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2009年4月29日 (水)

第3回口頭弁論のご報告

 裁判の朝、ホテルの駐車場まで、妹が彼女の愛車でわたしと娘を迎えに来てくれました。

 指定された法廷の前には既に被告仲間? の伯父、伯父の息子である従兄、叔母が待っていました。同じ被告仲間の小児科のお医者さんと、原告である父夫婦の姿はまだ見えませんでした。

 同じ階にあるトイレへ行って戻ると、叔母と妹が法廷の後ろの入口付近の壁に貼られた予定表を見ながら何か話していましたが、妹がわたしの顔を見るなり、「裁判官の名前が違っていない?」と訊きました。

 えっ? と思い、見ると、本当に裁判官の名前が違っていました。

 万歳、これまでの裁判官は3月までで異動になったんだと思いました。

 そんな淡い期待をしていましたが(何回か占ったタロットでは、そんな暗示が出ていましたから)、それが実現するとは想像していませんでした。

 どんな裁判官でも、あの裁判官よりはましなはずだと思われました。

あの裁判官は怖ろしかった……権力の上に居座った冷酷非情な態度、素人目にもはっきりしていた職務怠慢さ。

 裁判官が皆あんな風だとしたら、わが国の法制度は崩壊すると想われましたし、そうであれば裁判とは、悪い金持ちが貧乏人を追い詰めて楽しむゲームと化してしまうことでしょう。

 現れた裁判官は、福田元首相にそっくりでした!

 容貌だけでなく、飄々とした雰囲気や話し方も似ていました。違いといえば、頭が完璧なバーコード型に撫でつけられていたところくらいでした。

 書記官は同じ人でしたけれど、前の裁判官との組み合わせではオドオドした感じであったのとは対照的な堂々とした印象で、前の裁判官と話すときは目を逸らしたままでしたが、今度の裁判官とは信頼しているような柔和な表情でちゃんと相手の顔を見て話していました。

 淡々としたムードのうちに、前の3件がごく短時間で終わりました。

 わたしたちの番になり、引き立てられる家畜さながら、傍聴席からぞろぞろと出ていくと、裁判官がギョッとしたような様子を示しました。

 裁判が始まりましたが、裁判官は真面目な温厚そうな表情をしていて、その態度には、この事件に関してよく調べ、呑み込めていることを窺わせる偏りのない包括的な感じがありました。

 第2回口頭弁論が終わったあとで、この第3回口頭弁論が始まるまでに出された原告ら(父夫婦)と被告の一人(叔母)から出された準備書面について、裁判官は簡単な確認をとりました。

 そして、「双方の言い分がこれ以上ないということであれば、口頭弁論はこれで終結し、こちらで結論を下したいと思います」といいました。

 すると、父夫婦が不満そうに勝手に主張し始めました。

父は、叔母の準備書面にパスポートのことがあるが、彼女はそれには関係ないにも拘わらず、よけいなことまで書いているといい、奥さんはわたしが失踪好きで、パスポートを偽造して父を失踪させ、彼女も失踪したことにした挙げ句、今もわたしが失踪したままだと、原告席と向かい合わって数メートル先に位置する被告席に座ったわたしの顔を普通の顔で見ながら、主張しました。

 あとで娘が、「あんなことをいわれてムッとしただろうなと思って傍聴席からママの顔を見たら、ママの目、まん丸になっていたねー」といいました。

 だって驚くじゃありませんか。法廷にいるわたしの顔をしっかり見ながら、失踪中といえるなんて。

 わたしが準備書面に、彼女の話を聞いた限りでは、彼女が普通に故郷の青森の家を出たとは思えず、失踪とか家出に近い形で青森の伯母さんの元を離れたのでないかと懸念していると書いたことが気に障ったのでしょうが。

 裁判官は父たちの主張を呆気にとられた様子ながら、じっと耳を傾けていましたが、やがて毅然とした態度で「そうしたことは、こちらで判断を下すことです」といいました。

 そして、まだ何かいいたそうな父夫婦に「では、もう一度だけ機会を設けますから、そのときまでにいいたいことは出し尽くしてください」といい、全員に対して第4回口頭弁論の期日を告げました。

 そのとき従兄が「前にも同じことが繰り返されたわけですよ。そして、口頭弁論の度に、わたしどもはあちこちから諸々の犠牲を払ってここへ集まって来なければならないわけです。いいたいことは出し尽くしたということであれば、次回の欠席を許していただくわけにはいきませんでしょうか。どうか、そこのところ、よろしくお計らいくださいますようお願い致します」と、裁判官にいいました。

 裁判官はフランクさと折り目正しさの合わさったような態度で、穏やかに「あ、それでもよろしいですよ。被告の皆さんがもうこれ以上の反論がないということであれば、次回は欠席なさっても結構です」といいました。

 結論が下るのは、6月の終わり頃になるのでしょうか。

 その結論次第では、わたしたち被告は新たなる対応を迫られることになりますが、今度の人間味と良識を感じさせる裁判官がむちゃくちゃな判断を下すことはないだろうとわたしは想像しています。

 ただ、いずれにしてもこれで父夫婦の問題が片づくわけではありません。

 それについては、今後柔軟に考えていくことにして、まずは例の短編小説を完成させます。それから、娘の夏の連休に合わせて(ありがたいことに、またつきあってくれるそうなので)、秋芳洞に出かけることにしました! 

 勿論これは、ジュゲムブログで連載中の児童文学作品『不思議な接着剤』のための取材旅行です。

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