでしょうか。

 子供はそのような文学作品の中で様々な人生模様を見、恋愛の仕方を学び、理想的な生きかたを模索するでしょう。

 命の尊さ――などといわれても、ぴんとこなくて当たり前なのではないでしょうか。よき文学作品を読めば、そのことが叩き込まれます。生きた水となって土壌に滲み込みます。逆にいえば、そのような文学作品がよき文学作品ということなのでしょうね。

 話が脱線しましたが、詩に目覚めたわたしが自分のお小遣いで買った詩集は、(深尾須磨子編)『世界の詩集12 世界女流名詩集』(角川書店、1970)でした。中学1年生のときでした。それはまさに大人の女性の世界の薫りでした。その中でも、格別な大人の女性の薫りに陶然とさせてくれたのがガブリエラ・ミストラル((ガブリエラ・ミストラル(Gabriela Mistral, 1889年4月7日 - 1957年1月10日)))でした。

 ガブリエラ・ミストラルはラテンアメリカに初めてノーベル文学賞をもたらしたチリの国民的詩人で、教育者、外交官としても知られ、「ラテンアメリカの母」といわれました。

 詩集は、「女に生まれて」「恋愛と結婚」「あこがれ・孤独・別離」「自然――四季おりおりの詩」「時と永遠」「世界の苦悩――平和への祈り」というカテゴリーに分けられていますが、ミストラルの詩は1編にその全てを網羅しているような詩です。

拙サイト「マダムNの神秘主義的エッセー」にミストラルに関するエッセーがあります。

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2016年3月 9日 (水)

先発薬に戻してから快適な毎日が続いています

健康情報を求めて当ブログに以前からお見えになっている方々には、ジェネリックを先発薬に戻してから元気でやっていることがおわかりでしょう。

外出する体力に乏しく、気温差で冠攣縮性狭心症の発作が出やすいことは以前と同じですが、それでも発作は以前よりいくらかでも出にくくなり、ニトロ使用後の回復は確実に速くなった気がします。

サンリズムが効かなくなってきたのだろうかと不安に駆られた心房細動も、ほとんど出ていません。

何より、家にいても心臓が重く感じられたり不整脈に煩わされたりしてしんどかった毎日が、家でオーバーワークにならない過ごし方をしている限りは普通に過ごせて、快適です。

毎日がどれほどしんどかったかを、忘れてきたほどです。

同じ薬を使っているはずなのですよ、ジェネリックを使っていたころと。ジェネリック推進派の謳い文句ではそうです。先発薬に戻したというだけで違いが出ること自体が、ありえない、おかしいという話になります。

ジェネリックを使用しておられる方で、効き方が悪くて副作用ばかり募る……といった方は、症状に薬が合っていない可能性が大きいと思いますが、一度ジェネリックを先発薬に戻して違いを比較してみるのもいいかもしれませんよ。

素人にあれこれいえることではありませんが、ジェネリックったってただというわけではなし、増やさなくてもいい薬を増やして体調が改善されずにむしろ悪化していくとなれば、経済的にも得をするかどうか甚だ疑問です。

関連記事:

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「The Essays of Maki Notsuka」を更新しました

更新情報は内容のある記事を求めてお見えになる方々には煩わしいだけだと思うのですが、更新情報のリンクからそちらへ移動してくださる方もいらっしゃるので、ご報告したくなります。

新ブログが軌道に乗ってきたら、更新情報をストップするかもしれませんが。今回収録したエッセーには、殿方と御婦人方に読んでいただきたい小話があります。

The Essays of Maki Notsuka
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/

8 子ぎつねヘレン 2006.9.13
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/09/015422

9 児童文学作品の中の家庭事情 2006.9.16
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/09/021858

10 検索サイトよ、汝は(殿方の小話) 2006.9.18
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/09/173241

11 肉を、もっと肉を(御婦人方の小話) 2006.9.21
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/09/175034

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2016年3月 8日 (火)

評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』(Kindle版)をお買い上げいただき、ありがとうございます! 

評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち(Collected Essays 1)』(Kindle版、ASIN:B00BV46D64)をお買い上げいただき、ありがとうございます! 

