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2009年9月12日 (土)

タイトル未定短編小説のために #7

 ユイスマンスの伝記を読むと、彼がちょっと可哀想になる。ユイスマンスは、かなりの被害妄想ではあるまいか。うちの父みたい。

 真相はどうであれ、悪魔の攻撃を受け続けているという心理状態は病的だ。相手はそれをあっさり否定したり、平穏に社会生活を営んでいたりする。カトリックを信仰して、エスカレートしたみたいだ。

 神秘主義に興味を持てば黒魔術に走り(勿論それは神秘主義の名に値しない知識の誤用だ)、カトリシズムに行けばいよいよ悪魔がうようよして見えるとは、救いようのない男だ。

 といっても、まだ伝記を軽く拾い読みしただけで、わたしは間違ったことを書いているのかもしれない。読了後に、きちんとしたユイスマンス小論を書きたい。

 それにしても、カトリシズムは、科学が進むにつれ、西洋の価値観が相対化するにつれ、どんどん古びていくのを否めない(異教徒が大勢を占める日本にいるから、そう思えるだけかもしれないが)。それに比べて、プラトンの真新しさはどうだろう。わたしが神秘主義者だから、そう感じるのだろうか。

 どうしてそう感じるのかを分析する必要がある。新旧といった感覚及び価値観は、ある時期にそっくり入れ替わるものだから。

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