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2009年12月30日 (水)

今年の締め括りに『バウッダ〔佛教〕』(中村元/三枝充悳著、講談社学術文庫、2009年)

  締め括りの読書は、この本でいきたい。『バウッダ〔佛教〕』(中村元/三枝充悳著、講談社学術文庫、2009年)。

 図書館から借りた『日本の名著2  聖徳太子』(編集責任・中村元、中央公論社、昭和45年)があまりに古びていて、来年聖徳太子を小説にするかもしれない必要上、ほしいと思い、一昨日ジュンク堂書店へ寄って探したが、クラシックス・シリーズの『聖徳太子』しかなかった。それには、中村元氏の《聖徳太子と奈良仏教――その普遍的理想の世界》は収録されていない。

 代わりに目に入ったのが前掲の本。

 中村元氏には、大学時代に『原始仏典』に触れて以来、魅了されている。インド哲学者で、国際的な仏教学の権威であり、比較思想でも知られた。

 ちなみに、ブラヴァツキーも比較思想の優れた研究者だったが、そのブラヴァツキーの代表的な著作『シークレット・ドクトリン』宇宙発生論・上巻の邦訳版(神智学協会ニッポン・ロッジ)には、中村元氏の推薦の言葉がある。

 タイトルのバウッダというのは、サンスクリット語のブッダを信奉する人にちなんでいるそうだ。仏教とは何か、をテーマとした著作のようだ。

 丘山新氏の解説に、

 仏教の概説書が多く出版されているなかで、本書は20年あまり前に出版されたものであるにもかかわらず、現在でも数少ない、非常に信頼しうる仏教概説書であり、また難解な仏教教理や用語をひろく一般の思想の分野にも開放して論じたものとして、定評が確立した貴重な書物である。

 とあるが、本当に読みやすそうだ。仏教に興味のある人におすすめ。

 ああ今年も煩悩まみれの1年だったが、この本に着地できてよかった。

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