2月25日ごろ、ドイツのキンドルストアでお買い上げいただいたようです。

 『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』は、これまでで56冊お買い上げいただいたことになります。

  • アメリカ……20冊
  • 日本……29冊
  • イギリス……1冊
  • ドイツ……4冊
  • メキシコ……1冊
  • イタリア……1冊

村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち(Collected Essays, Volume 1)

「気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 二〇〇七 - 二〇一二(Collected Essays 2)」)』(ASIN:B00J7XY8R2)は、文学界を考察した姉妹編ともいうべき1冊です。

気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012(Collected Essays, Volume 2)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

以下は、最近出した99円のKindle本です。

花の女王 (児童書) [Kindle版] 
直塚万季 (著)
Kindle 価格:  ¥ 99 
ASIN: B01C7QWFHU
出版社: ノワ出版; 1版 (2016/2/24)

短編児童小説ですが、大人も楽しめると思います。

雪の二小篇 (純文学) [Kindle版] 
直塚万季 (著)
出版社: ノワ出版; 1版 (2016/3/4)

メルヘン的色彩のある短編小説2編です。

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エッセーブログ「The Essays of Maki Notsuka」を更新。

昨日ご報告したブログを更新しました。

5 秋に寄せて 2006.8.15
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/07/233857

6 児童文学作品を通して見る母親の幸不幸 2006.8.17
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/08/101955

7 梨とピノッキオ 2006.8.28
http://naotsukas-essays.hatenablog.jp/entry/2016/03/08/150600

引用文や採り上げた文学作品、作者について調べ直したり、パブリックドメインの写真を探したりしていると、結構時間を食います。

もう一つの拙エッセーブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」(このタイトル、もう少し何とかならないかと思っていますが)を開設してから、日本語でググっても全然出てこない情報が外国語版のウィキペディアにあっさり出ていたりすることから、英語版、フランス語版、ドイツ語版あたりを頻繁に利用するようになりました。

グーグル先生――クーグルの翻訳機能――大活躍。でも、結局辞書で調べたりして馬鹿に時間がかかることも。うちにあるのは漢和辞典、英語の辞書以外は、フランス語、イタリア語(娘が所有)、スペイン語の辞書があります。これに簡単なドイツ語の辞書もあれば安心。

ウィキペディアでは英語版、ドイツ語版、フランス語版の順に記事数が多いようですし、文学関係ではこれらの国々の作家の邦訳版が多いので。

今回、『ピノッキオ』の最初の挿絵を初めて見て、驚きました。いや、前にもどこかで見た気もしますが、木切れでできたピノッキオといえど、トスカーナ大公国フィレンツェ出身の上品な坊やなんだなと思いました(作品にそう書いてあるわけではありませんが、作者カルロ・コッローディがそこ出身ですから)。恐れ入りました、という感じです。

わたしにはエンリコ・マッツァンティが描いたピノッキオは大人に見えますが、百歩譲って子供だとして、小学校高学年の年齢に見えます。もっと幼いイメージがありました。

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ピノッキオ
Le avventure di Pinocchio visto da Enrico Mazzanti, Firenze, 1883
From Wikimedia Commons, the free media repository

これとは逆に、数年前に初めて見た『長くつしたのピッピ』の初版本の挿絵があまりに幼い印象で、驚いたことも。勉強しながらエッセーブログを更新しているという感じです。

歴史小説でも神秘主義関係でも勉強することばかりだし、勉強疲れしたと思うことが最近あります。何せ貧弱な脳味噌なので。

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小松菜とサーサイのスープ

最近、卵とザーサイの混ぜご飯を作ったときに余ったザーサイがあったので、スープにしました。過去記事で料理冊子から紹介したレシピはここ

20160305225934a

以下の材料で4人分くらい。

小松菜1わ、ザーサイ50g、湯3カップ、鶏ガラスープの素小さじ2、塩・こしょう各少々――で作りました。

小松菜を食べやすい長さに切り、鍋に下線の材料を入れて中火にかけます。煮立ったら小松菜、ザーサイを加えてひと煮し、塩・こしょうで味をととのえます。

ザーサイからいいだしが出て、美味しいスープになりました。

続きを読む "小松菜とサーサイのスープ"

