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2016年2月 6日 (土)

岩波文庫版『臨済録』、ヴァージニア・ウルフのみすず書房版『自分だけの部屋』再読

萬子媛は黄檗宗の僧侶だったが、黄檗宗は臨済宗、曹洞宗に次ぐ禅宗の一派で、名称は唐の禅僧・黄檗希運に由来し、黄檗は臨済義玄の師であった。臨済義玄は臨済宗の開祖である。

これから書こうとしている二人の黒衣の宰相、天海は天台宗の僧侶、以心崇伝は臨済宗の僧侶である。

本棚を探していたら『臨済録』が出てきたので、再読。昔読んだときより、神智学の学習が当時より進んだ今はわかりやすく感じる。記事を別にしてざっとノートしておきたい。

ヴァージニア・ウルフ(川本静子訳)『自分だけの部屋』(みすず書房、1988年初版、2013年新装版)の本のカバー裏面には次のように書かれている。

「女性が小説なり詩なりを書こうとするなら、年に500ポンドの収入とドアに鍵のかかる部屋を持つ必要がある」(V・ウルフ) 
 経済的自立と精神的独立を主張し、想像力の飛翔と軽妙な語り口によって、女性の受難史を明らかにしたフェミニズム批判の聖典。

講演の草稿が元となったこのエッセーは、フェミニズム運動にとって、大変有名な本なのである。

わたしの読後感は時代の変化によるものなのか、自身の変化によるものなのか、若いころに読んだときと違ってきている。昔はぼんやりと読み、漠然とした疑問を覚えた程度だった。わたしの母が社会で働く女性だったから、あまり興味が湧かなかったのかもしれない。

今、ヴァージニアの主張をその通りとは思うが、よくも悪くもそのような環境で書かれる作品は年に500ポンドの収入とドアに鍵のかかる部屋の傾向を帯びると思えるし、ある意味で、そのような女性は男性だと思うのである。田舎を出て都会に行った男性が都会の人間になってしまうように。

勿論、女性の環境を向上させることは大事であるが、社会に出て働くことが好きな女性も本当なら家庭に入りたい女性も、育児を他人にほぼ丸投げして社会で働かざるをえない現代日本の異常な状況を見るとき、フェミニズム運動の方向性に疑問が湧くのである。

家庭に入った女性たちがどれだけ暮らしを多彩なものにし、弱いものを保護し助け、貴重な文化の継承をなしてきたことか。こうした業績は無視されるべきでも軽んじられるべきでもない。

ヴァージニアの知性美は彼女の政治がかった意見以上の発言力を持ち、両性の相克を遥かに凌駕している。一方、社会改良だけではどうにもならないと悟ったベザントは人類の根源的なテーマを求めて神智学へ向かった。

エッセー「44 ヴァージニア・ウルフの知性美と唯物主義的極点」に加筆しておこうと思う。

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