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2010年3月29日 (月)

『鬼太郎が見た玉砕』を観て

 NHKスペシャルアンコール『鬼太郎が見た玉砕』を観た。

 水木しげるの自伝的戦記漫画『総員玉砕せよ!』をもとにドラマ化したものらしい。

 歩兵部隊、ラバウルと出て来るだけで、息苦しくなってくる設定だが、ドラマは、戦死した霊たちに促された水木がラバウルでの体験を漫画にするという二重の構成になっている。

 淡いオカルト色を背景に、漫画家としての地位の確立した水木の日常生活が描かれていたり、漫画から飛び出た鬼太郎たちが登場するなど、ほっとする場面が挟まっていて、救われる。

 ドラマの水木によって描かれる漫画のラバウルでは、戦況悪化の中で、主人公・丸山二等兵の所属する部隊に玉砕命令が下る。

 しかし、部隊は生き残ってしまうのだ。

 そのことを、司令部は全ラバラルの恥と考え、部隊の始末を決定する。

 玉砕こそ犬死にだ、と抗議した軍医の自決、責任をとらされた2名の小隊長の自決があり、残った部隊の全員で再玉砕を行うことになる。

 司令部から派遣されて指揮をとっていた参謀は玉砕直前に、一抜けた、で安全な司令部に戻る。

 丸山たちは『女郎の唄』を歌い、連合軍に向かって突撃を開始する。

 重傷を負いながらも、なかなか死にきれなかったらしい丸山は、『女郎の唄』をつぶやきながらさ迷い、最後の場面では力尽きて泥の中へ倒れ込む。

 原作の漫画も読んでみたい。ウィキペディアを見ると、水木しげるの部隊には玉砕命令が下ったが、実際には部隊の中尉の機転で作戦をゲリラ戦へと転じることができたらしい。

 集団自決を命じられ、逃れるすべのない中で、そうせざるをえないときの気持ちを想像すると、戦慄が走る。

 子供の頃、予防接種の順番が来るのを待つときの気持ちには独特の恐怖感があったものだが、死を待つ前の気分というのは、それを幾倍にもしたような感じだろうか……などと想像してしまう。

 病死であれば、最終的には血圧が低下して死ぬことになるだろうから、強い眠気で死に赴くと思うのだ(死んだとたんに、霊として目覚めることになるのだろうが)。

 が、自決や処刑の場合、意識は死の直前までギンギンに覚めているわけだ。

 この世に生きる人間としての覚醒と、彼の世に生きる霊としての覚醒がうまくつながるのだろうか……などと心配してしまう。

 眠りは、この世から彼の世に赴くためのトンネルだとわたしは考えている。一般人にとっては、昏睡の中で、彼の世の意識に穏やかに目覚めるのが理想的だという気がする。

 話題が逸れてしまった。朝ドラの『ゲゲゲの女房』も楽しみだ。

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