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2016年3月 7日 (月)

エッセー総合サイト「The Essays of Maki Naotsuka 」開設のお知らせ

エッセー総合サイト「The Essays of Maki Naotsuka 」を開設しました。ブログをどれだけ増やすつもりなのかと呆れられるかもしれませんが、使いやすさや目的に合っているかどうかといった点で試行錯誤があるのです。

記事を整理・保存したあとで閉鎖を考えているサイトが複数あるので、作業を急ごうとは思っています。空き家と似たところがあって、放置気味のサイトはできるだけ閉鎖したほうがよい気がします。

とはいえ、大事に思える記事が散らばっているため、その確認作業だけでも結構時間を食います。適当なところで閉鎖、削除してしまうと、「あのサイトのあの記事は保存しておくんだった!」なんてことになりそうで。

前置きが長くなりました。

当ブログの記事の中から、はてなブログで先に「マダムNの神秘主義的エッセー」を開設し、神秘主義的観点から書いた記事の収録を始めました。

従って、「The Essays of Maki Naotsuka」にはそれ以外のエッセーを収録していきます。
どちらもオンライン・エッセー集として閲覧していただけるようなサイトを目指しており、またこれらは電子書籍化のための準備ノートでもあります。

ライブドアブログで「マダムNの神秘主義的備忘録」「マダムNのエッセー」を開設していたのですが、当ブログの記事を転載しただけでエッセーとして自律させていず、もう一つとの思いがありました。

先に「マダムNの神秘主義的エッセー」の開設のために登録したはてなブログがとても使いやすく、目的に合っていると感じ、「神秘主義的なエッセー」に当てはまらない記事を収録するエッセー総合サイトをもう一つ開設しようと思った次第です。

当ブログの記事数は当記事で5,279本になります。

当「マダムNの覚書」は一番最初に開設したブログで、日記としての役割が大きいため、エッセーとして読むに耐える記事は全体からすると割合的には小さいのですが、何しろ記事数が記事数ですから手を加えてエッセーとして自律させ、専用のサイトで閲覧していただいたり、電子書籍化しておきたいと思う記事も結構な数に上るのです。

そして、整理・保存に手こずっている間に、そうした記事は日々増殖していきます。でも、放置しておけば、消えてしまうだけです。

政治的な記事には――大袈裟にいえば――時代の証言となりえるものもありますが、大半が時勢に合わなくなって註釈が必要であることを感じさせるため、特に残しておきたいと感じる記事以外は「The Essays of Maki Naotsuka」には収録しない方針です。

他に、シリーズとして読んでいただきたいテーマ性のある記事、同一人物に関する複数の記事など、どう収録すべきかで迷いがあります。

はてなブログの使いやすさにはいろいろとありますが、わたしが特に気に入っているのは脚注機能があるところ、リンクを選択範囲・埋め込み・タイトル・URLのどれかの形式を選んで挿入できるところ、ブログ画面から「編集」をクリックして管理画面に入れるところなどです。

今日は「神秘主義的なエッセー」にカロッサの作品にある神智学への言及について記事にしたかったのですが、時間が足りないでしょうね、おそらく。

カロッサを済ませれば、次にNotes:天海・崇伝の記事を書く予定なのですが、なかなか辿りつけません。

これまでに「The Essays of Maki Naotsuka」に収録した記事を紹介しておきます。記事の整理はいつも最初のほうから行うため、「それなら、このブログや他でも読んだわよ」とうんざりなさるかもしれませんね。

でも、前よりは読みやすくなり、写真もあるんですよ。

「百年前の子供たち」にマルグリット・オードゥーについて触れた箇所があるので、オードゥーのパブリックドメインの写真を探しました。初めてオードゥーの写真を見て感激しました。

オードゥーの小説『孤児マリー』(堀口大学訳)、『光ほのか』(堀口大学訳)は清らかとしかいいようのない作品です。オードゥーについては別の記事でも触れていて、それも「The Essays of Maki Naotsuka」に収録の予定です。

