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2011年3月 1日 (火)

百合、可憐

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 百合の気品に打たれるとき、いつもブラヴァツキーの言葉を思い出さずにはいられません。

 前にも引用した気がしますが、『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』(田中恵美子&ジェフ・クラーク訳、神智学協会ニッポン・ロッジ、平成元年)中、議事録にある以下の言葉です。

 植物などの様々な種は、一条の光線が分裂して生まれた光線です。光線は七つの世界を通る時に、各世界で弱められ、何千も何百万もの光線になり、そうした光線はそれぞれ、自分の世界で一つの有知者になります。だから、各植物には有知者があり、いわば、生命の目的があり、ある程度の自由意志があるということがわかります。とにかく私はそのように理解しています。植物には感受性の強いものも弱いものもありますが、例外なく、どの植物もものを感じるし、それ自体の意識があります。その上、オカルトの教えによると、巨木から最小のシダや草の葉に到るまで、どの植物にもエレメンタル実在がおり、目に見える植物は物質界でのその外的な装いです。だから、カバリストと中世のバラ十字派はいつもエレメンタル即ち四大元素の霊の話をするのが好きでした。彼等によれば、すべてのものにはエレメンタルの精がいます。

 百合があまりに綺麗で、物思いに耽っている貴婦人のようにしか見えないことがあって、こちらがその美しさを楽しんでいる間はいいのですが、次第に枯れてくると、切ないものです。

 また、百合を見ていると児童文学作品の断片も思い出します。これも前に引用したかもしれませんが、ワルデマル・ボンゼルス『みつばちマーヤの冒険』(高橋健二訳、国土社、2004年)の中の以下の部分です。マーヤが外の世界で体験したこと、妖精のことを語ったときの女王の反応を描くボンゼルスの表現は、秀逸です。

「ああ、ほんとに、」と、女王さまはいいました。「妖精がどんなに愛らしいかを、だれが考えたろうか。」
 そして女王さまは、悲しげに、あこがれをこめて、うっとりほほえみました。それは、美をもとめる人のほほえみでした。

 あと蕾が五つあります。部屋の中が百合の香りに満ちています。昼間はちょっと疲れた風に見えますが、夜は本当に生き生きとしていて、百合の精が見えてきそうな気がするくらい。

 

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