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2012年10月 3日 (水)

「イエスの妻」文献を否定するバチカンの公式見解(=公式願望表明)

 「イエスの妻」文献を否定するバチカンの公式見解が発表されたという。以下は当ブログにおける関連記事。

 バチカンの公式見解を伝える日刊紙オッセルバトーレ・ロマーノは、問題の文献が骨董市場で見つかったことや字体を疑問視する専門家の論文を紹介し、「いずれにせよ偽物」と結論づけたそうだ。

 貴重な文献が骨董市場で発見される例は、別に珍しいことではなかったように思うが……。

 学問の場でなされるべき勝負(というと語弊があろうが)に、まるで子供の喧嘩に親が出てきて贔屓の子に勝ちと判定を下すかのような、バチカンのこの登場の仕方、真理の追究及び学問の自由を握りつぶそうとするこのパターン、古色蒼然としすぎていて恥ずかしい。

 初期キリスト教徒の文献の中から自分たちの好みに合う、自分たちに都合のよい文献だけを福音書と名づけ、その他の文献を排斥することで、初期キリスト教徒の文献全体を私物化し、貴重な文献と過去の人類の知的遺産とのつながりをずたずたに裂いてきた勢力に、心底戦慄を覚える。

 バチカンからのものではない、学会からの続報を、辛抱強く見守りたい(興味津々)。

 ライン以下に、ネットニュースからの記事をクリップ。

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☆イエス妻の文献「下手な偽造」 バチカン
 日本経済新聞 電子版
 2012/9/29 10:24

 【ローマ=共同】イエス・キリストに妻がいた可能性を示す初の文献が見つかったと米国の歴史学者が発表したことに対し、28日付のローマ法王庁(バチカン)の日刊紙オッセルバトーレ・ロマーノは「下手な偽造」と否定する記事を掲載した。

 文献については、英ダラム大のフランシス・ワトソン教授も新約聖書の外典「トマスによる福音書」の写本を切り張りした偽物と指摘する論文を発表するなど、疑問の声が多く上がっている。

 同紙は古代エジプト語(コプト語)で4世紀ごろに書かれたとされる文献が、発掘ではなく骨董市場で見つかったことや、当時の字体との違いなどを疑問視する専門家の論文を紙面1ページの大半を割いて紹介。「いずれにせよ偽物」と結論づけた。

 ワトソン教授はロイター通信に、20世紀以降に偽造専門家が金銭目的で「古いパピルスの上に書き加えた可能性がある」と指摘した。

 文献はハーバード大の歴史学者カレン・キング教授が解読。名刺大のパピルスに「イエスは彼らに言った。『私の妻は……』」などと書かれ、キリストが自身の妻について語った記録と発表された。

☆「イエスに妻」否定 バチカンが公式見解
 朝日新聞デジタル
 記事2012年10月1日19時13分

 「イエス・キリストに妻がいた可能性を示す記載」として、話題を呼んだ古代紙パピルスの切れ端について、バチカンの公式見解を伝える日刊紙オッセルバトーレ・ロマーノは「まったくのできの悪い偽造品」と否定する記事と、編集長の論説を9月28日付で掲載した。

 切れ端は縦4センチ横8センチ。北部エジプトの古代コプト語で「イエスは彼らに言った、私の妻は」と書かれた部分と、「彼女は私の弟子になれるだろう」という記載がある。米ハーバード大の神学大学院の教授が、4世紀に書かれたものだと学会で発表した。ただ研究者からは商売目的でつくられたものではと疑う声が出ていた。

 伝統的なキリスト教の立場では、キリストは結婚しておらず、男性だけを弟子にしたとされる。このためバチカンは司祭の結婚や女性の司祭を認めていない。
(ローマ=石田博士)

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