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マダムNのサイト総合案内(2016/03/07更新)

memo 管理人のサイト一覧です。

一覧以外にも管理人のサイトが複数ありますが、更新が極端に少なかったり、記事の整理・保存後に閉鎖を予定していたりといった現状から、一覧に表示しませんでした。(2016年3月7日更新)

続きを読む "マダムNのサイト総合案内(2016/03/07更新)"

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2016年3月 6日 (日)

『雪の二小篇』をキンドルストアで販売中です

過去記事で予告した純文学短篇小説を二篇収録した『雪の二小篇』をキンドルストアで販売中です。

たまたま提出者が少なかったのか、昨日の夜KDPに提出したばかりでしたが、今朝はもう出版のメールが届いていました。普段は数日かかることが多いのですが。

本のサムネイル画像が大きくなったような……。出版日は審査が行われたアメリカの日付です。本がタイムスリップしたみたい。

雪の二小篇 (純文学) [Kindle版] 
直塚万季 (著)
出版社: ノワ出版; 1版 (2016/3/4)

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2016年3月 5日 (土)

河津武俊『句集 花吹雪』(弦書房、2016)

河津武俊氏から句集をお送りいただきました。まだお礼も申し上げていないのですが、記事にしたくなりました。

河津氏は叙情的な美文をものされるので、短歌向きではないだろうかと秘かに思っていたのですが、句集を拝読し、河津氏は俳句の人だと思いました。

我流で俳句を詠むことがあるだけの無知なわたしの勝手な感想では、思い出や感情の吐露された句を見ると、短歌向きの人が詠んだからではなく、句として結晶していないだけだと思えます。

と偉そうにいうと――いう資格もないのに――誤解を招きそうだから慌てていえば、すばらしい句は多く、解説者前山光則氏に高く評価されている以下の句は、医師が詠んだ秀句と感じさせます。

真夜なかに遺体送れば春月[つき]淡し
秋夜中患者の死して三たび起く
雪の朝危篤の人は無事なりし

が、わたしがハッとし、医師ならではの視点、否河津氏ならではの視点で目にした光景が端的に詠み上げられたすばらしい句だと畏敬の念を覚えたのは以下の句です。

病み烏桜並木に転がれり

わたしにはこの一句から河津氏の世界が見えた気がしました。職務遂行に忠実であるところからもたらされた独創的視点や自己を律した生き方が透けて見えた感じを受けたのです。

一般人の視点では「烏が落ちている」「烏が死にかけている」としか捉えないのではないでしょうか。そこを「病み烏」と捉え、桜並木が配されてる妙味。前掲句「真夜なかに遺体送れば春月[つき]淡し」と同一の視点とも思えますが、「病み烏」のほうがわたしにはインパクトが大きかったのです。

とはいえ、全体が遠景となって微光を放っているような美しさがあって、「真夜なかに遺体送れば春月[つき]淡し」も魅力的です。人間社会の営みが大自然に織り込まれた敬虔な情趣を湛えています。

Amazonにはまだ出ていないので、わたしが撮った本の写真をアップしておきます。美しい装丁です。

河津武俊『句集 花吹雪』(弦書房、2016)

Ku4_2

河津氏の諸著の中で、わたしの一押しは『耳納連山』です。

耳納連山 (季刊文科コレクション) 
河津 武俊 (著)
出版社: 鳥影社 (2010/10)

『森厳』に対する考えは過去記事を書いたときからすると、わたしの中で変化がありました。

森厳 (季刊文科コレクション)
河津武俊 (著)
出版社: 鳥影社 (2013/10/5)

技法か偶然かわからないと書いた「月」が印象的な純文学小説。今ではそれが技法であったことがわかりますし、当時わたしが河津氏の作品に求めたものはピント外れだったと悟りました。

わたしが自分で河津氏と似た技法を用いてみて初めてわかったことでした。萬子媛をモデルとした歴史短編がそうです。

そして、その歴史短編を書き直す必要がない(細部に手を入れたいとは思っていますが)と確信するに至ったのは、当時はわからなかった河津氏の作品の魅力が時間を隔ててわかったからでした。

