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2009年3月29日 (日)

作品提出を控え大童。息子の引っ越し完了。

 同人雑誌の締め切りは今月末必着ですが、間に合わないかもしれません。31日に速達で送ることになるでしょう。県内だから、運がよければその日に届くかも。

 今日明日は原稿のため、夕飯作りは無理なので、娘に弁当を頼みました。昨夜は何とか作りました。ばたばたと作った割には我ながら美味しい!と思いましたが(後日レシピをご紹介しますね)、夫にごはんをよそおうとして炊飯器を空けたら、なま米~。

 何と、スイッチを入れ忘れていたのでした。夫も年とってきたせいか辛抱強くなり、昔のようにむくれたり、嫌味をいったりということもなく、ごはんが炊き上がるまで、おっとりと待っていてくれました。

 しばしば弁当や外食に頼るようになったのはここ数年の話で、以前はよほど例外的な場合以外、めったにそうしたものの利用はなく、おうちごはんオンリーでした。こうなったのは、わたしの体力低下や便利な場所に住むようになったということもあるでしょうが、子供たちが成長したからということが大きいでしょうね。

 友人たちの家庭も、子供たちが大きい人はざっくばらんになり、そうでない家庭はしっかりと作っているようですから。

 6年間の大学生活でしっかり自炊をしてきた息子は、さすがに就活、学会、引っ越しなどが続くようになってからは外食するようになったとか。「外食は楽だねー。自炊していたときは5時に帰ってきても時間が足りないと感じたし、草臥れていたよ」といいました。

 息子の引越しは、昨日終わったそうです。本人は卒業後もまだ大学の研究室に出かけたりして、これまでいた街のホテルにいますが、明日の早朝、東京へ出発するとか。でも、寮にはぎりぎり31日にしか入れません。そして1日が入社式。ちょっと大変ですね。

 6年間住んだ街や通った大学とお別れすることに、名残惜しさがあるようです。同じような思いを抱える人々からあちこちで声がかかって食事に誘われ、このところ、やたらと人と食事をしていたといいます。

 アパートの大家さんはよくしてくださいましたが、何と敷金が結構戻ってきたとか。こちらでは、戻ってくることは、まずありません。それどころか、さらにとられることもあるほどです。

 でも、そのアパートは特別なのかもしれません。アパート探しは家族でしたのですが、わたしはそこはいいと直感しました。もっと新しくて安いアパートが他にあったのですが、そこは建物格? がよいというか、優しいオーラが出ている風に見えました。

 管理がよいのだろうなと思われた通りのアパートで、水道代が只だったため、シャワー好きの息子が水をふんだんに使っても、水道代の心配は要りませんでした。

 大学にも恵まれました。といっても研究室では結構息子はこまめに掃除や管理をしていたようで、それなりの大変さもあったでしょう。「Nくんがいなくなったら、この研究室はどうなるのかね?」と教授が秘書さんにおっしゃっていたとか。

 今日は、研究室でしてきた仕事の引継ぎをしたそうです。大学の研究室における大変さと今後の大変さはまた性質が違うかもしれませんが、人間関係の面でも、仕事の面でも、マスター生活で学んだことは、今後に充分役立つのではないかと想像しています。

 ところで、同人雑誌に提出予定の作品の話題に戻ると、エッセー「村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ」に、近年のノーベル文学賞作家オルハン・パムク、ドレス・レッシング、ル・クレジオ雑感を加えてまとめあげようというわけですが、時間の足りなさはどうしようもありません。

 パムク、クレジオをもう少し読みたいと思っていましたが、小旅行疲れが出ているのか、数ページで爆睡してしまう始末。

 パムク、レッシング、クレジオはノーベル文学賞受賞者だけのことはあり、各人が一抱えはありそうな作品世界を築き、スタイルも洗練されており、また――これが何よりノーベル文学賞というものに欠けてはならないと思われる――思想家としての風格を備えていて、一流作家と呼ぶに足る作家たちだとは思いますが、バルザック、ゾラ、プルースト、ゴーゴリ、トルストイ、ドストエフスキー、トーマス・マンといった過去の文豪クラスの人物に比較すると、現代文学の貧弱さ、つまらなさを改めて実感させられます。

 家に譬えるとすると、例えばバルザックの作品は広壮な屋敷。手入れの行き届いた庭、動物たちが飼われ、食料庫には新鮮な食べ物がぎっしりと詰まっていて、そこの住人たちや訪問客で賑わっています。

 パムク、レッシング、ル・クレジオの家は現代住宅で、それぞれに意匠を凝らしてありますが、手のかけかたに偏りがあります。どの家の冷蔵庫にも食べ物はいくらか入っているかいないかで、住人もいるのか不在なのか、わからないという風。

 村上春樹の家はスタイリッシュですが、欠陥住宅です。また、放置状態の庭には古井戸や土蔵なんかが残されていたりします。人間なのか、幽霊なのか、蝋人形なのか、はたまた家庭用スクリーンに映し出された人物なのかがよくわからない曖昧な住人の気で満ちています。冷蔵庫に洒落た食べ物が用意されていますが、中毒性の食べ物です。

 大人度からいえば、バルザック>レッシング、クレジオ>パムク>村上春樹

 その根拠は、「村上春樹とオルハン・パムクについて若干」で書きました。今日明日で、読める作品に仕上がるかどうか……。

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