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2010年8月 7日 (土)

マダムNの推薦図書 2010 ①……小学校低学年〔1・2年生〕

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☆記事にする時点で、出版社のホームページからネット注文可能な本をご紹介しています。


  • シートンさんのどうぶつ記1
    原作――アーネスト・T・シートン
    訳――谷村志穂
    絵―――吉田圭子
    発行――創美社
    発売――集英社    
 動物に対する理解を深めてくれる『シートンさんのどうぶつ記』。シートンの克明な観察によって動物の内面にまで踏み込んだ高度な心理劇、生活模様が、優しみのある語り口で描かれています。動物園の動物たちが違って見えてくることでしょう。
 

アーネスト・T・シートン
集英社
発売日:2009-02-02
 このシリーズはどれもおすすめですが、有名な狼王ロボのお話は2に収録されています。
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  • 幼年版・ファーブルこんちゅう記 4 ありとしでむしの話
    原作――アンリ・ファーブル
    文―――小林清之
    発行――あすなろ書房
アンリ ファーブル,小林 清之介
あすなろ書房
発売日:1993-03

 昆虫に対する理解を深めてくれる『幼年版・ファーブルこんちゅう記』。昆虫を観察するには、夏休みはぴったりです。わたしはアリで怖い思いをしたことがあるので、まず4を。

 小学校低学年にも読みやすい文章と図鑑タッチの絵です。勿論、どれもおすすめ。ちなみに『ファーブル昆虫記』はこのあとにおすすめする世界文化社から出版されている「世界の名作」12巻中の3にも入っています。
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  • 世界の名作① 青い鳥
    原作――メーテルリンク
    文―――高田敏子
    絵―――いわさきちひろ
    発行――世界文化社

高田 敏子
世界文化社
発売日:2001-04
  世界文化社「世界の名作」12巻。1969年刊行の「少年少女世界の名作」が2001年に再版された豪華なシリーズです。以下に全巻をご紹介しておきます。
  1. 青い鳥
    原作=メーテルリンク 文=高田敏子 絵=いわ さきちちひろ
  2. フランダースの犬
    原作=ウィーダ 文=神沢利子 絵=中谷千代子
    母をたずねて
    原作=デ・アミーチス 文=清水たみ子 絵=水 沢泱
  3. ファーブル昆虫記
    原作=ファーブル 文=古川晴男 絵=熊田千佳 暮
  4. ふしぎの国のアリス
    原作=キャロル 文=まど・みちお 絵=司修
  5. シンドバッドの冒険
    アラビアン・ナイトより 文=阪田寛夫 絵=三 好碩也
  6. オズの魔法使い
    原作=バウム 文=岸田衿子 絵=堀内誠一
  7. マッチ売りの少女・雪の女王
    原作=アンデルセン 文=与田準一 絵=杉田豊
  8. 十五少年漂流記
    原作=ジュール・ベルヌ 文=さとうよしみ 絵 =小野かおる
  9. 小公子
    原作=バーネット 文=立原えりか 絵=倉石隆
  10. 宝島
    原作=スティーブンソン 文=山元譲久 絵=池 田龍雄
  11. 子鹿物語
    原作=ローリングス 文=小林純一 絵=柏村由 利子
  12. 森の家・二人兄弟
    グリム童話(グリム兄弟編より) 文=植田敏郎  絵=渡辺三郎
 全ての漢字にふりがなが付されていますが、低学年が読み切るには少々難しいかもしれません。

 しかし、子供と本を水入らずで過ごさせてあげては如何でしょうか? 何も教科書的に理解する必要はなく、よいものを与えてあげれば、子供はそのときに自分に必要なものを、自由なやりかたで自分のものにしていくと思います。

 1の『青い鳥』には、いわさきちひろの絵が零れんばかりに挿入されています。滑川道夫による解説もしっかりしたもので、その中に次のようなことが書かれていました。
 ヨーロッパでは古くから、「青」は落ち着きのある、静かな深い泉のような人間の智恵の色だとされています。肉眼では見えないものごとや、人生の本質を見ぬくのが、智恵の開かれた心の目です。その目でなければ、「青い鳥」が見えないのです。
 いわさきちひろの透明感のある色合いは、一度見たら忘れられない印象を残します。「青い鳥」のお話と共に一生の心の宝物、ある道標となるでしょう。この本を定価1,260円(本体1,200円)で購入できるのですから、驚きです。
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  • エルマーのぼうけん
    作者――ルース・スタイルス・ガネット
    絵―――ルース・クリスマン・ガネット
    訳―――渡辺茂男
    発行――福音館書店
ルース・スタイルス・ガネット
福音館書店
発売日:1963-07-15

 のびやかで、屈託ない物語。

ルース・スタイルス・ガネット
福音館書店
発売日:1993-12-01
 わが子に一番身につけてほしいと思うような資質がこの本には存在すると感じ、わたしは迷わず子供たちに買い与えました。よい読書体験となったようで、大人になった今でも、エルマーという言葉の響きだけで、なつかしさを誘うものがあるようです。全巻おすすめですが、1の『エルマーのぼうけん』だけでも、エルマーやりゅうとお友だちになることはできるでしょう。
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  • ロッタちゃんのひっこし
    作―――リンドグレーン
    絵―――ヴィークランド
    訳――― 山室 静
    発行――偕成社

アストリッド=リンドグレーン
偕成社
発売日:1985-12
 児童文学作家リンドグレーンによるロッタちゃんシリーズの中の一作。

 わたしは大型本の『ロッタちゃんとじてんしゃ』を持っていますが、おすすめした『ロッタちゃんのひっこし』は普通のサイズの単行本ですので、ひとり読みにふさわしい、ちょっぴり大人感を与えてくれる本ではないでしょうか。

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  • 復刊・日本の名作絵本2 かぐやひめ
    文―――円地文子
    絵―――秋野不矩
    発行――岩崎書店

 『かぐやひめ』という大層古い物語の中で玲瓏と響く美意識を、円地文子ほど理解し、子供向きにアレンジできる人がいようとは思えません。1967年刊の貴重な再刊です。

 円地文子による清麗な趣の『源氏物語』は、原作に忠実でありながら歯切れのよい与謝野晶子による『源氏物語』と共にわたしの本棚に並んでいます。円地文子が、子供向きのこのような仕事までしていたとは。

当ブログにおける大人向きの関連記事:エッセー『卑弥呼をめぐる私的考察』

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 以下は、昔のイスラム、インド、中国を舞台としたお話です。まだ多くを知らない子供にとって、細密に描きこまれた絵本は、事典としての役割も果たします。子供だからこそ、重厚な絵本に触れさせてあげたいものです。
  • アラジンと魔法のランプ
    再話――アンドルー・ラング
    絵―――エロール・ル・カイン
    訳―――中川千尋
    発行――ほるぷ出版

アンドルー ラング
ほるぷ出版
発売日:2000-06
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  • ラン パン パン―インドみんわ (児童図書館・絵本の部屋)
    再話――マギー・ダフ
    絵―――ホセ・アルエゴとアリアンヌ・ドウィ
    訳―――山口文生
    発行――評論社

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  • 桃源郷ものがたり
    文―――松居直
    絵―――蔡 皋
    発行――福音館書店
 桃源郷のイメージは中国の老荘思想と不可分な関係にありますが、『桃源郷ものがたり』の絵は、中国を代表する絵本画家によって描かれています。
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  • せかいいちうつくしいぼくの村
    作―――小林豊
    絵―――小林豊
    発行――ポプラ社

 初版は1995年、アフガニスタンが舞台となっています。

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