勿論、河津氏の作品はわたしなどの力の及ばない高みにあって、それこそ月のように輝いていると思います。

仏教が登場する『富貴寺悲愁』は宗教観の違いからわたしの好みには合いませんでしたが、それはわたしの感じ方にすぎず、鑑賞に値する文学作品であることは間違いないでしょう。

富貴寺悲愁【文庫判】
河津 武俊 (著)
出版社: 弦書房 (2014/4/15)

日本では絶滅に瀕した「純文学」(海外では文学の主流として普通に繁栄しています)。河津氏は最後の生き残りの純文学作家なのかもしれません。わたしも生き残りになりたいものです。

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ジャンルが違ったので退会しましたが、嬉しかったことが二つありました

1日で退会してしまったので、リンクのある過去記事は非公開にしましたが、ご報告しておきますと、小説投稿サイト「小説家になろう」は退会しました。

規約、機能、マニュアルなどに不満は何もありませんでした。むしろ、すばらしくて退会するのを迷いました。直塚万季先生作品一覧、と表示されるのも嬉しかった!

ただ利用者にラノベ系の人が多く、カテゴリーに「文学」とあるほどで、困惑して書店勤務の娘に尋ねると、「そうねえ。ラノベは文学のジャンルには入らないかも。文芸には入るけれど」ということで、小・中学生の利用者も少なくないのか、R15・R18の警告も必要でした。

純文学作品の場合、判断に迷います。性描写が多少はあったり、また1999年に起きた某殺人事件に着想を得て2000年5月に脱稿し、織田作之助賞三次落ちした『地味な人』には残酷な場面が出てくることはないのですが、それを暗示する記述はあるのです。

15歳未満には刺激が強い内容かもしれないと思いました。R15に指定し、連載形式で公開を始めたのですが、何だか気が重くなり、場違いな場所で作品を公開している後ろめたさを覚えて、退会しました。

たった1日の体験学習(?)でしたが、嬉しいこともありました。

初公開した「白い丘」を評価したり、ブックマークしてくださった方々があったこと、また以前メールをいただいた方が「小説家になろう」で作品を公開しておられ、作品がしっかりしてきて、「活動報告」というミニ・ブログのような欄を閲覧すると、努力が実ってきたことが窺える報告があり、よかった、よかった……と思いました。

メールをいただいたころはメンタルな症状や学業のことでずいぶん悩んでいらっしゃいました。何の力にもなれず、書くもののジャンルが違うということもあって、ご無沙汰していましたが、わたしには久しぶりの朗報ともいうべき情報でした。陰ながら応援していますよ……

「白い丘」は「雪だるまのおしゃべり」と一緒に電子書籍にし、99円でキンドルストアに出すことにしました(「どこか別の美しい街」も加えて200円で出すかもしれません)。

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2016年3月 3日 (木)

★マダムNの文芸作品一覧(2016年3月3日更新)

マダムNの文芸作品一覧についてhttp://elder.tea-nifty.com/blog/2010/04/post-c53c.html


memo
管理人による自作文芸作品の一覧です。
収録したい作品の一覧といったほうがいいかもしれません。
当ブログに収録済み及び収録中(ブログにて連載中)の作品は、
タイトルの下にリンクがあります。 

 2013年から、作品の発表の場を主にアマゾンのキンドルストアに求めるようになりました。キンドルストアで販売中の電子書籍は以下の著者ページに表示されています。

続きを読む "★マダムNの文芸作品一覧(2016年3月3日更新)"

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2016年3月 2日 (水)

2012年2月に亡くなった「詩人」と呼んだ女友達の夢

2012年2月1日の夜に就寝した「詩人」の起床が翌朝の2日、いつになく遅いので、ご家族が呼びに行かれると、亡くなっていたそうです。死因はお尋ねしませんでしたが、そのころの彼女の健康状態から脳梗塞ではなかったかとわたしは憶測しています。

