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2012年9月20日 (木)

キリストに妻がいた可能性を示す文献が発見されたという

 18日ロイターの記事によると、エジプトかシリアで発見されたと考えられている、名刺サイズのコプト語(古代エジプト語)で書かれた文献に、「イエスは彼らに言った。『私の妻は』」などと記されているという。

 発表したのは、カレン・L・キングで、当ブログにおける過去記事で採り上げたことのある、アメリカのハーバード大学神学部・古代キリスト教史の教授。『マグダラのマリアによる福音書』研究の世界的第一人者だ。

 キング教授は、発見された文献について、キリストが結婚していたことの証明とはならないとした上で、初期の信者の一部がキリストに妻がいたと信じていたことを示す初の証拠となるものだとの見解を表明したという。

 わたしはマグダラのマリアを東西の思想を一つにするミッシング・リンクと位置付け、マリアに関する古文書から導き出される人物像を芸術的に造形化して、児童文学作品『不思議な接着剤』に登場させる予定で、この方面のリサーチを続けてきた〔カテゴリー「Notes:不思議な接着剤」参照〕。

 イエスは福音書の中でしばしばラビと呼ばれ、ラビは結婚していることが普通であったそうだから、その観点からすれば、イエスが結婚していたとしても何ら不思議なことではない。

 イエスの教えのすばらしさを純粋に享受するためには、初期キリスト教の文献が一度、正統派キリスト教の呪縛から完全に解き放たれる必要があると思う。

 また、イエスのオリジナルとされてきた言葉にも引用があるのかどうか、引用があるとしたらそれはどこから、どのようになされたのかなどといったことも、人類の思想の歩みを知るためには、今後、研究されていくべきではないだろうか?

 いずれにしても、今回のキング教授の発表は興味深いものだと思う。

 ※当ブログにおける関連記事

 ライン以下に、ネットニュースからの記事をクリップ。

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キリストに妻いた可能性示す文献発見か、論争再燃も
2012年 09月 19日 16:15 JST
[ボストン 18日 ロイター]

 イエス・キリストが妻について語ったと記されている文献が発見され、キリストに妻がいたかどうかをめぐる論争が再燃しそうだ。ローマで開かれた学会で、米ハーバード大学のカレン・キング教授が18日発表した。

 名刺サイズの同文献は4世紀のものとみられ、古代エジプト語(コプト語)で「イエスは彼らに言った。『私の妻は』」などと書かれていた。

 匿名の所有者が同文献をキング教授に持ち込み、解読を依頼した。エジプトもしくはシリアで発見されたものと考えられている。キング教授は同文献について、キリストが結婚していたことの証明にはならないとした上で、「初期の信者の一部が、キリストに妻がいたと信じていたことを示す初の証拠」と指摘した。

 キリストに妻がいたかどうかをめぐる論争は以前から度々起きているが、2003年に発表された小説「ダ・ヴィンチ・コード」は、イエスが売春婦とされるマグダラのマリアとの間に子どもがいたとするストーリーを展開し、多くのキリスト教信者の怒りを買った。

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