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2015年5月26日 (火)

GHQのWGIPと焚書にかんする本。パールハーバー以前。青山繁晴氏の中国観。

日本において占領政策を実施した機関GHQ。

そのGHQがウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)という「戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画」を浸透させようとしたことを、わたしは江藤淳『閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 』によって知った。

閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)
江藤 淳 (著)
出版社: 文藝春秋 (1994/1/10)

「八紘一宇」というスローガンと共にあった「大東亜戦争」は存在と意義を抹殺され、その欠落の跡に米国人の戦った戦争、「太平洋戦争」が嵌め込まれた――という。

八紘一宇:Wikipedia

ほとんどあらゆる日本の日刊紙に、『太平洋戦争史』(約一万五千語)が連載された。江藤氏(1994 pp.270-271)は次のように述べている。

そこにはまず、「日本の軍国主義者」と「国民」とを対立させようという意図が潜められ、この対立を仮構することによって、実際には日本と連合軍、特に日本と米軍とのあいだの戦いであった大戦を、現実には存在しなかった「軍国主義者」と「国民」とのあいだの戦いにすり替えようとする底意が秘められている。
 これは、いうまでもなく、戦争の内在化、あるいは革命化にほかならない。「軍国主義者」と「国民」の対立という架空の図式を導入することによって、「国民」に対する「罪」を犯したのも、「現在および将来の日本の苦難と窮乏」も、すべて、「軍国主義者」の責任であって、米国には何らの責任もないという論理が成立可能になる。大都市の無差別爆撃も、広島・長崎への原爆投下も、「軍国主義者」が悪かったから起こった災厄であって、実際に爆弾を落とした米国人には少しも悪いところはない、ということになるのである。
 そして、もしこの架空の対立の図式を、現実と錯覚し、あるいは何らかの理由で錯覚をしたふりをする日本人が出現すれば、CI&Eの「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」は、一応所期の目的を達成したといってよい。つまり、そのとき、日本における伝統的秩序破壊のための、永久革命の図式が成立する。以後日本人が大戦のために傾注した夥しいエネルギーは、二度と再び米国に向けられることなく、もっぱら「軍国主義者」と旧秩序の破壊に向けられているにちがいないから。

しかし、戦争と敗戦の悲惨さを当時の日本人は、それを自らの邪悪さがもたらしたものだとは少しも考えていなかったと江藤氏はいう(1994 p.163)。

「数知れぬ戦争犠牲者」は日本の「邪悪」さの故に生まれたのではなく、「敵」、つまり米軍の殺戮と破壊の結果生まれたのである。「憎しみ」を感じるべき相手は、日本政府や日本軍であるよりは、まずもって当の殺戮者、破壊者でなければならない。当時の日本人は、ごく順当にこう考えていた。

戦争に負けた日本人はそのとき、日本人としてのプライドや常識的な物事の見方まで、失ってはいなかったのだ。検閲は私信にも及んだ。

今の日本人がどんなにおかしいかは、西尾幹二「GHQ焚書図書開封」シリーズで紹介されている知的で生き生きとした文章と比較してみれば、よくわかる。日本人には世界のことがよく見えていたのだ。その中での自国の立場についても、冷静に分析していた。

GHQにはコミンテルン(共産主義政党による国際組織)が大勢入り込んでいたという。赤みがかった日本国憲法を、わが国の左派が信仰するのも頷ける話だ。

江藤氏は前掲書の中で、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムについて書いているが、その中で一次資料の公開はなく、ウィキペディアなどでもそのことが指摘されて、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの存在そのものが疑われていた。

ところが、その一次資料が発掘されたというのだ。発掘された資料をもとに書かれた本があると知り、アマゾンに注文したところ。

日本人を狂わせた洗脳工作 いまなお続く占領軍の心理作戦(自由社ブックレット) 単行本 
出版社: 自由社; 1版 (2015/3/11)
関野通夫 (著)

GHQは焚書も行った。西尾幹二「GHQ焚書図書開封」シリーズに詳しい。

GHQ焚書図書開封1: 米占領軍に消された戦前の日本 (徳間文庫カレッジ に 1-1) 文庫
西尾幹二 (著)
出版社: 徳間書店 (2014/10/3) 

それによると、昭和3年1月1日から昭和20年9月2日までの間に刊行された22万タイトルの刊行物の中から9288点の単行本が選び出されて審査にかけられ、そのうちの7769点が没収書に指定された。

個人の家庭や図書館からの没収はなかったが、出版社や書店にある本はことごとく押収された。流通ルートや輸送中のものまで、その対象とされたという。

以下はYouTubeで見つけた、「GHQ焚書図書開封」第1回の講義。

西尾幹二「GHQ焚書図書開封 6 ――日米開戦前夜」(徳間書店、2011年)に「フライング・タイガース」と呼ばれたアメリカの対日戦闘部隊のことが出てくる。

日米開戦の前年にすでにフランイング・タイガースをアメリカはシナ戦線に送り込んでいるとある。つまり、「アメリカは公然と昭和十六年十二月八日以前から“開戦”していた」(2001 p.266)というわけだ。

以下のABCニュースの動画では、パールハーバー以前の「開戦」の証拠が公開されている。

アメリカはつくづく怖い国だが、そのアメリカと同盟を組んでいる現在の日本にとっての一番の脅威は中国だ。

以下の動画で青山繁晴氏が「中国は第二次大戦後で世界で唯一侵略を続けている国」と語っているが、そのことを見て見ぬふりをするわが国の左派はあちら側の人々であるからか? 

中国と万一戦争になった場合――そんなことがあってはならないが――、左派系の出版関係者はともかく、単純な賞狙いで作家になり、いつのまにか左派に組み込まれた人々はどうするのだろう、と他人事ながら考えてしまう。

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