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2010年5月 5日 (水)

こどもの日の思い出

 今日はこどもの日。

 子供たちが小さかった頃、流通業の夫は出勤ですので、わたしが子供たちを連れて人混みに揉まれながら行楽地に出かけたりした記憶があります。

 でも、当時からわたしは病気でしたし、専業主婦とあって、わが家は慢性的な金欠病。お金や気力がないときは、奥の手を出し、図書館に連れて行きました。

 いえ、こどもの日に限らず、わたしの奥の手はいつも図書館でした。図書館には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 その頃は福岡県に住んでいました。家から某市立図書館まで、子供の足ではかなりの距離がありましたが、人通りの少ないよきプロムナードという感じの道が続いていました。植物や虫との触れ合いがほどよくできたのは、あの図書館までの道でした。

 ピクニック感覚で、お弁当、水筒、お菓子を持って行きましたが、お弁当を作りそびれたときは途中にあった小僧寿しで買いました。図書館の敷地内に小さな公園があり、そこでお昼にしました。そのあと、しばらくはその公園で遊び、いよいよ……という盛り上がりのなかで図書館に入りました。

 そうやって、日が暮れるまで図書館で過ごしたものでした。

 帰途にはとって置きの楽しみがありました。肉まんやアイスクリームを売っているお店で、何かしら買うのです。このときばかりは、歩きながらの飲食を許可しました。

 寒い日に落葉を踏む音をさせながら肉まんを頬張ったり、暑い日にアイスキャンデーを齧りながら、子供たちと歩いた思い出が琥珀色に輝いています。よく3人で手をつないで、大きな声で歌ったりもしましたっけ。

 出てきたばかりの図書館の閑静で知的な雰囲気が余韻のように残るなか、夕陽が沈む頃の帰途の美しさは神秘的に思えるくらいでした。 

 子供たちが小さかった頃、大した旅行もさせてやれなかったなあ……と心残りがありましたが、息子が「図書館までの距離って、すごくあったよね。子供の足で、よく歩いたと思うよ。でも、あの図書館行きは、本当に楽しかった。子供の頃の一番楽しい思い出として、残っているよ」といってくれたことがあり、ああよかったと思いました。

鯉のぼり挑むがごとく泳ぎをり

その頃につくった俳句『子供たち』はこちら
    ⇒http://elder.tea-nifty.com/blog/2006/06/post_5a3c.html

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