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2008年8月29日 (金)

入院18日目②

15:00 脳外の先生によるガーゼ交換。
傷口はとても綺麗だそうだ。わたしも鏡で見ようとしたが、1枚の鏡では無理だった。傷口が綺麗でも、ガーゼ交換はそれなりに痛かった。
「髪の毛に血糊が沢山へばりついているから、拭いてやって」と先生が看護師さんに指示。
指示を出されるときの先生の声は音楽的で、手術室でもそう感じた。デリケートな育ちかたをされたのだろうな、と何となく思った。
その後、新しいスタッフステーションで、午前中に撮ったCT画像を見せて貰った。
「とりきれたと思う」と先生。
確かに、腫瘤のあった場所は見事に空洞となっていた。
「空洞になったところを人工骨で充填することも考えましたが、それはしませんでした。ないことだとは思うけれど、年月が経つうちにまた下から盛り上がってきた場合とか、人工骨によって炎症が起きたりといったトラブルを避けるためです」と先生。
家族には、充填せずに閉じたので、年月が経つうちにその部分が若干凹んでくるかもしれないと説明があったそうだ。
また、家族には、腫瘤がくっきり際立っていて、周囲の骨とは簡単に区別がついたため、それを丸ごととり去ることにしたのだと説明があったという。
小さなノミでは歯が立たず、大きなノミを使ってようやくうまくいったことも家族は聴いていた。
今日も見舞ってくれた娘によれば、手術が終わって説明のために家族の前に姿を見せた先生は、手術疲れで見るからに憔悴していらしたそうだ。何しろ、土木工事みたいな手術だったからなあ。
「脳も、綺麗でしょう。出血の跡はどこにもありませんね」と先生。
昨夜、病室に何度もいらした先生は、本当に脳出血か何かを心配されていたようだ。
名を呼ばれて重い瞼を開けると、先生がベッドの脇に立って、こちらを見つめていらっしゃる。ベソをかきかけたときの、小さな頃の息子にそっくりの表情だった。
何か心配をかけていることがわかりすぎるくらいわかったので、面白いことをいって安心させたかったが、何しろ気分が悪く、目を開けていられなかった。そんなことが何回かあった。
手術するたび、どこの馬の骨とも知れない患者のために、こんな思いを繰り返さなければならないなんて、大変な職業だなと思わずにはいられない。

娘と隠れた穴場、シャッターが下りた売店の前の長椅子でお茶していると、その近くにある自動販売機に内科の主治医が飲料を求めにいらした。
「ここでお茶しています」というと「おや〜こんなところで……」と先生。

今頃になって傷の痛みを意識するようになり、眠れそうになかったので、頓服の痛み止めを飲んだ。
おやすみなさい。

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