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2010年8月23日 (月)

アクセス解析に見る、最近増えた検索ワード「感想文」

 私的推薦図書の記事を小学校中学年まで書こうかどうしようかと迷いながら、アクセス解析を見ると、最近になってやはり検索ワードに「感想文」がちょくちょく入ります。

 夏休みが終盤に入ってから、読む本を決め、読み、感想を書く生徒さんも多いのでしょう。

 以下は、最近の検索語句に「感想文」のあるものを拾ったものです。青字はわたしのコメント(主に先生方に宛てたもの)です。

  • メーテルリンク 青い鳥 読書感想文 2
  • 感想文 宝島 スティーブンソン
  • ジキル博士とハイド氏 読後感想文
    ジキル博士とハイド氏 読後感想文
  • 野火 感想文
    野火 感想文
     参考になりますかしら⇒体調の悪かったときに読んだ大岡昇平の『野火』
     これは大学生に出された宿題でしょうか、それとも高校生?
     『野火』は戦争小説の名作ですが、人肉食、精神疾患、死者の観点などが絡む、かなりの読解力を必要とする無難とはいいがたい作品なので、読書感想文に指定するのはちょっと危険な気がします。高校生であれば坂口安吾『白痴』『堕落論』、トルストイ『戦争と平和』、エーリッヒ・マリア・レマルク『西部戦線異状なし』、大学生であればトーマス・マン『魔の山』あたりのほうが感想文には適している気がします。
  • ファーブル昆虫記 読後感想文
  • シートンどうぶつ記感想
    シートンどうぶつ記感想文
    感想文 シートン
    読書感想文シートン動物記オオカミ王ロボ
  • そして誰もいなくなった 読書感想文
    そして誰もいなくなった 読書感想文
    そして誰もいなくなった 読書感想文
     アガサ・クリスティの推理小説を読書感想文に、というのがよくわかりません。デュ・モーリア『レベッカ』あたりならわかりますが……。
  • 村上春樹 読書感想文 ノルウェイの森
     特に先生方に読んでいただきたいです⇒評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』
     先生方。自分が読んで面白いからといって、ムードに流れがちな、フェラチオまで出てくる娯楽小説を宿題にするのはやめてください。宿題というのは、無理強いなのですから。教育的意義があって初めて許されることです。村上春樹の作品は嗜好品的作品です。宿題にしてほしくない他の理由は、前掲のわたしの評論に書いています。
  • 読書感想文 乙女の密告
     ぜひ、参考にしていただきたいです⇒赤染晶子「乙女の密告」の芥川賞受賞を考察する
     赤染晶子に弄くりまわされていない『アンネの日記』そのものを生徒さんには読ませてほしいものです。  
  • アリス・イン・ワンダーランド読書感想文作品
    不思議の国のアリス 意味論 レポート
     参考になりますかしら⇒アメリカンな『アリス・イン・ワンダーランド』とルイス・キャロルの世界
     『不思議の国のアリス』はすばらしい芸術作品ですが、物語としてはまとまりに欠ける、読者に不親切な、ある意味で下手な作品ともいえるので、読書感想文には適していない気がします。わたしなら、ライマン・フランク・バウム『オズの魔法使い』にします。大学生の研究にはいいでしょう。
  • 床下の小人たち 感想文
    床下の小人たち本の 感想文
    借り暮らしのアリエッティ 読書感想文 作品
     参考になりますかしら⇒シネマ『借りぐらしのアリエッティ』を観て
     同じ作者のものでは『空とぶベッドと魔法のほうき』のほうがバランスがよいと思います。
  • エチュードハ短調「革命」の感想文
     音楽科? 
    看護覚書感想文
     看護学校?
    のだめカンタービレ最終楽章 小説 読書感想文
     コミックスと思っていたので、びっくり。小説がありましたか?
  • 野上弥生子短篇集 読書感想文
     野上弥生子は、第二次大戦前後の事情の絡む旅行記『欧米の旅』が秀逸です。併せて、生徒さんにお薦めくださいますよう。同時代の作家の円地文子『なまみこ物語』もお薦めです。わたしの高校2年の夏休みの宿題が、この作品でした。古典の世界へ誘ってくれる作品との出合いは貴重でした。

