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2013年7月 9日 (火)

そろそろ同人雑誌「日田文学」編集人に作品の打診をすべきかな

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 わたしが日田市からこの街に引っ越してきた年から加えていただいた「日田文學」は、平成21年5月に発行された「日田文學 57号」(編集人=江川義人、発行人=河津武俊)を以て休刊していた。

 臨時号が出るという葉書が届いたのが、2月中旬。参加させていただくことにしたが、最後の『日田文學』になる可能性が高いので、力作を提出したいところだ。

 が、それが難しい。夏に集中したい作品があり(もう夏だった……)、これは用途が決まっているので、秋に何か書くしかないが、夏秋と続けて完成度の高い作品を書く体力、今のわたしにはない。締切りは10月末日(厳守)。

 休刊直前の「日田文學 57号」にわたしは『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』を掲載していただいたが、これは評判がよかった。その後、当ブログで続編の下書きともいえる記事を書いてきたので、それをまとめるにはよい機会とも思えるが、時期尚早かしら。

 村上春樹に関するリサーチに児童文学が絡んでくるとは想像していず、河合隼雄の影響にまで触れざるをえないとなると、河合隼雄はもとより、ユング、ファンタジー系に影響がありそうなシュタイナー、左翼思想の影響などの調査の必要があり、メモ段階の現在から8月のブランクを経て秋までに一応の作品といえるだけのものにするには、時間がなさすぎる。

 となると、『詩人の死』か、児童小説『田中さんちにやってきたペガサス』でもいけるかどうかを打診しておいたほうがよさそう。

 しかし、『詩人の死』は編集人の江川さんが地区選考委員を務めていらっしゃる九州芸術際文学賞に応募して、箸にも棒にもかからなかった。三田文學新人賞の予選には通過したことをアピールすれば、何とかなるだろうか? 

 普段は賞が持つギャンブル性にひどく否定的な癖に、こんなときは芳しいわけでもない賞での成績を証明書代わりにしようとする自分が情けない。つい賞に応募してしまったりする自分がそもそも我ながら哀れではある。

 そうはいっても、江川さんの文学観とわたしの文学観は随分違うので、色々と対策が必要なわけで、これは前にも使った手なのだった。

「日田文學」が休刊になってしまったのは、「文學界」(文藝春秋)の同人雑誌評がなくなってしまったからだった。河津さんはこのコーナーの常連で、大石さんなんかもそうだった。この同人雑誌評は縮小して「三田文學」に場所を移したのだが、河津さんが完全にやる気をなくしてしまった様子だった。

 そういえば、『abさんご』が芥川賞を受賞したあとで、河津さんからお電話があり、電子書籍の話になって、それについてお話ししたのだが、河津さんのKindle本はまだないようだ。

 とうの昔にプロになってよかったはずの人なのに、純文学に逆風が吹き、純文学を代表するような作品をお書きになる河津さんにはまことに悪い時代だった。

 河津さんの『耳納連山』は、シモーヌ・ヴェイユ(フランスの女性哲学者)の紹介者、翻訳者として著名だった故田辺保先生も、絶賛なさっていた。

「日田文學」に掲載していただいたわたしの作品は以下。

  • 平成17年3月・51号……白薔薇と鳩(小説)
  • 平成17年12月・52号……映画「ヒトラー最後の十二日間」を観て(エッセー)
  • 平成18年7月・53号……台風(小説)
  • 平成19年1月・54号……牡丹(小説)
  • 平成19年9月・55号……回転木馬(俳句)
  • 平成20年4月・56号……侵入者(小説)
  • 平成21年5月・57号……村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち(評論)

 なんか、大した作品、出せていないわね~! それでも、このうち同人の受けがよかったのは『牡丹』。女主人公の艶っぽさが、ゾクゾクさせるそうだ(うーん、そう?)。

「文學界」の同人雑誌評で名が出たのは『台風』、月のベスト5に選ばれたのは『侵入者』。

『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』は、純文学の書き手たちからは「よくぞ書いてくれた!」と口々にいわれた。

『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』は以前ブログで公開していた。そのとき、多くのコメント、メールを頂戴したのだが、怒りをぶつけてきた人、絶賛してくれた人……と評価がわかれた。

 エンター系として愛読されるぶんにはわたしは何の文句(?)もないのだが(村上春樹の小説はそんな扱いが長かったはずだ)、純文学の代表のようにいわれると違うと思わざるをえず、教育に用いられるとなると弊害を心配せざるをえず(ポルノグラフィとホラーが隠れている小説をよりによって)、反日的広告塔となって中韓を悦ばせているとなると絶望的な気分になる。

 普通の小説とは違う、というのが神秘主義者としてのわたしの見解だ。麻薬に近いところがあると思う。主観的な人々から主観的と非難されようと、そう判断せざるをえないのだ。

 

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