透明感のある優れた詩を書いた彼女は修道女を育成する学校で思想的な限界と内的な崩壊を味わい、その反動からだったのか、本性的なものだったのかはわかりませんが、案外唯物主義的なタイプで、そのためわたしが彼女に神秘主義的な話をしたことはほとんどありませんでした。

これまで、死後に別れの挨拶に見えた方が4人ありましたが、お1人を除けばいずれも神智学、キリスト教、仏教と思想形態は違っても、何らかの宗教哲学に造詣が深い方々ばかりでした。

亡くなった彼女の訪問があったようには感じられませんでした。

高校時代から亡くなるまで統合失調症に苦しんだ彼女は亡くなった後は正気に戻り、健康を回復して(と亡くなった人のことをいうのは変ですが)、あの世の暮らしを楽しんでいるのではないかと想像しています。

彼女が亡くなってから一度も彼女の夢らしい夢を見ませんでしたけれど、昨夜、初めて見ました。神秘主義的な夢ではない、普通の感じの夢でした。

綺麗な空気が印象的な、丘陵地帯に造られた町の一角で、「お元気になられた**さんと、詩を作る散策に行きたいと思っていたんです」とわたしはいいます。彼女はそれに対して、遠慮がちでちょっと恥ずかしそうな微笑を浮かべました。

以下は、彼女をモデルに、最晩年の日々に光を当てた日記体小説です。

詩人の死

以下は彼女の詩を収録したカテゴリー。その4編の中から「あこがれ」を再掲しておきます。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

   あこがれ

あこがれの
はるか下界に
吹きあれていた
見えざる者の身ぶりは
いつもの
思わせぶりの突風か
出発の
支度づかれのあと
ホームの伝言板に置かれてあった
あこがれよ

雪解け水に映る
夕陽とわたしのすき間にも
おまえがひそんだものだ
身をかがめ覗きこんだ時の
おまえのまばゆさは
化粧する少年の
うすい唇に塗られた夕陽のかたちだった
すこやかにくれてゆく落日を背に
飴色の鞄をたずさえた わたしと夕陽のあいだを
遠く隔てた白い道 あこがれ

かれをかたどって
半透明の柱を建てたものよ
丘の上を焔白くするまで
幾柱も
幾柱も
だが
巷のさざめきにうたれたままでいた
あこがれを
握りしめた群れの手垢は
柱に怒りの深みを流し込むだろう   

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Notes:不思議な接着剤#92 古い文書を所有していたエッセネ派

わたしはノート90、91でブラヴァツキーの言葉を引用して次のように書いた。

H・P・ブラヴァツキー(ボリス・デ・ジルコフ編、老松克博訳)『ベールをとったイシス 第1巻 科学 上』(竜王文庫、2010)にはそのエッセネ派についての詳しい記述がある。

エッセネ派ESSENESとは「癒やし手」を意味するAsaiに由来する。「プリニウスPlinyによればユダヤ人の一派で,彼らは死海の近くに何千年にもわたって暮らしていた」「たくさんの仏教的観念と修行があった」「初期教会で用いられた『兄弟[同胞]』なる呼称は,エッセネ派的なものだった。彼らは一つの友愛団体であり,かの初期改宗者たちに似たコイノビオンKoinobion,すなわち共同体だったのである」(ブラヴァツキー,ジルコフ編,老松訳、2010,ベールの前でXXXViii-XXXViX)

書きながら実は信じられなかったのである。死海の近くに何千年にもわたって暮らしていたエッセネ派という記述が。そんなに古くからだなんて、ありえるだろうか。だが、プリニウス、ヨセフス、ブラヴァツキーという大著述家が揃いも揃っていい加減なことを書くだろうか。

とはいえ、プリニウスの『博物誌』にはとても本当とは思えないことが沢山書かれている。

何しろ大部の著作である。前掲のプリニウスの記述はまだ確認ができていない。行きつけの図書館から借りられるのは八坂書房版『プリニウス博物誌植物篇』『プリニウス博物誌植物薬剤篇』で、これらには載っていないだろうと思ったが、借りてみて、世の中にこんなに面白い本があるのだろうかと思った。

