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2008年8月 8日 (金)

入院前の循環器クリニック受診:実り多き会話

 かかりつけの先生方とは系列の異なる病院に入院するはめになったことを気に病みながら、循環器クリニックのドアを押した。

 受付で、別の異常で別の科に入院することになったことを先生にご報告したいと告げると、「受診になりますが、よろしいですか」と訊かれ、受診もするつもりで来たので、「はい」といった。

 いつになく緊張してソファに腰掛けていた。やがて、体重・血圧測定と問診を看護師さんから受けるために呼ばれた。

 もうすっかり馴染になっている看護師さん3人のお顔を見たとたん、箍が緩み、わたしは一部始終をぶちまけ、興奮し、揚句に瘤を自慢(?)してしまった。

 看護師さんたちはわたしの話にちょっとビビり、気遣わしげにしながらも、プロの冷静さで、先生に報告しなければならないわたしのまとまりのない話を記入したり、血圧を測ったりしていた。が、ついに彼女たちは好奇心を抑えきれなくなったらしい。

 看護師さん2人に、頭の瘤は触られた。瘤が人気者なのはいい。しかし、触られすぎた刺激からということもないだろうが、このところ急速に育った気がする。昨日夫に触って貰ったら、「ホントだ……おっきくなってる……」と驚いていた。

 気のせいではないと思う。まだ髪で隠せないほどではないが、このまま大きくなると、いずれ隠せなくなるに違いない。となると、副甲状腺の手術をするしないとは別に、この瘤を手術でとって貰う必要が出てきはしないだろうか。

 ちなみに看護師さんのお1人は、わたしとは逆に頭に窪みがあるそうだ。生まれてくるときに鉗子に挟まれたせいで、頭蓋骨が凹んでしまったのだという。わたしも看護師さんの頭を触った。かなりの窪みだった。

 わたしの凸と看護師さんの凹を足して2で割ったら、ちょうどいいのだが。

 またしばらく待って、いよいよ診察室へ。先生のお顔を見て、また箍が緩んだ。先生は看護師さんの報告を受けて、すでに一部始終をご存知だったが、わたしは改めて話した。

「副甲状腺かあ。甲状腺は触ったら、大きいよね。でも、それではなくて、副甲状腺ねえ……頻脈はその影響かもしれないなあ……」と、ひとりごとのようにおっしゃる。

 その言葉にわたしは飛びつき、急き込んでいった。「先生。もし、副甲状腺が原因だとしたら、全てが一気に解決ということもありえますよね?」

 つらい頻脈や、そこから派生した冠攣縮性狭心症、喘息、体力の低下。また骨の異常。パワフルであっていいはずの中年期をよぼよぼと過ごさなければならないこの忌まわしい生活と、オサラバできるのではないだろうか? 

 そのわたしの質問に対しては先生ははぎれのよい返事はなさらなかったけれど、半分は肯定なさったような感触があった。

「ところで、先生。腫瘤が悪性だったら、どうしましょう?」というと、「ああ、それはない」と静かにおっしゃった。フワリと温かなものに包まれるような感じがあり、わたしは気持ちが明るくなった。

「では、入院は日赤の内分泌科ですね?」と先生。「いえ、内科です」とわたし。内分泌科はなかったはずだ。が、内部では専門に分れているようで、わたしが日赤でかかっている内科のU先生は内分泌・糖尿の専門医らしい。

「U先生には、何人か糖尿で診て貰っているよ」と、先生。つながりがないというわけではないらしい。

 そして、脈、喉。頭・両脚の腫瘤の触診。

 頭の大きな瘤に触ったとき、先生ははっとされ、左脚の平べったい腫瘤に触れたときにもちょっと驚かれた様子で、考え込まれているような雰囲気が伝わってきた。瘤たち、本当に成長がよいからなあ。

「よく診て貰ったほうがいいね。入院は、さっそく12日からかあ。ここでのことは、飲んでいる薬も含めて、よく話しておいてください」と先生。

 結果は、報告するようにとのこと。また、もし手術をするようであれば、事前にそのことをクリニックに電話するようにとのことだった。

 それから、ここからは余談になるが、わたしはエクスパック500で先生に宛てて、わたしの短編『侵入者』の掲載された同人雑誌と、同人雑誌評欄で〈今月のベスト5〉に選ばれたときの「文学界 7月号」をお送りしていた。

 先生はリラックスした、もの柔らかな雰囲気を醸して、「読ませて貰っているよ」とおっしゃった。

「いつか、わたしの小説を読みたいとおっしゃったでしょう? それを真に受けて、お送りしました。もしかしたら先生は文学おじさんかな、と思ったものですから」というと、先生は笑って「おじさんじゃないよ~」とおっしゃった。おにいさんとは思えないが。おじいさんはあんまりだし。

「ご迷惑だろうなと思いながらも、先生のお蔭で創作できているという感謝を籠めて、いわば捧げ物としてお贈りしました」と、わたしは真実の気持ちを吐露した。

「いやあ、凄いよ。賞をとってください」と先生。(賞は無理です、先生。でも、きっと作家になって恩返しをしますよ)と、わたしは心の中でつぶやいた。

 今日という日は、よきホームドクターに恵まれた喜びを存分に味わった日となった。

 これで元気に入院できそう。今から、今度は呼吸器クリニックに行く予定。呼吸器クリニックの先生にも、きちんと報告できるだろうか。緊張感が戻ってきつつある。

 昨日、社会保険事務所へ出かけ、高額療養費制度を利用するために、事前の申請を行った。この場合、発行は北九州市にある社会保険事務所になるので、取り次いで貰うかたちとなり、自宅に認定証が届くのは1週間後くらいになるという。

 もしそれ以前に退院・支払いということになった場合は、認定証の交付を申請している旨、支払いの窓口でいうようにとのことだった。

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