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2009年11月 7日 (土)

電話日和

 今日は電話日和で、詩人(とわたしが呼んでいる大学時代の文芸部の先輩)、里の友人、新しい文学仲間Oさんとおしゃべりをした。〔詩人の詩はこちら⇒http://elder.tea-nifty.com/blog/cat20484287/index.html

 詩人は元気そうだった。統合失調症の彼女は秋が苦手なのだが、新しいボーイフレンドができたお蔭で乗り切れたようだ。秋に彼女に会いに行くつもりだったが、山口旅行でお金がなくなってしまい、行けなかった。でも、この分だと様子を見に行く必要はなさそうだ。

 彼女は昨年、長年かかってきた医師から自らの希望で離れ、そのせいもあって不安定だった。医師をかわって、結果的によかったと彼女はいう。

 長年同じ医師にかかっていると、その医師が自分の全てを知ってくれているような錯覚を患者は覚えてしまったりするが、それは幻想であることが多く、過信しないほうがよいという意見でわたしたちは一致した。勿論、信頼できそうなときは前向きの姿勢で、信頼すべきだと思う。

 彼女は萩市出身なので、山口旅行の話をした。萩のこと、また湯田温泉のこともいろいろと話した。彼女は、湯は萩よりも湯田のほうがいいという。わたしも湯田の湯はすばらしいと思うといった。

 里の友人に、実家がなくなった話をすると、「えーっ!」と驚いた。わたしがもう里には帰らないと思うというと、「そがんこといわんでよかやかね」と彼女。彼女は、わたしの実家がどうなっているか見に行ってみるそうだ。

 まる1年分を圧縮して互いに話したが、「よーいろいろとあるねえ」と驚いていた。そんな彼女も、入退院を繰り返している身内の老人が3人いて、大変そうだ。介護施設の仕事もしている。

 彼女は、数日前からわたしに電話しようと思っていたそうだ。前回は、わたしが何となく彼女にかけようかなと思っていたときに電話があった。以心伝心? こんな話をするときは、神秘主義者のわたしはなぜか、ごく普通の人っぽいおしゃべりをする。

 ついでに(?)もう1人、いや2人と思って大学時代の友人に電話をすると、片方は留守で、電話に出たのはお嬢ちゃん。可愛い声だった。何か話しかけようかと思ったけれど、緊張して言葉が出ず、伝言だけ頼んで切った。もう片方も留守だった。

 1年に1回の割合で、誰彼に電話をかけたくなることがある。今日はそんな日だった。

 最後に、文学賞の結果が気にかかり、Oさんに電話をかけた。1月に1回というわたしの希望したペース(車間距離)を守ってくれていて、ありがたいが、こんなときは困る。結果が気になり出すと、何も手につかないほどだ。

 別に、応援しているわけでも何でもないのに、知りたくて気が急いた。それで、電話をした。

「賞の結果なんか聞きたくないとおっしゃっていたから、お電話しませんでした」とOさん。「通ったの?」とわたし。「駄目でした。ワッハッハ……」と彼。中間発表は、2日に地方新聞に小さく出ていたそうだ。「ふーん」とわたし。

 凹んでいるかと思ったら、それほど応えていないようで(ボクシングをしていただけのことはある)、次の作品を書いていると柔和な声音。逆に激励された。

 わたしの作品で『台風』『侵入者』が迫力があっていいと思うが(世に出したいとまでいってくれる)、時間が経ってみると、一番いいと思っていた『侵入者』ではなく、『台風』の印象のほうがよくなったという。

 細かなことは全て忘れてしまい、ただ『台風』という作品の存在感だけが残って、それが日増しに強まるのだそうだ。『侵入者』の印象は、『台風』の背後に遠のいたという。

 作者のわたしは、どちらももう、ほぼ忘れている。『侵入者』の続編を書く気持ちはあるけれど。彼は『侵入者』の問題点を指摘してくれた。的を射たものだった。

 Oさんは10年間出版社をやっていただけあって、編集者としての目も持ち合わせているようだ。持ち込みにいいと思う出版社も教えてくれた。

 Oさんはまだ創作の技法を身につける段階だとわたしには思えるが、彼が抱えているテーマには、長い間あたためて来たものが感じられる。よく割ったり落としたりせずに、抱いていられたものだと感心する。そんな人は、めったにいない気がする。

 賞にはプラス面もあるが、ペースを乱すマイナス面があるから、そこに気をつけたほうがいいとわたしは忠告した。

 年下の人に話すように話したが、彼はわたしより7つも上なのだった。創作に真摯なOさんと話すと、創作に真摯な別の顔が思い浮かぶ。

 Kさんの創作状況はどうだろうか。が、児童文学作品がペースに乗るまでは、連絡できない。厳しい創作姿勢を身につけた静謐な人だから、無意味な連絡をして、創作の邪魔はできないと思うのだ。  

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