« 近日、児童文学作品『田中さんちにやってきたペガサス』のお試し版を無料配信! | トップページ | 脇雅世先生レシピ「チキンのパリパリ焼き」(『しょうが焼からステーキまで。』小学館、2009年) »

2012年10月28日 (日)

長崎旅行のお土産カステラと白秋の詩。オランダの移民問題。

20121027081654_1_2

 夫が退職前の会社の仲間と長崎へ旅行し、買ってきてくれた福砂屋のカステラです。今の福砂屋のカラテラは、ちゃんと切れているのですね。

 コーヒーを淹れ、カラテラをお皿にのせたのは夫。コーヒー効果と申しましょうか、わたしの買ったサイフォンに夫がはまっていることは前に書きましたが、その延長線上で、こんなことまでしてくれるようになるとは。サイフォンに厭きるまでの話だとは思いますが。

 このコーヒーはカルディで買った季節限定の「カナリオ」です。原産国はブラジルで、「レモンイエローの実をつける、大変希少なブラジルの豆」とカルディのコーヒーガイドに説明があったのに惹かれました。

 しかし、飲んでみると、個性的という以上に大変癖のある味でした。豆で買ってきて、冷蔵庫で保存しているのですが、開封時の新鮮さが時間と共に薄れるためか、この3回目くらいになると、飲みやすくなりました。

 カナリオのよさがわかる人にとっては、いえ、コーヒー豆は鮮度が大事なようですから、なるべく早く使い切るのが原則でしょうけれど。サイフォンを買ったときに、豆の場合は冷蔵庫で2週間と聴きました。

 豆を挽くのには、カリタの電動コーヒーミルを使っています。前は手動式を使っていましたが、電動だとアッという間に挽けるので楽です。サイフォンはコーヒー豆の個性をよく惹き出し、様々な表情を見せてくれるので、わたしたちは改めてサイフォンコーヒーに驚いています。豆の育った土地の香りまで感じさせてくれる気がしています。ドリップではここまではわかりませんでした。

 夫の長崎旅行は、退職前の職場の仲間が定年お祝いにプレゼントしてくれたものでした。夫より早く退職していた上司2人、取引先の知り合いだった人1人、まだ定年前で会社に勤めている2人。

 旅行の時期は、夫の都合のよいときでいいということだったので、わたしは昨年、就職が決まってからにしてほしいと頼みました。再就職にあれほど時間がかかるとは思わなかったからですが、結果的には再就職ができたあとの旅行は気分的によかったようです。

 会社勤めの2人のうち1人は優秀なバイヤーですが、殺人的な忙しさのようで、できない人間には寒気のしてくる冷や飯を食わせ、できる人間は徹底的に使い潰す元の会社の体質は非人間的な度合いを強めているようです。バイヤーは管理職になるらしく、休みは月にたったの2回くらいしかなく、家に帰れるのはまれだとか。

 バイヤーの人数の多い部門もあるようですが、その人の部門は1人だけ。300店舗を1人でこなすのですよ。「殺されるわよ!」と、わたしは悲鳴を上げてしまいました。現に奥様は、もしご主人が過労死したら訴えるといっているとか。体の大きな健康優良児のような人だったのに、糖尿病と痛風を患っているそうで、奥様は本当に心配なのだと思います。この旅行へも法事といつわって、ようやく休めたそうです。

 再就職の困難なこんな社会状況でなければ、彼は転職を考えたところでしょうが……。昨年から今年の春にかけての夫の就活には、恐怖を覚えるほどでした。日本の就職事情が厳しいことは子供たちの就活でわかっているつもりでしたが、それでも。

 日本は人口が減少傾向にあり、企業の経営状態も悪化しているので、安い労働力を得るために外国人を日本に来易くすべきだという考えが政治の世界にはあるようですが、そうした考えかた、わたしは理解に苦しみます。

 外国人であろうと、日本に来れば、日本的な暮らしを余儀なくされるのです。暮らしていくには日本人と同じだけのお金が必要なはずです。お金が足りなければ、生活保護を申請するなり、ホームレス、自殺、犯罪に走るなりといったことになるのではないでしょうか。

 記事の内容がはじめにつけたタイトル「長崎旅行のお土産カステラと白秋の詩」から離れてきました。離れたついでに、過去記事で触れた外国人参政権について。

 長崎で思い出させるのがポルトガルとオランダです。そのオランダでは、外国人参政権が認められていますが、その結果、深刻な移民問題を招いているようです。先月末から今月上旬にかけてオランダに行った息子はそれについて何もいっていませんでしたが、観光地として整備されている地区にしか行かなかったようですからね。以下はウィキペディアより。

ウィキペディアの執筆者,2012,「オランダ」『ウィキペディア日本語版』,(2012年10月27日取得,http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80&oldid=44754485).