雄山閣「プリニウスの博物誌〈縮刷版〉」シリーズ

プリニウスの博物誌〈縮刷版〉1- 第1巻~第6巻 -
編著者 :中野 定雄 中野 美代 中野 里美 プリニウス
雄山閣(2012/05/25)
6,696 円

プリニウスの博物誌〈縮刷版〉2 - 第7巻~第11巻 -
編著者 :中野 定雄 中野 美代 中野 里美 プリニウス
雄山閣(2012/05/25)
6,696 円

プリニウスの博物誌〈縮刷版〉3 - 第12巻‐第18巻 -
編著者 :中野 定雄 中野 美代 中野 里美 プリニウス
雄山閣(2012/06/25)
6,696 円

プリニウスの博物誌〈縮刷版〉4 - 第19巻‐第25巻 -
編著者 :中野 定雄 中野 美代 中野 里美 プリニウス
雄山閣(2012/09/10)
6,696 円

プリニウスの博物誌〈縮刷版〉5- 第26巻~第33巻 -
編著者 :中野 定雄 中野 美代 中野 里美 プリニウス
雄山閣(2012/09/10)
6,696 円

プリニウスの博物誌〈縮刷版〉6- 第34巻~第37巻 -
編著者 :中野 定雄 中野 美代 中野 里美 プリニウス 
雄山閣(2012/09/10)
7,344 円

プリニウスの博物誌〈縮刷版〉別巻Ⅰ 古代へのいざない
編著者 :中野 里美 H.N.ウェザーレッド 
雄山閣(2013/09/25)
5,670 円

プリニウスの博物誌〈縮刷版〉別巻Ⅱ プリニウスのローマ-自然と人への賛歌ー
編著者 :中野 里美
雄山閣(2013/12/25)
5,400 円

図書館にあるのは同じ雄山閣から3巻で出ているものだが、禁帯出であるため、図書館で前掲の箇所を探す作業をしたいと思いながら、まだやっていない。

話を戻すと、ブラヴァツキーは別の箇所ではナザレ派(意見の相違によりエッセネ派から分かれた分派)が紀元前150年ごろには存在していて、プリニウスとヨセフスによれば、ヨルダン川沿岸と死海の西岸に暮らしていたと書き、しかし――として、キング『グノーシス派』の中にヨセフスによる別の言葉が引用され、それによると、エッセネ派はプリニウスの時代の前にすでに何千年もの間死海のほとりで形成されていたと書いている。

ブラヴァツキーが読んだ『グノーシス派』を著したキングとは、英語版ウィキペディアでCharles William King (5 September 1818 – 25 March 1888) was a British Victorian writer and collector of gems.と書かれたチャールズ・ウィリアム・キングのことなのだろうか。

1818年に生まれ、1888年に歿したヴィクトリア朝の作家、宝石コレクターで、The Gnostics and their Remains.(グノーシス派とその遺跡)という著作があるらしいので、おそらくそうだろう。

フラウィウス・ヨセフス(秦剛平訳)『ユダヤ古代誌6』(筑摩書房(ちくま学芸文庫)、2000)には、エッセネ人[びと]について次のように書かれた箇所がある。

まことにこの人たちの立派さは、自ら高徳を誇るいかなる人と対比してもいささかの遜色もない、真の賞賛に値するものであった。そして、そうした賞賛は、ギリシア人やその他のギリシア人の中には全く見出せないものであり、かつそれは、昨日今日のことではなく、遠い昔から絶えることなく、つねにその献身の生活を実行してきたのだから脅威である。 (ヨセフス,秦,2000,p.019)

「遠い昔から」という言葉は見つけたが「何千年もの間」という言葉をわたしは見つけられないでいる。

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18世紀に描かれたヨセフス像
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

フラウィウス・ヨセフス(秦剛平訳)『ユダヤ古代誌5』(筑摩書房(ちくま学芸文庫)、2000)に、エッセネ派のマナエモスという名の有徳の人物は、少年だったヘロデが王になることを予知したとある。ヘロデ王は紀元前73年ごろの生まれだから、このエピソードはヨセフスの時代からすればそう「遠い昔」のものではない。