  • 風切るつばさを読書感想文応募用紙

  • すみ鬼にげたの読書感想文

 感想、考察、書評、批評などの検索ワードは一日で沢山あり、こうしたものの中にも読書感想文のための検索がかなりの割合で含まれていると想像できます。

 ご参考までに、以下に、「第56回青少年読書感想文全国コンクール」のホームページから、課題図書に関する情報を抜粋しておきます(参考になさる場合は、必ずご自身でコンクールのホームページをご確認ください)。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

第56回青少年読書感想文全国コンクール
http://www.dokusyokansoubun.jp/index2010.html
主催/(社)全国学校図書館協議会・毎日新聞社
後援/内閣庁・文部科学省
協賛/サントリー

対象図書

(1)自由読書……自由に選んだ図書。フィクション、ノンフィクションを問いません。
※ブックレット(本文49ページ以上のもの)は対象とします。
※教科書、副読本、読書会用テキスト類またはこれに準ずるもの、雑誌(別冊付録を含む)、パンフレット類、日本語以外で書かれた図書および主催者の指定した図書は対象としません。

(2)課題読書……主催者の指定した図書(課題図書)。
※本サイト「課題図書」コーナーでご確認ください。同一部内における学年指定はありません。

課題図書
http://www.dokusyokansoubun.jp/books2010.html

☆小学校低学年の部

「ミリーのすてきなぼうし」
BL出版
定価1,575円
きたむら さとし 作

ミリーは特別な帽子を買った。大きさも形も色も自由自在、ミリーが想像するだけで変えられる。帰り道、ミリーは出会ったことに合わせて、いろいろな帽子をかぶれた。

「とっておきの詩」
PHP研究所
定価1,155円
村上 しいこ 作
市居 みか 絵

2年生のつよしが作った冬休みの宿題の詩は、同級生のみさきの作品とそっくり。みさきにもっと読みたいと頼まれてつよしが書いたのは誰にも見せないとっておきの詩だった。

「むねとんとん」
小峰書店
定価1,155円
さえぐさ ひろこ 作
松成 真理子 絵

孫との思い出を胸にしまえたらと、胸をとんとんとたたく物忘れが進むおばあちゃんに、孫のくまくんは言う。「とんとんしなくても、ぼくがみんな覚えているから忘れてもいいよ」と。

「いじわるなないしょオバケ」
文溪堂
定価1,365円
ティエリー・ロブレヒト 作
フィリップ・ホーセンス 絵
野坂 悦子 訳

ママの首飾りを壊してしまった女の子。隠せば隠すほど、口からオバケが飛び出す。とうとう、我慢できずに「わあんっ」と泣き出したとたん、オバケたちが消えていった。

☆小学校中学年の部

「こぶとりたろう」
童心社
定価1,575円
たかどの ほうこ 作
杉浦 範茂 絵

母に頭を柔らかくして勉強しろと説教されたたろう。必死に勉強すると頭にこぶが4つできてしまう。妹と2人こぶとりじいさんのように鬼にこぶを取ってもらうことを思いつく。

