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2010年2月 3日 (水)

蠅の最期

 昨日から室内に蠅が入り込んで騒ぎ立てるので、何とか出してやりたいと思いながら、その姿を追うのに時間を費やした。

 11階なので蠅の侵入は珍しい。電灯に潜り込んでは羽音と摩擦音の混じった狂騒曲を長々と奏でる。

 天井にじっと止まる姿は体格のよい立派な蠅であるだけに、目障りだ。黒い体のまるいお尻。

 一応蝿叩きは備えている。ピンクの蝿叩きで、潰さないように蝿を追い払い、大きく開いた窓から出そうとしたが、蝿は「嫌~!」といわんばかりに、お尻を振り振り死に物狂いで逃げ回る。

 諦めて、童話の文章を考えていたが、蝿が気になって気が乗らず、テレビをつけた。

 国会中継があっていた。鳩山首相がどこか遠くを見ている眼で、抽象的な回答をしていた。絵に描いた餅を食え、といわれているみたいだ。

 わが国はどうなるのだろう? 小泉以来、幾度となくつぶやいてきたこの言葉をまたつぶやいてしまう。

 国会が終わる頃、精根尽き果てた蝿は墜ちて来た。悪いことに生きていて……虫の息に違いない。どのみち虫の息しかしたことがないだろうが、虫である蝿は。

 蝿叩きの先で掬うと、もがいた蝿を、外に出した。どちらで死ぬかの違いがあるだけだろうけれど、あんなに出たがった外だもの。

 湿疹が痒い。ステロイド軟膏をつけても悪循環なので、治せるものなら娘のように漢方で治したいが、同じ漢方医ではないので、治して貰えるという確信がもてなかったところへ、ブログを通じて知り合ったかたからのメールに、漢方治療で皮膚病を誤診された体験に短く触れられた箇所があり、迷いは募る。

 西洋系治療でも誤診はよくある。現に皮膚科で湿疹と診断されたわたしの肛門周辺の痒みは、婦人科ではただの引っ掻き傷と診断され、ステロイド軟膏ではなく、傷の炎症を抑える薬を出されて、それで治った。

 誤診の原因は、皮膚科のドクターが検査を怠ったからだ。が、漢方ではそもそも、西洋式の検査は存在しない。

 わたしは西漢折衷でやってほしいが、別の体系に属するものの折衷は難しいのだろう。

 グノーシスやカタリ派や神智学のようには、いかないのだろう。

 カタリ派の文明、オク語の文明について、シモーヌ・ヴェーユは論文『一叙事詩をとおして見たある文明の苦悶』『オク語文明の霊感は何にあるか?』(「シモーヌ・ヴェーユ著作集 ある文明の苦悶―後期評論集―」春秋社、1968年)で惜しんでいる。

《携帯からなので、続きはパソコンを開いたときに書き継ぎ、蝿や国会のことと切り離してカテゴリー「Notes:不思議な接着剤」に入れます》

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