しかし、エッセネびとは太陽に向かって父祖伝来の祈りを捧げたとヨセフスは書いており、父祖伝来という言葉が伝統的なものを感じさせ、エッセネ派の歴史が浅くはないことを物語っているようでもある。

エッセネ派は完全に組織化され、入会・除名の会則を持ち、共有財産制の共同体を形成し、ユダヤのどの町にもエッセネ派グループは存在した。入会には3年間の見習い期間が必要だった。厳格な規則の下で、敬虔な祈り、労働、冷水での沐浴、食事が行われ、住居は静寂に包まれていた。

霊魂の不滅を信じ、フラウィウス・ヨセフス(秦剛平訳)『ユダヤ戦記 Ⅰ』』(筑摩書房(ちくま学芸文庫)、2002)によると、「古い文書に異常な関心を示し、とくに精神と肉体に裨益する文書を選んで読んだりする。そこから彼らは病の癒しに向かい、薬草の根や薬石の成分を調べたりする」(ヨセフス,秦,2002,p.279-280)とある。

古い文書とは、どんな文書なのだろうか。そうした古い貴重な文書をエッセネ派は所有し、研究していたのだ。

結婚に関して別の見解を持つエッセネびとの宗団が他にあると書かれ、エッセネ派は複数存在していたようである。

死海文書がエッセネ派によって書かれたものであるかどうかは議論の余地を残しているようだが、死海文書とエッセネ派を結びつける研究者は多い。

ナグ・ハマディ文書は1945年、死海文書の発見は1947年以降のことであり、ブラヴァツキーは1891年に亡くなっているから、彼女がこれらの情報に接することはなかった。

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文書が発見されたクムラン第四洞窟
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

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クムラン洞窟より望む死海
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

アリストテレスの時代には物質主義が優勢な思潮となって、霊性と信仰は頽廃した。秘儀そのものが甚だしく変質し、熟達者[アデプト]と秘儀参入者[イニシエート]は侵略者の武力で散り散りになり、その後継者と子孫は少数だったとブラヴァツキー(ジルコフ編,老松訳,2010,pp.18-19)はいう。

エジプトの「聖なる書記や秘儀祭司は,地上をさすらう者となった。彼らは聖なる秘儀の冒涜を恐れて,ヘルメス学的な宗団――後にエッセネ派Eseenesとして知られるようになる――のなかに隠れ家を探さざるをえず,その秘儀知識はかつてなかったほどに深く埋もれた」(ブラヴァツキー,ジルコフ編,老松訳,2010,p.19)

エッセネ派はノート91で書いたように、ユダヤ人の一派であって、グノーシス派、ピタゴラス派、ヘルメス学的集団、あるいは初期キリスト教徒であったとブラヴァツキーは述べているのだ。

死海の近くに「何千年にもわたって」暮らしていた、という記述はわたしには時間的に長大すぎて信じられない。それほどの長さであったかどうかはともかく、彼らが長いことそこに暮らしていたことは間違いないと思われるし、だからこそ、様々な思想の受け皿ともなりえたのではあるまいか。

ウィキペディアからナグ・ハマディ文書について引用すると、「写本の多くはグノーシス主義の教えに関するものであるが、グノーシス主義だけでなくヘルメス思想に分類される写本やプラトンの『国家』の抄訳も含まれている。(……)調査によって、ナグ・ハマディ写本に含まれるイエスの語録が1898年に発見されたオクシリンコス・パピルスの内容と共通することがわかっている。そして、このイエスの語録は初期キリスト教においてさかんに引用されたものと同じであるとみなされる」(ウィキペディアの執筆者. “ナグ・ハマディ写本”. ウィキペディア日本語版. 2016-02-23. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%8A%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%87%E3%82%A3%E5%86%99%E6%9C%AC&oldid=58723955, (参照 2016-02-29).)とあることからもわかるように、エッセネ派に関するブラヴァツキーの記述はまるでナグ・ハマディ文書の内容を述べたかのようである。

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