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2012年7月30日 (月)

読書感想文の書き方 No.1 - プロローグ

 当ブログにアップした記事『高校生の読書感想文におすすめの本 2012夏』にアクセスが急増しているので、なんとなく気になり、読書感想文の書き方、というフレーズでググってみた。

 すると、読書が嫌になりそうなアドバイスばかりが出て来るではないか。コピペのサイトがあることは、昨年知った。

 読書は、そんなに苦痛なものなのだろうか? 

 苦痛であるなら、苦痛にさせる原因があるはずだ。

 先生の顔色を見て書かなければいけないようなアドバイスを多く目にしたが、そうした読書及び感想文に対する姿勢がそもそも問題なのではないだろうか?

 実は、小学生のある時期、わたしも先生というか大人の顔色をうかがって、読書感想文を書いていた時期があった。そうやって仕上げた感想文は決まってコンクールでよいところまで行き、わたしは全校生徒の前で褒められた。

 大人なんて、だますのはちょろいものだ、ちょっと彼らの心をくすぐるようなことを書けば、いいんだから……と腹の中でせせら笑う、嫌な子だった。しかし心は満たされず、虚しかった。その時期は、読書自体が好きではなかった。

 ああいうことができたのは、本当に感動する作品に出合ったことがなかったからだった。自らを変容させるような、純度の高い感動をもたらしてくれる作品に出合ったとき、そんなあざとい不毛な読み方、書き方は、わたしの中から消えていった。

 だからわたしは、かつての自分と同じような書き方をした読書感想文はわかるし、同じような――何かに媚びた――書き方で文学賞に輝いた作品だってわかる。

『読書感想文の書き方』というこの記事を本格的に書き始めるのは秋か来年になりそうだが、一つだけいっておくと、本は、できれば購入して自分のものにしたほうがいいと思う。

 書店でパラパラと本をめくってみれば、内容の難しさ、わかりやすさとは別に、活字の並び具合が何となく美しいと感じられるか、そうでないかが、わかるはずだ。美しく感じられるものであれば、購入しても損はないと思う。

 本は人間と同じように、人格(本格?)がある。本を購入したり借りたりするというのは、ある人を家に招くのと同じことなのだ。

 前掲の記事で文庫しか挙げなかったのは、文庫は金額的に、比較的購入しやすいからだ。

 本を買ったら、全体をパラパラとめくって、まず雰囲気を感じとってみる。

 読むときは、興味を惹かれたり、疑問を覚えたり――といった、気になった箇所にどんどん線を引いていく。図書館から借りた場合や本を汚したくない場合は、あとで綺麗にはがせる付箋紙を利用するとよい。ノートにどんどん書き出していってもよい。

 しるしをつけた箇所をあとで読み返し、なぜその箇所が気になったのか、調べてみよう。作品の書かれた歴史的背景や主人公の置かれた環境が、改めて浮かび上がってくるかもしれない。作者独特の考え方がはっきりしてくるかもしれない。

 魅力的な作品は別の作品への架け橋となることがよくある。よい作品には、色々な興味を連鎖的にひき起こしてくれるという特徴がある。世界をひろげてくれるのだ。

〈No.1 - プロローグ〉はここまで。

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