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2013年5月15日 (水)

村上春樹現象の深層 ①大学教師に熱愛される村上春樹

村上春樹現象の深層

①大学教師に熱愛される村上春樹
村上春樹の浮遊する夢とポルターガイスト体験
マスメディアが媚態を尽くす村上春樹
眠剤を飲むくらいなら純文学小説を読みましょう
言論統制が行われている中国・韓国で、村上春樹がヒットを続ける理由

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 学研ムック『村上春樹を知りたい。』を書店で見た。

 それによると、存命中の作家で最も多く大学で講義されている作家は村上春樹だそうだ。卒論対象作品として『トーマの心臓』が挙がったりしていた。

 村上春樹の作品を大学の講義で採り上げるというのには驚いたが、当ブログの村上春樹の記事にアクセスの多い理由がわかった。売れる理由の一つもわかった。テキストとして買わされるのだから、それだけでも売れるはずである。

 しかし、その学生たちに春樹について書いたわたしのエッセーは読めても、評論になると読めないということなのか、Kindle本は有料だから売れなくても仕方がないとしても、以前は当ブログで無料公開していたというのに、アクセス数はエッセーに比べるとまことに少なかった。

 何しろ、卒論に『トーマの心臓』なのである。少女コミックではないか。それとも、わたしの勘違いだろうか? 

 近頃の学生は本を読まないと教授が嘆いていたが、そこを読ませるのが教授の職務ではないか。何を勘違いしているのだろう?

 尤も、その教授は前期に春樹、後期にはドストエフスキーを読ませたりするそうだが、その採り上げかた自体が教授の趣味にすぎないことを物語っている。

 読解力のない学生に読ませるには、どちらも甚だ不適切な作品だからである。一方はフィーリングで書かれ、他方は過度に観念的である。

 多読できないのであれば、段階を踏んだほうがよい。

 以下は高校生向きに書いた記事だが、どうか参考にしていただきたい。骨格のしっかりとした古今東西の有名どころの中編をある程度読んだ後で、長編なり、一作家の全集なりを読むようにするほうが安全である。

 読書の影響は一般に意識されているよりずっと大きいように思う。

『魔女とキリスト教』(上山安敏、講談社学術文庫、1998年)を読むと、中世から近世にかけてヨーロッパで行われた魔女裁判は、グーテンベルグの出版革命により、印刷物を通して魔女妄想がヨーロッパ中に広まったことから盛んになったとわかるのだが、この例からしても、読書が人間に及ぼす影響の大きさ、深さには想像以上のものがあるのだ。

 春樹の新作が発表になる少し前から当ブログのアクセス数が増えたが、増えたからといって、いつものようにわたしによいことは何一つない。

 春樹関係でアクセスしてくる連中の毒気に当てられるのか、上品な常連の足が心なしか遠のいている気がするし(わたしがピリピリして、春樹関係の記事を連発してしまうためだろう)、それと並行するように、ぽつぽつ売れていたわたしのKindle本がパッタリ売れなくなってしまった。

 それにしても、わが国の文学講義が教授の趣味の文芸になってしまっているとは……絶句。

 わたしの嘆きが的を射ていることは、以下の拙著が証明します。(2013年4月18日)

 サンプルをダウンロードできます。
    ↓

 

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