「点子ちゃん」
毎日新聞社
定価1,365円
野田 道子 作
太田 朋 絵

一平のクラスに、全盲の女の子が転校してきた。いつも点字の本を読んでいるので、あだ名は「点子ちゃん」。クラスのみんなは点子ちゃんに親切にしようと大騒ぎ。

「ともだちのしるしだよ」
岩崎書店
定価1,680円
カレン・リン・ウィリアムズ、
カードラ・モハメッド 作
ダーグ・チャーカ 絵
小林 葵 訳

家族を何人も失ったペシャワール難民キャンプの2人の少女。救援物資から片方ずつサンダルをつかんだ。1日ずつ交替で履き、友情を深める。子どもたちの未来を願う物語。

「やんちゃ子グマがやってきた!:
森からのメッセージ」
フレーベル館
定価1,260円
あんず ゆき 文

住民の安全のため母グマを殺された2頭の子グマ。長崎県の動植物園で目も開かない2頭を必死で育てる飼育員。園長は「子グマを通して野生動物を守りたい」と訴える。

☆小学校高学年の部

「すみ鬼にげた」
福音館書店
定価1,575円
岩城 範枝 作
松村 公嗣 絵

宮大工であった父親を亡くしたヤスは、見習い小僧として寺の改修に携わる。軒下で屋根を支える小鬼は、ヤスにより長年の夢をかなえる。ヤスは鬼と、闇の山奥の森へと入る。

「建具職人の千太郎」
くもん出版
定価1,365円
岩崎 京子 作
田代 三善 絵

江戸時代、7歳で建具屋に奉公に出された千太郎は生来の不器用。つらい修業の中で兄弟子たちと心を通わせ、悲喜こもごもの経験を重ねながら一人前の建具職人へと踏み出す。

「リキシャ★ガール」
鈴木出版
定価1,470円
ミタリ・パーキンス 作
ジェイミー・ホーガン 絵
永瀬 比奈 訳

バングラディシュの少女ナイマは7歳。アルポナという伝統的な絵を描いて表彰された。女性が働くことがタブーだった国で、その腕を生かしてリキシャに絵を描く仕事を始める。

「海は生きている」
講談社
定価1,470円
富山 和子 著

周囲を海に囲まれた日本。その海から日本人は多くの恵みを受け取ってきた。そんな海が今、危ない。海がもつ地球温暖化防止の機能が、十分に発揮できなくなっているのだ。

☆中学校の部

「明日につづくリズム」
ポプラ社
定価1,365円
八束 澄子 著

高校受験を前に、自分の将来が見えず、思い悩む千波を励ましてくれたのは、同郷のロックバンドの歌。今は、自分を信じて歩みだそうとする少女の成長を因島を舞台に描く。

「ビーバー族のしるし」
あすなろ書房
定価1,575円
エリザベス・ジョージ・スピア 著
こだま ともこ 訳

13歳の少年がアメリカ先住民の老人とその孫に窮地を救われる。少年は彼らとの交流から森で生きる知恵を学び成長する。彼らの仲間と認められるようになった時、別れが訪れる。

「奇跡のプレイボール:
 元兵士たちの日米野球」
金の星社
定価1,365円
大社 充 著

太平洋戦争終戦から60年。日本・アメリカの元兵士たちがハワイで野球の親善試合を行った。複雑な思いが胸をかけめぐりながらも、野球を通じて新たな交流を深めていく。

☆高等学校の部

「風をつかまえて」
日本放送出版協会
定価1,470円
高嶋 哲夫 著

手造り風車で過疎の町を元気にしようとする地元鉄工所の親子の物語。頑固親父と元暴走族の息子が、もの造りへの情熱と夢を共有し不仲を克服。家族の再生、友情と恋を描く。

「ハサウェイ・ジョウンズの恋」
白水社
定価1,785円
カティア・ベーレンス 著
鈴木 仁子 訳

ゴールドラッシュのオレゴンの渓谷に、一攫千金を夢見る人びとが群れる。父と2人での荒んだ生活と、周囲の人びとの愛憎。豊かな自然の中、恋心を抱き成長する少年の物語。

「インパラの朝:ユーラシア・アフリカ大陸684日」
集英社
定価1,575円
中村 安希 著

26歳の日本人女性が約2年間、アジア・中東・アフリカ47カ国をバックパッカーとして歩いた記録。徹底的に現地の人間と会い話し食事を共にした体験が、鮮烈な現実を描き出す。

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