オランダは、他国で思想・信条を理由として迫害された人々を受け入れることで繁栄してきたという自負があるため、何ごとに対しても寛容であることが最大の特徴といえる。とりわけ、日本にとっては、徳川幕府による鎖国政策に際し、キリスト教の布教活動禁止という条件に欧州諸国で唯一寛容に応じ、長崎の出島を介した貿易を通じ、欧州の近代文明を蘭学という形で江戸時代に日本にもたらした史実は、明治維新後の日本が急速な近代化政策に成功するうえで不可欠な恩恵となった。また、ポルトガルが統治したカトリック国として、近年インドネシアからの独立を果たした東ティモールとは異なり、東インド会社によるインドネシア統治に際しても、当該地域における、キリスト教ではなくイスラム教の普及をむしろ領地拡大のテコとして利用した程である。現在でも他の欧州諸国に比して実に多くの移民が、その暮し易さのために、合法・非合法を問わず在住している。 合法的に入国を果たしたEU域外からの移民については、オランダ語講習、社会化講習、就職相談をセットにした、いわゆる「市民化講習」の実施を他のヨーロッパ諸国に先駆けて行うなど、一定の移民対策も講じてはいる。
しかし、イスラム系住民の中ではイスラム過激派が力を伸ばし、著名な映画監督テオ・ファン・ゴッホなどの暗殺事件やプロテスタント教会の焼き討ち事件などが頻繁に起こるようになっている。このためイスラム系住民に対する反感が増大して、イスラム移民の排斥を掲げる極右政党自由党が勢力を伸ばし、自由党が閣外協力する現政府もイスラム系移民の規制やイスラム教徒の衣装であるブルカの禁止などの政策を採用するようになった。EU憲法の国民投票での否決にも、このような感情が反映されているとされる。

 以下は、ウィキペディアの「日本における外国人参政権」へのリンクです。政治に関心のある人々の間では、この問題に関し、論議沸騰の観を呈しています。日本人であれば、知っておくべき事柄でしょう。

ウィキペディアの執筆者,2012,「日本における外国人参政権」『ウィキペディア日本語版』,(2012年10月27日取得,http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E5%8F%82%E6%94%BF%E6%A8%A9&oldid=44182117).

 話をカステラに戻します。

 ウィキペディアによると、カステラはポルトガルから伝わった南蛮菓子をもとに作られるようになったお菓子で、本場は長崎です。長崎市の福砂屋が元祖。1624年(寛永元年)創業です。底の部分のざらめが何ともいえない美味しさですね。

 カステラというと思い出すのが白秋の詩。わたしは学生の頃に白秋節の虜になり、分厚い伝記を読み、柳川に3回も出かけました。歌になっているものも、よく聴きます。白秋のこの詩は前にご紹介したような気もしますが、どうだったでしょう? 以下は、北原白秋『白秋詩集』(角川文庫、昭和37年)より。

     カラテラ

           北原白秋

カステラの縁[ふち]の渋[しぶ]さよな。
褐色[かばいろ]のしぶさよな。
粉[こな]のこぼれが手について、手についてね。
ほろほろとほろほろと、たよりない眼がなかるる。
ほんに、何とせう、
赤い夕日に、うしろ向いて
ひとり植ゑた石竹[せきちく]。

 そういえば、グラバー園には、フリーメイソン・ロッジ(集会所)の門があるのですよね。夫の持ち帰ったグラバー園の散策マップを見て、思いました。グラバーはスコットランド出身。ウォーカー、リンガー、オルトはイングランド出身。日本ではフリーメイソンというと、すぐに陰謀だの何だのという物騒な話になりがちですが(雑誌「ムー」の影響?)、西洋ではフリーメーソンやバラ十字会の会員だからといって、別に珍しいことではないようです。

|

« 近日、児童文学作品『田中さんちにやってきたペガサス』のお試し版を無料配信! | トップページ | 脇雅世先生レシピ「チキンのパリパリ焼き」(『しょうが焼からステーキまで。』小学館、2009年) »

グルメ」カテゴリの記事

夫の定年」カテゴリの記事

家庭での出来事」カテゴリの記事

珈琲」カテゴリの記事